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Oracle® Application Expressインストレーション・ガイド
リリース5.0
E67395-01
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2 Oracle Application Expressのインストール要件

この章では、Oracle Application Expressのインストール要件について説明します。

2.1 Oracle Databaseの要件

Oracle Application Expressリリース5.0には、Oracle Databaseリリース11.1.0.7以降が必要です(Enterprise EditionおよびExpressエディション(Oracle Database XE)を含む)。Oracle Databaseバージョン12c CDBをアップグレードする場合、My Oracle Supportから、バグ20618595の個別パッチをダウンロードする必要があります。「パッチ」タブで20618595を検索します。

2.2 ターゲット・データベースのMEMORY_TARGETの確認

Oracle Application Expressは、システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)に少なくとも300MBあることを必要とします。データベースは通常は自動メモリー管理を使用し、そこではメモリーをサーバー・パラメータMEMORY_TARGETで制御できます。データベースが自動メモリー管理を使用していない場合、そのかわりに手動のメモリー・パラメータ(たとえば、SGA_TARGETPGA_AGGREGATE_TARGETSHARED_POOL_SIZE)を構成する方法を『Oracle Database管理者ガイド』で参照すると、類似した結果を得られます。


参照:

Oracle Database管理者ガイド

ターゲット・データベースのMEMORY_TARGETを確認するには、次のステップを実行します。

  1. データベースを起動します。

    SQL> STARTUP
    
  2. 必要に応じて次のコマンドを実行し、システムで初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora)が使用されているか、サーバー・パラメータ・ファイル(spfiledbname.ora)が使用されているかを確認します。

    SQL> SHOW PARAMETER PFILE;
    

    このコマンドを実行すると、サーバー・パラメータ・ファイルまたは初期化パラメータ・ファイルの名前および場所が表示されます。

  3. MEMORY_TARGETパラメータの現在の値を表示します。

    SQL> SHOW PARAMETER MEMORY_TARGET
    
  4. 値が0の場合、データベースは手動メモリー管理を使用しています。手動メモリー管理を使用して同等のメモリー・サイズを構成する方法の詳細は、次の手順でなく『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

    システムでサーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合は、MEMORY_TARGET初期化パラメータを300MB以上に設定します。

    SQL> ALTER SYSTEM SET MEMORY_TARGET='300M' SCOPE=spfile;
    
  5. システムで初期化パラメータ・ファイルが使用されている場合は、初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora)のMEMORY_TARGETパラメータの値を300MB以上に変更します。

  6. データベースを停止します。

    SQL> SHUTDOWN
    
  7. データベースを再起動します。

    SQL> STARTUP
    

2.3 ブラウザの要件

Oracle Application Expressは標準準拠のHTML5、CSS3およびJavaScriptに依存しているため、最適な操作性のために、入手可能な最新のWebブラウザ・ソフトウェアを使用することをお薦めします。次のアプリケーションは、Oracle Application Expressでテスト済です。

  • Mozilla Firefox 35

  • Google Chrome 40

  • Apple Safari 7

  • Microsoft Internet Explorer 9

レガシー・テーマを使用して、以前のWebブラウザ・リリース(Microsoft Internet Explorer 7および8など)をサポートするOracle Application Expressアプリケーションを開発できます。ただし、Oracle Application Expressアプリケーションの実行がサポートされるMicrosoft Internet Explorerの最小バージョンはMicrosoft Internet Explorer 9.0です。Oracle Application Expressには、以前のブラウザでは正しく機能しない可能性がある拡張ウィジェット(ツリー、メニュー、リッチ・テキスト・エディタ、その他のサード・パーティ・コンポーネントなど)が多数含まれています。

2.4 Webリスナーの要件

Oracle Application Expressを実行するには、次のいずれかに対するアクセス権が必要です。

  • Oracle REST Data Servicesリリース2.0.3以降

    Oracle REST Data ServicesリスナーはJavaベースのWebサーバーです。これには、ファイル・システム・キャッシング、改善されたファイル・アップロード機能が含まれており、Oracle WebLogic Server、Oracle Glassfish ServerおよびApache Tomcatに対する動作が保証されています。

  • 埋込みPL/SQLゲートウェイ

    Oracle XML DBプロトコル・サーバーおよび埋込みPL/SQLゲートウェイは、Oracle Database 11gリリース1 (11.1)とともにインストールされます。Webサーバーを使用したデータベース、および動的なアプリケーションの作成に必要なインフラストラクチャを利用できます。

  • Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql

    Oracle HTTP Serverは、mod_plsqlプラグインを使用してOracle Database内のOracle Application Expressエンジンと通信します。

2.5 ディスク領域の要件

Oracle Application Expressのディスク領域の要件は、次のとおりです。

  • ファイル・システム上のOracle Application Expressソフトウェア・ファイルの空き領域: 265MB(英語版のみのダウンロード(apex_5.0_en.zip)を使用する場合)および630MB(完全ダウンロード(apex_5.0.zip)を使用する場合)。

  • Oracle Application Express表領域の空き領域: 220MB

  • SYSTEM表領域の空き領域: 100MB

  • 追加インストールした各言語(英語以外)用のOracle Application Express表領域の空き領域: 60MB

2.6 Oracle XML DBの要件

使用するOracle Databaseに、Oracle XML DBをインストールしておく必要があります。インストール中またはDatabase Configuration Assistant(DBCA)によって作成された事前構成済のデータベースを使用している場合、Oracle XML DBはインストールおよび構成済です。


参照:

既存のデータベースにOracle XML DBを手動で追加する方法の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。


ヒント:

インストーラは、Oracle XML DBに対して前提条件チェックを実行します。Oracle XML DBがインストールされていない場合は終了します。


ヒント:

Oracle XML DBのインストールでは、ユーザーANONYMOUSが作成されます。ANONYMOUSユーザーをデータベースから削除しなくても、Oracle Application Expressのワークスペースのプロビジョニングは適切に機能します。