6 注文

この章では、SL8500 ライブラリおよびコンポーネントを注文するためのパーツ番号を示します。詳細については、営業担当者 (+1.888.672.2534) にお問い合わせください。

この章全体の表で、ライブラリコンポーネントおよびアップグレードオプションのパーツ番号を示します。ATO 番号は初回注文時に使用され、PTO は SL8500 モジュールライブラリの初回購入後の注文時に使用されます。

注文プロセス

  1. 物理構成 — 基本ライブラリとオプションの拡張モジュールを注文します。

  2. ハードウェアオプション — ハードウェアオプション (CAP、PTP、冗長ロボット、および冗長電子装置) を選択します。

  3. テープドライブ — テープドライブ (T9840、T10000、LTO) を注文します。

  4. テープカートリッジおよびラベル — テープカートリッジおよびラベルを注文します。

  5. 電源構成 — 電源の冗長性オプション (N+1 または 2N) を選択します。必要な数の電源装置、AC 電源コード、および PDU を注文します (必要数を計算する際には、第3章 電源を参照)。

  6. ハードウェアアクティベーションファイル — 必要となるアクティブな容量を決定します。数量オプションは、+100、+250、+500、+1000 です。オプションの機能を選択します (パーティション分割、デュアル TCP/IP、マルチ TCP/IP)。

  7. ケーブル — 必要なケーブルを選択します。

  8. サポート — 保守のオプションおよび専門的サービスのオプションを選択します。

ハードウェアアクティベーションファイル

ハードウェアアクティベーションファイルによって、ライブラリ機能が有効になります。Oracle の Software Delivery Cloud からファイルをダウンロードしたあと、SLC を使用してライブラリに追加またはライブラリから削除できます (『SL8500 ユーザーズガイド』を参照)。ハードウェアアクティベーションファイルを有効にする必要があります。

  • アクティブな容量

  • パーティション分割

  • デュアル TCP/IP

  • マルチ TCP/IP

物理構成

基本ライブラリを注文し、必要な数の SEM と対応するレールキットを選択します。

基本ライブラリ

基本ライブラリには、CIM、RIM、DEM、オペレータパネル、4 つの ロボット、CAP、サービス安全ドア、および Web カメラが含まれます。これが、注文可能な最小の構成です。

基本ライブラリのパーツ番号の説明
ATO
1,448 個のスロット (1,450 個のアクティブスロット) を含む基本モジュール 7100879

ストレージ拡張モジュール (SEM)

ライブラリの容量を増やすには、最大 5 個の SEM を追加します。

SEM のパーツ番号の説明 ATO PTO
1,728 個のスロット (アクティブスロットなし) を含む SEM 7100898 SL8500-EXP-FRZ-N

レールキット

SEM の合計数に対応する 1 つのレールキットを注文します。

レールキットのパーツ番号の説明
ATO PTO
基本モジュール (SEM なし) 用のレールキット 7100885 XSL8500-0EF-RAIL-N
1 つの SEM 用のレールキット 7100886 XSL8500-1EF-RAIL-N
2 つの SEM 用のレールキット 7100888 XSL8500-2EF-RAIL-N
3 つの SEM 用のレールキット 7100889 XSL8500-3EF-RAIL-N
4 つの SEM 用のレールキット 7100891 XSL8500-4EF-RAIL-N
5 つの SEM 用のレールキット 7100892 XSL8500-5EF-RAIL-N

ハードウェアオプション

付属品ラック

ライブラリの DEM 内には、従来の 19 インチラックを最大 4 つ設置できるだけのスペースが用意されています。装置はラックの要件を満たす必要があります (付属品ラックを参照)。ライブラリでサポートされるラックの数は、ライブラリの電源構成で決まります。

  • N+1 電源構成 = 最大 2 ラック

  • 2N 電源構成 = 4 ラック

付属品ラックのパーツ番号の説明
ATO PTO
6U 付属品ラック 7100942 XSL8500-RACK-Z-N

カートリッジアクセスポート

回転式 CAP を備えたライブラリを一括 CAP にアップグレードするには、次に一覧表示されているアップグレードキットを購入してください。

CAP のパーツ番号の説明 PTO
一括 CAP アップグレードキット脚注 1 脚注 2 脚注 3  7113597
オプション — 追加の 12 スロット CAP マガジン (一括 CAP 用) 7113791

脚注 1 D-link ライブラリカメラは一括 CAP と互換性がありません。D-link カメラを所有している場合は、保守担当者に連絡してください。

脚注 2 2005 年 8 月以前に購入されたライブラリでは、HBN カードのアップグレードが必要になる場合があります。保守担当者に連絡してください。

脚注 3 一括 CAP には HBCR が必要です。HBC カードを所有している場合は、保守担当者に連絡してください。

ロボット

各ライブラリには標準で、ロボットが 4 つ付属しています。オプションで、冗長ロボットとして 4 つの追加ロボットを注文できます。電源構成も参照してください。

ロボットのパーツ番号の説明
ATO PTO
冗長ロボット (追加の 4 つ) 7100928 XSL8500-4BOT-Z-N

パススルーポート

2 つ以上の SL8500 ライブラリをパススルーポート (PTP) で接続すると、1 つのライブラリコンプレックスが形成されます。PTP は、隣接するライブラリの DEM/RIM の間に設置されます。

PTP メカニズムの単一の注文には、4 つの PTP メカニズムのセット (ライブラリ間のレール領域ごとに 1 つのメカニズム) が含まれています。ILC キットには、追加ライブラリを接続するための Ethernet ハブとケーブルが含まれています。各 ILC キットは、コンプレックス内のライブラリを 5 個までサポートできます。5 個を超えるライブラリが含まれるコンプレックスでは、キットを 2 つ注文してください。

PTP のコンポーネント ATO PTO
メカニズムを含まない PTP (フレームのみ) 7100926 XSL8500P-BLANK-N
PTP メカニズム (4 つのセット) 7100919 XSL8500-MECH-Z-N
ハブおよびライブラリ内通信 (ILC) キット 7100924 XSL8500P-HUB-Z-N

冗長電子装置

オプションの冗長電子装置 (RE) 機能では、HBCR、HBT、HBS、および内部 Ethernet スイッチを含んだ 2 つ目のコントローラカードセットによって、フェイルオーバー保護を実現しています。アップグレードの場合は、次に一覧表示されている両方の PTO パーツを注文してください。

冗長電子装置のパーツ番号
ATO PTO
冗長電子装置 7100917 XSL3000-REDELCT-Z および 7101366

テープドライブ

追加情報については、弊社 Web サイト (http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/tape-storage/overview/index.html) でテープストレージの領域を参照してください。

暗号化の詳細については、OTN の Oracle Key Management 概要と計画ガイドを参照してください。

T10000 ドライブ

すべての T10000 ドライブは暗号化対応です。T10000 シリーズテープドライブでは、次に記載した以外の構成がほかにも存在している可能性があります (ドライブのシステム保証ガイドを参照してください。)

T シリーズテープドライブのタイプ パーツ番号
T10000D 16G ビットファイバチャネル 7105797
T10000D 16G ビット FICON 7105798

LTO ドライブ

注記:

OKM を使用するには、暗号化対応ドライブを購入するか、アップグレードキットを購入して暗号化非対応ドライブを変換する必要があります。
LTO テープドライブのタイプ パーツ番号
HP LTO6 ファイバチャネル、暗号化対応 7104451
IBM LTO6 ファイバチャネル、暗号化対応 7104435
IBM LTO6 ファイバチャネル、暗号化非対応 7113289
IBM LTO7 ファイバチャネル、暗号化対応 7113987
IBM LTO7 ファイバチャネル、暗号化非対応 7113988
IBM ドライブ用の暗号化アップグレードキット (Belisarius カード) 7113290

変換キット

テープドライブ変換キットは、SL3000 ライブラリでこれまで使用されていたドライブを、SL8500 ライブラリで使用するために変換します。

テープドライブ変換キット
パーツ番号
IBM LTO 第 3 世代以上 7110127
HP LTO 第 3 世代以上 7110128
T9840C/D 7110129
T10000A/B/C 7110130
T10000D 7110131

テープカートリッジおよびラベル

テープカートリッジまたはラベルを注文するには:

追加情報については、弊社 Web サイト (http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/tape-storage/overview/index.html) でテープストレージの領域を参照してください。

電源構成

電源冗長および AC 電源構成を選択する必要があります。詳細については、第3章 電源を参照してください。

電源オプション
ATO PTO
デルタ電源 7100930 XSL8500-DELTAZ-N
Y 電源 7100938 XSL8500-WYE-Z-N
単相電源 7100929 XSL8500-1PH-Z-N

DC 電源装置

必要な 1200W DC 電源装置の数は、電源構成 (N+1 または 2N) とライブラリ内のコンポーネント数によって決まります。必要な電源装置の数を決定するには、DC 電源装置を参照してください。

DC 電源装置の説明 ATO PTO
1200W DC 電源装置脚注 1  7100931 XSL8500-DR-PWR-Z-N

脚注 1 テープドライブとロボット用の電源装置

ハードウェアアクティベーションファイル

ハードウェアアクティベーションファイルで次の機能が有効になります。アクティベーションファイルのダウンロードおよびインストールの詳細については、『SL8500 ユーザーズガイド』を参照してください。

ライブラリ機能の説明
ATO PTO
パーティション分割のアクティベーション許可 7100936 XSL8500-UPG-PART-N
デュアル TCP/IP ホストインタフェースのアクティベーション許可 7100932 XSL8500-DTCPIP-N
マルチ TCP/IP ホストインタフェースのアクティベーション許可 XSL8500-MTCPIP-N  

容量のアクティブ化

ライブラリファームウェアが FRS_7.x 以上のライブラリのスロットアップグレードのパーツ番号については、次の表を使用してください。

アクティブな容量の説明
ATO PTO
100 スロットアップグレードのアクティベーション許可 7100880 7100945
250 スロットアップグレードのアクティベーション許可 7100881 7100946
500 スロットアップグレードのアクティベーション許可 7100882 7100947
1,000 スロットアップグレードのアクティベーション許可 7100883 7900948

ケーブル

次のセクションでは、さまざまなインタフェースケーブルに関する情報を提供します。ケーブルを注文する際には、次の点に留意してください。

  • ライザーケーブルはコンピュータルームで使用可能ですが、引火性や有毒ガス放出に従ってクラス分けされていません。.

  • プレナムケーブルは給気ダクト内設置用に設計されたものであり、可燃性に関する UL 標準を満たすように製造されているため、煙をほとんど生成しません。

Ethernet ケーブル

このライブラリでは、TCP/IP 接続 (ホスト通信やライブラリ間通信を含む) に Ethernet ケーブルが使用されます。

Ethernet ケーブルのパーツ番号の説明 PTO
CAT5e、8 フィート、24 AWG、シールド付き CABLE10187033-Z-N
CAT5e、35 フィート、24 AWG、シールド付き CABLE10187034-Z-N
CAT5e、50 IN、24 AWG、シールド付き CABLE10187035-Z-N

光ファイバケーブル

LC コネクタは、2G ビット/秒以上のすべてのファイバチャネルデバイス用の業界標準です。SC コネクタは、T9840A テープドライブなどの 1G ビット/秒ファイバチャネルデバイスの標準です。SL8500 ドライブトレーは、背面パネルでの接続に LC プラグを必要とします。T9840A テープドライブを再利用する場合は、SC - LC アダプタを使用する必要があります。SL8500 ドライブトレーは LC コネクタのみをサポートします。

LC-LC 50/125 Micron 光ファイバケーブル ATO PTO
50 m (164 フィート) FC ケーブル OM4、50/125、二重、ライザー 7106951 7106952
50 m (164 フィート) FC ケーブル OM4、50/125、二重、プレナム 7106953 7106954
3 m (9.8 フィート) 二重、ライザー CABLE10800340-Z-A CABLE10800340-Z-N
5 m (16.4 フィート) 二重、ライザー CABLE10800341-Z-A CABLE10800341-Z-N
10 m (32.8 フィート) 二重、ライザー CABLE10800310-Z-A CABLE10800310-Z-N
10 m (32.8 フィート) 二重、プレナム CABLE10800313-Z-A CABLE10800313-Z-N

LC - LC、9/125 Micron 2G ビット光ファイバケーブル パーツ番号
10 m (32.8 フィート) 二重、ライザー CABLE10800331-Z-N
50 m (164 フィート) 二重、ライザー CABLE10800333-Z-N
100 m (328 フィート) 二重、ライザー CABLE10800306-Z-N
10 m (32.8 フィート) 二重、プレナム CABLE10800330-Z-N
50 m (164 フィート) 二重、プレナム CABLE10800332-Z-N
100 m (328 フィート) 二重、プレナム CABLE10800305-Z-N

ESCON ケーブル パーツ番号
13 m (40 フィート) ライザー CABLE10800289-Z-N
107 m (350 フィート) ライザー CABLE10800292-Z-N
13 m (40 フィート) プレナム CABLE10800285-Z-N
31 m (100 フィート) プレナム CABLE10800286-Z-N
107 m (350 フィート) プレナム CABLE10800288-Z-N

サポート

サービスおよびサポート担当者は、ハードウェアおよびソフトウェアの問題解決を支援します。初回注文時および設置計画時に、ローカルおよびリモートのサポートに連絡して質問できます。

Service Delivery Platform

Service Delivery Platform (SDP) は、より迅速な問題の解決、分析、傾向把握、および改善された診断機能を提供するサポート拡張ソリューションです。SDP は、ライブラリに接続するお客様側に設置されたスマートアプライアンスと StorageTek T シリーズのテープドライブで構成されます。SDP はデバイスイベントを収集してサポート分析者に警告することで、リモート診断および Auto Service Request (ASR) を提供します。

詳細については、お客様が Oracle 担当者に連絡するか、http://www.oracle.com/technetwork/systems/asr/documentation/oracle-installed-storage-330027.html にアクセスするようにしてください。

Oracle の販売担当者はお客様と協力して、SDP システム保証ガイドを完成させるようにしてください。販売およびサービス担当者は、SDP システム保証ガイドおよびその他の SDP 情報を https://stbeehive.oracle.com/teamcollab/overview/Service+Delivery+Platform で検索できます。

Oracle Premier Support for Systems

Oracle Premier Support は、次の特徴を持つ完全に統合されたサポートソリューションです。

  • 完全なシステム保証範囲および Oracle システムの専門家への無制限で 24 時間 365 日のアクセス

  • ファームウェアなどの重要な製品の更新

  • 個別化された積極的な IT サポートおよび迅速な対応のハードウェアサービス

詳細については、http://www.oracle.com/us/support/index.html にアクセスしてください。

サポートの連絡先

Oracle Global Customer Support Contacts Directory は http://www.oracle.com/us/support/contact-068555.html で見つかります。

サービスリクエストを送信、更新、または確認するには、My Oracle Support (https://support.oracle.com/) にアクセスしてください。