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Oracle NoSQL Databaseへようこそ。Oracle NoSQL Databaseは、スケーラブルなスループットとパフォーマンスが得られる、複数テラバイトのキーと値のペアの分散型ストアです。つまり、表の情報またはオプションでキー値のペアとしてアクセスされるデータを格納および取得するためのネットワーク・リクエストを提供します。Oracle NoSQL Databaseでは、この種のデータ・リクエストは、ストアの構成方法に基づいて予測可能なレイテンシ、スループットおよびデータの一貫性を伴ってサービスされます。
Oracle NoSQL Databaseでは、作成、読取り、更新および削除(CRUD)のフル操作と調整可能な永続性保証が提供されます。Oracle NoSQL Databaseは、優れた可用性、スループットおよびレイテンシを提供する一方、最小限の管理操作で済むよう設計されています。
Oracle NoSQL Databaseでは、パフォーマンスはスケーラブルです。パフォーマンスを向上させる必要がある場合、より多くのハードウェアを使用します。パフォーマンス要件がそれほど高くない場合、より少ないハードウェア・リソースを購入して管理します。
Oracle NoSQL Databaseは、読取り/書込みパフォーマンス・レベルがユーザー定義可能で、ネットワークアクセス可能データを必要とするアプリケーション向けのものです。標準的なアプリケーションは、Webサーバー、アプリケーション・サーバーおよびバックエンド・データベースの従来型3層アーキテクチャでリクエストをサービスするWebアプリケーションです。この構成では、Oracle NoSQL Databaseは、アプリケーション・サーバーの後ろにインストールされることになり、バックエンド・データベースのかわりに使用されるか、データベースと併用されます。Oracle NoSQL Databaseを使用するには、アプリケーション・サーバーで実行されるコードを記述する必要があります。
アプリケーションでOracle NoSQL Databaseを使用するには、KVStoreと呼ばれるOracle NoSQL Databaseのデータ・ストアに対してネットワーク・リクエストを実行します。リクエストは、Javaライブラリ(.jarファイル)としてアプリケーションにリンクされるOracle NoSQL Databaseドライバを使用して行われ、一連のJava APIを使用してアクセスされます。
こうしたAPIの使用方法は2つのマニュアルの1つで紹介されています。大部分の開発者が読む必要があるマニュアルは『Oracle NoSQL Database Table APIスタート・ガイド』です。古い、従来のキー/値APIを使用する開発者は『Oracle NoSQL Database Key/Value APIスタート・ガイド』を読む必要があります。
Oracle NoSQL Databaseは、Java 7を使用してテストされているため、Oracle NoSQL DatabaseではそのバージョンのJavaのみを使用する必要があります。
Oracle NoSQL Databaseの表に格納されているデータには、Java以外の言語のドライバを使用してアクセスすることもできます。C、Node.jsおよびPythonのドライバが使用可能です。詳細は、ドライバごとのクイック・スタート・ガイドを参照してください。
Oracle NoSQL Databaseは2種類のライセンスで利用できます。
Oracle NoSQL Database Community Edition (CE)
AGPLライセンスで利用可能です。AGPLライセンスの条件を満たせない場合には、Oracle NoSQL Database Enterprise Editionの購入を検討してください。
Oracle NoSQL Database Enterprise Edition (EE)
Oracleの標準商用ライセンスで利用でき、追加の保証および免責条項があります。Oracle NOSQL Database Enterprise Editionの最大の利点は、Oracleスタックと統合されることです。具体的に見ると、EEは次の機能を含み、かつこれらを必要とします。