Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E51906-01 |
|
前 |
次 |
この章では、Discoverer Administratorを使用してアイテムとアイテム・クラスをメンテナンスする方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Discovererのアイテムとは、次のいずれかをEnd User Layerで表したものです。
データベース・テーブルまたはデータベース・ビュー内の列
カスタム・フォルダのコンポーネント(詳細は、「カスタム・フォルダ」を参照)
計算(詳細は、第11章「計算定義アイテムの作成とメンテナンス」を参照)
アイテムはフォルダに格納され、作成、削除およびフォルダ間での移動ができます。アイテムには、変更可能なプロパティがあります(表示名、フォーマット・マスクなど)。アイテムを使用すれば、Discovererエンド・ユーザーは必要な情報が得られるまで情報にアクセスして操作できます。
アイテム・クラスとは、類似した一部のプロパティを共有するアイテムのグループです。アイテム・クラスを使用すれば、アイテム・プロパティを一度定義して、類似したプロパティを共有する別のアイテムにアイテム・クラスを割り当てることができます。
たとえば、各製品を説明する「Product Name」というアイテムが「Product」フォルダに含まれていると仮定します。同じく「Product Name」と呼ばれる類似のアイテムが、「Sales Revenue」フォルダでも必要になる場合があります。両方のアイテムが共通のプロパティ(値リストなど)を共有できるようにするには、プロパティを定義するアイテム・クラスを1つ作成し、両方のアイテムに適用します。つまり、プロパティを一度定義するだけで済みます。アイテム・クラスがないと、各アイテムについて個別にプロパティの定義が必要になります。
Discovererでは、次の機能を実装するためにアイテム・クラスが使用されます。
値リスト
代替ソート
ディテール・ドリルのリンク
Discovererマネージャは、これらの機能をサポートする適切なアイテム・クラスを作成する責任があります。各機能について異なるアイテム・クラスを作成したり、複数の機能について同じアイテム・クラスをDiscovererで使用するように指定できます。代替ソートをサポートするアイテム・クラスは値リストもサポートする必要があることに注意してください。
値リスト(LOVとも呼ばれます)とは、アイテムの有効な値のセットです。これらの値は、アイテムの基礎となるデータベース列の値です。Discovererエンド・ユーザーは、次のものの値の表示や入力に値リストを使用します。
パラメータ
条件
Discovererアイテム・ナビゲータ
「エクスポート」ダイアログ
たとえばアイテムが、次の値を含むデータベース列(例ではRegion)に基づいていると仮定します。
このアイテムに基づく値リストには、次の4つの重複しない値が含まれることになります。
West
East
South
North
Discovererでは、値リストを実装するためにアイテム・クラスが使用されます。最初にビジネスエリアを作成するとき、値リストを自動生成するように指定できます(詳細は、「「ロード・ウィザード: ステップ4」ダイアログ」を参照)。以降は、アイテム・クラス・ウィザードを使用して、新規値リストの作成と別のアイテムへの既存値リストの割当てを行うことができます(詳細は、「値リスト・アイテム・クラスの作成方法」を参照)。
代替ソートとは、アイテム内の値のソート方法に関するDiscovererへの指示です。代替ソートにより、デフォルトとは異なるソート順序を指定できます。
デフォルトでは、ASCII値を使用してアイテムが昇順または降順にソートされます。ただし、Discovererエンド・ユーザーが他の順序でソートする必要がある場合もあります。
たとえば、デフォルトでは一連の販売地域がアルファベット順に(East、North、South、Westの順に)ソートされます。ただし、Discovererエンド・ユーザーは、販売地域を別の順序で(たとえば、North、South、East、Westの順で)ソートすることが必要な場合があります。
代替ソート順序を作成するには、アイテム・クラスを使用して次の2つのアイテムをリンクする必要があります。
ソート順序を定義するアイテム
ソートする値リストを定義するアイテム
アイテム・クラスを定義した後、Discovererエンド・ユーザーがワークシートに含めるアイテムに、このアイテム・クラスを関連付けます。
代替ソートを実装するには、次のような方法があります。
カスタム・フォルダを使用する方法(詳細は、「例1: カスタム・フォルダを使用した代替ソートの実装方法」を参照)
個別のデータベース・テーブルを使用する方法(詳細は、「例2: データベース・テーブルを使用した代替ソートの実装方法」を参照)
計算定義アイテムおよびDECODE文を使用する方法(詳細は、「例3: 計算定義アイテムとDECODE文を使用した代替ソートの実装方法」を参照)
いずれの実装方法を選択する場合でも、次の点に注意してください。
代替ソートの実装に使用するアイテム・クラスには、代替ソートと値リストの両方を含める必要があります。
アイテム・クラスの代替ソートと値リストに対して選択する2つのアイテムは同じフォルダ内にあり、1対1の関係があることが必要です。
代替ソート・アイテム・クラスの作成方法の詳細は、「代替ソート・アイテム・クラスの作成方法」を参照してください。
この項では、代替ソートを実装する様々な方法の例を示します。この項の内容は次のとおりです。
フォルダの「カスタムSQL」プロパティを使用して2つのアイテムを作成することで、カスタム・フォルダを使用して代替ソートを実装できます。一方のアイテムに値リストを含め、他方のアイテムでソート順序を指定します。次に、アイテム・クラスを作成し、アイテム・クラスの値リストおよび代替ソートとして2つのアイテムをカスタム・フォルダで指定できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなく、North、South、East、Westの順にする場合があります。カスタム・フォルダを使用してこの代替ソートを実装する手順は次のとおりです。
「Sales Regions Sort Folder」というカスタム・フォルダを作成します。
このカスタム・フォルダの「カスタムSQL」プロパティとして次のように入力します。
select 'North' region_name, 1 region_order from dual union select 'South' region_name, 2 region_order from dual union select 'East' region_name, 3 region_order from dual union select 'West' region_name, 4 region_order from dual union
「Sales Regions Customized Sort」というアイテム・クラスを作成します。
値リスト・アイテムとしてregion_nameを、「Sales Regions Customized Sort」アイテム・クラスの代替ソート・アイテムとしてregion_orderを、それぞれ指定します。
ユーザーがワークシートに含める「Ordered Regions」アイテムに関連付けられるアイテム・クラスとして「Sales Regions Customized Sort」を指定します。
ユーザーが「Ordered Regions」アイテムを使用してワークシートをソートすると、ワークシートは新しい順序でソートされます。
値および値に関連付けられた数値順序を含む、2つの列がある新しいデータベース・テーブルを作成することで、データベース・テーブルを使用して代替ソートを実装できます。値および値に関連付けられた数値順序を含む適切なデータベース・テーブルがすでに存在する場合は、そのテーブルの使用を検討してください。パフォーマンスの問題が発生しないように、各値が複数含まれるデータベース・テーブルの使用は避けてください。
テーブルをフォルダとしてEULにロードした後、アイテム・クラスを作成し、そのアイテム・クラスの値リストおよび代替ソートに対して2つのアイテムを指定できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなく、North、South、East、Westの順にする場合があります。データベース・テーブルを使用してこの代替ソートを実装する手順は次のとおりです。
SQL*Plusを使用して、2つの列REGION_NAMEおよびREGION_NUMBERを含むSALES_REGION_SORTというデータベース・テーブルを作成します。作成するには、次のように入力します。
> create table SALES_REGION_SORT (REGION_NAME VARCHAR2(10), REGION_NUMBER NUMBER(2));
SQL*Plusを使用して、値をSALES_REGION_SORTテーブルに挿入します。挿入するには、次のように入力します。
> insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('North', 1) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('South', 2) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('East', 3) > insert into SALES_REGION_SORT (REGION_NAME, REGION_NUMBER) values ('West', 4)
SALES_REGION_SORTデータベース・テーブルを、アイテム「Name」および「Number」を含む新しいフォルダとしてEULにロードします(詳細は、第5章「ビジネスエリアの作成とメンテナンス」を参照)。
「Sales Regions Customized Sort」というアイテム・クラスを作成します。
値リストとして「Region Name」アイテムを、アイテム・クラスの代替ソート・アイテムとして「Region Name」アイテムをそれぞれ指定します。
ユーザーがワークシートに含める「Ordered Regions」アイテムに関連付けられるアイテム・クラスとして「Sales Regions Customized Sort」を指定します。
ユーザーが「Ordered Regions」アイテムを使用してワークシートをソートすると、ワークシートは新しい順序でソートされます。
ユーザー定義アイテムとDECODE文を使用して、代替ソートを実装できます。既存のフォルダに2つの新しいアイテムを作成し、値リストとソート順序を含むようにこれらのアイテムのSQL文を指定します。次に、アイテム・クラスを作成し、アイテム・クラスの値リストおよび代替ソートに対して2つのアイテムを指定できます。
値リストを含むアイテムがすでに存在する場合は、そのアイテムを使用できます。
たとえば、Discovererエンド・ユーザーのワークシートに、「Ordered Regions」というアイテムを含めるとします。このアイテム内の値をソートするとき、販売地域の順序をデフォルトのアルファベット順ではなく、North、South、East、Westの順にする場合があります。ユーザー定義アイテムとDECODE文を使用して代替ソートを実装する手順は次のとおりです。
「Ordered Regions」アイテム(このアイテムにより地域の名前が提供されます)を含むフォルダに「Sales Region Order」という新しいユーザー定義アイテムを作成します。
アイテムの計算式として次のSQL文を指定します。
DECODE(Ordered Regions,'North',1,'South',2,'East',3,4)
「Sales Regions Customized Sort」というアイテム・クラスを作成します。
ユーザーがワークシートに含める「Ordered Regions」アイテムに関連付けられるアイテム・クラスとして「Sales Regions Customized Sort」を指定します。
ユーザーが「Ordered Regions」アイテムを使用してワークシートをソートすると、ワークシートは新しい順序でソートされます。
注意: パフォーマンスの点では、これが最も効率が悪い方法です。
ディテール・ドリルとは、複数のアイテム間の関係で、ディテール・ドリルを実行しなければ、これらのアイテムは関連付けられない場合もあります。ディテール・ドリルはアイテム・クラスを使用して実行され、別のフォルダから現在選択されている行に関する詳細情報への直接アクセスをDiscovererエンド・ユーザーに提供します。このため、エンド・ユーザーは階層レベル全体をドリルする必要はありません。
ディテール・ドリル・アイテム・クラスを作成するときには、それを使用するアイテムを指定します。アイテム・クラスを共有するアイテムを含むフォルダを結合する必要はありません。
ユーザーが1つのアイテムのディテール・ドリル・オプションを選択するとき、同じディテール・ドリル・アイテム・クラスを共有する別のアイテムを含むフォルダをドリルで使用できます。ユーザーがこれらのフォルダの1つを選択した場合、そのフォルダ内のすべてのアイテムがワークシートに含まれ、元のシートと共通のアイテム・クラスすべてに条件が適用されます。
ハイパードリルが機能するには、同じディテール・ドリル・アイテム・クラスを共有するアイテムのデータ型が同じである必要があります。
日付アイテムとは、日付情報を表示するためにユーザーがワークシートに含めるアイテムです。
次のアイテムを日付アイテムにできます。
データベース列に基づく、日付データ型のアイテム
作成済のユーザー定義アイテム
日付アイテムの日付階層を指定するときにDiscovererで自動作成されるアイテム
日付フォーマット・マスクとは、日付情報の表示方法に関する指示です。
次の表は、日付をデータベースに格納する方法と、異なる日付フォーマット・マスクをこれらの日付に適用した場合の影響を示しています。
データベースに格納されている日付 | DD-MM-YYYY | DD-MONTH | MM/DD | DD-Month-YY HH:MI AM |
---|---|---|---|---|
04-JUN-1999 13:03:45 | 04-06-1999 | 04-JUNE | 06/04 | 04-June-99 1:03 PM |
05-AUG-2000 23:14:12 | 05-08-2000 | 05-AUGUST | 08/05 | 05-August-00 11:14 PM |
15-JAN-2001 03:45:38 | 15-01-2001 | 15-JANUARY | 01/15 | 15-January-01 3:45 PM |
14-APR-2002 09:52:26 | 14-04-2002 | 14-APRIL | 04/14 | 14-April-02 9:52 AM |
Discovererマネージャは、ユーザーがワークシートに含める日付アイテムのデフォルト日付フォーマット・マスクを指定できます。
日付フォーマット・マスクは、日付がデータベースに格納される方法には影響を与えません。
日付階層テンプレートに新しいレベルを作成するとき、そのレベルの日付フォーマットを指定します。日付階層に新しいレベルを含めた場合、その日付階層を使用する日付アイテムを含むすべてのフォルダに新しい日付アイテムが自動的に生成されます。
新しい日付アイテムの計算式は、次のとおりです。
EUL_DATE_TRUNC(item_name, format_mask)
各要素は、次のとおりです。
EUL_DATE_TRUNCは、日付をformat_maskにより指定されるフォーマットに切り捨てるDiscoverer関数です。
item_nameは、日付階層を使用するフォルダ内のアイテムの名前です。
format_maskは、日付階層テンプレートの新しいレベルについて指定した日付フォーマットです。
日付階層テンプレートの新しいレベルについて指定した日付フォーマットは、新しい日付アイテムのフォーマット・マスク・プロパティの設定にも使用されます。
日付アイテムの切捨てでは、日付の個別要素を抽出し操作します(たとえば、月、四半期、年)。日付アイテムの切捨ては日付の比較に役立ちます。Discovererでは、切り捨てられた日付アイテムが日付階層の実装に使用されます。
EUL_DATE_TRUNC関数により、日付値が指定された日付フォーマット・マスクに切り捨てられます。EUL_DATE_TRUNCを使用する利点は、次のとおりです。
別の方法(日付を文字列に変換し、日付の一部を削除し、文字列を日付に再変換する方法)よりもEUL_DATE_TRUNCを使用して日付を切り捨てるほうが簡単です。
EUL_DATE_TRUNCを使用すれば、切り捨てられた日付を正しい時間順にソートできます(たとえば、日付フォーマット・マスクがQである場合、四半期のデータが各年内で順序付けられ、年別に順序付けられます)。
EUL_DATE_TRUNCを使用すれば、時間間隔を単一の日付で表すことができます。これは、条件を定義するときに役立ちます。
Discovererでは、日付階層の作成時にEUL_DATE_TRUNCが自動的に使用されます。また、日付アイテムの計算式を入力するときにEUL_DATE_TRUNCを使用することもできます。
EUL_DATE_TRUNCでは、常に日、月、年の要素で構成される日付が返されることに注意してください。指定されたフォーマット・マスクにこれらの要素の1つが含まれていない場合、EUL_DATE_TRUNCでは01-JAN-1900をデフォルトの日付に使用して、足りない要素が表示されます。たとえば、次のようになります。
EUL_DATE_TRUNC(date,'YYYY')を日付「25-aug-1934」、「11-nov-1934」および「03-feb-1933」に適用すると、結果はそれぞれ「01-jan-1934」、「01-jan-1934」および「01-jan-1933」になります。
EUL_DATE_TRUNC(date,'Mon')を日付「25-aug-1934」、「11-nov-1934」および「03-feb-1933」に適用すると、結果はそれぞれ「01-Aug-1900」、「01-Nov-1900」および「01-Feb-1900」になります。
EUL_DATE_TRUNC(date,'DD')を日付「25-aug-1934」、「11-nov-1934」および「03-feb-1933」に適用すると、結果はそれぞれ「25-jan-1900」、「11-jan-1900」および「03-jan-1900」になります。
足りない日付要素に対してEUL_DATE_TRUNCから返されるデフォルト値は、たいていは不適切あるいは不要です。そのためEUL_DATE_TRUNC計算式では、表示するすべての日付要素を指定することをお薦めします。換言すれば、EUL_DATE_TRUNC関数コールで指定した日付要素のみを表示することをお薦めします。
切り捨てられる日付アイテムを条件に含めることができます。条件として指定する値のフォーマットは、切り捨てられる日付アイテムの日付フォーマット・マスクと同じである必要があります。
次の点に注意してください。
アイテムの日付フォーマット・マスクが、アイテムの切捨てに使用される計算式で指定される日付フォーマット・マスクと互換性がないというリスクを低減するために、編集可能な計算式を持つ日付アイテムの日付フォーマット・マスクを変更しようとすると警告が表示されます。
標準的なOracle日付フォーマットには時間が含まれます(DD-MON-YYYY:HH24:MI:SS)。日付アイテムをEULにロードするとき、デフォルトの日付フォーマット・マスクDD-MON-YYYY (時間なし)が日付アイテムに適用されます。時間情報がデータベース列に格納されている場合に、ユーザーがその列に基づく日付アイテムに条件を適用すると、次のことが起こります。
時間コンポーネントが条件に含まれます(デフォルトの日付フォーマット・マスクで、時間コンポーネントを含まないように指示されている場合でも)。
結果が返されません。
この状況を解決するには、日付をDD-MON-YYYYに切り捨てるように日付アイテムの計算式を変更します。
例1
日付アイテムの計算式がEUL_DATE_TRUNC(order_date,'YYYY')であり、そのアイテムがorder_date='2001'として条件に含まれている場合は、次のことが起こります。
2001年のすべての注文の日付がアイテム別に返されます。
各注文の日付が「01-JAN-2001」として示されます(EUL_DATE_TRUNCでは、日付「01-JAN-1900」が、フォーマット・マスクで指定されていない日付要素のデフォルトに使用されるため)。
例2
EUL_DATE_TRUNCを使用してorder_quarter_dateという日付アイテムを切り捨て、order_quarter_dateアイテムを条件に含めると仮定します。切り捨てられたアイテムの日付フォーマット・マスクが'Q'である場合、このアイテムの計算式で同じ日付フォーマット・マスク(つまり、EUL_DATE_TRUNC(order_quarter_date,'Q'))を使用する必要があります。
Discovererの視点から、データ自体(地域または注文番号など)、あるいはデータがデータベースの外部に配置されている場所へのポインタ(店舗のピクチャを含むファイルの名前やURLなど)をデータベース列に含めることができます。アイテム・プロパティを設定して、アイテムがデータベース外部のデータにドリルするためのDiscoverer Desktopのポインタであることを指定できます。
注意: データベース外部にあるデータへのドリル(および外部アプリケーションの起動によるデータの表示)が可能なのは、Discoverer Desktopを使用している場合のみです。
アイテムの基礎となる列のデータの場所を指定するには、そのアイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティを次のように設定します(詳細は、「「アイテム・プロパティ」ダイアログ」を参照)。
列にデータを含むように指定する場合は、「なし」を選択します。
Discoverer Desktopの使用時に、データベース外部にある情報へのポインタ(Microsoft Word文書またはHTMLページなど)を列に含めるように指定する場合は、「FILE」を選択します。
「コンテンツ・タイプ」プロパティが「FILE」に設定されているアイテムをユーザーが含めるとき、列に含まれるポインタが表示されます。ユーザーがそのポインタをクリックすると、ポインタに関連付けられたアプリケーションが起動されます。たとえば、次のようになります。
ポインタがファイル名である場合、ファイル名の拡張子に関連付けられているアプリケーションが起動され、指定のファイルが表示されます(たとえば、ファイル名の拡張子が.docである場合、指定のファイルを含むMicrosoft Wordが起動されます)。
ポインタがURLである場合、ユーザーのWebブラウザが起動され、指定のページが表示されます。
アイテムのコンテンツ・タイプが「FILE」である場合は、代替表示値を設定することもできます。Discovererでは、ファイル参照またはURLのかわりにワークシートの「代替表示値」に挿入した値が表示されます。
注意: URLをわかりやすいものに変更する場合は、内容を表すようなタイトルをワークシート・アイテムの値に指定できます。たとえば、デフォルトのワークシート・アイテム値「\Report.doc」を「ここをクリックするとワードパッドにレポートが表示されます」に変更できます。ワークシート・アイテム値にわかりやすいタイトルを指定するには、「アイテム・プロパティ」ダイアログを表示して、「代替表示値」フィールドにタイトルを入力します。
注意
列のデータ型がLONG RAWである場合、次のような異なる種類のデータを列に含めることができます。
BFILEデータ: データベース外部に格納されている大きいバイナリ・ファイルへのロケータです。BFILEデータにより、データベース・サーバーに常駐する外部LOB (ラージ・オブジェクト)へのバイト・ストリームI/Oアクセスが可能になります。BFILEデータの最大サイズは4GBです。
BLOBデータ: バイナリ・ラージ・オブジェクトです。BLOBデータの最大サイズは4GBです。
CLOBデータ: シングルバイト・キャラクタを含むキャラクタ・ラージ・オブジェクトです。固定幅と可変幅の両方のキャラクタ・セットがサポートされています。両方ともCHARデータベース・データ型を使用します。CLOBデータの最大サイズは4GBです。
NCLOBデータ: マルチバイト・キャラクタを含むキャラクタ・ラージ・オブジェクトです。固定幅と可変幅の両方のキャラクタ・セットがサポートされています。両方ともNCHARデータベース・データ型を使用します。各国語キャラクタ・セット・データが格納されます。NCLOBデータの最大サイズは4GBです。
アイテムの基礎となる列のデータ型がLONG RAWである場合、Discovererによりアイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティの追加オプション(つまり、「FILE」と「なし」に追加されるオプション)が提供されます。これらのオプションを使用すれば、列の内容を表示するために起動するアプリケーションをDiscoverer Desktopが決定する方法を指定できます。たとえば、アイテムのコンテンツ・タイプ・プロパティとしてDOCを選択した場合、.doc拡張子に関連付けられているアプリケーション(通常はMicrosoft Word)が起動されます。
一部のEULアイテム名は、基礎となるアイテムの名前に基づいて自動的に生成できます。たとえば、結合に関係する2つのフォルダ名から、目的に合った結合名を自動的に生成できます。
この項では、次の項目について説明します。
1次要素は、End User Layer (EUL)のフォルダまたはアイテムです。
次の要素は、2次要素として定義されます。
結合
複合フォルダ・アイテム
アイテム階層
アイテム階層ノード
日付階層テンプレート
日付階層アイテム
アイテム・クラス
「名前の自動生成」プロパティを使用すると、1次要素名の変更に応じて2次要素の名前を自動的に更新できます。「名前の自動生成」プロパティは、Discoverer Administratorを使用して2次要素に適用されます(値を「はい」または「いいえ」に設定できます)。2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティの値を「はい」に設定すると、1次要素名(2次要素に使用されているフォルダ名やアイテム名など)を使用して2次要素名が生成されます。
たとえば、DEPT.DEPTNO->EMP.DEPTNOという結合名が表示されているとします。EMPおよびDEPTは1次要素(フォルダやアイテム)、DEPTNOは結合に使用される外部キーです。この結合に対して「名前の自動生成」プロパティの値が「はい」に設定されている場合は、1次要素名をEMPからEMPLOYEEに変更すると、この結合名がDEPT.DEPTNO->EMPLOYEE.DEPTNOに自動的に更新されます。
注意: デフォルトでは、「名前の自動生成」プロパティの値は「いいえ」に設定されています。
(2次要素名の導出元の) 1次要素名が変更されるたびに2次要素名が自動的に更新されるように、2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティの値を「はい」に設定することが必要になる場合があります。
2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティ値を設定する手順は次のとおりです。
「名前の自動生成」プロパティ値を設定する2次要素を選択します。
詳細は、「1次要素と2次要素」を参照してください。
選択した2次要素の「プロパティ」ダイアログを表示します。
「名前の自動生成」ドロップダウン・リストから値を選択し、「OK」をクリックして選択内容を確認します。
たとえば、「はい」を選択すると、(2次要素名の導出元の) 1次要素名が変更されるたびに、2次要素名が自動的に更新されます。
新しい2次要素を作成するために、「名前の自動生成」プロパティのデフォルト値を「はい」に設定することが必要になる場合があります。
「名前の自動生成」プロパティのデフォルト値を「はい」に設定する手順は次のとおりです。
「Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktopのレジストリ設定の編集方法」に記載されている手順に従います。
注意: レジストリにAutogenNameOnCreateレジストリ設定が存在し、その値が1に設定されている必要があります。AutogenNameOnCreateレジストリ設定がレジストリにない場合は、その設定を作成して値を1に設定する必要があります。AutogenNameOnCreateレジストリ設定は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Oracle\Discoverer 10\Databaseにあり、タイプはREG_DWORDです。
注意
レジストリにAutogenNameOnCreateレジストリ設定があり、値が1に設定されている場合は、次のことが実行されます。
Discovererサンプル・データをインストールすると、すべての2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されます。
2次要素を作成すると、「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されます。
EUL Command Line for Java (またはDiscovererコマンドライン・インタフェース)で/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用して、EULオブジェクトをエクスポートした後にインポートすると、エクスポートおよびインポートしたEULオブジェクトに含まれているすべての2次要素に対して、「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されます(詳細は、「既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティを「はい」に設定する方法」を参照)。Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for JavaまたはOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースを使用して、EULオブジェクトをインポートする場合、AutogenNameOnCreateレジストリ設定は、「名前の自動生成」プロパティに影響を与えないことに注意してください。
ロード・ウィザードを使用してビジネスエリアを作成する際、AutogenNameOnCreateレジストリ設定が1に設定されている場合は、すべての2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティが自動的に「はい」に設定されます。
Discovererレジストリ設定の編集の詳細は、「Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktopのレジストリ設定の編集方法」を参照してください。
各2次要素に対して一度に1つずつプロパティを設定することで、既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティを設定することが必要になる場合があります。ただし、すべての2次要素に対して一度にこのプロパティを設定するほうが速やかに実行できます。
既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティを「はい」に設定する手順は次のとおりです。
自動生成する2次要素が含まれているEULオブジェクトをエクスポートします。
.EEXファイルへのEULオブジェクトのエクスポートの詳細は、「エクスポート・ウィザードによる選択されたEULオブジェクトのエクスポート方法」を参照してください。
EUL Command Line for Java (またはDiscovererコマンドライン・インタフェース)を使用して、.EEXファイルにエクスポートしたEULオブジェクトをインポートします。
.EEXファイルへのEULオブジェクトのインポートの詳細は、次のコンポーネントで確認してください。
Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for Java
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Java Command Lineユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェース(「Discovererコマンドライン・インタフェースによるEnd User Layerオブジェクトのインポート方法」を参照)
注意: インポート・コマンドには、/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用する必要があります。/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用してEULオブジェクトをインポートすると、各2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティが(現在の設定に関係なく)「はい」に設定されます。
注意: Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for JavaまたはOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースを使用して、EULオブジェクトをインポートする場合、AutogenNameOnCreateレジストリ設定は「名前の自動生成」プロパティに影響を与えません。
次の例は、/auto_gen_nameコマンド修飾子を使用してEULオブジェクトをインポートする典型的なOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースのコマンドを示しています。
"D:\Oracle\ORA10\dis51adm" /connect username/password@database /import d:\ba_export.eex /refresh /auto_gen_name /show_progress
Discoverer EUL Command Line for JavaおよびOracle Business Intelligence Discovererコマンドライン・インタフェースの使用方法の詳細は、「使用可能なDiscovererコマンドライン・インタフェース」を参照してください。
2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティ値を「はい」に設定すると、「プロパティ」ダイアログの「名前」フィールドは読取り専用になります。ただし、2次要素名は、ワークエリアで選択して直接編集することで更新できます。2次要素に対する「名前の自動生成」プロパティは、自動的に「いいえ」にリセットされます。
1次要素に対する「名前の自動生成」プロパティは、「いいえ」に設定され、読取り専用です。
「プロパティ」ダイアログで生成された日付階層アイテムに対する「名前の自動生成」プロパティは編集可能です。日付階層テンプレートを日付アイテムに関連付けた場合、生成される日付階層は、Discovererが生成した日付アイテムになります(日付階層の作成の詳細は、「日付階層」を参照)。
別の2次アイテムに依存している2次アイテムに対して、「名前の自動生成」プロパティを「はい」に設定することもできます。2次アイテムの名前を変更すると、その「名前の自動生成」プロパティは「いいえ」になります。ただし、依存2次アイテムは、その名前変更を引き続き継承します。
アイテムに対して「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されている場合、そのアイテムは、他のアイテムとは異なる色(Windowsのデフォルトの配色が適用される場合は青など)で「ワークエリア」に表示されます。
1次アイテムを複合フォルダにドラッグすると、複合フォルダ内の新しい2次アイテムに対する「名前の自動生成」プロパティは自動的に「はい」に設定されます(AutogenNameOnCreateレジストリ設定がレジストリに存在し、値が1に設定されている場合)。詳細は、「「名前の自動生成」プロパティのデフォルト値を「はい」に設定する方法」を参照してください。
インポート・ウィザードを使用して、既存のビジネスエリアの2次アイテムに対する「名前の自動生成」プロパティを「はい」に設定することはできません(詳細は、「既存のビジネスエリアのすべての2次要素に対して「名前の自動生成」プロパティを「はい」に設定する方法」を参照)。
Discovererリリース10.1.2を使用して作成されたビジネスエリアをロードする場合(およびAutogenNameOnCreateレジストリ設定に1の値が設定されている場合)は、Discovererリリース9.0.4を使用しないでください。
たとえば、Discovererをリリース10.1.2にアップグレードして、(AutogenNameOnCreateレジストリ設定に1の値を設定した後に)ビジネスエリアをロードまたはサンプル・データをインストールし、Discovererリリース9.0.4を使用してビジネスエリアまたはチュートリアルにアクセスすると、すべてに同じ名前(AUTOGENERATE_NAMEなど)が使用されているように見えるフォルダが表示されます。これを回避するには、同じ(またはそれ以前の)リリースのDiscovererを使用して作成されたビジネスエリアのみをロードしてください。
アイテム・プロパティを編集する手順は次のとおりです。
「データ」ページでアイテムをクリックし、「編集」→「プロパティ」を選択して、「アイテム・プロパティ」ダイアログを表示します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
注意: 複数のアイテムを選択した場合、それらの各アイテムに共通のプロパティがすべて表示されます。フィールドのデータが、選択された各アイテムに共通でない場合、フィールドには何も表示されません。
必要な変更を行います。
注意: アイテムの名前を変更すると、「名前の自動生成」プロパティが「はい」に設定されている2次要素名(結合、複合フォルダ内のアイテムなど)も変更されます(詳細は、「EULアイテム名の自動生成および自動更新」を参照)。
「OK」をクリックします。
値リスト・アイテム・クラスを作成する手順は次のとおりです。
「挿入」→「アイテム・クラス」を選択して、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ1」ダイアログを表示します。
「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ2」ダイアログ(値リストを生成するアイテムの選択)が表示された場合は、「戻る」ボタンを押します。
「値リスト」チェック・ボックスを選択します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ2」ダイアログ(値リストを生成するアイテムの選択)を表示します。
ドロップダウン・リストから、値リストの生成に使用するアイテムを含むビジネスエリアを選択します。
値リストの生成に使用するアイテムを選択します。
注意: Discovererではデフォルトで、値リストの取出しにSELECT DISTINCTクエリーが使用されます。重複しない値の数と比べて多数の行を含むフォルダ内のアイテムを選択した場合、このクエリーの効率が悪くなることがあります。大きいテーブルを使用するよりも、小さいテーブル(多数の行を含むフォルダに結合されている)からアイテムを選択するほうが効率的です。小さいテーブルがない場合、小さいテーブルを作成すれば値リストの処理速度を向上できることがあります。
また、値の数が少ない場合は、カスタム・フォルダを使用してEnd User Layer内にローカルな値リストを作成します。詳細は、「カスタム・フォルダを使用した値リストの作成方法」を参照してください。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ3」ダイアログ(このアイテム・クラスを使用するアイテムの選択)を表示します。
注意: アイテム・クラス・ウィザードの最初のページで「ディテール・ドリル」チェック・ボックスも選択した場合、エンド・ユーザーはこのページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
このアイテム・クラスを使用するアイテムを、「選択可能なアイテム」リストから「選択済アイテム」リストに移動します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ4」ダイアログ(値リストの詳細オプション)を表示し、Discoverer Plusでの値リストの選択および表示方法を制御するオプションを指定します。
グループとして取り出す値の数を指定し、必要に応じてその他のチェック・ボックスを選択します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ5」ダイアログ(名前と説明の入力)を表示し、新しいアイテム・クラスの名前と説明を指定します。
新しいアイテム・クラスの名前と説明を入力します。
「終了」をクリックします。
Discovererにより、値リストの新しいアイテム・クラスが作成されます。
代替ソート・アイテム・クラスを使用すれば、代替ソート基準に基づいて値リストをソートできます。
代替ソート・アイテム・クラスを作成する手順は次のとおりです。
「挿入」→「アイテム・クラス」を選択して、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ1」ダイアログを表示します。
「代替ソート」チェック・ボックスを選択します。
注意: 「代替ソート」チェック・ボックスを選択すると、「値リスト」チェック・ボックスが自動的に選択されます。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ2」ダイアログ(値リストを生成するアイテムの選択)を表示します。
ドロップダウン・リストから、値リストの生成に使用するアイテムを含むビジネスエリアを選択します。
値リストの生成に使用するアイテムを選択します。
注意: Discovererでは、値リストの取出しにSELECT DISTINCTクエリーが使用されます。重複しない値の数と比べて多数の行を含むフォルダ内のアイテムを選択した場合、このクエリーの効率が悪くなることがあります。大きいテーブルを使用するよりも、小さいテーブル(多数の行を含むフォルダに結合されている)からアイテムを選択するほうが効率的です。小さいテーブルがない場合、小さいテーブルを作成すれば値リストの処理速度を向上できることがあります。
また、値の数が少ない場合は、カスタム・フォルダを使用してEnd User Layer内にローカルな値リストを作成します。詳細は、「カスタム・フォルダを使用した値リストの作成方法」を参照してください。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ3」ダイアログ(代替ソート基準となるアイテムの選択)を表示します。
代替ソート基準を含んでいるアイテムを選択します。
このアイテムは、次の条件を満たす必要があります。
すでにデータベース内に存在していること
値リストを生成するアイテムと同じフォルダ内にあること
値リストを含むアイテムとの1対1の関係があること
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ4」ダイアログ(このアイテム・クラスを使用するアイテムの選択)を表示します。
注意: アイテム・クラス・ウィザードの最初のページで「ディテール・ドリル」チェック・ボックスも選択した場合、エンド・ユーザーはこのページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
このアイテム・クラスを使用するアイテムを、「選択可能なアイテム」リストから「選択済アイテム」リストに移動します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ5」ダイアログ(値リストの詳細オプション)を表示し、Discoverer Plusでの値リストの選択および表示方法を制御するオプションを指定します。
グループとして取り出す値の数を指定し、必要に応じてその他のチェック・ボックスを選択します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ6」ダイアログ(名前と説明の入力)を表示します。
新しいアイテム・クラスの名前と説明を入力します。
「終了」をクリックします。
ディテール・ドリル・アイテム・クラスを作成する手順は次のとおりです。
「挿入」→「アイテム・クラス」を選択して、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ1」ダイアログを表示します。
「ディテール・ドリル」チェック・ボックスを選択します。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ2」ダイアログ(このアイテム・クラスを使用するアイテムの選択)を表示します。
このアイテム・クラスを使用するアイテムを、「選択可能なアイテム」リストから「選択済アイテム」リストに移動します。
注意: エンド・ユーザーは、このページで選択したアイテム間をドリルできるようになります。
「次へ」をクリックして、「アイテム・クラス・ウィザード: ステップ3」ダイアログ(名前と説明の入力)を表示します。
新しいアイテム・クラスの名前と説明を入力します。
「終了」をクリックします。
この代替方法は、値の数が少ない場合に役立ちます。カスタム・フォルダを使用して、End User Layer内にローカルな値リストを作成できます。
たとえば、North、South、EastおよびWestの値リストが必要な場合は、Region_lovというカスタム・フォルダを作成し、次のようなSQL文を入力します。
「ワークエリア」の「データ」ページで、「挿入」→「フォルダ」→「カスタム」を選択して、「カスタム・フォルダ」ダイアログを表示します。
「カスタム・フォルダ」ダイアログに次のSQL文を入力します。
SELECT 'NORTH' REGION FROM sys.dual UNION SELECT 'SOUTH' REGION FROM sys.dual UNION SELECT 'EAST' REGION FROM sys.dual UNION SELECT 'WEST' REGION FROM sys.dual
このクエリーにより、1つのアイテムRegionが作成されます。このアイテムを、値リストとして使用できます。これにより、パフォーマンスを最適化できます。
カスタム・フォルダの詳細は、「カスタム・フォルダ」を参照してください。
「検証」をクリックして、SQL文をチェックします。
「OK」をクリックします。
既存のアイテム・クラスを編集する手順は次のとおりです。
「ワークエリア」の「データ」タブで、編集するアイテム・クラスをクリックし、「編集」→「編集」を選択して、「アイテム・クラスの編集」ダイアログを表示します。
注意: 「アイテム・クラスの編集」ダイアログは、5つのタブで構成されています。これらのタブは、アイテム・クラス・ウィザードのページと似ています。これらのタブを使用すると、アイテム・クラスの作成時に指定した設定を編集できます。
「アイテム・クラスの編集」ダイアログの「値リスト」タブを表示して、選択したアイテム・クラスで使用される値リストを変更します。
「アイテム・クラスの編集」ダイアログの「代替ソート」タブを表示して、選択したアイテム・クラスの値リストに割り当てられた代替ソート基準を変更します。
「アイテム・クラスの編集」ダイアログの「アイテムの選択」タブを表示して、選択したアイテム・クラスを使用するアイテムを追加または削除します。
「ディテール・ドリルでこれらのアイテムを使用」チェック・ボックスを選択して、このアイテム・クラスに所属するアイテム間のディテール・ドリルを可能にします(可能にしない場合は、選択を解除します)。
「アイテム・クラスの編集」ダイアログの「オプション」タブを表示して、必要に応じて値リストの詳細オプションを設定します。
「アイテム・クラスの編集」ダイアログの「一般」タブを表示して、選択したアイテム・クラスの名前と説明を変更します。
「OK」をクリックします。
次のいずれかの方法でアイテムをアイテム・クラスに追加します。
「ウィンドウ」→「新しいウィンドウを開く」を選択して、2つ目の「ワークエリア」を表示します。
一方の「ワークエリア」の「データ」タブを選択します。
もう一方の「ワークエリア」の「アイテム・クラス」タブを表示します。
アイテム・クラスに追加するアイテム(1つまたは複数)を最初のワークエリアの「データ」タブで選択します。
「データ」タブから2番目のワークエリアの「アイテム・クラス」タブのアイテム・クラスにアイテムをドラッグします。
「ワークエリア」ウィンドウの1つを閉じます。
「ワークエリア」の「データ」タブで、編集するアイテム・クラスをクリックし、「編集」→「編集」を選択します。
「詳細な情報は、次を参照してください:」を表示します。
アイテムを「選択可能なアイテム」リストから「選択済アイテム」リストに移動して、このアイテム・クラスに追加します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
注意: 「選択可能なアイテム」ドロップダウン・リストを使用すると、開いている任意のビジネスエリアからアイテムを選択できます。
「OK」をクリックします。
詳細は、「アイテム・クラスの編集方法」を参照してください。
「ワークエリア」の「データ」タブで、アイテム・クラスに追加するアイテム(1つまたは複数)を選択します。
「編集」→「プロパティ」を選択すると、「アイテム・プロパティ」ダイアログが表示されます。
「アイテム・クラス」フィールドを使用して、選択したアイテム(1つまたは複数)が所属するアイテム・クラスを指定します。
「OK」をクリックします。
詳細は、「アイテム・プロパティの編集方法」を参照してください。
次のいずれかの方法でアイテム・クラスからアイテムを削除します。
「ワークエリア」の「データ」タブを表示します。
アイテムを削除するアイテム・クラスの隣のプラス記号(+)をクリックします。
プラス記号(+)をクリックして、「このアイテム・クラスを使用しているアイテム (ディテール・ドリルを使用)」オブジェクトを展開します。
アイテム・クラスから削除するアイテムを選択します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
選択したアイテムの1つを右クリックし、ポップアップ・メニューで「アイテムの削除」を選択します。
「削除の確認」ダイアログが表示されます。
詳細は、「アイテムとアイテム・クラスの削除方法」を参照してください。
「ワークエリア」の「データ」タブをクリックします。
編集するアイテム・クラスをクリックし、「編集」→「編集」を選択します。
「詳細な情報は、次を参照してください:」を表示します。
このアイテム・クラスから削除するアイテムを、「選択済アイテム」リストから「選択可能なアイテム」リストに移動します。
同時に複数のアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムをクリックします。
「OK」をクリックします。
詳細は、「アイテム・クラスの編集方法」を参照してください。
「ワークエリア」の「データ」タブで、アイテム・クラスから削除するアイテム(1つまたは複数)を選択します。
「編集」→「プロパティ」を選択すると、「アイテム・プロパティ」ダイアログが表示されます。
「アイテム・クラス」フィールドで「なし」を指定します。
「OK」をクリックします。
詳細は、「アイテム・プロパティの編集方法」を参照してください。
特定のアイテム・クラスを使用するアイテムを表示する手順は次のとおりです。
「ワークエリア」の「データ」タブで、展開するアイテム・クラスの隣のプラス記号(+)をクリックします。
アイテム・クラスの下に次の2つのオブジェクトが表示されます。
値リスト
このアイテム・クラスを使用しているアイテム (ディテール・ドリルを使用)
「このアイテム・クラスを使用しているアイテム (ディテール・ドリルを使用)」の隣のプラス記号(+)をクリックして、このアイテム・クラスに所属するアイテムのリストを表示します。
アイテムの値リストを表示する手順は次のとおりです。
「ワークエリア」の「データ」タブで、表示する値リストを持つアイテムを展開します。
注意
Discovererでは、値リストの取出しに時間がかかることを警告するメッセージが表示されることがあります。値リストの取出し時に、DiscovererによりデータベースにSELECT DISTINCTクエリーが送られます(これにより、アイテムの重複しない値のセットが選択されます)。データベースに多数の値がある場合は、リストの取出しに時間がかかることがあります。End User Layerには、値の取出しにかかる時間が記録されます。この時間が15秒以上である場合は、警告が表示されます。この制限時間は、Discoverer Plusの「ツール」→「オプション」→「クエリー管理」で変更できます。
値リストを表示するアイテムが複数のフォルダに存在する場合は、行数が最も少ないフォルダ内のアイテムを選択します。これにより、最短時間で値リストが返されます。
アイテム・クラスに関連付けられた値リストを表示する手順は次のとおりです。
「ワークエリア」の「データ」タブを表示します。
プラス記号(+)をクリックして、表示する値リストを持つアイテム・クラスを展開します。
アイテム・クラスの下に次の2つアイテムが表示されます。
値リスト
このアイテム・クラスを使用しているアイテム
プラス記号(+)をクリックし、「値リスト」オブジェクトを展開して、アイテム・クラスの値リストを表示します。
注意
Discovererでは、値リストの取出しに時間がかかることを警告するメッセージが表示されることがあります。値リストの取出し時に、DiscovererによりデータベースにSELECT DISTINCTクエリーが送られます(これにより、アイテムの重複しない値のセットが選択されます)。データベースに多数の値がある場合は、リストの取出しに時間がかかることがあります。End User Layerには、値の取出しにかかる時間が記録されます。この時間が15秒以上である場合は、警告が表示されます。この制限時間は、Discoverer Plusの「ツール」→「オプション」→「クエリー管理」で変更できます。
アイテムとアイテム・クラスを削除する手順は次のとおりです。
次の手順で、アイテム(1つまたは複数)またはアイテム・クラス(1つまたは複数)を選択します。
「ワークエリア」の「データ」タブから削除するアイテムを選択します。
「ワークエリア」の「データ」タブから削除するアイテム・クラスを選択します。
同時に複数のアイテムまたはアイテム・クラスを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら別のアイテムまたはアイテム・クラスをクリックします。
「編集」→「削除」を選択すると、「削除の確認」ダイアログが開きます。
(オプション)選択したアイテムまたはアイテム・クラスの削除による影響を受ける可能性のあるオブジェクトを確認する手順は、次のとおりです。
「影響」をクリックして、「影響」ダイアログを表示します。
「影響」ダイアログを使用すれば、アイテムまたはアイテム・クラスの削除による影響を受ける可能性のある他のEULオブジェクトを確認できます。
注意: 「影響」ダイアログには、ファイル・システム(dis
ファイル内)に保存されたワークブックに対する影響は表示されません。
(オプション)「影響」ダイアログの行を選択すると、現在の処理がEULオブジェクトに与える影響を示すテキストが、リストの一番下に表示されます。
削除による影響を確認し、「閉じる」をクリックします。
削除する場合は、「はい」をクリックして、選択したアイテム(1つまたは複数)またはアイテム・クラス(1つまたは複数)を削除します。
エンド・ユーザーがパラメータの値を選択したときのDiscovererのパフォーマンスを向上させるには、索引付きアイテムをパラメータの基になるフォルダ・アイテムに割り当てます。
次の図は、ワークシート内でパラメータとして使用されるアイテムに対して、索引付きアイテムを割り当てることで、Discovererのパフォーマンスを向上させる仕組みを示しています。この図は、数百万の行を含む大規模なファクト・テーブル(売上明細)と、ある程度の行を含む非常に小さいディメンション・テーブル(製品)を持つ典型的なデータベース・スキーマを示しています。
エンド・ユーザーが前述のスキーマを使用して、「Product Description = The Lion King」というパラメータ値を選択し、売上明細テーブルから(ワークシートに)行を表示するとします。ただし、売上明細テーブルに「Product Description」はなく、あるのは「Product Key」のみです。したがって、売上明細テーブルで特定の「Product Description」の行を見つけるために、Discovererでは最初に製品テーブルで「Product Description」とその「Product Key」を照合し、その「Product Key」を使用して売上明細テーブルで一致する行を返す必要があります。クエリーを実行するファクト・テーブルに数十万または数百万の行がある場合、この操作には時間がかかる可能性があります。
パフォーマンスを向上させるには、エンド・ユーザーがパラメータ値を選択したときに、パラメータが基づいているアイテムに関連付けられている番号(「Product Key」など)をかわりに使用して、ファクト・テーブルにクエリーを実行して行を照合するように指定できます。エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときにDiscovererのパフォーマンスを向上させる方法の詳細は、「索引付きアイテムをアイテムに割り当てる方法」を参照してください。
注意: パラメータの基になっているアイテムが複合フォルダ内にある場合、エンド・ユーザーがこのパラメータを使用して値を選択したときのパフォーマンスを向上させるには、次の作業を完了する必要があります。
パラメータの基になっているアイテムに割り当てる索引付きアイテムを複合フォルダに格納します。
たとえば、「Product Description」がパラメータの基になっている複合フォルダ内のアイテムである場合、索引付きアイテム「Product Key」(「Products」フォルダ内にある)を複合フォルダに追加します。詳細は、「複合フォルダの作成方法」を参照してください。
パラメータの基になっている複合フォルダ内のアイテムに索引付きアイテムを割り当てます。
たとえば、「Product Key」アイテムを同じ複合フォルダ内の「Product Description」アイテムに割り当てます。詳細は、「索引付きアイテムをアイテムに割り当てる方法」を参照してください。
複合フォルダ内の索引付きアイテムをエンド・ユーザーに対して非表示にします(詳細は、「アイテム・プロパティの編集方法」を参照)。
たとえば、複合フォルダ内の「Product Key」アイテムの「ユーザーに表示」アイテム・プロパティの値を「いいえ」に設定します。Discoverer PlusおよびDiscoverer Desktopのユーザーは、ワークシートの作成時に索引付きアイテムを確認する必要はありません。
注意
エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値として選択する可能性があるフォルダまたは複合フォルダ内のアイテムには、索引付きアイテムを割り当てることをお薦めします。
アイテムとその索引付きアイテムには、1対1の関係が必要です(例: 各「Product Description」には対応する一意の「Product Key」値が必要)。
索引付きアイテムをアイテムに割り当てることで、サマリー・フォルダに対する照合の可能性も増加します。
索引付きアイテムがクエリーで使用されているかどうかを確認するには、「SQLインスペクタ」ダイアログでSQLを表示します(詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』を参照)。
エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときのDiscovererのパフォーマンスを向上させるために、(同一フォルダ内の)アイテムに対して、索引付きアイテムを割り当てることができます。詳細は、「エンド・ユーザーがワークシートでパラメータ値を選択したときのパフォーマンスの向上」を参照してください。
注意: 次のスクリーンショットは、索引付きアイテムである「Product Key」を「Product」フォルダの「Product Description」アイテムに割り当てることを前提にしています。また、索引付きアイテムを複合フォルダ内のアイテムに割り当てるときには、次の手順に従う必要があります。
索引付きアイテムをアイテムに割り当てる手順は次のとおりです。
「ワークエリア」の「データ」タブを表示して、索引付きアイテムを割り当てるアイテムが格納されているフォルダを選択します。
アイテムをクリックし、「編集」→「プロパティ」を選択して、「アイテム・プロパティ」ダイアログを表示します。
「索引付きアイテム」フィールドを選択し、フォルダ内で選択可能な他のアイテムのドロップダウン・リストを表示します。
ドロップダウン・リストから、索引付きアイテムとして使用するアイテムを選択します。
アイテムとその索引付きアイテムには、1対1のマッピングが必要です。この例の場合、各「Product Description」には、対応する一意の「Product Key」値があります。
注意: 次のアイテムを索引付きアイテムとして選択できます。
データベース内で索引付けされているアイテム
注意: 単一フォルダの場合、このアイテムの隣にアイコンが表示されます。ただし、複合フォルダの場合は、アイテムの隣にアイコンは表示されません。
たいていの場合、アイテムはデータベースの主キーとして定義されます。アイテムが主キーとして定義されているかどうか不明な場合は、データベース管理者に問い合せてください。
データベース内で索引付けされていないアイテム
注意: 単一フォルダの場合、このアイテムの隣にはアイコンが表示されません。ただし、複合フォルダの場合は、データベース内での索引付けの有無に関係なく、アイテムの隣にアイコンは表示されません。したがって、複合フォルダの場合、アイコンが表示されていないことは、アイテムがデータベース内で索引付けされていないことを意味しません。アイテムがデータベース内で索引付けされているかどうか不明な場合は、データベース管理者に問い合せてください。
たいていの場合、アイテムは、値の数が少ないアイテムとなります(「Region」、「Department」、「Month」、「Days of the Week」など)。不明点があれば、データベース管理者に問い合せてください。
「適用」をクリックします。
注意: 同一のアイテムおよび関連する索引付きアイテムが別のフォルダにすでに定義されていることが判明した場合は、「一致する値」ダイアログが表示されます。
注意: 値リスト(LOV)アイテム・クラスが定義されていない「索引付きアイテム」フィールドのドロップダウン・リストからアイテムを選択すると、次の警告ダイアログが表示されます。
前述の警告ダイアログが表示された場合は、「OK」をクリックします。
「索引付きアイテム」フィールドのドロップダウン・リストで選択したアイテムに、値リスト・アイテム・クラスが自動的に作成されます。値リスト・アイテム・クラスの作成の詳細は、「値リストの設定」を参照してください。
注意: エンド・ユーザーがワークシート内で、索引付きアイテムに割り当てたアイテムをパラメータとして使用すると、索引付きアイテムにより、Discovererのパフォーマンスが向上します。
注意: 警告ダイアログで「取消」をクリックすると、「索引付きアイテム」フィールドで選択したアイテムに対して、値リスト・アイテム・クラスは作成されません。したがって、ワークシート・パラメータのパフォーマンスは向上できません。ただし、索引付きアイテムは、ワークシート内のアイテムをドリルする場合にパフォーマンスを向上させる目的で引き続き使用されます。
「OK」をクリックして、「アイテム・プロパティ」ダイアログを閉じます。
テーブルの作成時に、テーブル内の各列についてデータ型を指定する必要があります。Oracleは、いくつかの組込みデータ型(NUMBER、DATE、VARCHAR2など)およびいくつかのカテゴリのユーザー定義データ型(オブジェクト型、VARRAY、NESTED TABLEなど)を提供しています。ユーザー定義データ型は、抽象データ型と呼ばれることがあります。ユーザー定義データ型では、アプリケーションでのデータの構造と動作をモデル化する型の構築ブロックとして、Oracleの組込みデータ型およびその他のユーザー定義データ型が使用されます。
ロード・ウィザードを使用してテーブルに基づくDiscovererフォルダを作成するときには、ユーザー定義データ型の列はすべて無視される(つまり、アイテムがフォルダに作成されない)ことに注意してください。
アイテムとしてユーザー定義データ型の属性をDiscovererフォルダに含める場合は、次のいずれかの処理が必要です。
カスタム・フォルダを作成し、フォルダのSQL文を使用して組込みデータ型で列を定義し、アイテムに適用するユーザー定義データ型の属性にアクセスします(カスタム・フォルダ作成の詳細は、「カスタム・フォルダの作成方法」を参照)。
データベース・ビューを作成し、ビュー定義を使用して組込みデータ型で列を定義し、アイテムに適用するユーザー定義データ型の属性にアクセスします。ロード・ウィザードの使用時に、そのビューを単一フォルダに基づくオブジェクトとして指定します(ロード・ウィザードの使用方法の詳細は、「データベースからの単一フォルダの作成方法」を参照)。
ユーザー定義データ型の属性にアクセスするには、適切な構文を熟知する必要があります。ユーザー定義データ型とその属性へのアクセスの詳細は、使用中のデータベースのリリースで提供されているOracleドキュメントを参照してください。