用語集

2N

AC と DC の両方の冗長性を提供するオプションの電源構成。4 つのテープドライブごとに 1 つの電源装置があり、ロボットごとに 1 つの電源装置があります。この構成では、追加のシステム PDU をサポートするために、2 つ目の AC 電源が必要です。4 つの付属品ラックすべてに電源が供給されます。N+1 も参照してください

ADI

自動化ドライブインタフェース。StorageTek Tape Analytics の豊富なデータをサポートしています。

アクセスドア

CIM の両側にあるドアであり、サービス担当者はここを通ってライブラリに入ることができます。

アクティブスロット

カートリッジのストレージに使用できるストレージスロット。

アクティブな容量

ライブラリでストレージに使用することを許可されているストレージスロットの数。これは、設置容量購入容量を超えることはできません。割り当て済み容量と同じです。

割り当て済み容量

アクティブスロットの数。割り当て済み容量は、ハードウェアアクティベーションファイルで定義されている購入容量を超えることはできません。アクティブな容量と同じです。未割り当ての容量も参照してください。

監査

ストレージ領域や予約領域内のスロットを含む、ライブラリのすべての領域内のカートリッジの場所のインベントリ処理。監査は、次の場合に実行されます。

  • 電源投入時にライブラリが初期化されたとき。

  • サービス安全ドアをアクティブにせずに、どちらか 1 つまたは両方のアクセスドアが開かれたときと閉じられたとき。

  • 物理的な監査要求は、SLC から発行されます。

ホスト監査物理的監査検証済みの監査、および仮想監査も参照してください。

分離ライブラリ

前面から見たときに、ホームライブラリの左側に配置されている SL8500 ライブラリ。分離ライブラリはパススルーポートに電源を供給せず、パススルーポートの制御も回復も行いません。

CAP

カートリッジアクセスポート (CAP) を参照してください。

CLI

コマンド行インタフェース。

容量

ライブラリのストレージ容量。アクティブな容量および設置容量も参照してください。

カートリッジ

データを読み取ったり書き込んだりするためにドライブにマウントできる磁気テープを保持するコンテナ。ライブラリは、データ、診断、およびクリーニングカートリッジを使用します。

カートリッジアクセスポート (CAP)

カートリッジのインポートまたはエクスポートに使用されるライブラリのドアパネルに組み込まれたポート。

カートリッジアレイ

使用されていないときに複数のカートリッジを保持するプラスチック製ハウジング。SL8500 ライブラリの内部ウォールは 14 スロットアレイから構成され、外部ウォールは 13 スロットアレイから構成されます。

クリーニングカートリッジ

ドライブ内のテープパスをクリーニングするために使用されるテープカートリッジ。クリーニングカートリッジは特定のドライブ専用であり、使用回数の上限を超えたら交換する必要があります。

顧客インタフェースモジュール (CIM)

タッチスクリーンオペレータパネルを含み、サービス担当者がライブラリやサービスベイにアクセスするための SL8500 ライブラリの前面モジュール。

DEM

ドライブおよび電子モジュール (DEM) を参照してください。

dWWN

動的 WWN を参照してください

データカートリッジ

データを格納するために使用されるカートリッジ。

診断カートリッジ

ドライブの診断ルーチンに使用されるカートリッジ。

ドライブおよび電子モジュール (DEM)

ライブラリの電子制御モジュール、配電盤 (PDU)、電源ユニット、付属品ラックとユニット、およびテープドライブが収納されている、SL8500 ライブラリ内のモジュール。このモジュールはライブラリの背面にあります。

ドライブアレイ

テープドライブトレー構成部品を装着するためにドライブおよび電子モジュールに取り付けられている金属製ハウジング。ドライブおよび電子モジュールは最大 4 つのアレイ構成部品を保持し、各アレイは最大 16 のテープドライブトレー構成部品を保持します。

ドライブベイ

1 つのテープドライブトレーを保持する、ドライブアレイのセクション。

ドライブベイアドレス

ドライブトレー構成部品が挿入される物理的な場所を表す 2 桁の整数 (01 - 64)。

ドライブトレー

テープドライブをテープライブラリに接続するために使用される、金属製シャーシ、ケーブル、電子カード、およびテープドライブ。ドライブトレーには、ドライブコントローラカード (HBD または LOD) が含まれます。

デュアル TCP/IP

ホストソフトウェア (ACSLS または HSC) とライブラリコントローラの間に 2 つの個別のホスト接続を提供します。

動的 WWN

有効になっている場合、dWWN はデバイスではなく、ライブラリドライブスロットに名前を割り当てます。ドライブが交換されると、新しいドライブには交換されたドライブと同じ名前が与えられるため、システムを再構成する必要はありません。dWWN はデバイスではなく、個々のテープドライブスロットに名前を割り当てます。

ECM

電子制御モジュール (ECM) を参照してください

ERS

緊急ロボティクス停止スイッチ (ERS) を参照してください

取り出し

エクスポートを参照してください

電子制御モジュール (ECM)

HBK カード、HBC/HBCR カード、および HBT カードが含まれているモジュール。ホストシステム構成部品からのコマンドを処理し、ライブラリコンポーネントのアクティビティーを調整し、センサーおよびスイッチからのステータス入力をモニターする ECM

エレベータ

垂直方向にカートリッジをトランスポートするデバイス。SL8500 ライブラリには、ライブラリのレール間でカートリッジを移動させる 2 つのエレベータが備えられています。

緊急ロボティクス停止スイッチ (ERS)

ロボットへのすべての電力を取り除く、CIM キーパッド上に置かれたスイッチ。

挿入

インポートを参照してください

エンタープライズライブラリソフトウェア

メインフレームクライアントのテープ操作を自動化するソフトウェア製品。

エクスポート

オペレータがライブラリからカートリッジを取り外すことができるように、ライブラリはそのカートリッジを CAP スロットに配置します。取り出しと同じです。

FRU

現場交換可能ユニット。

フェイルオーバー

プライマリパスに障害が発生した場合に、セカンダリパスまたは冗長パスに移行するアクション。

前面コントローラモジュール

エレベータ、CAP、ターンテーブル、および安全バリアーのためのコントローラが収納されているモジュール。

前面ファサード

キーパッドおよびローカルオペレータパネルを保持する、アクセスドアの間にある CIM の外側の部分。

取得

ロボットがスロットまたはドライブからカートリッジを取得するアクティビティー。

HLI/PRC

Host Library Interface (ホストライブラリインタフェース)/Panel Row Column (パネル行列)

ホームライブラリ

パススルーポート (PTP) メカニズムに電源、信号、および制御線を提供するライブラリ。これは、前面から見たときにライブラリコンプレックスの右側にあるライブラリです。

ホスト監査

ホストデータベース内のカートリッジの vol-id と場所を更新するプロセス。この監査は、ホストコマンドによって開始されます。

ホットスワップ

システム電源がオンで、システム動作が続行されている状態のまま、システムコンポーネントを取り外して交換すること。

ホットプラグ可能

システムの電源が維持されたままで、Oracle サービス担当者がシステムコンポーネントを交換できるようにする機能。この機能により、サブシステムの可用性を中断することなく、ハードウェア保守アクションやハードウェアアップグレードを続行できます。ホットスワップと対比されます

インポート

ライブラリがカートリッジをストレージスロットに挿入できるように、そのカートリッジをカートリッジアクセスポートに配置するプロセス。

非アクティブスロット

明示的に無効化されており、カートリッジのストレージに使用できないストレージスロット。

設置容量

ライブラリ内に物理的に存在するストレージスロットの数。

インターロックスイッチ

前面ドアが開かれたときに、ライブラリメカニズム (テープドライブを除く) の電源を切断するスイッチ。

キーパッド

CIM 上にあるインタフェース。キーパッドには、CAP 開閉ボタン、安全ドアロック、ERS ボタンが含まれます。

LCM

ライブラリコンテンツマネージャー (LCM) を参照してください

LTO

リニアテープオープンフォーマット (LTO) を参照してください。

ライブラリコンプレックス

パススルーポート (PTP) を使用して相互に接続された 2 つ以上の SL8500 ライブラリ。

ライブラリコントローラ (LC)

操作を制御し、オペレータパネルと通信する、ライブラリ内の HBC/HBCR カード。

ライブラリコンテンツマネージャー (LCM)

メインフレームの自動化されたテープ環境のためのコンテンツ管理を提供するソフトウェア。ホストソフトウェアコンポーネント、仮想ストレージマネージャー、およびテープ管理システムと連動して機能します。

ライブラリオペレータパネル

タッチスクリーンオペレータ制御パネルを参照してください

ライブラリストレージモジュール (LSM)

パススルーポートを使用してライブラリコンプレックス内のほかの LSM に接続されるライブラリコンポーネント。SL8500 レールと同じです。

リニアテープオープンフォーマット (LTO)

さまざまな LTO Ultrium テープドライブベンダー間のデータ交換を可能にするために作成された、一連のテープデータフォーマット標準。これらの標準により、データカートリッジの共有が可能になります。

マガジン

カートリッジを保持し、カートリッジアクセスポート (CAP) に配置される取り外し可能なアレイ。

マルチ TCP/IP

複数のライブラリへの TCP/IP 接続を使用して、ホストソフトウェア (ACSLS または HSC) と SL8500 ライブラリコンプレックス間に冗長化された通信パスを提供すること。

MIR

メディア情報領域 (MIR)。物理メディア上のユーザーデータの場所のディレクトリまたはマップの一種。この機能により、ドライブによるユーザーデータへのアクセスが最適化され、データアクセスにかかる時間を短縮できます。暗号化されたテープ上の MIR データは暗号化されません。

N+1

DC 電源グリッドに追加の DC 電源装置を追加することで DC 電源冗長を提供する標準的な電源構成。2 つのロボットごとに 1 つの電源と 1 つの冗長電源、8 つのドライブごとに 1 つの電源と 1 つの冗長電源があります。2 つの PDU があり、1 つはシステム PDU で、もう 1 つは N+1 PDU です。付属品ラック 2 および 4 だけに電源が供給されます。2N も参照してください。

オンライン交換

ライブラリの稼働状態を維持したまま行われる、モジュールの交換または保守。サービス担当者は、モジュールの取り外しまたは交換の前に、そのモジュールの電源を切ることが必要になる場合があります。

オペレータパネル

タッチスクリーンオペレータ制御パネルを参照してください

孤立カートリッジ

割り当てのないスロットまたはドライブ (つまり、どの定義済みパーティションにも割り当てられていないスロットまたはドライブ) 内に配置されている、パーティション分割されたライブラリ内のカートリッジ。カートリッジは、パーティションの境界が変更された場合、パーティションが削除された場合、またはカートリッジが割り当てのないスロットやアクセス不可のスロットに手動で移動された場合に孤立カートリッジになることがあります。

PDU

配電盤 (PDU) を参照してください

PTP

パススルーポート (PTP) を参照してください

パススルーポート (PTP)

電気機械式デバイス。ライブラリストレージモジュール内のカートリッジを同じコンプレックス内の別の近接ライブラリストレージモジュールに渡すことができます。ライブラリコンプレックスは、パススルーポートで接続される一連のライブラリのことです。SL8500 ライブラリには 4 つのレールがあるため、4 つの PTP で結合されます。ホームライブラリおよび分離ライブラリも参照してください。

物理的監査

物理的監査は、ロボットが次を行なったときに実行されます。

  • ライブラリ内のカートリッジの場所のスキャン

  • ボリュームの検証

  • ライブラリの制御カードインベントリの更新

  • カートリッジの場所のステータスに対する true の設定

物理容量

ライブラリ内のストレージスロットの数。アクティブな容量と比較します。

配電盤 (PDU)

AC ライン電源を 1 つの差し込み口から複数のコンセントに配電するためのデバイス。PDU が複数存在すると、1 つの PDU (または、その PDU が個別の AC 電源を使用している場合はその AC 電源) が電源を失っても電源が維持されるため、より高い可用性が提供されます。

プライマリライブラリインタフェース (PLI)

オペレータパネルとライブラリコントローラの間の通信パス。

購入容量

アクティブ化を承認されているストレージスロットの合計数。値は、ハードウェアアクティベーションファイルによって定義されます。割り当て済み容量およびアクティブな容量も参照してください。

配置

ロボットがカートリッジをスロットまたはドライブに置くアクティビティー。

RE

冗長電子装置 (RE) を参照してください。

レール

(1) 上部ロボットトラック構成部品で、ロボットへの電源供給および通信を行う部分。(2) レールを通してアクセスできるすべてのカートリッジスロットおよびデバイス。

冗長電子装置 (RE)

エンタープライズライブラリ内のフェイルオーバー保護を提供する機能。RE では、2 セットのライブラリコントローラカードを使用します。常に、1 セットがアクティブで、もう 1 セットがスタンバイです。アクティブなライブラリコントローラは、ACSLS または SLC からのコマンドに応答してスタンバイにフェイルオーバーできます。ライブラリカードの障害が発生した場合は、ライブラリが自動フェイルオーバーを開始できます。

ロボット

トラックに沿って水平方向に移動することにより、テープカートリッジをライブラリ内のほかの場所との間で移送するメカニズム。

ロボット工学インタフェースモジュール (RIM)

曲線状のレールとパススルーポート (PTP) 構成部品が含まれているモジュール。

選択されたスロット

現在はカートリッジのストレージに使用できないが、アクティブ化容量が増えたときにライブラリコントローラにより自動的にアクティブにされるストレージスロット。

保守エリア

顧客インタフェースモジュールと安全バリアーのアクセスドア間の領域。保守エリアでは、冗長なロボットや動作不能なロボットを保守のために保管したり、その他のメカニズムを修理または交換したりできます。

サービス安全ドア

下降したり、上昇したりするモーター駆動のバリアー。このドアによって、前面インタフェース構成部品の保守エリアが、ライブラリのその他の部分から分離されます。SSD により、サービス担当者は前面アクセスドアが開いていても、閉じていても、ほとんどのライブラリ操作を妨げることなくライブラリメカニズムを安全に修理または交換できます。

スロット

ライブラリでのカートリッジの保管場所。

テープドライブ

磁気テープを移動し、そのテープとの間でデータの読み書きを行うためのメカニズムを備えている電気機械式デバイス。

テープストレージ領域

カートリッジが収納されるライブラリ内の領域。

テープトランスポートインタフェース (TTI)

テープの移動を制御およびモニターするためのインタフェース。

タッチスクリーンオペレータ制御パネル

タッチスクリーンインタフェースとパネルマウントコンピュータを備えたフラットパネルディスプレイ。この機能は、ライブラリの前面に接続されます。

トラック

ロボットがその上を移動する水平方向のパス。

未割り当ての容量

容量のアクティブ化に使用可能なストレージスロットの数。この値は、購入容量から割り当て済み容量を差し引いた値に等しくなります。

vol-id

カートリッジに割り当てられたボリューム ID。VOLSER と同じです。

VOLSER

ボリュームシリアル番号。vol-id と同じです。

VSM

仮想ストレージマネージャー (VSM) を参照してください。

VTCS

仮想テープ制御システム (VTCS) を参照してください。

VTD

仮想テープドライブ (VTD) を参照してください。

VTSS

仮想テープストレージサブシステム (VTSS) を参照してください。

検証済みの監査

検証済みの監査は SLC から起動され、特定のカートリッジスロットのステータスやスロットの範囲を実際に検証します。

仮想監査

仮想監査は SLC から起動され、カートリッジインベントリのみを (ローカルまたはリモートのどちらかの) コンソール画面に表示します。

仮想ストレージマネージャー (VSM)

メディアやトランスポートの使用を改善するために、仮想テープストレージサブシステムのバッファー内のボリュームやトランスポートを仮想化するストレージソリューション。

仮想テープ制御システム (VTCS)

VTSS、VTV、RTD、および MVC に関するアクティビティーおよび情報を制御するプライマリホストのコード。

仮想テープドライブ (VTD)

MVS への物理テープのトランスポートのように見える、VTSS 内の物理トランスポートのエミュレーション。VTD に書き込まれたデータは、実際には DASD に書き込まれています。VTSS には、VTV の仮想マウントを実行する 64 の VTD があります。

仮想テープストレージサブシステム (VTSS)

仮想ボリューム (VTV) と仮想ドライブ (VTD) を含む DASD バッファー。VTSS は、トランスポートのエミュレーションを可能にするマイクロコードを備えた STK RAID 6 ハードウェアデバイスです。RAID デバイスは、「テープ」データのディスクからの読み取りとディスクへの書き込み、そのデータの RTD からの読み取りと RTD への書き込みを実行できます。

仮想テープボリューム (VTV)

オペレーティングシステムには実テープボリュームとして表示される DASD バッファーの部分。データは VTV との間で読み書きされるため、VTV を実テープに移行したり、実テープからリコールしたりできます。

WWN

World Wide Name を参照してください

World Wide Name

Ethernet インタフェースの MAC アドレスのように、各個別のデバイスやベンダーを一意に識別する 64 ビットアドレス。ファイバチャネルネットワーク上の各ポートには、独自の WWN が必要です。WWN は、単なる物理ハードウェアのアドレスではありません。SAN 上のノードの論理アドレスとしても機能します。接続されているいずれかのハードウェアが変更されると、SAN の構成が変更されます。デバイスに障害が発生して交換された場合は、そのノードの WWN が変更されるため、SAN が強制的に再構成されます。1 つのドライブベイに付き、Node、Port A、Port B という 3 つの名前が World wide Name として予約されています。