3 電源

SL8500 ライブラリの電源構成は、電源と、選択した電源冗長オプションによって異なります。

電源冗長オプション

電源冗長オプションは 2 つあります。各オプションをサポートするために必要な負荷共有電源装置の数を特定するには、DC 電源装置を参照してください。

N+1 電源構成 (標準)

  • 各 DC 電源グリッドに負荷共有電源装置を 1 つ追加することで、DC 電源冗長を提供します。

  • 2 つのロボットごとに 1 つの負荷共有電源装置 + 1 つの冗長電源。

  • 8 つのドライブごとに 1 つの負荷共有電源装置 + 1 つの冗長電源。

  • 2 つの配電盤 (PDU) を含みます (1 つはシステム PDU、もう 1 つは N+1 PDU)。

  • 2 つのラック (2 と 4) をサポートします。

2N 電源構成

  • DC と AC の両方の冗長を提供します

  • 4 つのテープドライブごとに 1 つの電源装置を提供し、ロボットごとに 1 つの電源装置を提供します。

  • 2 つ目のシステム PDU では 2 つ目の AC 電源が必要となります。

  • 4 つのラックをすべてサポートします。

AC 電源オプション

外部 AC 電源のオプションは 3 つあります。外部電源ケーブルの接続は、資格を持った電気技術者が行うべきです。詳細については、AC 電源の接続を参照してください。

デルタ

  • システム PDU ごとに 1 つの 3 相入力が必要です。

  • 200–240 VAC、線間、3 相、40 アンペア、50–60 Hz (大部分は米国で使用)。

  • 位相間で測定された電圧が 200-240 VAC の場合に使用されます。

  • 4 本の電線が必要です (3 相 + 接地)。中性線 (5 番目の電線) は使用しないでください。

Y

  • システム PDU ごとに 1 つの 3 相入力が必要です。

  • 200–240VAC、線 - 中性線、3 相、24 アンペア、50–60 Hz (大部分は欧州で使用)。

  • 位相間で測定された電圧が 380–415 VAC の場合に使用されます。

  • 5 本の電線 (3 つの相、接地、および中性線) が必要です。中性線 (N) が必要です。

単相

  • システム PDU ごとに 3 つの単相入力が必要です (回路数は、N+1 の場合は 3 つ、2N の場合は 6 つ)

  • 200–240 VAC、単相、24 アンペア、50–60 Hz

AC 電源の接続

電源分岐回路からの AC 電線は、90 度エルボ (ダウン) フィッティング付きのコンジット (軟質または硬質) の内側に設置する必要があります。コンジットを使用する代わりにプラグやコネクタが必要な場合に使用すべき Hubbell パーツ番号 (またはその同等品) の一覧を、下の表に示します。

表3-1 Hubbell 製のコネクタおよびプラグ (IEC 309)

説明 パーツ番号

単相米国プラグ、30 アンペア

HBL330P6W

単相米国コネクタ、30 アンペア

HBL330C6W

単相欧州プラグ、32 アンペア

HBL332P6W

単相欧州コネクタ、32 アンペア

HBL332C6W

Y プラグ、32 アンペア

HBL532P6W

Y コネクタ、32 アンペア

HBL532C6W

デルタプラグ、60 アンペア

HBL460P9W

デルタコネクタ、60 アンペア

HBL460C9W

NEMA デルタコンセント (250 V、50 アンペア)

L15-50 R

NEMA デルタプラグ (250 V、50 アンペア)

L15-50 P


ブレーカの定格

サービスパネルで必要なブレーカの最小定格の一覧を、下の表に示します。電線のサイズは電気技術者が決めるべきです。

表3-2 ブレーカの定格

オプション
パネルブレーカ/サービス定格 コネクタ
PDU ブレーカ

単相

30 アンペア

米国 — 30 アンペア

欧州 — 32 アンペア

30 アンペア

デルタ

50 アンペア

米国 — 50 アンペア (NEMA)、60 アンペア (IEC 309)

欧州 — 63 アンペア

40 アンペア

Y

30 アンペア

米国 — 30 アンペア

欧州 — 32 アンペア

30 アンペア


DC 電源装置

テープドライブとロボットは同じ 1200W DC 電源装置を使用します。必要な DC 負荷共有電源装置の数は、ライブラリ構成と選択される電源オプションによって異なります。注文する電源装置の数を決定するには、下の表を使用します。注文に関する詳細は、電源構成を参照してください。

表3-3 テープドライブの DC 電源装置

電源を必要とするドライブの数
N+1 に必要な電源装置 2N に必要な電源装置

0 - 16

3

4

17 - 24

4

6

25 - 32

5

8

33 - 40

6

10

41 - 48

7

12

49 - 56

8

14

56 - 64

9

16


表3-4 ロボットの DC 電源装置

ロボット構成
N+1 に必要な電源装置 2N に必要な電源装置

標準

3

4

冗長

5

8


電力使用量

表3-5 SL8500 電力仕様

コンポーネント
アイドル時ワット数
最大継続ワット数

基本ライブラリ

263

349

冗長ロボット

92

154

冗長電子装置

79

98

パススルーポート (4 つのメカニズム)

80

92

ラックスペース (それぞれ)

68

720

T9840 ドライブ (それぞれ)

79

100

T10000A/B/C ドライブ (それぞれ)

61

93

T10000D ドライブ (それぞれ)

64

127

LTO ドライブ (それぞれ)

30

46

SDLT ドライブ (それぞれ)

38

52


オンラインの電力計算機を使用して、あるライブラリ構成の典型的な動作条件での電気的および熱的負荷を見積もることができます。

http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/sun-power-calculators/index.html