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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence基礎ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E64853-01
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分析でのデータのグラフ化

トピック:

グラフ・ビューの編集

様々なグラフの種類を使用してデータを分析または表示することができます。たとえば、ブランド売上分析で、3つの異なる地域の製品売上を比較するように棒グラフを編集できます。次の画像は、ダッシュボード・ページの棒グラフ・ビューを示しています。

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views58.gifの説明

グラフ・ビューを編集するには:

  1. 編集する分析を開きます。

  2. 「分析エディタ」: 「結果」タブをクリックします。

  3. 「プロパティの表示」をクリックして、プロパティを編集します。次のようなプロパティを設定できます。

    • グラフ・キャンバスに関連するもの(凡例の位置など)。

    • グラフの外観を制御するもの(スタイルなど)。

    • 軸の上下限と目盛マークに関するもの

    • グラフのタイトルとラベルの表示を制御するもの。

  4. プロパティ・ダイアログの「スケール」タブで、「クリックしてスケール・マーカーを編集」を選択して「スケール・マーカー」ダイアログを表示します。スケール・マーカーを定義します。スケール・マーカーは、強調線、または影付きの背景領域で、グラフ内の主要なポイント、しきい値、範囲などを示します。次の表に、2つのタイプのスケール・マーカーを示します。

    タイプ 説明
    スケール上の指定された位置にグラフを横切って描画される線。
    範囲 グラフの背後に表示される、影付きの背景領域。

    線または範囲のスケール・マーカーは、グラフのタイプに応じて1つ以上の軸に適用できます。

  5. 「OK」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

  6. 「ビューの編集」をクリックして、グラフ・エディタを表示します。

  7. 次の表の説明に従って、グラフの表示に影響する各種ツールバー・ボタンを使用します。

    ボタン 説明
    タイプ 棒グラフ、折れ線グラフおよび円グラフがあります。
    サブタイプ グラフ・タイプに応じて、垂直または水平があります。
    スタイル スタイルの有効な選択肢はグラフ・タイプによって異なります。
    効果 2Dまたは3D効果のいずれかです。

  8. しきい値の設定の説明に従って、ファンネル・グラフに対するしきい値を定義します。

  9. ビューのデータをドリルするには、結果のドリルを参照してください。

  10. 「完了」をクリックします。

グラフのズームおよびスクロール

グラフのズームおよびスクロールが有効な場合は、グラフにズーム・アイコンが含まれています。ズーム・アイコンを使用すると、グラフの描画領域で軸を使用してズーム・インおよびズーム・アウトを実行できます。軸でズーム・インした後は、その軸をスクロールできます。ズームおよびスクロールは、「グラフのプロパティ」ダイアログの「一般」タブで有効にします。

たとえば、ブランド売上分析の結果でグラフを表示しているときに、「Product Type」軸でズームインできます。このようにして、軸をスクロールし、製品タイプ別に詳細なデータを表示できます。

グラフでズームおよびスクロールするには、グラフにマウス・カーソルを合せて「ズーム」ボタンを表示し、「ズーム」をクリックします。1つの軸のみが有効な場合は、「ズーム・イン」または「ズーム・アウト」を選択します。

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views35.gifの説明

グラフの両方の軸のズームおよびスクロールが有効な場合は、次のようにします。

  • 「横軸」を選択し、次に「ズーム・イン」または「ズーム・アウト」を選択します。

    ズームとスクロールのスライダがX軸に表示されます。

    X軸のズームを解除するには、「実際のサイズ」を選択します。

  • 「縦軸」を選択し、次に「ズーム・イン」または「ズーム・アウト」を選択します。

    ズームとスクロールのスライダがY軸に表示されます。

    Y軸のズームを解除するには、「実際のサイズ」を選択します。

  • X軸とY軸の両方のズームを解除するには、「実際のサイズ」を選択します。

(オプション)その他のズーム機能を使用するには:

  • 「ズーム」を使用して、徐々にズーム・インおよびズーム・アウトします。

  • 軸上のスクロールのつまみをドラッグしてグラフを動的にスクロールし、グラフの表示されていない部分を表示します。

  • 軸上のスクロール・ボタンをクリックして、左右(X軸)または上下(Y軸)にスクロールします。

  • サイズ変更ハンドルを使用して、軸上でズーム・インおよびズーム・アウトします。

グラフの外観の書式設定

2つの設定に基づいて、グラフの外観を書式設定できます。

  • グラフ要素の位置(線-棒グラフの線や棒、または円グラフのスライスなど)。

  • 列に適用されている条件。

位置に基づいたグラフの書式設定

位置の書式設定では、グラフ要素の位置(つまり、棒などのグラフ要素が表示されるグループ内での番号順)に基づいてグラフの外観をカスタマイズできます。グループは、「グループ化」ドロップ・ターゲット領域に表示される属性列によって決まります。(ドロップ・ターゲット領域の詳細は、「レイアウト」ペインのドロップ・ターゲットについてを参照してください。

色、線の幅、線記号に関するグラフの外観を、位置に基づいて書式設定できます。位置の書式設定は、ウォーターフォール・グラフでは使用できません。

列に基づいたグラフの書式設定

条件付き書式設定では、列に適用されている条件に基づいてグラフの外観をカスタマイズできます。書式は、条件を満たす列値に適用されます。

列に指定された条件を満たす特定の列値または列値の範囲に基づいて、グラフ・データが表示される色を指定できます。例:

  • 特定の列値に基づいた、グラフの色の条件付き変更。

    レモネードとコーラという2つの飲料の売上を比較する棒グラフを作成します。棒グラフの作成時、レモネードの売上を表す棒は黄色、コーラの売上を表す棒は青色という2つの条件を指定します。

  • 列値の範囲に基づいた、グラフの色の条件付き変更。

    営業マネージャが、2つの営業部隊における営業担当者全員の売上を比較する棒グラフを作成します。棒グラフの作成時、営業マネージャは、売上が$250,000より少ないすべての営業担当者の棒を赤色にし、売上が$250,000より多いすべての営業担当者の棒を緑色にするという2つの条件を指定します。

グラフの外観を書式設定するには:

  1. グラフ・エディタのツールバーで「グラフ・プロパティの編集」をクリックします。

  2. 「グラフのプロパティ」ダイアログの「スタイル」タブをクリックします。

  3. 「スタイルと条件付き書式設定」をクリックします。

  4. 「スタイルの書式設定」タブをクリックして、グラフ要素の位置に基づいてグラフの外観を書式設定します。カスタム書式設定位置を追加する手順:

    1. カスタム書式設定位置の追加先のグラフ要素(棒など)のタブを選択します。

    2. 「新しい位置の追加」をクリックします。新規位置のエントリが「カスタム書式設定位置」表に表示されます。

    3. 書式設定を指定します。たとえば、位置に適用する色を選択するには、「色」ボックスの隣にある下向きの矢印をクリックし、「カラーの選択」ダイアログにアクセスします。(書式設定オプションは、要素によって異なることに注意してください。)


    注意:

    線の幅として0を指定した場合、その線およびグラフ内の他の線について、凡例マーカーがデフォルトの線マーカーから記号マーカーに変わります。たとえば、グラフのすべての線について、記号マーカーが凡例マーカーとして表示されます。

  5. 「条件付き書式設定」タブをクリックして、列に適用されている条件に基づいてグラフの外観を書式設定します。列に条件を追加する手順:

    1. 「条件付き書式の追加」をクリックし、条件を適用する列を選択します。

    2. この条件に対する演算子と列値、または列値の範囲を入力します。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. 条件を満たす場合に列値に適用される色を選択するには、「色」ボックスの隣にある下向きの矢印をクリックし、「色の選択」ダイアログを表示します。

  6. 「OK」をクリックします。

グラフの条件付き書式の適用に関するルール

グラフで条件を作成または使用する場合、次のルールが適用されます。

  • グラフで使用されている列からのみ、条件を作成できます。

  • 書式条件が互いに競合する場合、競合する条件は次の順序で優先されます。

    1. 属性に対する条件付き書式設定。

    2. メジャーに対する条件付き書式設定

    3. グラフ要素の位置に基づいたスタイル書式設定。

  • 条件付き書式が適用されているグラフでユーザーがドリルする場合、次のルールが適用されます。

    • メジャーに基づいた条件付き書式は、次のレベルに繰り越されません。(条件付き書式を地理的階層の地域から市などの異なるレベルへ繰り越しても意味がありません。)

    • 属性に基づいた条件付き書式は、ドリルされていない場合、次のグラフに繰り越されます。

      たとえば、"Lemonade = Blue"という条件付き書式があり、年でのみドリルした場合、"Lemonade = Blue"はそのままになります。

  • 条件付き書式設定は、ウォーターフォール・グラフの小計および合計ではサポートされていません。

グラフの列に対する条件付き書式設定の例外

次の表に、グラフの列に基づいた条件付き書式設定に適用される例外をリストします。

グラフ・タイプ 例外

折れ線-棒

レーダー

時系列線

線の記号の書式設定のみ許可されています。
パレート 書式設定は棒にのみ適用され、パレート線には適用されません。

グラフおよびゲージに表示されるデータの制限

トピック:

セクション・スライダを使用して、グラフまたはゲージに表示されるデータを制限できます。セクション・スライダには、1つ以上の属性列または階層列のメンバーが長方形の棒上に値として表示されます。また、スライダには、増加ボタンと減少ボタンなど、その列に対する値を選択するメカニズムも用意されています。再生ボタンでは、スライダ値を連続的に移動します。

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グラフとゲージのセクション・スライダの定義

グラフまたはゲージに表示されるデータは、セクション・スライダを定義して限定できます。たとえば、グラフに表示されるデータを2013年の特定の四半期に限定できます。

セクション・スライダを定義するには:

  1. 編集する分析を開きます。

  2. 「分析エディタ」: 「結果」タブをクリックします。

  3. グラフまたはゲージを作成します。

  4. グラフ・ビューまたはゲージ・ビューで、「ビューの編集」をクリックします。

  5. 「レイアウト」ペインで、複数の列を「セクション」ドロップ・ターゲットにドラッグします。

  6. 「スライダとして表示」を選択します。

  7. 「セクションのプロパティ」をクリックします。

  8. セクション・スライダ・バーに表示する値の最大数を指定して、「OK」をクリックします。

  9. エディタを閉じるには、「完了」をクリックします。

  10. 変更内容を保存するには、「分析の保存」をクリックします。

グラフおよびゲージのセクション・スライダの使用

グラフまたはゲージのセクション・スライダを使用する手順:

  • スライダのつまみを希望する値に移動します。

  • スライダのつまみを左に移動するには、減少ボタンをクリックします。

  • スライダのつまみを右に移動するには、増加ボタンをクリックします。

  • スライダのすべての値をつまみが続けて移動するには、再生ボタンをクリックします。

    再生ボタンは一時停止ボタンに変化するため、特定の値で停止できます。

グラフまたはゲージに表示されるデータは、スライダのつまみで示した現在の値によって制限されます。