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Oracle® Application Express管理ガイド
リリース5.0
E67399-02
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1.10 ユーザー・プリファレンスの管理

開発者がプリファレンスを使用すると、特定のApplication Expressユーザーの値を異なるセッションにわたって格納できます。これらのプリファレンスは、設定後、プログラムによって、または手動で削除できます。ユーザー・プリファレンスは、ページ・プロセスの作成またはプリファレンスのアイテム・ソース値の計算によって、あるいはPL/SQL APIを使用してプログラムによって設定できます。

1.10.1 ユーザー・プリファレンスの設定

開発者は、ページ・プロセスの作成またはプリファレンス・アイテムの作成、あるいはプログラムを介してアプリケーション内でユーザー・プリファレンスを設定できます。

1.10.1.1 コンポーネント・ビューでページ・プロセスを作成してユーザー・プリファレンスを設定

ページ・プロセスの作成によってユーザー・プリファレンスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。

  2. ページ・プロセスの作成ウィザードにアクセスします。「プロセス」で、「作成」アイコンをクリックします。

  3. 「プロセス・タイプ」で、「ユーザー・プリファレンス」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「プロセス属性」について、名前、順序およびプロセス・ポイントを指定して、「次へ」をクリックします。

  5. 「タイプ」で、「プリファレンスをリセット(現行のユーザーのすべてのプリファレンスを削除)」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従い、「プロセスの作成」をクリックします。


参照:

『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』で、ページ・デザイナにおけるページ・プロセスの作成に関する項を参照してください

1.10.1.2 ユーザー・プリファレンスに基づいたアイテムのソースの設定

アイテム・ソース・タイプをプリファレンスとして定義することによって、ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを設定できます。

ユーザー・プリファレンスに基づいてアイテムのソースを定義するには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。

  2. 「アイテム」で、「作成」アイコンをクリックします。

  3. 「アイテム・タイプ」で、「非表示」を選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「表示位置および名前」で、次のステップを実行します。

    1. アイテム名 - アイテム名を入力します。

    2. 順序: このコンポーネントの順序を指定します。これによって評価の順序が決まります。

    3. リージョン - アイテムを配置するリージョンを選択します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  5. 「設定」で、次の項目を指定します。

    1. 保護された値 - アイテムを保護するかどうかを指定します。「はい」を選択すると、ページがポストされるときに値を操作できないようになります。

    2. 「次へ」をクリックします。

  6. 「ソース」で、次の項目を指定します。


    ヒント:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    1. 使用されるソース - セッション・ステートからキャッシュした値と、アイテム・ソース値と、どちらの値を優先するかを指定します。

    2. ソース・タイプ - このアイテムの値のソース・タイプを選択します。

    3. アイテム・ソース値 - アイテムのソース・タイプに対応するテキストを入力します。たとえば、ソース・タイプが「問合せ」の場合は、ここにSELECT文を入力します。

    4. 書式マスク - 書式マスクを選択または入力します。

    5. デフォルト値 - アイテムのソースがnull値になる場合、アイテムをこの値に設定します。この属性によってデフォルト値の解釈が決まるので、アイテムのデフォルト・タイプ属性を参照してください。

    6. デフォルト値のタイプ - デフォルト値の解釈方法を選択します。

    7. 「次へ」をクリックします。

  7. 「アイテムの作成」をクリックします。

1.10.1.3 プログラムでのユーザー・プリファレンスの設定

ユーザー・プリファレンスをプログラム的に設定または参照するには、PL/SQL APIを使用する必要があります。ユーザー・レベルのキャッシュが、プログラムを介して使用できます。ユーザー・レベルのプリファレンスNAMED_PREFERENCEを設定するには、SET_PREFERENCEプロシージャを使用します。次に例を示します。

APEX_UTIL.SET_PREFERENCE(
 p_preference=>'NAMED_PREFERENCE',
 p_value =>:ITEM_NAME);

ユーザー・プリファレンスの値を参照するには、GET_PREFERENCEファンクションを使用します。次に例を示します。

NVL(APEX_UTIL.GET_PREFERENCE('NAMED_PREFERENCE'),15)

前述の例では、プリファレンスに値が含まれていない場合、このプリファレンスの値はデフォルトの15になります。


参照:

『Oracle Application Express APIリファレンス』のGET_PREFERENCEファンクションおよびSET_PREFERENCEプロシージャに関する説明

1.10.2 ユーザー別のプリファレンスの表示

ユーザー別のプリファレンスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 管理ページで、「サービスの管理」をクリックします。

  3. 「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。

  4. 「ユーザー別のプリファレンス」をクリックします。

    ユーザー別のプリファレンス・ページが表示されます。

  5. ページの外観は、ページ上部にある検索バーを使用してカスタマイズできます。

1.10.3 カレント・ユーザー・プリファレンスの表示

カレント・ユーザー・プリファレンスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。

  3. 「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。

  4. 「現行のユーザー・プリファレンス」をクリックします。

    現行のユーザー・プリファレンス・ページが表示されます。

    ページの外観は、ページ上部にある検索バーを使用してカスタマイズできます。

1.10.4 特定のユーザーのユーザー・プリファレンスの消去

プリファレンスの消去ページで特定のユーザーのプリファレンスを消去します。

特定のユーザーのユーザー・プリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。

  3. 「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。

  4. 「ユーザー別にプリファレンスを消去」をクリックします。

    プリファレンスの消去ページが表示されます。

  5. 特定のユーザーを選択して、「レポート」をクリックします。

    レポートがページの下部に表示されます。

  6. 表示されているユーザー・プリファレンスを消去するには、「ユーザー・プリファレンスの消去」をクリックします。

1.10.5 カレント・ユーザーのプリファレンスの消去

カレント・ユーザーのプリファレンスを消去するには、次の手順を実行します。

  1. 「ワークスペース管理」ページにナビゲートします。「ワークスペース管理ページへのアクセス」を参照してください。

    「ワークスペース管理」ページが表示されます。

  2. 「サービスの管理」をクリックします。

  3. 「メタデータの管理」で、「セッション・ステート」をクリックします。

  4. 「現行ユーザーのプリファレンスの消去」をクリックします。

    プリファレンスの消去ページが表示されます。

  5. ユーザーを選択して、「レポート」をクリックします。

  6. プリファレンスを消去するには、「ユーザー・プリファレンスの消去」をクリックします。

1.10.6 プログラムでのユーザー・プリファレンスの削除

ユーザー・プリファレンスをプログラムによって削除するには、PL/SQL APIを使用する必要があります。ユーザー・レベルのプリファレンスNAMED_PREFERENCEを削除するには、REMOVE_PREFERENCEプロシージャを使用します。次に例を示します。

APEX_UTIL.REMOVE_PREFERENCE(
p_preference=>'NAMED_PREFERENCE');

参照:

『Oracle Application Express APIリファレンス』のREMOVE_PREFERENCEに関する説明

1.10.7 ページ・プロセスを使用したユーザー・プリファレンスのリセット

ユーザー・プリファレンスをリセットするには、ページ・プロセスを作成し、プロセス・タイプの「プリファレンスをリセット」を選択します。

ページ・プロセスを使用してユーザー・プリファレンスをリセットするには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドで、コンポーネント・ビューでのページの表示に関する項を参照してください。

  2. ページ・プロセスの作成ウィザードにアクセスします。「プロセス」で、「作成」アイコンをクリックします。

  3. 「プロセス・タイプ」で、「セッション・ステート」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「プロセス属性」について、名前、順序およびプロセス・ポイントを指定して、「次へ」をクリックします。

  5. 「タイプ」でページ・プロセスのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従い、「プロセスの作成」をクリックします。


参照:

『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』で、ページ・デザイナにおけるページ・プロセスの作成に関する項を参照してください