開発者がプリファレンスを使用すると、特定のApplication Expressユーザーの値を異なるセッションにわたって格納できます。これらのプリファレンスは、設定後、プログラムによって、または手動で削除できます。ユーザー・プリファレンスは、ページ・プロセスの作成またはプリファレンスのアイテム・ソース値の計算によって、あるいはPL/SQL APIを使用してプログラムによって設定できます。
開発者は、ページ・プロセスの作成またはプリファレンス・アイテムの作成、あるいはプログラムを介してアプリケーション内でユーザー・プリファレンスを設定できます。
ページ・プロセスの作成によってユーザー・プリファレンスを設定するには、次の手順を実行します。
該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。
ページ・プロセスの作成ウィザードにアクセスします。「プロセス」で、「作成」アイコンをクリックします。
「プロセス・タイプ」で、「ユーザー・プリファレンス」を選択して「次へ」をクリックします。
「プロセス属性」について、名前、順序およびプロセス・ポイントを指定して、「次へ」をクリックします。
「タイプ」で、「プリファレンスをリセット(現行のユーザーのすべてのプリファレンスを削除)」を選択し、「次へ」をクリックします。
画面に表示される手順に従い、「プロセスの作成」をクリックします。
参照: 『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』で、ページ・デザイナにおけるページ・プロセスの作成に関する項を参照してください |
アイテム・ソース・タイプをプリファレンスとして定義することによって、ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを設定できます。
ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを定義するには、次の手順を実行します。
該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。
「アイテム」で、「作成」アイコンをクリックします。
「アイテム・タイプ」で、「非表示」を選択して「次へ」をクリックします。
「表示位置および名前」で、次のステップを実行します。
アイテム名 - アイテム名を入力します。
順序: このコンポーネントの順序を指定します。これによって評価の順序が決まります。
リージョン - アイテムを配置するリージョンを選択します。
「次へ」をクリックします。
「設定」で、次の項目を指定します。
保護された値 - アイテムを保護するかどうかを指定します。「はい」を選択すると、ページがポストされるときに値を操作できないようになります。
「次へ」をクリックします。
「ソース」で、次の項目を指定します。
ヒント: 属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。 |
使用されるソース - セッション・ステートからキャッシュした値と、アイテム・ソース値と、どちらの値を優先するかを指定します。
ソース・タイプ - このアイテムの値のソース・タイプを選択します。
アイテム・ソース値 - アイテムのソース・タイプに対応するテキストを入力します。たとえば、ソース・タイプが「問合せ」の場合は、ここにSELECT文を入力します。
書式マスク - 書式マスクを選択または入力します。
デフォルト値 - アイテムのソースがnull値になる場合、アイテムをこの値に設定します。この属性によってデフォルト値の解釈が決まるので、アイテムのデフォルト・タイプ属性を参照してください。
デフォルト値のタイプ - デフォルト値の解釈方法を選択します。
「次へ」をクリックします。
「アイテムの作成」をクリックします。
ユーザー・プリファレンスをプログラム的に設定または参照するには、PL/SQL APIを使用する必要があります。ユーザー・レベルのキャッシュが、プログラムを介して使用できます。ユーザー・レベルのプリファレンスNAMED_PREFERENCE
を設定するには、SET_PREFERENCE
プロシージャを使用します。次に例を示します。
APEX_UTIL.SET_PREFERENCE( p_preference=>'NAMED_PREFERENCE', p_value =>:ITEM_NAME);
ユーザー・プリファレンスの値を参照するには、GET_PREFERENCE
ファンクションを使用します。次に例を示します。
NVL(APEX_UTIL.GET_PREFERENCE('NAMED_PREFERENCE'),15)
前述の例では、プリファレンスに値が含まれていない場合、このプリファレンスの値はデフォルトの15になります。
参照: 『Oracle Application Express APIリファレンス』のGET_PREFERENCEファンクションおよびSET_PREFERENCEプロシージャに関する説明 |
ユーザー別のプリファレンスを表示するには、次の手順を実行します。
「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。
「ワークスペース管理」ページが表示されます。
管理ページで、「サービスの管理」をクリックします。
「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。
「ユーザー別のプリファレンス」をクリックします。
ユーザー別のプリファレンス・ページが表示されます。
ページの外観は、ページ上部にある検索バーを使用してカスタマイズできます。
カレント・ユーザー・プリファレンスを表示するには、次の手順を実行します。
「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。
「ワークスペース管理」ページが表示されます。
「サービスの管理」をクリックします。
「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。
「現行のユーザー・プリファレンス」をクリックします。
現行のユーザー・プリファレンス・ページが表示されます。
ページの外観は、ページ上部にある検索バーを使用してカスタマイズできます。
プリファレンスの消去ページで特定のユーザーのプリファレンスを消去します。
特定のユーザーのユーザー・プリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。
「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。
「ワークスペース管理」ページが表示されます。
「サービスの管理」をクリックします。
「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。
「ユーザー別にプリファレンスを消去」をクリックします。
プリファレンスの消去ページが表示されます。
特定のユーザーを選択して、「レポート」をクリックします。
レポートがページの下部に表示されます。
表示されているユーザー・プリファレンスを消去するには、「ユーザー・プリファレンスの消去」をクリックします。
カレント・ユーザーのプリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。
「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。
「ワークスペース管理」ページが表示されます。
「サービスの管理」をクリックします。
「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。
「現行ユーザーのプリファレンスの消去」をクリックします。
プリファレンスの消去ページが表示されます。
ユーザーを選択して、「レポート」をクリックします。
プリファレンスを消去するには、「ユーザー・プリファレンスの消去」をクリックします。
ユーザー・プリファレンスをプログラムによって削除するには、PL/SQL APIを使用する必要があります。ユーザー・レベルのプリファレンスNAMED_PREFERENCE
を削除するには、REMOVE_PREFERENCE
プロシージャを使用します。次に例を示します。
APEX_UTIL.REMOVE_PREFERENCE( p_preference=>'NAMED_PREFERENCE');
参照: 『Oracle Application Express APIリファレンス』のREMOVE_PREFERENCEに関する説明 |
ユーザー・プリファレンスをリセットするには、ページ・プロセスを作成し、プロセス・タイプの「プリファレンスをリセット」を選択します。
ページ・プロセスを使用してユーザー・プリファレンスをリセットするには、次の手順を実行します。
該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。
ページ・プロセスの作成ウィザードにアクセスします。「プロセス」で、「作成」アイコンをクリックします。
「プロセス・タイプ」で、「セッション・ステート」を選択し、「次へ」をクリックします。
「プロセス属性」について、名前、順序およびプロセス・ポイントを指定して、「次へ」をクリックします。
「タイプ」でページ・プロセスのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。
画面に表示される手順に従い、「プロセスの作成」をクリックします。
参照: 『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』で、ページ・デザイナにおけるページ・プロセスの作成に関する項を参照してください |