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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51906-01
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「アイテム・プロパティ」ダイアログ

アイテム・プロパティを設定するには、このダイアログを使用します。たとえば、アイテムの名前または計算式を変更します。

詳細は、次の項目を参照してください。

アイテムとアイテム・クラスのメンテナンス

アイテム・プロパティの編集方法

「アイテム・プロパティ」ダイアログには2つのタブがあります。


「アイテム・プロパティ」ダイアログ: 「一般」タブ

このタブを使用して、アイテムを構成します。

名前

このフィールドを使用して、アイテムの名前を変更します。デフォルトでは、この名前はアイテムの基礎となるデータベース列から導出されます。

注意: このフィールドは、「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されている場合は読取り専用になります。

注意: アイテムの名前を変更すると、「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されている2次要素(複合フォルダの結合およびアイテムなど)の名前に影響を与える可能性があります(詳細は、「EULアイテム名の自動生成および自動更新」を参照)。

名前の自動生成

このフィールドを使用して、「名前の自動生成」プロパティの値を「はい」または「いいえ」に変更します。「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されている場合、Discovererでは、一部のタイプのEnd User Layer (EUL)アイテムの名前が、(このタイプのアイテム内で使用されている)フォルダ名またはアイテム名の変更時に動的に生成されるようになります。

このフィールドは、「名前の自動生成」プロパティがこのタイプのアイテムに適用可能でない場合は読取り専用になります。

このプロパティの詳細は、「EULアイテム名の自動生成および自動更新」を参照してください。

説明

このフィールドを使用して、アイテムの説明を変更します。このフィールドの内容は、Discoverer Plusのクエリー・ウィザードの「説明」行に表示されます。

データ型

この読取り専用のフィールドは、データ・ディクショナリの中の列定義から情報を得て、アイテムのデータ型を表示します。ディクショナリのデータ型を直接反映しているため、このフィールドは編集できません。

計算式

このフィールドを使用して、アイテムの計算式を変更する「計算の編集」ダイアログを表示します。このフィールドに計算式が表示されている場合は、アイテムが導出アイテムであることを意味します。導出アイテムは、既存のアイテムから計算式によって定義されたものです。たとえば、利益率の計算などが導出アイテムで可能です。ビジネスエリアでの導出アイテムの利点は、ユーザーが分析結果の計算のために複雑な計算式を覚える必要がないことです。フィールドが列名のみの場合、このアイテムは導出アイテムではなく、データベースの列からの直接データであることを示します(この場合、この項目は読取り専用です)。

データベース列

このフィールドには、アイテムの導出が示されます。このフィールドは所有者のユーザー名、テーブル名および列名から構成されます。このフィールドが空白のときは、アイテムは計算式から作成されています。

ユーザーに表示

このフィールドを使用して、Discovererエンド・ユーザーがアイテムを表示できるかどうかを指定します。

注意: 一般的に「いいえ」オプションは、計算で使用するためにフォルダ内に置く必要があっても、エンド・ユーザーに表示する意味がないか、表示することが不適切なアイテムを、非表示にするために使用します。この他に非表示にするアイテムとしては、主キーや外部キーなどのデータ、給与情報などの重要なデータがあります。

アイテム・クラス

このフィールドを使用して、アイテムが属するアイテム・クラスを変更します。このリストを使用して、代替のアイテム・クラスを選択します。このフィールドは、アイテムが軸アイテムである場合にのみアクティブになります。

日付階層

このフィールドを使用して、アイテムに適用する日付階層を変更します。アイテムに適用できる有効な日付階層のリストが提供されます。アイテムが日付アイテムではない場合、このフィールドはアクティブになりません。

デフォルト位置

このフィールドを使用して、ワークシート上のアイテムのデフォルト位置を変更します(例: 「行」、「ページ」、「列」、「データ・ポイント」)。

デフォルト集計

このフィールドを使用して、アイテムの集計タイプを変更します(数値の場合)。

ヘッダー

このフィールドを使用して、ヘッダーを変更します。Discovererには、ワークシートで使用される各アイテムの「ヘッダー」プロパティが表示されます。デフォルトでは、ヘッダーはアイテムの基礎となるデータベース列から導出される、アイテムの「名前」プロパティです。

フォーマット・マスク

このフィールドを使用して、Discovererエンド・ユーザーのワークブックにアイテムを表示するために使用されるデフォルト・フォーマット・マスクを変更します。構文は、Oracleデータベース製品に付属している『Oracle Database SQLリファレンス』にあるOracleの標準フォーマットを使用します。デフォルトでは、アイテムのデータ型に適したフォーマット・マスクがリストに表示されます。リストに使用するフォーマットがない場合、フォーマット・マスクを直接入力することもできます。

注意: 現在、Discoverer Administratorでは、フォーマット・マスクにユーロ記号を使用できません。ただし、Discoverer Plusを使用すれば、フォーマット・マスクにユーロ記号を指定できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』を参照してください。

文字位置

このフィールドを使用して、Discoverer Plusに表示するデータの文字位置を変更します。文字位置は、ドロップダウン・メニューから選択できます。デフォルトの「一般」、数値データ用の右揃え、日付とテキスト用の左揃えがあります。

ワードラップ

このフィールドを使用して、Discoverer Plusでテキスト・データを折り返して表示するかどうかを指定します。

注意: これを「はい」に設定すると、Discoverer Plusで大量のテキスト・データにアクセスする場合、パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

保存形式

このフィールドを使用して、データの表示方法とは別に、データベース内にテキスト・アイテムを格納する方法を指定します。Discovererエンド・ユーザーが、この情報を参照することはありません。これによって、エンド・ユーザーのワークブックで情報を使用または表示する場合の最適化を行うことができます。たとえば、データがすでに正しく格納されている場合、「表示形式」オプションを使用してテキストを変更する必要はありません。この値を調整して、条件付きのクエリーを実行する際のパフォーマンスを向上できます。データベース内でデータが常に大文字で格納される場合は、この値を大文字に設定します。データが小文字で格納される場合は、この値を小文字に設定します。

表示形式

このフィールドを使用して、ワークブックにアイテムを表示する方法を変更します。

デフォルト幅

このフィールドを使用して、エンド・ユーザー・レポートに表示するときの、アイテムのデフォルト幅(文字数)を変更します。この値は、Discoverer Plus (「ツール」→「オプション」→「テーブル」)で「デフォルト幅を使用」が設定されている場合のみ、使用されます。

NULL値を置換

このフィールドを使用して、NULL文字の表示方法を変更します。たとえば、NULLデータを「在庫切れです...注文してください」、「0」、「なし」または空白などにできます。

コンテンツ・タイプ

このフィールドを使用して、このアイテムのコンテンツが外部アプリケーションの起動に使用されることを指定します。Microsoft Excelまたはインターネット・ブラウザのような別のアプリケーションを必要とするアイテムの場合には、「ファイル」を選択します。外部アプリケーションが不要なデータ型には、「なし」を選択します。

注意: このフィールドを「ファイル」に設定すると、アイテムのコンテンツが外部アプリケーションを起動してデータを表示できるのは、Discoverer Desktopを使用している場合のみになります。

アイテムにバイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)が含まれている場合は、ファイル拡張子により、アイテムの表示に使用されるアプリケーション(.exeファイル)が決定されます。たとえば、DOCはMS Wordを使用し、WAVは、WAVファイル用に現在登録されているサウンド・プレーヤを使用してサウンドを再生します。これらの関連付けは、コンピュータのオペレーティング・システムで設定されます。

注意: コンテンツがデータベースに格納されているイメージである場合は、「なし」を選択します(詳細は、「別のアプリケーションへのドリルアウト」を参照)。

最大取得文字数

このフィールドを使用して、データベースへのSQLコールで取り出される文字数の最大値を表示(またはLONGデータ型の場合は指定)します。このオプションは特に、LONGデータ型に対して取り出される文字数の指定に有効です。文字数を制限する理由は、データに数百、数千の文字を含むものがあり、すべてのデータを取り出すのは非効率または不必要という場合があるためです。

注意: このフィールドには、LONG、LONG RAWおよびBLOBデータ型の値のみ表示されます。

代替表示値

このフィールドを使用して、「コンテンツ・タイプ」が「ファイル」に設定されているアイテムの説明ラベルを指定します。このラベルは、Discoverer Plus、Discoverer ViewerおよびDiscoverer Desktopで表示されます。ここで指定するラベルは、Discoverer Desktopにおいてドリル・リンクに対するテキストで使用されます。たとえば、「ここをクリックするとワードパッドにレポートが表示されます」と入力して、デフォルトのフィールド値「\files\Report.doc」を置換できます。

注意: 「コンテンツ・タイプ」フィールドを「ファイル」に設定すると、アイテムをドリルし、外部アプリケーションを起動してデータを表示できるのは、Discoverer Desktopを使用している場合のみになります。

Discoverer Desktopエンド・ユーザーがドリル・リンクをクリックすると、ファイルは、ファイル・タイプに関連付けられているアプリケーションで開きます。たとえば、*.DOCファイルに対するリンクを選択すると、Microsoft Wordが起動されてファイルが表示されます。

索引付きアイテム

このフィールドを使用して、現在のアイテムに関連付ける索引付きアイテムを選択します。Discovererは、索引付きアイテムを使用して、パラメータがこのアイテムに基づく場合のクエリー・パフォーマンスを向上させます。ここで選択する索引付きアイテムの値は、ユーザーがパラメータを作成、編集および選択するときに、Discoverer PlusおよびDiscoverer Desktopの値リストに表示できます。

ドロップダウン・リストからアイテムを選択するとき、アイテムの隣にデータベース索引アイコンがあることを確認します(アイコンは、そのアイテムがデータベース内の索引付けされた列を表すことを示します)。索引付けされていないアイテムを選択すると、クエリー・パフォーマンスは向上しません。

索引付きアイテムは、次の条件でEULアイテムに対して指定できます。

識別子

このフィールドを使用して、DiscovererでEULおよびワークブック・オブジェクトの識別に使用される一意の名前を変更します。異なるEULに共通するオブジェクトを照合する場合、Discovererでは識別子を使用して、同じビジネス・オブジェクトを参照する、異なるEUL内のオブジェクトを検索します。

警告: EULオブジェクト間の関係に影響する可能性があるため、識別子は変更しないでください。

注意: 計算式とデータベース列の主な用途は、アイテム・データの元を追跡することです。たとえば、元となるデータベースまたはデータが直接変更された場合、このフィールドにはデータの元となるソースを識別する監査証跡が表示されます。また、Discovererマネージャにデータ・ソースの正確な位置情報を提供します。

自動的に変更を保存

このチェック・ボックスを使用して、このダイアログのフィールドが更新されるたびに変更を保存します。


「アイテム・プロパティ」ダイアログ: 「依存性」タブ

この読取り専用のタブには、他のオブジェクト(フォルダ、結合、アイテム、アイテム・クラス、サマリー・フォルダ、条件、計算定義アイテムなど)が、選択されたアイテムに依存する程度を示す2つの列(タイプと名前)が表示されます。

タイプ

このフィールドには、選択されたアイテムへの依存性を持つ、1つ以上のオブジェクト・タイプ(フォルダ、アイテムなど)が表示されます。

名前

このフィールドには、「タイプ」列にリストされたそれぞれのオブジェクトの名前が表示されます。