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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズ
11gリリース2 (11.1.2.3.0)
E61958-10
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C レポートの構成

この付録では、スタンドアロンBI Publisherがデプロイされる場合にOracle Identity Managerレポートを構成する方法について説明します。「Oracle Identity ManagerのBI Publisherについて」で説明しているようにOracle Identity Managerの組込みレポート機能を使用している場合は、この付録をスキップしてください。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 Oracle Identity Managerレポートとは

Oracle Identity Managerレポートにより、Oracle BI PublisherをOracle Identity Management製品のレポート・ソリューションとして使用できます。


注意:

アクセス・ポリシー・レポート、リクエストおよび承認レポート、パスワード・ポリシー・レポートなど、Oracle Identity Managerレポートは機能領域に基づいて分類されます。「操作レポート」や「履歴レポート」という名前は使用しなくなりました。

Oracle Identity Managerレポートにより、Oracle BI Publisherの制限付き使用ライセンス、および複数のOracle Identity Management製品用の簡単に使用できるレポート・パッケージが提供されます。

図C-1に示すように、Oracle Identity Managerレポートは、Oracle BI Publisherを使用してOracle Identity Management製品データベースの情報について問合せおよびレポートを行います。最小限の設定で、Oracle Identity Managerレポートを作成、管理および配信するための一般的な方法を提供します。

図C-1 Oracle Identity Managerレポートのアーキテクチャ

図C-1の説明が続きます
「図C-1 Oracle Identity Managerレポートのアーキテクチャ」の説明

Oracle Identity Managerレポートに含まれているレポート・テンプレートは、標準のOracle BI Publisherテンプレートです。ただし、各テンプレートをカスタマイズしてそのルック・アンド・フィールを変更できます。Oracle Identity Management製品のスキーマ定義を利用できる場合は、その情報を使用して独自のカスタム・レポートを作成できます。


注意:

テンプレートをカスタマイズする前に、元のデフォルト・レポート・テンプレートのバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。

C.2 Oracle BI Publisherとは

Oracle BI Publisherはオラクル社のエンタープライズ・レポート・ソリューションの1つで、すべてのレポートおよびビジネス文書を作成、管理および配信するための、単一のレポート環境を提供します。Microsoft Word、Microsoft ExcelまたはAdobe Acrobatなどの、一般的な一連のデスクトップ・ツールを利用して、Oracle Identity Management製品を含む様々なソースのデータに基づいてレポート・レイアウトを作成および管理できます。


関連項目:

Oracle BI Publisherの機能の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

C.3 ライセンス

Oracle Identity Managerは、Oracle Application ServerまたはWebLogic版から独立して、別途ライセンスを取得できます。Oracle Identity Managerのライセンスを別途取得した場合は、次のようなBI Publisherが含まれます。

  • 付属のBI Publisherレポート。レイアウトの変更は許可されます。

  • 付属の、または新規作成されたBI Publisherレポート(カスタマイズされていない既存のアイデンティティ管理スキーマからデータにアクセスするように変更されているもの)。

C.4 Oracle Identity Managerレポートのデプロイ

この項では、Oracle Identity Manager Reports 11gリリース2 (11.1.2.3.0)のデプロイ方法について、次の各項で説明します。


注意:

Oracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.3.0)でレポートを使用するには、Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールする必要があります。Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールするには、まず、Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.0)をインストールしてから、OPATCHを使用してOracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のパッチを適用します。Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のパッチ番号は16556157です。このパッチは、次のURLからダウンロードできます。

https://support.oracle.com

Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7.0)をダウンロードするには、次のURLに移動します。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/bi-downloads-1923016.html

BI Publisher 11g (11.1.1.7.0)のインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。


C.4.1 メタデータ・リポジトリの作成

各Oracle Business Intelligenceシステム(BIドメイン)には、それ専用のデータベース・スキーマのセットが必要です。複数のシステムで、スキーマまたはリポジトリの同じセットを共有することはできません。

BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールする前に、リポジトリ構成ユーティリティ(RCU)を使用して、データベースにリポジトリを作成する必要があります。これには、RCUユーティリティが必要ですが、次のURLを使用してOracle Webサイトからダウンロードすることができます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/bi-downloads-1923016.html

BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールするには、次のメタデータ・リポジトリが必要です。

  • メタデータ・ストア(MDS)

  • ビジネス・インテリジェンス・プラットフォーム(BIプラットフォーム)

RCUユーティリティを使用してデータベースにリポジトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. データベースにSYSDBAとしてログインします。

    RCUを実行するには、DBA権限を持つ必要があります。したがって、SYSDBAとしてログインする必要があります(たとえば、ユーザーSYSとして)。

  2. RCU_HOME/bin/ディレクトリに移動します。

  3. RCUを起動するには、次のようにします。

    • UNIXの場合は、次を実行します。

      ./rcu

    • Microsoft Windowsの場合は、次のスクリプトを実行します。

      rcu.bat

  4. 表示される「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。リポジトリ作成ユーティリティ・ウィザードが表示されます。

  5. このウィザードのステップ1で、「作成」を選択し、「次へ」をクリックします。「ステップ2/7: データベース接続の詳細」ページが表示されます。

  6. 次の表に示すように、接続の詳細を指定します。

    フィールド 入力するデータ
    データベース・タイプ Oracle Database
    ホスト名 データベースのデプロイ先のホストの名前。
    ポート 「ホスト名」フィールドで識別されるホストに接続するポート番号。
    サービス名 インストールまたはデータベースの作成時に入力された、データベース名とドメイン名の組合せであるグローバル・データベース名の文字列。グローバル・データベース名が不明な場合は、データベース初期化ファイル(INITSID.ORA)のSERVICE_NAMESパラメータの連結値から取得できます。たとえば、サービス名はSALES.COMのようになります(SALESがデータベース名で、COMがドメインです)。
    ユーザー名 Oracle Identity Managerへのアクセス権を持つデータベース・スキーマ・ユーザーのユーザー名(SYSなど)。
    パスワード 「ユーザー名」フィールドで識別されたユーザーのパスワード。
    ロール DBA権限を持つロール(SYSDBAなど)。

  7. 「次へ」をクリックします。「ステップ3/7: コンポーネントの詳細」ページが表示されます。

  8. Oracle Business Intelligenceコンポーネントを選択します。この操作を行うと、「AS共通スキーマ」グループのMDSスキーマが自動的に選択されます。このスキーマはOracle Business Intelligenceでも必要です。

  9. 「次へ」をクリックします。「ステップ4/7: スキーマ・パスワード」ページが表示されます。

  10. スキーマに対して同じパスワードを指定します。

  11. 「次へ」をクリックします。「ステップ5/7: 表領域のマップ」ページが表示されます。

  12. 「次へ」をクリックします。検証が完了すると、メッセージが表示されます。

  13. 「OK」をクリックします。「ステップ6/7: サマリー」ページに、コンポーネント、スキーマ所有者、表領域タイプおよび表領域名の詳細が表示されます。

  14. 「次へ」をクリックします。「ステップ7/7: 完了サマリー」ページが表示されます。

  15. 「閉じる」をクリックします。メタデータ・リポジトリがデータベースに作成されます。


    ヒント:

    ログ・ファイルが、RCU_HOME\log\ディレクトリに保存されます。

C.4.2 BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のインストール

Oracle Business Intelligence製品は、すべてOracle WebLogic Serverドメインで実行されます。したがって、BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールする前に、Oracle WebLogic Serverをインストールして構成する必要があります。

Oracle WebLogic Serverがインストールされていない場合、OBIEE 11gはデフォルトではWebLogic Serverをインストールし、user_projects/domainsディレクトリの下にbifoundation_domainという名前のbiドメインを作成します。OBIEE環境でのOracle Identity Managerレポートのデプロイの詳細は、「OBIEE環境でのOracle Identity Managerレポートのデプロイ」を参照してください。

BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のインストールについては、次の各項で説明します。

Oracle Business Intelligenceウィザードの起動

Oracle Business Intelligenceウィザードを起動するには、bishiphome/Disk1/ディレクトリに移動して、次を実行します。

UNIXの場合:

./runInstaller

Microsoft Windowsの場合:

setup.exe

Oracle WebLogic Serverがインストールされていない場合のBI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のインストール

Oracle Business Intelligenceウィザードを起動した後に、次の手順を実行します。

  1. ウィザードの「ステップ1/15: ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。「ステップ2/15: タイプ・インストール」ページが表示されます。

  2. 「ソフトウェア更新のインストール」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。「ステップ3/15: インストール・タイプの選択」ページが表示されます。

  3. エンタープライズ・インストール・オプションを選択し、「次へ」をクリックします。「ステップ4/15: 前提条件チェック」ページが表示されます。

  4. 「次へ」をクリックします。「ステップ5/15: BIシステムの作成またはスケール」ページが表示されます。

  5. 新規BIシステムの作成オプションを選択します。次のフィールドに値を入力します。

    ユーザー名: WebLogicユーザー名を入力します。

    パスワード: WebLogicユーザーのパスワードを入力します。

    パスワードの確認: WebLogicユーザーのパスワードを再入力します。

    ドメイン名: WebLogicドメインの名前(デフォルトではbifoundation_domain)。

  6. 「次へ」をクリックします。「ステップ6/15: インストール場所の指定」ページが表示されます。

  7. インストールのディレクトリ・パスを入力し、「次へ」をクリックします。

  8. 「次へ」をクリックします。「ステップ7/12: コンポーネントの構成」ページが表示されます。


    注意:

    BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールする場合、ウィザードの「コンポーネントの構成」ページに次のオプションが表示されます。
    • Business Intelligence Enterprise Edition

    • Business Intelligence Publisher

    • Real Time Decisions

    • Essbase Suite

    Oracle Identity Manager 11gのレポート機能を使用する場合、Business Intelligence Publisherオプションのみを選択し、他のオプションを選択しないようにします。


  9. 「次へ」をクリックします。「ステップ8/12: データベースの詳細」ページが表示されます。

  10. 「メタデータ・リポジトリの作成」の手順5で指定した資格証明を持つデータベースの詳細を入力します。

  11. 「次へ」をクリックして、ウィザードの残りのステップを完了します。

Oracle WebLogic Serverがインストールされている場合のBI Publisher 11g (11.1.1.7.1)のインストール

BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)がすでにインストールされている場合は、Oracle Business Intelligenceウィザードで次の手順を実行します。

  1. 「ステップ2/15: タイプ・インストール」ページで、「簡易インストール」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。「ステップ3/15: 前提条件チェック」ページが表示されます。

  2. 「次へ」をクリックします。「ステップ4/12: ミドルウェア・ホーム」ページが表示されます。

  3. ミドルウェア・ホームのディレクトリ・パスを、末尾にスペースを入れずに入力します(たとえば、/u01/app/ Oracle_IDM1/Middelware/)。

  4. 「次へ」をクリックします。「ステップ5/12: 管理者の詳細」ページが表示されます。

  5. 管理ユーザー名およびパスワードを入力します。このアカウントは、WebLogic ServerおよびEnterprise Managerの管理に使用されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「ステップ6/12: コンポーネントの構成」ページが表示されます。


    注意:

    BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)をインストールする場合、ウィザードの「コンポーネントの構成」ページに次のオプションが表示されます。
    • Business Intelligence Enterprise Edition

    • Business Intelligence Publisher

    • Real Time Decisions

    • Essbase Suite

    Oracle Identity Manager 11gのレポート機能を使用する場合、Business Intelligence Publisherオプションのみを選択し、他のオプションを選択しないようにします。


  7. 「次へ」をクリックします。「ステップ7/12: データベースの詳細」ページが表示されます。

  8. 「メタデータ・リポジトリの作成」の手順5で指定した資格証明を持つデータベースの詳細を入力します。

  9. 「次へ」をクリックして、ウィザードの残りのステップを完了します。


注意:

後で既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張する方針の一環として、ソフトウェアのみのインストール・タイプを使用する場合は、必ず次のようにします。
  • ドメインは空にします。つまり、ドメイン内には他のソフトウェア製品が存在しないようにします。

  • ドメインは、Oracle Business Intelligenceのインストール先とするコンピュータ上に物理的に存在するようにします。ドメインをリモートで拡張することはサポートされていません。

詳細は、次のURLで「Oracle Business Intelligenceのインストール」を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/bi.1111/e10539/c4_installing.htm#BIEIG366


OBIEE環境でのOracle Identity Managerレポートのデプロイ

OBIEE環境でOracle Identity Managerレポートをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. oim_product_BIP11gReports_11_1_2_3_0.zipファイルをBI Publisherのディレクトリにコピーします。

  2. zipファイルを抽出し、Oracle Identity ManagerおよびTranslationsディレクトリが作成されていることを確認します。

  3. カタログを/analyticsと同期するには、次の手順を実行します。

    1. BI Publisherにログインして、Oracle Identity ManagerレポートがBIPのカタログ・フォルダに表示されるようにします。

    2. 「管理」をクリックします。

    3. 「システム・メンテナンス」で「サーバー構成」をクリックします。

    4. 「カタログ」で、「Oracle BIEE Catalog」カタログ・タイプを選択し、「適用」をクリックします。

    5. BI Serverを再起動します。

C.5 Oracle Identity Managerレポートの構成

この項では、BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)の構成について、次の各項で説明します。

C.5.1 BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)でのセキュリティの構成

BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)でセキュリティを構成するには、次の手順を実行します。

  1. BI Publisherにログインします。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. Webブラウザで、次の形式のURLを入力します。

      http://HOST_NAME:PORT_NUMBER/xmlpserver/

      たとえば、http://localhost:7001/xmlpserver/とします。

    2. Oracle BI Publisherのログイン・ページで、WebLogicの権限を持つユーザー名およびパスワードを入力します。

  2. 「管理」、セキュリティ・センター、「セキュリティ構成」「ローカル・スーパーユーザー」の順に選択します。

  3. ローカル・スーパーユーザーを有効にし、認可されているスーパーユーザーを登録します。たとえば、xelsysadmです。

  4. BI Publisher Server (bi_server1)を再起動します。

  5. 登録したスーパーユーザーとしてBI Publisherにログインできることを確認します。たとえば、xelsysadmです。

  6. oim_product_BIP11gReports_11_1_2_3_0.zipファイルをBI Publisherのディレクトリにコピーします。

  7. zipファイルを抽出し、Oracle Identity ManagerおよびTranslationsディレクトリが作成されていることを確認します。

  8. BI Publisherでホームおよびカタログ・フォルダに移動します。「共有フォルダ」オプション下にOracle Identity Managerフォルダが表示されます。

  9. 「管理」、「データソース」JDBC構成の順に選択します。

  10. JDBC構成場所で次の詳細を使用してOIM 11gに対する2つのデータ・ソースを作成します。

    • データソース名: OIM JDBC

      • ドライバ・タイプ: Oracle 11g

      • データベース・ドライバ・クラス: oracle.jdbc.OracleDriver

      • 接続文字列: jdbc:oracle:thin:@oimhost:1521:orcl

      • ユーザー名: DEV_OIM

      • パスワード: <PASSWORD>

    • データソース名: BPEL JDBC

      • ドライバ・タイプ: Oracle 11g

      • データベース・ドライバ・クラス: oracle.jdbc.OracleDriver

      • 接続文字列: jdbc:oracle:thin:@oimhost:1521:orcl

      • ユーザー名: DEV_SOAINFRA

      • パスワード: <PASSWORD>

C.5.2 Oracle Identity Managerレポートの実行のためのデータソースの構成

Oracle Identity Managerレポートについては、次の項で説明するJDBC接続が必要となります。

C.5.2.1 Oracle Identity Manager JDBC接続の構成

Oracle Identity Manager JDBC接続を構成するには、次の手順を実行します。

  1. ホーム・ページの上部で、「管理」リンクをクリックします。BI Publisherの「管理」ページが表示されます。

  2. 「データソース」で「JDBC接続」をクリックします。「Data Sources」ページが表示されています。

  3. 「JDBC」タブで、「データソースの追加」をクリックして、データベースへのJDBC接続を作成します。「データソースの追加」ページが表示されます。

  4. 次のフィールドに値を入力します。

    • データソース名: Oracle Identity Manager JDBC接続名を指定します(OIM JDBCなど)。

    • ドライバ・タイプ: データベースに適したドライバ・タイプを選択します。たとえば、データベースに合せてOracle 10gまたはOracle 11gを選択することができます。

    • データベース・ドライバ・クラス: データベースに適したドライバ・クラスを指定します(oracle.jdbc.driver.OracleDriverなど)。

    • 接続文字列: データベース接続の詳細を、jdbc:oracle:thin:@HOST_NAME:PORT_NUMBER:SIDの形式で指定します。たとえば、jdbc:oracle:thin:@localhost:7003:orclとします。

    • ユーザー名: Oracle Identity Managerデータベースのユーザー名を指定します。

    • パスワード: Oracle Identity Managerデータベースのユーザー・パスワードを指定します。

  5. 「テスト」をクリックして接続を確認し、「適用」をクリックして接続を確立します。

  6. データベースへの接続が確立されると、成功を示す確認メッセージが表示されます。「適用」をクリックします。

    「JDBC」ページのJDBCデータソースのリストに、新しく定義されたOracle Identity Manager JDBC接続が表示されます。

C.5.2.2 BPELベースのJDBC接続の構成

BI Publisherでは、1つのレポートに1つのデータソースのみを割り当てることができます。最初のデータソースは、Oracle Identity Managerデータソースです。次のレポートには、BPELデータベースに接続してBPELデータを取得するセカンダリ・データソースがあります。

  • タスク割当て履歴

  • リクエストの詳細

  • リクエスト・サマリー

  • 承認アクティビティ

BPELベースのレポート用のセカンダリ・データソースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. BI Publisherのホーム・ページで「管理」をクリックします。BI Publisherの「管理」ページが表示されます。

  2. 「データソース」で「JDBC接続」をクリックします。「Data Sources」ページが表示されています。

  3. 「JDBC」タブで、「データソースの追加」をクリックして、データベースへのJDBC接続を作成します。「データソースの追加」ページが表示されます。

  4. 次のフィールドに値を入力します。

    • データソース名: BPEL JDBC接続名を指定します(BPEL JDBCなど)。

    • ドライバ・タイプ: データベースに適したドライバ・タイプを選択します。たとえば、データベースに合せてOracle 10gまたはOracle 11gを選択することができます。

    • データベース・ドライバ・クラス: データベースに適したドライバ・クラスを指定します(oracle.jdbc.driver.OracleDriverなど)。

    • 接続文字列: データベース接続の詳細を、jdbc:oracle:thin:@HOST_NAME:PORT_NUMBER:SIDの形式で指定します。たとえば、jdbc:oracle:thin:@localhost:7003:orclとします。

    • ユーザー名: SOAデータベースのユーザー名を指定します。

    • パスワード: SOAデータベースのユーザー・パスワードを指定します。

  5. 「テスト」をクリックして接続を確認し、「適用」をクリックして接続を確立します。

  6. データベースへの接続が確立されると、成功を示す確認メッセージが表示されます。「適用」をクリックします。

    「JDBC」ページのJDBCデータソースのリストに、新しく定義されたBPEL JDBC接続が表示されます。

C.6 Oracle Identity Managerレポートの生成

この項では、Oracle Identity Managerレポートの生成方法について説明し、内容は次のとおりです。


注意:

Oracle Identity Self ServiceまたはOracle Identity System AdministrationからBI Publisherにアクセスすることはできません。BI Publisherを明示的に開いて、Oracle Identity Manager 11gのレポートにアクセスする必要があります。

C.6.1 サンプル・データソースに対するサンプル・レポートの生成

本番JDBCデータソースに対してレポートを実行せずにレポート・データの例を表示して外観を確認するには、サンプル・データソースに対してサンプル・レポートを生成します。サンプル・レポートを生成するには、まずサンプル・データソースを作成する必要があります。サンプル・データソースの作成の詳細は、使用するOracle Identity Management製品に応じて、「Oracle Identity Managerレポートの構成」の該当する項を参照してください。

サンプル・データソースを作成したら、次の手順を実行してサンプル・レポートを生成できます。

  1. Oracle BI Publisherにログインします。Oracle BI Publisherへのログインの詳細は、「BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)でのセキュリティの構成」の手順3を参照してください。

  2. 「共有フォルダ」Oracle Identity Managerレポートの順にクリックし、サンプル・レポートを選択します。

  3. 生成するサンプル・レポートについて「表示」をクリックします。

  4. サンプル・レポートの出力フォーマットを選択して「表示」をクリックします。

    サンプル・レポートが生成されます。

C.6.2 Oracle Identity Manager JDBCデータソースに対するレポートの生成

Oracle Identity Manager JDBCデータソースに対してレポートを生成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Publisherにログインします。Oracle BI Publisherへのログインの詳細は、「BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)でのセキュリティの構成」の手順3を参照してください。

  2. Oracle Identity Managerレポートに移動します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. BI Publisherのホーム・ページの「参照/管理」の下で、「カタログ・フォルダ」をクリックします。または、ページの上部で「カタログ」をクリックすることもできます。

      「カタログ」ページでは、ページの左側にはツリー構造が、右側には詳細が表示されます。

    2. 左側のペインで「共有フォルダ」を展開し、Oracle Identity Managerに移動します。Oracle Identity Managerフォルダのすべてのオブジェクトが表示されます。

      BI Publisher 11gに移動して、Oracle Identity Manager BI Publisherレポートを使用することができます。

  3. 生成するレポートについて「表示」をクリックします。

  4. レポートの出力フォーマットを選択して「表示」をクリックします。

    レポートが生成されます。


関連項目:

Oracle BI Publisherの詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

C.6.3 BPELベースのJDBCデータソースに対するレポートの生成

次の4つのレポートには、BPELデータベースに接続してBPELデータを取得するセカンダリ・データソースがあります。

  • タスク割当て履歴

  • リクエストの詳細

  • リクエスト・サマリー

  • 承認アクティビティ

これらのレポートには、BPELベースのJDBCデータソースでBPEL JDBCと呼ばれるセカンダリ・データソースがあります。

BPELベースのJDBCデータソースに対してレポートを生成するには、次の手順を実行します。

  1. BPELデータソースがBI Publisherに存在することを確認します。このBPELデータソースはBPELデータベースを示す必要があります。BPELデータソースの作成の詳細は、「BPELベースのJDBC接続の構成」を参照してください。

  2. Oracle BI Publisherにログインします。Oracle BI Publisherへのログインの詳細は、「BI Publisher 11g (11.1.1.7.1)でのセキュリティの構成」の手順3を参照してください。

  3. Oracle Identity Managerレポートに移動します。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. BI Publisherのホーム・ページの「参照/管理」の下で、「カタログ・フォルダ」をクリックします。または、ページの上部で「カタログ」をクリックすることもできます。

      「カタログ」ページでは、ページの左側にはツリー構造が、右側には詳細が表示されます。

    2. 左側のペインで「共有フォルダ」を展開し、Oracle Identity Managerに移動します。Oracle Identity Managerフォルダのすべてのオブジェクトが表示されます。

      BI Publisher 11gに移動して、Oracle Identity Manager BI Publisherレポートを使用することができます。

  4. 生成するレポートについて「開く」をクリックします。

  5. レポートの出力フォーマットを選択して「適用」をクリックします。

    BPELベースのJDBCデータソースに基づいてレポートが生成されます。

C.7 証明レポートの構成

Oracle BI Publisherには証明レポートが実装されています。BI Publisherのスタンドアロン・デプロイメントを使用する場合は、Oracle Identity ManagerレポートをBI Publisherにデプロイする必要があります。


注意:

  • BI Publisherには、Oracle Identity Managerのレポートをデプロイする必要があります。デフォルトの証明レポートおよび証明レポートの生成については、『Oracle Identity Managerでのセルフ・サービス・タスクの実行』の証明レポートの生成に関する項を参照してください。

  • BI Publisherの資格証明とURLがOracle Identity Managerに構成されていない場合は、ダッシュボードの「レポート」タブも、「証明」ページの「PDFにエクスポート」オプションも「Excelにエクスポート」オプションも使用できません。


BI PublisherのURLを構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「Identity and Access」をクリックします。

  3. OIMクラスタOIMノード「システムMBeanブラウザ」の順に選択します。

  4. システムMBeanブラウザで、「アプリケーション定義のMBean」「oracle.iam」「サーバー: oim server」「アプリケーション: oim」「XMLConfig」「Config」「XMLConfig.DiscoveryConfig」「Discovery」に移動します。

  5. BIPublisherURL属性の値を更新して、BI PublisherのURLを反映させます。

  6. 「適用」をクリックします。

Oracle Identity ManagerでBIPの資格証明を構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 左側のペインで、「WebLogicドメイン」を開きます。ドメイン名が表示されます。

  3. ドメイン名を右クリックし、「セキュリティ」「資格証明」に移動します。oimマップなど、資格証明ストアにおけるマップのリストが表示されます。

  4. oimマップを開きます。Passwordタイプのエントリのリストが表示されます。

  5. 次のように、oim資格証明ストア・マップでCSFエントリを新規作成します。

    • マップの選択: oim

    • キー: BIPWSKey

    • タイプ: Password

    • ユーザー名: ADMINISTRATOR_USER_NAME

    • パスワード: ADMINISTRATOR_PASSWORD

    • 説明: BI Publisher Webサービスのログイン資格証明。

BIPの資格証明とURLの構成後に、管理者は、システム管理にある証明の構成画面に移動して、「証明レポートの有効化」を選択する必要があります。

ダッシュボードの「詳細情報」セクションにある「レポート」タブの表示を構成するには:

  1. Oracle Identity Self Serviceにログインします。

  2. 「コンプライアンス」タブをクリックします。

  3. 「アイデンティティの証明」ボックスをクリックして、「証明構成」を選択します。「証明構成」ページが表示されます。

  4. 「証明レポートの有効化」オプションを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

レポートは、次の形式で生成できます。

  • PDF

  • RTF

  • HTML

  • Microsoft Excel

  • CSV