Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド 11g リリース2 (11.1.2.3) for All Platforms E61950-08 |
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アクセス・テスターは、WebLogicドメイン内外の任意のコンピュータから使用できる2つのjarファイルで構成されます。アクセス・テスターのインストールでは、テストを実行するコンピュータにアクセス・テスターのjarファイルをコピーします。テスト入力用に選択したモードがテスター・コンソール・モードかコマンド行モードかにかかわらず、アクセス・テスターはコマンド行から開始する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
このトピックでは、どのコンピュータでも使えるようにアクセス・テスターをインストールする方法を説明します。
インストール終後は、いつでもアクセス・テスターを使用することができます。特別なセットアップは必要ありません。
アクセス・テスターのインストール方法
アクセス・テスターでは、プレゼンテーションに使用したりテストの特定側面に使用したりすることのできるいくつかの構成オプションを選択することができます。これらのオプションは、起動時にJavaの-Dメカニズムを使用して指定します。
表26-2では、サポートされているすべてのシステム・プロパティについて説明します。
表26-2 アクセス・テスターでサポートされているシステム・プロパティ
プロパティ | アクセス・テスター・モード | 説明とコマンド構文 |
---|---|---|
log.traceconnfile |
テスター・コンソール・モードおよびコマンド行モード |
指定ファイル名への接続詳細を記録します。 -Dlog.traceconnfile="<file-name>" |
display.fontname |
テスター・コンソール・モード |
指定フォントでアクセス・テスターを開始します。これは、表示解像度の違いの補正に有効です。 - Ddisplay.fontname ="<font-name>" |
display.fontsize |
テスター・コンソール・モード |
指定フォント・サイズでアクセス・テスターを開始します。これは、表示解像度の違いの補正に有効です。 - Ddisplay.fontsize ="<font-size>" |
display.usesystem |
テスター・コンソール・モード |
デフォルトのフォント名とフォント・サイズ(ダイアログ・フォント、サイズ10)でアクセス・テスターを開始します。 - Ddisplay.usesystem |
script.scriptfile |
コマンド行モード |
コマンド行モードでスクリプト<file-name>を実行します。 -Dscript.scriptfile="<file-name>" |
control.configfile |
コマンド行モード |
接続情報を含む構成XMLファイルへの絶対パスが格納されている、スクリプトの「configfile」属性を上書きします。アクセス・テスターはこの構成ファイルを使用して、「接続」要素によって示されたポリシー・サーバーへの接続を確立します。 -Dcontrol.config="<file-name>" |
control.testname |
コマンド行モード |
出力スクリプト・ファイル、統計ファイルおよびログ・ファイルの命名に使用するテスト・シリーズの名前を表す文字列が格納されている、スクリプトの制御要素の「testname」属性を上書きします。出力ログ・ファイルは<testname>_<testnumber>で始まります。 -Dcontrol.testname="<String>" |
control.testnumber |
コマンド行モード |
出力スクリプト・ファイル、統計ファイル、およびログ・ファイルの命名に使用する制御番号を指定します。出力ログ・ファイルは<testname>_<testnumber>で始まります。 -Dcontrol.testnumber="<String>". 自動生成される文字列は現在のローカル時刻に基づく7桁の数値ですが(分数を示す2文字+秒数を示す2文字+1/100秒を示す3文字)、ファイル名に使用できるものであれば任意の文字列を使用して制御番号を表すことができます。 |
control.ignorecontent |
コマンド行モード |
スクリプトの「制御」要素の「ignorecontent」属性を上書きします。この要素は、アクセス・テスターがオリジナルのテスト・ケースと現在の結果における「コンテンツ」の違いを無視する必要があることを示します。 -Dcontrol.testname="true|false" |
control.displayiterationstats |
コマンド行モード |
テスト実行を反復するたびに中間統計を表示するかどうかを制御します。 -Dcontrol.displayiterationstats="true|false" |
control.loopback |
コマンド行モード |
確認済のスクリプトを基準にアクセス・テスターの内部的な性能低下をテストするために、アクセス・テスターをループバック・モードで実行します。アクセス・テスターのユニット・テストに使用します。 -Dcontrol.loopback="true" |
グラフィカル・ユーザー・インタフェースを通じて手動でリクエストを行って(結果を取り込み)リアルタイム応答を表示するには、テスター・コンソール・モードでテスターを開始します。テスター・コンソール・モードでもいくつかのシステム・プロパティを使用できますが、この手順ではすべて省略します。
jarファイルはデフォルトの開始クラスを定義します(クラス名を指定する必要はありません)。oamtest.jarと同じディレクトリ内にnap-api.jarが存在することを確認してください。
システム・プロパティを使わずにコンソール・モードでシステム・テスターを開始する方法
この項の内容は次のとおりです。
テスト・スクリプトを実行したりアクセス・テスターの動作をカスタマイズしたりするには、コマンド行モードでテスターを開始し、Javaの-Dオプションを使ってシステム・プロパティを含めなければなりません。
コマンド行モードでアクセス・テスターを実行すると、アクセス・テスターは、テスト実行管理のためのシェル・スクリプトで使用できる完了コードを返します。コンソール・モードでアクセス・テスターを実行するときは、アクセス・テスターによって返されるコードに従う必要はありません。
特定のテスト・ケースを実行するためにアクセス・テスターをラップするシェル・スクリプトは、アクセス・テスターによって伝達される終了コードを認識し、これに従って動作できる必要があります。コマンド行モードでは、アクセス・テスターはSystem.Exit (N)を使用して終了します(Nは次のいずれかのコードになります)。
0は、不一致なしですべてのテスト・ケースが正常に終了したことを示します。これには、入力スクリプト内にテスト・ケースが定義されていない状況も含まれます。
3は、少なくとも1つの不一致ですべてのテスト・ケースが正常に終了したことを示します。
1は、エラーによってアクセス・テスターを実行できなかったこと、またはテスト・ケースを完了できなかったことを示します。これには、入力スクリプトが指定されていない、入力スクリプトを読み込めない、サーバー接続を確立できない、ターゲット・スクリプトを作成できないという状態が含まれます。
これらの終了コードは、アクセス・テスターを使って特定のテスト・ケースを実行するために作られたシェル・スクリプト(Bourneシェルの$?)によって取得することができます。