Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3.0) E61956-03 |
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この章では、Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメントで必要なソフトウェアのインストールについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
インストールは2つのセクションに分かれます。最初にWeb層に必要なインストールについて説明します。2番目に、必須のOracle Fusion Middlewareコンポーネントがインストールされます。以降の章では、Oracle Identity Managementトポロジを作成するための構成手順について説明します。
この項には次のトピックが含まれます:
各種トポロジでは、様々なサーバーを使用し、様々なソフトウェアをインストールする必要があります。各種エンタープライズ・デプロイメント・トポロジの詳細は、第2章「IAMエンタープライズ・デプロイメントの理解」を参照してください。
後続の各項では、各種ソフトウェアをインストールする方法について説明します。
2つの異なるOracleバイナリ・ソフトウェアを同じホストにインストールする場合(たとえば、OIM11gとSOA11g)、このソフトウェアは同じMiddlewareホームの場所で、異なるOracleホームにインストールされます。
注意:
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注意:
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各種Middlewareホーム(MW_HOME)の詳細は、第7章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」を参照してください。Oracle Identity Management製品は、Oracle Identity ManagementとOracle Identity and Access Managementの2つの製品セットとしてバンドルされています。(ソフトウェアのバージョンを参照)。関連したアイデンティティ管理ソフトウェアが、個別のOracleホームにインストールされます。
OracleバイナリはOracle Fusion Middlewareホームにインストールされます。個別の製品は、Middlewareホーム内のOracleホームにインストールされます。表11-1は、このドキュメントで使用するMiddlewareホームとOracleホームのまとめです。
表11-1 ホームの概要
ホーム名 | ホームの説明 | インストールする製品 |
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Oracle Identity Managerで必要なORACLE_HOMEを含むOracle Middlewareホーム。 |
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Oracle Access Managerで必要なORACLE_HOMEを含むOracle Middlewareホーム。 |
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Oracle Unified Directoryで必要なORACLE_HOMEを含むOracle Middlewareホーム。 |
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これは、Oracle WebLogic Serverがインストールされるルート・ディレクトリです。WL_HOMEディレクトリは、Oracleホーム・ディレクトリのピアであり、MW_HOME内にあります。 |
Oracle WebLogic Server |
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Oracle Javaインストールを格納します。これは、 |
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Oracle Identity and Access Managementに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。IAD_MW_HOME/iam内にあります。 |
Access Manager |
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Oracle Unified Directoryに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
Oracle Unified Directory |
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Oracle Identity and Access Managementに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します( |
Oracle Identity Manager |
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Oracle Unified Directoryに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
Oracle Unified Directory |
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Oracle Unified Directoryに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
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Oracle SOA Suiteに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
Oracle SOA Suite |
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汎用Oracleホーム・ファイルを格納します。このOracleホームは、いずれかの製品をインストールすると自動的に作成され、 |
汎用コマンド |
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ライフサイクル・リポジトリ。 |
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ソフトウェア・リポジトリ。 |
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Web層で必要なORACLE_HOMEを含むOracle Middlewareホーム。 |
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Oracle HTTP Serverに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
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Oracle Webゲートのバイナリを格納します。 |
Oracle WebGate |
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モバイル・セキュリティ・アクセス・サーバーに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
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Oracle Traffic Directorに必要なバイナリ・ファイルおよびライブラリ・ファイルを格納します。 |
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Oracle WebGate for Oracle Traffic Directorのバイナリを格納します。 |
この項では、Web層のインストール方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
この項および以降の各項では、Oracle Traffic DirectorおよびOracle Fusion Middlewareのソフトウェアをインストールする方法の概要を示します。
注意: Oracle Identity and Access ManagementのデプロイにIDMライフ・サイクル管理(LCM)ツールを使用している場合は、このタスクをスキップしてください。 |
この項では、Oracle HTTP ServerをWEBHOST1とWEBHOST2にインストールする方法を説明します。
この項の内容は次のとおりです。
第7章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の説明のとおり、Oracle HTTP Serverをプライベート・ディスクにインストールします。共有記憶域にインストールすることもできますが、このようにする場合はWeb層DMZから共有ディスク・アレイへのアクセスを許可する必要があり、これは望ましくありません。共有ディスクにインストールする場合、構成情報の詳細は、リリース・ノートを参照してください。
インストールを開始する前に、Linuxプラットフォーム上で次の環境変数が設定されていないことを確認してください。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
LinuxでOracle Universal Installerを起動するには、次のディレクトリに移動します。
REPOS_HOME/installers/webtier/Disk1
次のコマンドを実行します。
./runInstaller
画面に指示に従い、createCentralInventory.sh
をroot
として実行します。
「OK」をクリックします。
次のように実行します。
Oracleインベントリ・ディレクトリの指定画面で、HOME
/oraInventory
と入力します。ここで、HOME
はインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです。(これは推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「次へ」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「ソフトウェアのインストール」→構成しないを選択します
「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を指定します。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所)。次に例を示します。
WEB_MW_HOME
Oracleホームの場所のディレクトリ: ohs
セキュリティ更新の指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面で選択内容を変更します)、「インストール」をクリックします。
この時点でFusion Middlewareホームをバックアップします(この時点ですべてのサーバーが停止していることを確認します)。
この項では、Oracle Traffic DirectorソフトウェアをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールする方法について説明します。この手順は、Oracle Exalogicでデプロイしている場合にのみ必要です。
注意: Oracle Traffic Directorのインストールやアクションを実行する前に、rootユーザーとしてログインしていないことを確認してください。 |
注意: すべての必須パッチが入手済であることを確認してください。詳細は、『Oracle Identity and Access Managementリリース・ノート』を参照してください。 |
Oracle Traffic Directorをインストールする手順:
インストーラのzipファイルの内容を、WEBHOST1上のディレクトリに抽出します。この場所はREPOS_HOME
/installers/otd
にすることをお薦めします。
インストーラを解凍したディレクトリ内のDisk1
サブディレクトに移動します。
使用中のマシンでDISPLAY
を設定し(まだ設定していない場合)、次のコマンドを実行します。
./runInstaller -jreLoc REPOS_HOME/installers/jdk
画面の指示に従って、ソフトウェアをインストールします。
「インストール場所の指定」画面が表示されたら、「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドにOTD_ORACLE_HOME変数の値を入力します。
OTD_ORACLE_HOMEのディレクトリの推奨場所は、表7-4「プライベート記憶域ディレクトリ - 分散トポロジ」にリストされています。
インストーラ画面の他のいずれかのオプションでヘルプが必要な場合は、「ヘルプ」をクリックするか、『Oracle Traffic Directorインストレーション・ガイド』のグラフィカル・モードによるOracle Traffic Directorのインストールに関する項を参照してください。
Web層のバイナリにプライベート記憶域またはローカル記憶域を使用している場合は、WEBHOST2について手順1から手順4を繰り返します。
注意: このホストにソフトウェアを初めてインストールする場合は、インベントリの場所のファイルを作成するよう求められる場合があります。インベントリの場所を作成するには、rootで次のコマンドを実行します。
このコマンドで、 |
この項では、Oracleモバイル・セキュリティ・アクセス・サーバー(MSAS)をWEBHOST1とWEBHOST2にインストールする方法について説明します。
注意: IDM LCMツールを使用してOracle Identity and Access Managementをデプロイしている場合、またはOracle Mobile Security Suiteが必要ない場合は、このタスクをスキップしてください。 |
第7章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の説明のとおり、MSASをプライベート・ディスクにインストールします。
インストールを開始する前に、Linuxプラットフォーム上で次の環境変数が設定されていないことを確認してください。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
MSASをインストールする手順は、次のとおりです。
次のコマンドを使用してインストーラを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/omsas/Disk1./runInstaller -jreLoc $JAVA_HOME
$JAVA_HOME
が設定されていない場合は、$JAVA_HOME
をJavaホームの絶対パスで置き換えます。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の作業を行います。
HOME/oraInventory
と入力します。ここで、HOMEはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力し、「次へ」をクリックします。
画面上の指示に従い、createCentralInventory.sh
をroot
として実行し、「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、自分のMy Oracle Supportのアカウント詳細を入力して更新を検索するか、または「ソフトウェア更新のスキップ」を選択して「次へ」をクリックします。
「前提条件チェック」画面で、すべての事前チェックが正常に完了した場合は、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を指定します。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所)。次に例を示します。
WEB_MW_HOME
Oracleホームの場所のディレクトリ: omsas
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面で選択内容を変更します)、「インストール」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
インストール(WEB_MW_HOME
)をバックアップします。
第7章「エンタープライズ・デプロイメント用の記憶域の準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
サポートされているJDKをインストールするには、次のタスクを実行します。
Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.3.0)用の動作保証済JDKを特定するには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、11gリリース2 (11.1.2.3.0) 向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。
サポートされているOracle JDKを特定した後、Oracle Technology Networkの次の場所からダウンロードしてください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/index.html
Java SE JDKのダウンロードに必ず移動してください。
注意: ソフトウェア・リポジトリをダウンロードしている場合、Javaはその中に含まれています。 |
ダウンロードしたzipファイルを場所REPOS_HOME
/installers/jdk
にコピーします。
この項では、JDKのインストール方法について説明します。
注意: IDM LCMツールを使用して自動デプロイメントを実行している場合、この手順はOracle LDAPディレクトリを作成する必要がある場合にのみ必要です。 |
前述の項でダウンロードしたJDKをインストールする、またはソフトウェア・リポジトリで使用可能なJDKをインストールするには、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、新規ディレクトリMW_HOME
を作成します。
mkdir MW_HOME
このコマンドで、MW_HOME
は、作成しているMW_HOME
です。たとえば、IAD_MW_HOME
です。
ディレクトリをMW_HOME
に変更します。
次の操作を1つ実行します。
次のコマンドを使用してソフトウェア・リポジトリからJDKを解凍します。
unzip
REPOS_HOME
/installers/jdk/jdk.zip
または
次のコマンドを使用して、ダウンロードしたtarファイルからjdkを抽出します。
tar -xzvf
REPOS_HOME
/installers/jdk/jdk-7u55-linux-x64.tar.gz
これにより、jdk_version
という名前のディレクトリが作成されます。使用中のJavaが今後アップグレードされた場合に混乱しないように、このディレクトリの名前を単純なjdk
に変更するか、jdk_version
からjdk
へのシンボリック・リンクを作成することをお薦めします。
次のMW_HOMEディレクトリにJDKをインストールします。
IAD_MW_HOME
(OAMHOST1からのインストール)
IGD_MW_HOME
(OIMHOST1からのインストール)
DIR_MW_HOME
(LDAPHOST1からのインストール)
次のコマンドを実行して、インストールを検証します。
set JAVA_HOME to MW_HOME/jdk
JAVA_HOME
をPATH
変数に追加します。
次のコマンドを実行して、適切なJava実行可能ファイルがそのPATHにあり、環境変数が適切に設定されていることを確認します。
java -version
サンプル出力:
java version "1.7.0_55" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_55-b13) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 24.55-b03, mixed mode)
Oracle WebLogic Serverをインストールするには、次の手順を実行します。
次のMW_HOMEディレクトリにWebLogic Serverをインストールします。
IAD_MW_HOME
(OAMHOST1からのインストール)
IGD_MW_HOME
(OIMHOST1からのインストール)
DIR_MW_HOME
(LDAPHOST1からのインストール)
WebLogic Serverをインストールする手順は次のとおりです。
次のコマンドを使用して、Javaをシステム・パスに追加します。
export PATH=MW_HOME/jdk/bin:PATH
MW_HOME
は、ソフトウェアをインストールしているMW_HOMEです。たとえば、IAD_MW_HOMEです。
次のコマンドを使用して、Javaのバージョンを確認します。
java -version
64ビット・オペレーティング・システムを使用している場合、64ビット・バージョンが表示されていることを確認します。
次のコマンドを使用してWebLogicインストーラを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/weblogic
java -d64 -jar wls_generic.jar
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で次の操作を行います。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」にIAD_MW_HOMEと入力します
「次へ」をクリックします。
セキュリティ更新が通知されるようにするために、「セキュリティ更新のための登録」画面で連絡先情報を入力します。「次へ」をクリックします。
注意: セキュリティ更新が通知されるようにした場合は、サーバーがwww.oracle.com にアクセスしようとします。アクセスできない場合は、インターネットに接続するためのプロキシ詳細を提供するように求めるダイアログ・ボックスが表示される場合があります。組織に固有のこれらの詳細を入力するか、またはボックス構成内のクリティカルなセキュリティ問題を非通知のままにします。そうしない場合、このマシンはインターネットにアクセスできません。を選択します。 |
「インストール・タイプの選択」画面で、「標準」,を選択して「次へ」をクリックします。
「JDKの選択」画面で、手順1でパスに追加したJDKを選択します。
これはデフォルトでリストされます。
「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、次のディレクトリを受け入れます。
Middlewareホーム・ディレクトリ: IAD_MW_HOME
WebLogic Serverの製品インストール・ディレクトリ: IAD_MW_HOME/wlserver_10.3
Oracle Coherence: IAD_MW_HOME/coherence_3.7
「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」チェック・ボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
各Middlewareホームに対して繰り返します。
この項では、ディレクトリ層のインストール方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
新規Oracle Unified Directoryを作成している場合は、Oracle Unified Directory (OUD)をホストLDAPHOST1のDIR_MW_HOMEにインストールします。
Oracle Unified Directoryをインストールする手順は、次のとおりです。
次のコマンドを使用して、Oracle Fusion Middleware 11g Oracle Unified Directoryインストーラを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/oud/Disk1
./runInstaller -jreLoc $JAVA_HOME
$JAVA_HOME
が設定されていない場合は、Java JDKの場所で置き換えます。たとえば、IGD_MW_HOME
/jdk
です。
表示された場合は、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、Oracleインベントリ・ディレクトリと「オペレーティング・システム・グループ名」の値を入力します。次に例を示します。
HOME/oraInventory
と入力します。ここで、HOMEはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力し、「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新のインストール画面で、更新情報を入手するためにOracleサポートに登録するか、ローカルに更新を検索するかを選択します。
「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、チェックが正常に完了したことを確認し、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を入力します。
OJDベースのホーム: /u01/oracle/products/dir (DIR_MW_HOME)
Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリ名としてoud
と入力します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
「インストールの進行状況」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
新規Oracle Internet Directoryを作成している場合は、Oracle Identity Management (IDM)をホストLDAPHOST1のDIR_MW_HOMEにインストールします。
Oracle Internet Directoryをインストールする手順は、次のとおりです。
次のコマンドを使用して、Oracle Fusion Middleware 11g Oracle Internet Directoryインストーラを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/idm/Disk1 ./runInstaller -jreLoc JAVA_HOME
JAVA_HOMEはJava JDKの場所です(例: DIR_MW_HOME/jdk)。
表示された場合は、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、Oracleインベントリ・ディレクトリと「オペレーティング・システム・グループ名」の値を入力します。次に例を示します。
HOME/oraInventory
と入力します。ここで、HOMEはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力し、「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新のインストール画面で、更新情報を入手するためにOracleサポートに登録するか、ローカルに更新を検索するかを選択します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、チェックが正常に完了したことを確認し、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を入力します。
Oracle Middlewareホーム: 以前にインストールしたMiddlewareホームをMW_HOME
のリストから選択します。次に例を示します。
DIR_MW_HOME
Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリ名としてoid
と入力します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
「インストールの進行状況」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
インストールの完了後、OID_ORACLE_HOMEディレクトリにあるoracleRoot.sh
スクリプトを実行するように要求されます。
rootユーザーで、このスクリプトをLDAPHOST1およびLDAPHOST2で実行します。
この項では、アプリケーション層のインストール方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Identity and Access Managementは、次の製品で構成されます。
Oracle Access Management Access Manager
Oracle Identity Manager
この項の手順を実行して、Oracle Identity and Access Managementを、ホストOAMHOST1およびOIMHOST1のディレクトリIAD_MW_HOME
およびIGD_MW_HOME
にインストールします。
Oracle Identity and Access ManagementをIGD_MW_HOME
にインストールするには、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、Oracle Fusion Middleware 11g Oracle Identity and Access Managementを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/iamsuite/Disk1 ./runInstaller -jreLoc JAVA_HOME
JAVA_HOMEはJava JDKの場所です。たとえば、IGD_MW_HOME
/jdk
です。
表示された場合は、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、Oracleインベントリ・ディレクトリと「オペレーティング・システム・グループ名」の値を入力します。次に例を示します。
HOME/oraInventory
と入力します。ここで、HOMEはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力し、「次へ」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、チェックが正常に完了したことを確認してから、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を入力します。
Oracle Middlewareホーム: 以前インストールされたMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。たとえば、/u01/oracle/products/identity
です。
Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリ名としてiam
と入力します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
「インストールの進行状況」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
各MW_HOMEに対して繰り返します。
Oracle SOA Suiteは、Oracle Identity Governanceをデプロイしている場合にのみ必要です。Oracle SOA SuiteをIGD_MW_HOME
にインストールするには、OIMHOST1で次の手順を実行します。
次のインストール手順を実行します。
次のコマンドを使用して、Oracle Fusion Middleware 11g Oracle SOA Suiteを起動します。
cd REPOS_HOME/installers/soa/Disk1 ./runInstaller -jreLoc JAVA_HOME
JAVA_HOME
はJava JDKの場所です(例: IGD_MW_HOME
/jdk)。
表示された場合は、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、Oracleインベントリ・ディレクトリと「オペレーティング・システム・グループ名」の値を入力します。次に例を示します。
HOME/oraInventory
と入力します。ここで、HOMEはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(これが推奨場所です)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力し、「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新のインストール画面で、更新情報を入手するためにOracleサポートに登録するか、ローカルに更新を検索するかを選択します。
「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、チェックが正常に完了したことを確認してから、「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の値を入力します。
Oracle Middlewareホーム: すでにインストール済のMiddlewareホームをドロップダウン・リストから選択します。たとえば、/u01/oracle/products/identity (IGD_MW_HOME)
です。
Oracleホーム・ディレクトリ: Oracleホーム・ディレクトリ名としてsoa
と入力します。
「次へ」をクリックします。
「アプリケーション・サーバー」画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で「インストール」をクリックします。
インストール・プロセス画面で、「次へ」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle Identity Managerは、特定の操作にwlfullclient.jar
ライブラリを使用します。このライブラリは出荷されていないため、手動で作成する必要があります。このライブラリは、環境のアプリケーション層にある、Oracle Identity Managerをホストしているすべてのマシンの次に示すディレクトリの下に作成することをお薦めします。
IGD_MW_HOME/wlserver_10.3/server/lib
wlfullclient.jar
ファイルを作成するには、次の手順を実行します。
IGD_MW_HOME
/wlserver_10.3/server/lib
ディレクトリに移動します。
JAVA_HOME環境変数を設定して、JAVA_HOME/bin
ディレクトリがパスに含まれていることを確認します。
次のコマンドを使用してwlfullclient.jar
を作成します。
java -jar wljarbuilder.jar
この時点でFusion Middlewareホームをバックアップします(この時点ですべてのサーバーが停止していることを確認します)。
バイナリ破損から保護するために冗長Middlewareホームを作成する場合は、付録A「冗長Middlewareホームの作成」で説明されている手順に従って実行できます。