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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms
E61950-08
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9.3 ファイルまたはシステム・ファイルへのログ出力の送信について

ログ出力を送信先へ送信するには、ログ・ライターを構成します。

ログ・ライターはログ出力を次のうちの一方または両方に送信することも、いずれにも送信しないようにすることもできます。

特定のレベルのログまたは異なるレベルのログを、複数のタイプのログ・ライターに送信できます。たとえば、致命的データをシステム・ログに送信し、トレース・データをファイルに送信できます。または、致命的データをシステム・ログとファイルの両方に送信できます。

ログ・ハンドラ定義にあるLOG_WRITERパラメータを使用して、ログ構成ファイル内のログ・ライターを定義します。詳細は、「Webゲートの2番目の複合リストのパラメータとログ・ハンドラ」を参照してください。

ログ・ライターについて、表9-3で説明します。

表9-3 ログ・ライター

ライター 説明

SysLogWriter

ログに記録されるコンポーネントをホストするコンピュータのシステム・ログ・ファイルにデータを送信します。通常、システム・ログ・ファイルには、複数のアプリケーションおよびホスト・オペレーティング・システムによるイベント情報が含まれます。

Windowsマシンの場合、これは「マイ コンピュータ」、「管理」、「イベント ビューア」、「アプリケーション」にあるアプリケーション・ログ・ファイルです。

UNIXプラットフォームの場合、システム・ログ・ファイルの名前と場所は、システム管理者のコンピュータとプリファレンスに応じて異なります。ファイルの場所は、コンピュータの管理者に確認してください。

デフォルトのログ構成ファイルは、致命的メッセージ、エラー・メッセージおよび警告メッセージをシステム・ログ・ファイルに送信します。

FileLogWriter

このライターは、OAMサーバーまたはその他のシングルプロセス・アプリケーションのログ・データをディスク・ファイルに保存する場合にお薦めします。

FileLogWriterは、ログ・ファイルを開き、おおよそのファイル・サイズ制限またはファイル・ローテーション間隔に達するまでディスク書込み用にファイルを開いたままにします。複数のプロセスが同じログ・ファイルに書き込む必要のある状況では、このログ・ライターをお薦めしません。このような状況では、MPFileLogWriterを使用してください。

MPFileLogWriter

このライターは、FileLogWriterに似ていますが、データをファイルに書き込むたびにログ・ファイルを開いて閉じる点が異なります。これにより、複数のプロセスが順番にファイルに書き込むことができます。ただし、これによってパフォーマンスが大幅に低下します。

MPFileLogWriterは、マルチプロセスWebサーバー(Apacheなど)またはSolarisバージョンのiPlanet Webサーバーにインストールされているアクセス・クライアントなど、マルチプロセス・アプリケーションに関連するプロセスの一部で、FileLogWriterがロギング・データの記録に失敗する場合にのみ使用することをお薦めします。