ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.9)
B61436-08
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

19 ビジネス・サービス: 作成と管理

この章では、Oracle Service Bus管理コンソールを使用したビジネス・サービスの作成、構成および管理の方法について説明します。

ビジネス・サービスは、メッセージの交換先となるエンタープライズ・サービスのOracle Service Busでの定義です。ビジネス・サービスは、プロキシ・サービスと同様に、WSDL (Web Services Definition Language)を使用して定義します。ただし、ビジネス・サービスの構成は、パイプラインを持たないという点で、プロキシ・サービスの構成とは異なります。したがって、ビジネス・サービスはOracle Service Busパイプラインで実装されないサービスです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「プロキシ・サービスとビジネス・サービスの構成」を参照してください。

19.1 ビジネス・サービスの作成と構成

この項では、ビジネス・サービスの作成方法と構成方法について説明します。

JCAサービスの場合、JCAバインド(19.1.1項「JCAバインド・リソースからのビジネス・サービスの生成」を参照)またはOracle Enterprise Repository(19.1.2項「Oracle Enterprise Repositoryからのビジネス・サービスの生成」を参照)からビジネス・サービスを生成できます。

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、ビジネス・サービスを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。

  3. プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページで、「リソースの作成」リストから「ビジネス・サービス」を選択します。

  4. 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 全般的な構成」ページで、サービスの名前を入力し、作成するサービスの種類を選択します。

    名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。以降に表示されるページは、最初のページで選択した内容によって異なります。以降に表示される各ページで適切な情報を入力し、概要ページが表示されたら、「保存」をクリックして現在のセッションでサービスを保存します。

    各ページの入力方法の詳細は、次のページを参照してください。

WS-PolicyがアタッチされたWSDLからビジネス・サービスを作成すると、そのポリシー(読取り専用)がプロトコル固有のトランスポート構成ページに表示されます。サービスのWS-Policyのいずれかで認証を指定している場合は、サービス・アカウントを選択する必要があります。このビジネス・サービスにルーティングされるプロキシ・サービスは、このサービス・アカウントを使用してビジネス・サービスへの認証を行います。

19.1.1 JCAバインド・リソースからのビジネス・サービスの生成

Oracle Service Busでは、アウトバウンドJCAバインド・リソースからJCAビジネス・サービスを生成できます。JCAバインド・リソースの詳細は、第13章「JCAバインド」を参照してください。

JCAバインドからJCAビジネス・サービスを生成するには:

  1. まだ作成モードまたは編集モードではない場合、Oracle Service Bus管理コンソールのチェンジ・センターで、「作成」または「編集」をクリックします。

  2. リソース・ブラウザ「JCAバインド」をクリックします。

  3. サービスの生成元のJCAバインドを特定し、「アクション」アイコンをクリックします。

  4. ウィンドウが表示されたら、WSDLと生成するサービスの名前を確認し、これらの新しいリソースの場所を選択して「生成」をクリックします。

    Oracle Service Busによって、サービスとこれに対応するWSDL.が生成されます。

  5. 必要に応じて、生成されたサービスの構成の詳細(「エンドポイントURI」など)を変更します。

19.1.2 Oracle Enterprise Repositoryからのビジネス・サービスの生成

Oracle Service Bus開発環境を使用すると、Oracle Enterprise Repositoryからビジネス・サービスを生成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Enterprise Repositoryからのビジネス・サービスの生成に関する項を参照してください。

19.2 ビジネス・サービスの作成/編集 - ページ・リファレンス

ビジネス・サービスを作成するには、プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページの「リソースの作成」リストで「ビジネス・サービス」を選択します。このオプションを選択すると、ビジネス・サービスを構成および追加する一連のページの最初のページが表示されます。表示されるページは、それまでに選択したオプションによって異なります。ページは次のとおりです。

19.2.1 「全般的な構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 全般的な構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、ビジネス・サービスの全般的な構成の設定を編集できます。

このページは、ビジネス・サービスを作成するときに、サービスを構成する一連のページで最初に表示されるページです。このページ以降に表示されるページの内容は、このページで選択した項目によって異なります。

表19-1に、ページの使用方法を示します。

表19-1 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 全般的な構成」ページ

オプション 説明

サービス名

ビジネス・サービスのユニークな名前を入力します。

名前付けのガイダンスについては、2.3項「リソースの名前付けに関する制限事項」を参照してください。

説明

説明を入力します。

サービス・タイプ

サービス・タイプでは、そのサービスで交換されるメッセージのタイプとパッケージが決定されます。作成するビジネス・サービスの種類を選択します。

  • 「WSDL Webサービス」 - WSDLに基づくビジネス・サービスを作成するには、このオプションを選択します。完全修飾されたパス名でWSDL名を入力する(例: myProject/myFolder/myWSDL)。または、「参照」をクリックし、「WSDLの選択」ページでWSDLを選択します。

    (ポートまたはバインド) - (WSDLで定義されている)ポートの名前を入力して、実際のトランスポート・アドレスを記述するか、または(WSDLで定義されている)バインドの名前を入力して、トランスポート・アドレスにマップします。前述の「参照」を使用してWSDLを選択した場合は、「WSDL定義の選択」ページにWSDLで定義されたポートおよびバインドが一覧表示されます。このページでポートまたはバインドを選択すると、選択した名前が「(ポートまたはバインド)」フィールドに表示されます。

  • トランスポート型付きのサービス - EJBトランスポートまたはフロー・トランスポートを使用するサービスを作成する場合、このオプションを選択します。

  • メッセージ・サービス - コンテンツ・タイプが大きく異なるメッセージを交換するサービスを作成する場合、このオプションを選択します。このようなメッセージ交換は、リクエスト/レスポンスまたは一方向にすることができます。HTTPトランスポート用のHTTPの「GET」オプション付きで使用された場合は、リクエストのないレスポンスになる可能性があります。Webサービスとは異なり、リクエストとレスポンスのコンテンツ・タイプは同じでなくてもかまいません。

  • 任意のSOAPサービス - 明示的に定義された具体的なインタフェースを持たないSOAPサービスを作成する場合、このオプションを選択します。

    リストでデフォルトの「SOAP 1.1」を選択したままにするか、「SOAP 1.2」を選択します。

  • 任意のXMLサービス - 明示的に定義された具体的なインタフェースを持たないXMLサービスを作成する場合、このオプションを選択します。

    HTTP GETは、メッセージング・サービスとこのサービス・タイプのためにのみサポートされます。

  • ビジネス・サービス - 既存のビジネス・サービスのクローンを作成する場合、このオプションを選択します。

    パス(プロジェクト/フォルダ)とビジネス・サービスの名前を入力するか、「参照」をクリックして、「ビジネス・サービスのサマリー」ページでビジネス・サービスを選択します。

    Oracle Service Busでは複数のサービスに同じURIを設定できないため、クローン・サービスのURIを変更する必要があります。

  • プロキシ・サービス - 既存のプロキシ・サービスに基づくビジネス・サービスを作成する場合、このオプションを選択します。

注意: サービスが別のサービスから作成された場合、アラート・ルールは次のように保持されます。

  • プロキシ・サービスがビジネス・サービスから、またはビジネス・サービスがプロキシ・サービスから作成された場合、アラート・ルール(ある場合)は削除されます。

  • プロキシ・サービスが別のプロキシ・サービスから、またはビジネス・サービスが別のビジネス・サービスから作成された場合、アラート・ルール(ある場合)は保持されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.2 「メッセージ・タイプの構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、ビジネス・サービスのサービス・タイプがメッセージング・サービスである場合、ビジネス・サービスのタイプを構成できます。

メッセージング・サービス用のバインディング定義は、交換されるメッセージのコンテンツ・タイプの構成で構成されています。レスポンスのコンテンツ・タイプは、リクエストのコンテンツ・タイプと同じである必要はありません。そのため、レスポンスは個別に構成されます(たとえば、サービスでMFLメッセージを受信し、XMLの受信確認を返すことも可能です)。


注意:

タイプが「メッセージング・サービス」の電子メール、ファイル、FTPまたはSFTPトランスポート・ビジネス・サービスがサポートするのは、一方向のメッセージングのみであり、レスポンス・メッセージのタイプ「なし」である必要があります。「なし」以外を選択した場合、ファイル、FTP、またはSFTPプロトコルは「トランスポート構成」ページで使用できません。

表19-2に、「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページの使用方法を示します。

表19-2 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - メッセージ・タイプの構成」ページ

オプション 説明

リクエスト・メッセージ・タイプ

リクエスト・メッセージのメッセージの種類を次の中から選択します。

  • なし - リクエスト・メッセージがない場合(HTTP GETなど)は、このオプションを選択します。

  • 「バイナリ」 - メッセージのコンテンツタイプが不明か、重要でない場合は、このオプションを選択します。

  • 「テキスト」 - メッセージをテキストのみに制限する場合は、このオプションを選択します。

  • MFL - メッセージがMFL定義に準拠したバイナリ・ドキュメントの場合は、このオプションを選択します。構成できるMFLファイルは1つに限られます。

    MFLの場合は、「参照」をクリックし、MFLブラウザでMFLを選択してから、「発行」をクリックできます。

  • XML - メッセージがXMLドキュメントの場合は、このオプションを選択します。一部の型情報を指定するために、交換されるXMLドキュメントのXMLスキーマ型を宣言できます。

  • Java - Javaオブジェクトがリクエストで送信されている場合は、このオプションを選択します。Javaオブジェクト・メッセージではJMSトランスポートが使用されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。

レスポンス・メッセージ・タイプ

レスポンス・メッセージのメッセージ・タイプを次の中から選択します。

  • なし - レスポンス・メッセージがない場合は、このオプションを選択します。

  • 「バイナリ」 - メッセージのコンテンツタイプが不明か、重要でない場合は、このオプションを選択します。

  • 「テキスト」 - メッセージをテキストのみに制限する場合は、このオプションを選択します。

  • MFL - メッセージがMFL定義に準拠したバイナリ・ドキュメントの場合は、このオプションを選択します。構成できるMFLファイルは1つに限られます。

    MFLの場合は、「参照」をクリックし、MFLブラウザでMFLを選択してから、「発行」をクリックできます。

  • XML - メッセージがXMLドキュメントの場合は、このオプションを選択します。一部の型情報を指定するために、交換されるXMLドキュメントのXMLスキーマ型を宣言できます。

  • Java - Javaオブジェクトがレスポンスで受信されている場合は、このオプションを選択します。Javaオブジェクト・メッセージではJMSトランスポートが使用されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.3 「トランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - トランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、ビジネス・サービスの転送プロトコルを選択し、他の全般的なトランスポート構成設定を設定できます。

アウトバウンド・トランスポートレベルのセキュリティは、Oracle Service Busのプロキシ・サービスとビジネス・サービスの間の接続に適用されます。トランスポートレベルのセキュリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

表19-3に、このページの使用方法を示します。

表19-3 「ビジネス・サービスの作成/編集 - トランスポート構成」ページ

オプション 説明

プロトコル

リストから転送プロトコルを選択します。使用できるプロトコルは、作成しているサービスの種類によって異なります。

  • WSDL Webサービス: soa-direct、bpel-10g、dsp、http、jca、jms、sb、ws

  • トランスポート型付きのサービス: ejb、flow、jejb

  • メッセージ・サービス: 電子メール、ファイル、ftp、http、jms、mq(使用可能な場合)、sftp、tuxedo

  • 任意のSOAPサービス: dsp、http、jms、sb

  • 任意のXMLサービス: dsp、電子メール、ファイル、ftp、http、jms、mq(使用可能な場合)、sb、sftp、tuxedo

ロード・バランシング・アルゴリズム

次のいずれかのロード・バランシング・アルゴリズムを選択します。

  • ラウンドロビン - このビジネス・サービスに対して「エンドポイントURI」フィールドに入力したURLの順番を動的に設定します。最初のものが失敗したら次が試行され、次が失敗したらその次というように、再試行回数を使い果たします。

    新しいメッセージごとに、URLの順番が新しく設定されます。

  • ランダム - このビジネス・サービスに対して「エンドポイントURI」フィールドに入力したURLの順番をランダムに設定します。最初のものが失敗したら次が試行され、次が失敗したらその次というように、再試行回数を使い果たします。

  • ランダムな重みベース - このビジネス・サービスに対して「エンドポイントURI」フィールドに入力した一連のURLの順番をランダムに設定します。ただし、「重み」フィールドに入力した値に基づいて、一部のURLが他のURLよりも頻繁に再試行されます。

  • なし - このビジネス・サービスに対して「エンドポイントURI」フィールドに入力した一連のURLの順番を上から順に設定します。

エンドポイントURI

「プロトコル」フィールドで選択した転送プロトコルに基づいた形式でエンドポイントURLを入力します。各プロトコルのURI書式は次のとおりです。オプションのURI要素は大カッコ([])で示します。トランスポートURIの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の各トランスポートの章を参照してください。

  • bpel-10g - protocol://host[:port] [/protocol-path]/domain/process[/version[/partnerlink/role]]

  • dsp - t3://dsp-ip-address:port/dsp-app-name

  • ejb - ejb:jndi_provider_name:ejb_jndi_name

    このURIで、jndi_provider_nameはOracle Service Bus JNDIプロバイダ・リソース名、ejb_jndi_nameはEJBに対するJNDIサーバーのJNDI名です。

    JNDIプロバイダが同じサーバーに配置されている場合、JNDIプロバイダを指定する必要はありません。この場合のURIはejb::ejb_jndi_nameとなります。

    注意: EJBがIBM WebSphereで実行されている場合、ejb_jndi_nameは次の形式である必要があります。

    cell/nodes/node_name/servers/server_name/ejb_jndi_name

    または

    cell/clusters/cluster_name/ejb_jndi_name

    http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.iseries.doc/info/iseriesnd/ae/rnam_example_prop3.htmlにあるIBM WebSphereのドキュメントに記載されているとおりです。

  • 電子メール - 次の形式の任意の組合せで複数のエンドポイントURIを入力できます。

    mailto:name@domain_name.com

    mailto:name@domain_name.com?smtp=smtp_server_resource

    mailto:name@domain_name.com?mailsession=jndi_mail_session

  • ファイル - file:///drivename:/somename

  • フロー - flow:<reference path to split-join resource>

    reference path to split-join resourceは、分割-結合のパス(プロジェクト/フォルダ)と名前です。たとえば、batchorderProcessing/batchorderです。

  • ftp - ftp://host:port/directory

  • http - http://host:port/someService

    HTTPトランスポートではHTTPエンドポイントとHTTPSエンドポイントの両方がサポートされます。

  • jca - jca://<resource_adapter_jndi>

  • jejb - jejb:jndi_provider_name:ejb_jndi_name

    このURIで、jndi_provider_nameはOracle Service Bus JNDIプロバイダ・リソース名、ejb_jndi_nameはEJBに対するJNDIサーバーのJNDI名です。

    EJB 2.1の例: jejb:myProvider:osb.jejb.myJejbBiz21

    EJB 3.0の例: jejb:myProvider:myBiz31#osb.jejb.myJejbBiz

    注意: EJBがIBM WebSphereで実行されている場合、ejb_jndi_nameは次の形式である必要があります。

    cell/nodes/node_name/servers/server_name/ejb_jndi_name

    または

    cell/clusters/cluster_name/ejb_jndi_name

    http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.iseries.doc/info/iseriesnd/ae/rnam_example_prop3.htmlにあるIBM WebSphereのドキュメントに記載されているとおりです。

エンドポイントURI(続き)

  • jms - jms://host:port/factoryJndiName/destJndiName

    JMS宛先を複数のサーバーにする場合、jms://host1:port,host2:port/connection_factory/jndi_destinationというURI書式を使用します。

    ローカル・マシンで行われるルックアップの場合、ホストとポートをURIから省略することもできます。例:

    jms:///connection_factory/jndi_destination

    クラスタ: JMS URIのホスト名は、Oracle WebLogic Serverに構成されているクラスタ・サーバーのホスト名と正確に一致する必要があります。

    注意: Oracle WebLogic Serverでは、「myqueues/myqueue」のようにJNDI名にスラッシュを使用できましたが、スラッシュを使用したJNDI名はOracle Service Busで必要なエンドポイントURIフォーマットに干渉するので、これらの名前は使用できません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義し、その外部サーバーをエンドポイントURI内で参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する説明を参照してください。

  • mq - mq://<local-queue-name>?conn=<mq-connection-resource-ref>

    local-queue-nameは、ビジネス・サービスがメッセージを読み取るMQキューの名前です。

    mq-connection-resource-refは、MQ接続リソースの名前とパス(プロジェクト/フォルダ)です; たとえば、default/my_MQconnection

    注意: エンドポイントURIはスペースを含むことができないので、名前にスペースがあるMQ接続リソースまたはプロジェクト/フォルダを作成しないでください。

    Oracle Service BusでMQトランスポートを使用できるようにするには、9項「MQ接続」を参照してください。

  • sb - sb://[<jndi_provider_name/>]service_name

    jndi_provider_name(オプション)はOracle Service Bus JNDIプロバイダ・リソースの名前です。省略すると、デフォルトのコンテキストが使用されます。

    service_nameは、ターゲット・サービスであり、リモート・プロキシ・サービスURIに対応します。

  • sftp - sftp://hostname:port/directory

  • soa-direct - [protocol://authority]/default/compositeName[!versionNumber[*label]]/serviceName

    SOAサービスがOracle Service Busと同じサーバーに配置される場合、protocolとauthorityは省略可能です。

  • tuxedo - tuxedo:resourcename[/remotename]

    URIに含まれるresourcenameはWTCインポート名に対応し、remotenameはリモートTuxedoドメインによりエクスポートされたサービス名に対応します。resourcenameは必須でremotenameは省略可能です。

    複数のURIが指定されている場合、エンドポイントには一意のリソース名を付ける必要があります。リモート名が指定されていない場合は、その値がリソース名の値になります。リモート名が入力されていない、またはリモート名およびリソース名が同じである場合は、1つのURIのみを使用できます。この場合、リソース名とリモート名は同じ値です。これにより、すでに定義されたWTCインポートで、WTCロード・バランシングおよびフェイルオーバーを使用できるようになります。

  • ws - http://host:port/somename or https://host:port/somename

「追加」をクリックして、1つまたは複数のURIを追加します。実行時に、「ロード・バランシング・アルゴリズム」フィールドで選択したロード・バランシング・アルゴリズムに基づいてURLが選択されます。

「ロード・バランシング・アルゴリズム」フィールドで「ランダムな重みベース」を選択した場合は、「エンドポイントURI」フィールドに重みを入力することもできます。デフォルトは1です。

複数のエンドポイントを定義している場合に、「ロード・バランシング・アルゴリズム」フィールドで「なし」を選択すると、エンドポイントの順序が重要になります。上向き矢印と下向き矢印を使用して、「オプション」列でエンドポイントの順序を変更することができます。

Oracle Service Busでは、同じビジネス・サービス内でエンドポイントURIの重複はサポートされなくなりました。

再試行回数

アウトバウンド・リクエストを送信する際の配信の失敗に備えて、各URLエンドポイントの再試行回数(フェイルオーバー試行回数)を指定します。

たとえば、ビジネス・サービスにURI (U1)を1つ構成し、再試行回数を3に設定したとします。最初の試行でU1が失敗すると、システムはU1エンドポイントにさらに3回試行します。

ビジネス・サービスに2つのURI (U1とU2)を構成し、再試行回数を3に設定した場合は、最初の試行(たとえばU1)が失敗すると、システムは次のURI (U2)を試行(フェイルオーバー)します。また失敗すると、システムはさらに2回(U1とU2を1回ずつ)試行します。

再試行の反復間隔

リストのすべてのエンドポイントURIを繰り返すまでのシステムの休止を秒単位で指定します。

たとえば、ビジネス・サービスに2つのURI (U1とU2)を構成し、再試行回数を2で、再試行間隔を5秒に設定したとします。最初の試行(U1)が失敗すると、システムはただちにU2を試行します。U2も失敗すると、5秒後にもう一度U1を試行します。

アプリケーション・エラーの再試行

「はい」または「いいえ」を選択します。

アウトバウンド・リクエストを送信する際の配信の失敗に備えて、アプリケーション・エラー(SOAPフォルトなど)に基づいてエンドポイントURIを再試行するかどうかを指定します。

このフィールドは、HTTP、EJB、JMS、DSP、Tuxedo、SBおよびWSトランスポートにのみ使用できます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.4 プロトコル固有のトランスポート構成ページ

ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - プロトコル固有のトランスポート構成ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

19.2.5 「BPEL-10gトランスポート構成」ページ

このページでは、BPEL-10g (Oracle BPEL Process Manager)転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。Oracle BPEL Process ManagerでのOracle Service Busの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle BPEL Process Managerトランスポートに関する項を参照してください。

表19-4 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - BPEL-10gトランスポート構成」ページ

プロパティ 説明

ロール

BPELトランスポートは、Oracle Service BusからOracle BPEL Process Managerにリクエスト・メッセージを送信するために使用します。ビジネス・サービスでは、次のロールを処理できます。

  • 同期クライアント - Oracle Service Busクライアントとの同期通信では、必要な場所情報はBPELアドレスのみです。このアドレスは、エンドポイントURIとして静的に、およびURIリライトを通じて動的に取得されます。

  • 非同期クライアント - Oracle Service Busクライアントとの非同期通信では、Oracle BPEL Process ManagerからOracle Service Busへのコールバックはリクエストと異なる接続上で送信されるため、正しいコールバック・アドレスを提供するようにOracle Service Busを構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の高度な使用例(非同期)に関する項を参照してください。

  • サービス・コールバック - ビジネス・サービスがOracle BPEL Process Managerへのサービス・コールバックとして設計されている(Oracle BPEL Process ManagerがOracle Service Busを通じて外部サービスを呼び出している)場合、コールバック・アドレスは実行時にのみわかります。bpel://callbackのエンドポイントURIを使用します。

    マーカーURIでビジネス・サービスを構成する場合は、たとえばTransportHeaderアクションを使用して、$outboundにURIを動的に設定するようにパイプライン・ロジックを構成します。

    注意: サービス・コールバック・ビジネス・サービスでは、ロード・バランシングまたはフェイルオーバーはサポートされません。

コールバック・プロキシ

このオプションのフィールドは、非同期クライアント・ロールでのみ使用可能です。このフィールドでは、リクエストを行ったOracle Service Busクライアントへのコールバックのルーティングに使用されるプロキシ・サービス(任意のSOAPタイプのSBまたはHTTPプロキシである必要があります)を選択します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の高度な使用例(非同期)に関する項を参照してください。

サービス・アカウント

JNDIコンテキスト・セキュリティの場合は、Oracle BPEL Process Manager配信サービスへのアクセスに使用されます。「参照」をクリックし、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

静的またはパススルーなど、構成できるサービス・アカウントのタイプに制限はありませんが、ランタイムはユーザー名とパスワードにアクセスできる必要があります。

トランザクションを中断

「トランザクションを中断」を選択すると、ビジネス・サービスがトランザクションによって呼び出された場合でも、ビジネス・サービスは非トランザクションになります。

「トランザクションを中断」を選択しない場合は、次のようになります。

  • プロトコルによって、WebLogic Serverでサポートされるプロトコル(t3、iiop、http)が指定されている場合は、トランザクションが伝播されます。

  • プロトコルがOC4Jサーバー(ormi、opmn)を指定している場合、OC4Jではトランザクションの伝播がサポートされないため、BPELトランスポートで例外がスローされます。

BPELトランスポートでは、次の状況で「トランザクションを中断」オプションが無視されます。

  • サービスの品質(QoS)を「ベスト・エフォート」に設定してビジネス・サービスが呼び出される場合。BPELトランスポートでは、QoSをサポートしていないトランザクションが自動的に中断されます。

  • QoSを「exactly-once」に設定してビジネス・サービスが呼び出され、トランザクションが存在しない場合。

トランザクション伝播の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランザクション伝播に関する項を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。


19.2.6 「DSPトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - DSPトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のDSPとOracle Data Service Integratorトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、DSP (Oracle Data Service Integrator)転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-5に、このページの使用方法を示します。

表19-5 「ビジネス・サービスの作成/編集 - DSPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

デバッグ・レベル

次のいずれか1つを指定します。

  • 0 - デバッグ情報なしの場合

  • 1 - リクエスト・メッセージに関する情報を出力する場合

  • 3 - リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージに関する情報を出力する場合

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

関連項目:

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャは、レスポンス処理用の返信メッセージのポストに使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.7 「EJBトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - EJBトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、EJB転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-6に、ページの使用方法を示します。

表19-6 「 ビジネス・サービスの作成/編集 - EJBトランスポート構成」ページ

オプション 説明

呼出し元のサブジェクトを渡す

EJBの呼出し時にサービス・アカウントが構成されていない場合、このチェックボックスを選択して、Oracle Service Busがプロキシ・サービスから認証されたサブジェクトを渡すようにします。このオプションを選択すると、「サービス・アカウント」フィールドが無効になります。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションを使用する場合、このオプションは使用できません。

関連項目:

トランザクションをサポートする

トランザクションを指定する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されたリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。JARリソースの作成の詳細は、8項「JAR」を参照してください。このフィールドは必須です。

コンバータJar

「参照」をクリックし、表示されるリストでEJBコンバータ・クラスJARリソースを選択します。EJBクライアントJARリソースおよびコンバータ・クラスに関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のEJBトランスポートに関する項を参照してください。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1のみ - JARによって移入されたオプションから、必要なEJBHomeインタフェースを選択します。このURIサンプルのJNDI名はここで選択するEJBHomeインタフェースに関連付ける必要があります。EJBが必要なタイプのものではない、またはEJBHomeインタフェースがclient-jarで指定されていない場合は、Oracle Service Busから警告が表示されます。

リモート・インタフェース

EJB 2.1のみ - このフィールドは、ホーム・インタフェースの構成に基づいて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0のみ - 使用するクライアントJARのビジネス・インタフェースを選択します。

ターゲット・ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

スタイル

要件に応じて、「ドキュメントをラップ」または「RPC」を選択します。ステートレス・セッションEJBの2つ以上のメソッドに、同じ数の同じデータ型のパラメータがあり、操作をドキュメント指向にする場合は「ドキュメントをラップ」を指定する必要があります。

EJBへのルーティングまたはパブリッシュの場合、$bodyにはスタイルに合ったコンテンツが必要なので、スタイルは重要です。また、EJBへのコールアウトの場合、スタイルは、特にドキュメントのラップに関して、パラメータ・コンテンツに影響を及ぼします。2番目に、EJBビジネス・サービスを定義して、EJBにルーティングする同じWSDLでプロキシ・サービスを作成する使用パターンもあります。この場合、プロキシの呼出しに使用するクライアント・ツールには、WSDLのスタイルに関する制限がある可能性があるため、注意が必要です。

エンコーディング

「エンコード形式」または「リテラル形式」を選択します。

メソッド

表示されるメソッドは、選択したEJBリモートまたはビジネス・インタフェースのものです。必要なメソッドを選択します(複数のメソッドの選択も可能)。「+」をクリックしてメソッドを展開します。デフォルトのパラメータ値を編集して、提供されている場合(または必要な場合)はコンバータを選択します。

JAX-RPCスタックでサポートされないパラメータまたは戻り値の型を持つメソッドを除外するか、それらの引数をコンバータ・クラスに関連付ける必要があります。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。(デフォルトでは、操作名はメソッド名です。)EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合、ユニークになるように操作名を変更する必要があります。WSDLはユニークな操作名を必要とします。

注意: EJBのメソッド間で資格証明またはトランザクション設定が異なる場合、ビジネス・サービスのメソッドをカスタマイズし、メソッドごとのビジネス・サービスを作成できます。これにより、トランザクションと資格証明の詳細な制御が可能になります。

例外

このフィールドは、メソッドがビジネス例外をスローした場合に表示されます。EJBメソッドが、ArrayListなどのJava Web Services (JWS)でサポートされないデータ型を持つ例外をスローした場合は、「例外」フィールドを使用して、例外をJWSでサポートされる型に変換するコンバータ・クラスを選択します。

コンバータ・クラスは、com.bea.wli.sb.transports.ejb.ITypeConverterを実装する必要があります。コンバータ・クラスは、チェックされた例外でのみ構成が可能であり、実行時例外には構成できません。

コンバータ・クラスおよび変換された例外クラスをクライアントまたはコンバータJARでパッケージ化します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のEJBトランスポートに関する項を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.8 「電子メール・トランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 電子メール・トランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、電子メール・トランスポートプロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-7に、ページの使用方法を示します。

表19-7 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 電子メール・トランスポート構成」ページ

オプション 説明

SSLが必要

Secure Sockets Layerを使用して通信するには、このオプションを選択します。電子メールトランスポートでは一方向SSLがサポートされます。SSL使用時のデフォルトのSMTPポート番号は465です。

注意:

  • SSLが機能するためには、電子メール・サーバーの証明書がOracle Service Busトラストストアに存在する必要があります。

  • TLSを使用している場合は、デフォルトのトラスト・ストア($JAVA_HOME/jre/lib/security/cacerts)にトラスト証明書を置くか、任意のトラスト・ストアに証明書を置いてから、次のように$DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.*ファイルにパスを追加する必要があります。

    set EXTRA_JAVA_PROPERTIES=%EXTRA_JAVA_PROPERTIES%
    -Djavax.net.ssl.trustStore=<path to trustStore>
    

SMTPサーバー

name@domain_name.comのエンドポイントURIエントリに使用するデフォルトのSMTPサーバーを選択します。表19-3の説明のように、エンドポイントURIにSMTPサーバー・パラメータを指定すると、SMTPサーバー設定のかわりにそれらのサーバー・リソースが使用されます。

「メール・セッション」オプションを使用する場合、SMTPサーバーを選択しないでください。

SMTPリソースの作成の詳細は、31.7項「SMTPサーバーの追加」を参照してください。

メール・セッション

name@domain_name.comのエンドポイントURIエントリに使用する、構成されているメール・セッションのJNDI名を入力します。表19-3の説明のように、エンドポイントURIにJNDIメール・セッション・パラメータを指定すると、メール・セッション設定のかわりにそれらのメール・セッションが使用されます。

「SMTPサーバー」オプションを使用する場合、メール・セッションを入力しないでください。

送信元の名前

このサービスでの送信元の電子メール・アカウントの表示名を入力します。

送信元アドレス

このサービスでの送信元の電子メール・アカウントを入力します。

返信先の名前

電子メール・アカウントの返信先の表示名を入力します。

返信先アドレス

返信先の電子メール・アドレスを入力します。

接続タイムアウト

接続を切断するまでのタイムアウト時間をミリ秒単位で入力します。0を入力すると、タイムアウトは発生しません。

ソケットI/Oタイムアウト

ソケットI/Oタイムアウトの間隔をミリ秒単位で入力します。ゼロ(0)を入力すると、タイムアウトは発生しません。

リクエストのエンコーディング

電子メール・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのISO-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.9 「ファイル・トランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - ファイル・トランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、ファイル・トランスポートプロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-8に、このページの使用方法を示します。

表19-8 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - ファイル・トランスポート構成」ページ

オプション 説明

接頭辞

ファイル名の前に付加する接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

接尾辞

ファイル名に付加する接尾辞を入力します。このフィールドは必須です。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

リクエストのエンコーディング

ファイル・トランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのutf-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.10 「フロー・トランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - フロー・トランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

フロー・トランスポート型のビジネス・サービスを使用して、分割-結合へアクセスします。分割-結合の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の分割-結合によるサービスのパフォーマンスの向上に関する項を参照してください。

このページでは、フロー・トランスポートプロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-9に、このページの使用方法を示します。

表19-9 「ビジネス・サービスの作成/編集 - フロートランスポート構成」ページ

オプション 説明

タイムアウト

レスポンスの待ち時間を秒数で指定します。リクエストのみの(片方向のみの)オペレーションの場合、この値は無視されます。

注意: このプロパティは非推奨になっており、Oracle Service Bus 12cでは使用できなくなります。12c に移行した際の追加のアップグレード手順を回避するためには、このプロパティに対する別の方法として分割-結合に待機アクションを使用します。



注意:

Oracle Service Bus 12cのフロー・トランスポート・ビジネス・サービスでは、アプリケーション・エラーの再試行、繰返しおよび回数プロパティも分割-結合の呼出しに使用できなくなるため、分割-結合は直接呼び出すことになります。

終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.11 「FTPトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - FTPトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、FTP転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-10に、このページの使用方法を示します。

表19-10 「ビジネス・サービスの作成/編集 - FTPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ユーザー認証

FTPサーバーのユーザーが匿名の場合は、「匿名」を選択し、FTPサーバーが外部的に構成されたアカウントの場合は「外部ユーザー」を選択します。

ID(電子メールID)

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「匿名」に設定されている場合にのみ使用できます。

匿名ユーザーのメールIDを入力します。

サービス・アカウント

このフィールドは、「ユーザー認証」オプションが「外部ユーザー」に設定されている場合にのみ有効です。

外部ユーザーのサービス・アカウントを入力します。

関連項目:

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。デフォルトは60秒です。

宛先ファイル名の接頭辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の先頭に付加される、省略可能な接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

宛先ファイル名の接尾辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の末尾に付加される、省略可能な接尾辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

転送モード

転送モードとして「ascii」または「バイナリ」を選択します。

リクエストのエンコーディング

FTPトランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのUTF-8を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.12 「HTTPトランスポート構成」ページ

HTTPトランスポートでは HTTP エンドポイントと HTTPS エンドポイントの両方がサポートされます。「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - HTTPトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、HTTP転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-11に、ページの使用方法を示します。

表19-11 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - HTTPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

読取りタイムアウト

読取りタイムアウト時間を秒単位で入力します。

値0ではタイムアウトが行われません。

接続タイムアウト

接続タイムアウト時間を秒単位で入力します。接続を確立する前にタイムアウトの時間を超えると、Oracle Service Busで接続エラーが発生します。

値0ではタイムアウトが行われません。

HTTPリクエスト・メソッド

このパラメータにより、リクエストで次のいずれかのHTTPメソッドを使用できます。

  • POST - HTTPリクエストの本文の一部として、長さにかかわらずすべてのデータをソケット接続で直接渡します。このやりとりはクライアントから認識できず、URLも変わりません。RESTベースのリクエストの場合、POSTでは作成/置換操作を実行するか、またはリクエストの操作を実行するようにトランスポートに指示します。

  • GET - リクエストの一部として、取得対象を詳しく表した独自の情報を組み込むことができます。この情報は、問合せ文字列内のリクエストURLに追加された文字のシーケンスとして渡されます。「リクエスト・メッセージ・タイプ」が「なし」に設定されている場合は、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスでGETを使用できます。RESTベースのリクエストの場合、GETはリモート・リソースの表現を受け取ります。

  • PUT - PUTは、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスで使用できます。PUTは、RESTベースのリクエストによる作成と置換の操作(既知の場所へのファイルのアップロードなど)を実行するようトランスポートに通知します。

  • HEAD - 「レスポンス・メッセージ・タイプ」が「なし」に設定されている場合は、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスでHEADを使用できます。HEADは、RESTベースのリクエストでリモート・リソースの完全な表現を取得するのではなく、そのリソースのヘッダー情報を取得するようトランスポートに通知します。

  • DELETE - DELETEは、「サービス・タイプ」が「任意のXMLサービス」または「メッセージ・サービス」のビジネス・サービスで使用できます。DELETEは、RESTベースのリクエストによる削除操作を実行するようトランスポートに通知します。

注意: $outbound/transport/request/http:http-method変数でメソッドがすでに設定されている場合は、HTTPリクエスト・メソッドに選択したどのメソッドよりもその値が優先されます。

認証

次のいずれかを選択します。

  • なし - このサービスへのアクセスに認証を必要としないことを指定します。

    : ビジネス・サービスにOracle WSMポリシーを指定する場合は、このオプションを選択してください。

  • 「基本」 - このサービスにアクセスするには、基本認証が必要であることを指定します。

    基本認証では、WebLogic Serverでユーザー名とパスワードを使用し、セキュリティ・レルム(Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ディレクトリ・サービスやWindows Active Directoryなど)で構成された認証プロバイダに対してクライアントの認証が行われます。クライアントは、HTTPリクエスト・ヘッダーでユーザー名とパスワードを送信する必要があります。

    HTTPでの基本認証は、パスワードがクリア・テキストで送信されるため推奨しません。HTTPSでは暗号化されたチャネルが提供されるため、パスワードはHTTPSで送信するのが安全です。

    警告: デフォルトでは、すべてのユーザー(認可ユーザーおよび匿名ユーザー)がビジネス・サービスにアクセス可能です。ビジネス・サービスにアクセスできるユーザーを制限するには、トランスポートレベルの認可ポリシーを作成する必要があります。25.15項「トランスポートレベルのアクセス・ポリシーの編集」を参照してください。

  • クライアント証明書 - 暗号化通信および強力なクライアント認証(双方向SSL)を指定します。このオプションを使用するには、サービス定義のすべてのエンドポイントURIをHTTPSにする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

サービス・アカウント

サービス・アカウントを入力します。サービス・アカウントとは、ユーザー名とパスワードの別名リソースです。基本認証必須フィールドを選択した場合、このフィールドは必須です。

関連項目:

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

HTTPトランスポートにおけるリクエストの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのiso-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

レスポンスのエンコーディング

HTTPトランスポートにおけるレスポンスの文字セット・エンコーディングとして、デフォルトのiso-8859-1を受け入れるか、別の文字セット・エンコーディングを入力します。

プロキシ・サーバー

プロキシ・サーバー・リソースを入力するか、「参照」をクリックして構成されたプロキシ・サーバー・リソースの一覧からエントリを選択します。

圧縮のサポート

圧縮サポートを有効にする場合は、このオプションを選択します。有効な場合、リクエスト圧縮アルゴリズム設定でアウトバウンド・リクエスト圧縮アルゴリズムを選択できます。アウトバウンド・レスポンスのContent-Encodingヘッダーに従って、gzipまたはdeflate圧縮のアウトバウンド・レスポンスが自動的にサポートされます。

このオプションが選択されていない場合、圧縮されていないペイロードが送信されます。ヘッダーは追加されません。圧縮されたアウトバウンド・レスポンスを受信すると、エラーになります。

リクエスト圧縮アルゴリズム

圧縮のサポートが選択されている場合、アウトバウンド・リクエストの圧縮を処理するための3つのオプションが使用可能です。

  • なし: アウトバウンド・リクエストを圧縮しません。ただし、圧縮されたアウトバウンド・レスポンスは理解されます

  • Gzip: gzipではアウトバウンド・ペイロードを圧縮します

  • デフレート: deflateではアウトバウンド・ペイロードを圧縮します

Accept-Encodingヘッダーは"gzip, deflate"に設定されます。この2つの圧縮アルゴリズムのいずれかを使用したContent-Encodingヘッダーを含むアウトバウンド・レスポンスは理解されます。

圧縮バッファの有効化

圧縮バッファを有効にする場合は、このオプションを選択します。有効な場合、圧縮されたデータのContent-Lengthを決定する圧縮形式でメッセージ全体がメモリー内バッファに書き込まれます。Content-Lengthヘッダーは、データが受信者に送信される前にレスポンス・オブジェクトに設定されます。

この設定は、リクエスト処理に影響を与えません。インバウンド・レスポンス・データ処理にのみ適用されます。インバウンド・リクエストは常に直接ストリーミングされます。

このオプションは、次のいずれかの条件が真の場合、無効です。

  • 圧縮のサポート設定が選択解除されています

  • 圧縮のサポート設定が選択され、リクエスト圧縮アルゴリズム・リストで「なし」が選択されています。

注意: この設定は、「チャンク・ストリーミング・モードの使用」設定と相容れません。どちらか一方のみを選択できます。

HTTPリダイレクトの追跡

HTTPリダイレクト(レスポンス・コード3xxによるリクエスト)に自動的に従うことを指定する場合、このチェック・ボックスを選択します。リダイレクトは、ビジネス・サービスのURLにアウトバウンド・リクエストを送信し、そのサービスから、URLが無効になったためこのリクエストを別のURLに送信する必要があることを示すレスポンス・コード(たとえば302)が返された場合に発生します。

「HTTPリダイレクトの追跡」チェックボックスが選択されている場合、リクエストは自動的に新しいURLに再送信され、ユーザー側でのアクションは発生しません。HTTPリダイレクトに自動的に従わない場合は、このチェックボックスを選択解除します。

チャンク・ストリーミング・モードの使用

HTTPチャンク転送エンコーディングを使用してメッセージを送信する場合は、このオプションを選択します。

注意: 「HTTPリダイレクトの追跡」オプションを使用する場合、チャンク・ストリーミングを使用しないでください。チャンク・モードでは、リダイレクトと認証は自動的に処理されません。

セッション固定性

ビジネス・サービスのHTTPリクエストでセッション固定性(セッション・アフィニティとも呼ばれる)を使用するには、このオプションを選択します。詳細は、I.4.4.2項「HTTPセッション固定性を持つWSRPの使用法」を参照してください。

固定セッションID名

セッション固定性が有効になっている場合、固定セッションの識別名を入力します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.13 「JCAトランスポート構成」ページ

このページでは、JCA転送プロトコルを使用するトランスポート設定を構成できます。JCAトランスポートの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJCAトランスポートに関する説明および19.1.1項「JCAバインド・リソースからのビジネス・サービスの生成」を参照してください。

表19-12 「JCAトランスポート構成」ページ

オプション 説明

JCAファイル

「参照」をクリックしてJCAバインドを選択します。JCAバインドによって、使用されるアダプタの詳細、WSDLとTopLinkまたはEclipseLinkマッピング・ファイルへのバインド、サービスに必要なアクティブ化指定プロパティや相互指定プロパティなど、サービスの様々な側面が定義されます。

有効なJCAバインドを選択すると、これ以外のトランスポート構成のフィールドが使用可能になります。

JCAバインドの詳細は、第13章「JCAバインド」を参照してください。

アダプタ名

JCAサービスで使用するアダプタの名前を示す読取り専用の値。

アダプタ・タイプ

アダプタ・タイプを示す読取り専用の値。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

JNDIサービス・アカウント

JNDIサービス・アカウントはJNDIコンテキスト・セキュリティのためのアカウントで、EISアダプタ管理対象の接続ファクトリへのアクセスに使用します。「参照」をクリックし、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

JCAビジネス・サービスでは、静的またはパススルーなど、構成できるJNDIサービス・アカウントのタイプに制限はありませんが、ランタイムはユーザー名とパスワードにアクセスできる必要があります。JCAプロキシ・サービスは静的JNDIサービス・アカウントのみを使用できます。

JNDIサービス・アカウントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、セキュリティに関する項を参照してください。

エンドポイント・プロパティ

このフィールドでは、サービスが使用するアダプタ・タイプの再試行回数など、エンドポイント・プロパティに値を割り当てることができます。

サポートされているJCAエンドポイント・プロパティのリストは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のエンドポイント・プロパティに関する項を参照してください。

動的エンドポイント・プロパティ

このオプションを使用すると、リクエスト・パラメータをJCA準拠サービスに渡すことができます。たとえば、動的エンドポイント・プロパティを使用して、データベース問合せパラメータをデータベース用のOracle JCAアダプタに渡すことができます。

パラメータによる問合せの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のOracle JCA Adapter for Databaseに関する項を参照してください。

指定する動的エンドポイント・プロパティごとに名前と値のペアを入力します。エンドポイント・プロパティ・キーが問合せパラメータ名と一致します。

常にJCAファイルからの構成を使用

このオプションを使用して、「アクティブ化指定プロパティ」(プロキシ・サービス)および「相互指定プロパティ」(ビジネス・サービス)を常にJCAファイルから使用するかどうかを決定します。

このオプションが選択されている場合(デフォルト)、JCAトランスポートはJCAファイルのアクティブ化/相互指定プロパティを使用してJCAフレームワークと対話します。

このオプションが選択されていない場合は、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

このオプションを使用した再デプロイメントの影響は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』の「JCAトランスポート」、エンドポイント・デプロイメントに関する項を参照してください。

操作名

選択したWSDL操作の読取り専用の名前を表示します。操作は、「アクティブ化/対話の仕様プロパティ」フィールドで示すように、独自のアクティブ化/対話の仕様プロパティを持つことができます。

アクティブ化指定プロパティ/相互指定プロパティ

「アクティブ化指定プロパティ」はプロキシ・サービス用のフィールド名で、「相互指定プロパティ」はビジネス・サービス用のフィールド名です。

このサービスがEISアプリケーションによって呼び出されたインバウンド・サービスである場合、このフィールドには、「操作名」フィールドで示すように、JCAインバウンド操作のアクティブ化仕様プロパティが表示されます。

「常にJCAファイルからの構成を使用」オプションをクリアすると、アクティブ化/相互指定プロパティをオーバーライドできます。

注意: Oracle Adapter Suiteアダプタの場合、アクティブ化/相互指定プロパティが読取り専用として表示されます。Oracle Adapter Suiteアダプタには独自の構成が保存されています。これは、Oracle Adapter Suite管理ツールで変更する必要があります。

接続プロパティ(レガシー)

非管理対象モード接続プロパティ(このリリースでは非推奨)を使用するレガシーJCAサービスの場合、http://download.oracle.com/docs/cd/E13159_01/osb/docs10gr3/jcatransport/transport.html#wp1105451の接続構成オプションを参照してください。


エンドポイントおよびアクティブ化/相互指定プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

19.2.14 「JEJBトランスポート構成」ページ

このページでは、JEJB転送プロトコルを使用するトランスポート設定を構成できます。JEJBトランスポートの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJEJBトランスポートに関する項を参照してください。

表19-13 「JEJBトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

EJB仕様バージョン

リモートEJBインタフェースのEJBバージョンを選択します。

値でXMLBeansを渡す

トランスポートによってPOJO引数(XMLObject)のインラインXML表現を生成する場合は、このオプションを選択します。この引数のパラメータは、XQuery式でアクセスおよび操作できます。

注意: 値で渡されたXMLObjectの場合、型情報はインラインでは利用できません。このオプションを使用する場合、プロキシ・サービス・パイプラインのJavaコールアウトで型付きのXMLObjectを引数として渡すことはできません。

参照でPOJOを渡す場合は、このオプションを選択しないでください。こうすることでパフォーマンスも向上します。

呼出し元のサブジェクトを渡す

サービス・アカウントを選択するかわりに、このオプションを選択すると、EJBの起動時にプロキシ・サービスから認証済サブジェクトがOracle Service Busによって渡されます。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでJNDIサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。詳細は、第17章「サービス・アカウント」を参照してください。

クライアントJar

「参照」をクリックし、表示されたリストからEJBクライアントJARリソースを選択します。クライアントJARには、リモート・サービスに対するリモート・インタフェースまたはビジネス・インタフェースが含まれます。クライアントJARは汎用アーカイブ・リソースとして登録されます。

ホーム・インタフェース

EJB 2.1のみ - JARによって移入されたオプションから、必要なEJBHomeインタフェースを選択します。

リモート・インタフェース

EJB 2.1のみ - このフィールドは、ホーム・インタフェースの構成に応じて、自動的に情報が表示されます。

ビジネス・インタフェース

EJB 3.0のみ - クライアントJARから、起動するビジネス・インタフェースを選択します。

ターゲット・ネームスペース

このフィールドにはJARからのピックアップされた情報が表示されます。

メソッド

必須のメソッドを選択します。「+」をクリックしてメソッドを展開すると、デフォルトのパラメータ値を編集できます。

任意のメソッドのデフォルトの操作名を変更できます。デフォルトでは、操作名はメソッド名です。EJBに同じ名前のメソッドが含まれている場合(オーバーロード)、一意になるように操作名を変更する必要があります。WSDLでは一意の操作名が必要です。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.15 「JMSトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - JMSトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、JMS転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-14に、ページの使用方法を示します。

表19-14 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - JMSトランスポート構成」ページ

オプション 説明

宛先タイプ

JMSブリッジ宛先の種類を選択します。

  • キュー(ポイント・ツー・ポイントの場合)

  • トピック(パブリッシュ/サブスクライブの場合)

メッセージ・タイプ

次のいずれかを選択します。

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

このオプションは、レスポンスの「メッセージ・タイプ」に「Java」を選択した場合は無効になっています。

レスポンス・キュー

このオプションは、「宛先タイプ」フィールドで「キュー」が選択されている場合にのみ使用できます。

次のいずれかのレスポンス・オプションを選択します。

  • なし - レスポンスは想定されていません。一方向の操作の場合、このオプションを選択します。

  • すべてのリクエストURIに対して1つ - レスポンスを処理する1つのURIを入力し、エンコーディングやタイムアウトなどの他のレスポンス構成詳細を設定します。オプションで、JMS/JNDI資格証明を渡すためのJMSサービス・アカウントを選択します。

  • リクエストURIごとに1つ - このオプションでは、レスポンス・フェイルオーバーを指定します。レスポンスURIまたは各リクエストURIの宛先を入力します。

オプションで、リクエストとレスポンスのペアごとにJMS/JNDI資格証明用のサービス・アカウントを選択できます。

レスポンス・パターン

このオプションは、「レスポンス・キュー」フィールドでレスポンス・オプションが選択されている場合にのみ使用できます。

次のいずれかを選択します。

  • Oracle WebLogic Serverで稼働しているJAX-RPCサービス以外のサービスの場合、すべてJMSCorrelationIDを選択します。

  • Oracle WebLogic Serverで実行するJAX-RPCサービスの「JMSMessageID」を選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のJMSリクエスト/レスポンスのメッセージIDと相関IDパターンに関する項を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

たとえば、ビジネス・サービスがJMS転送プロトコルに対応している場合、ビジネス・サービスのエンドポイントは、そのディスパッチ・ポリシーに関連付けることのできるMDB (メッセージドリブンBean)のJARファイルになります。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

リクエストのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンスのエンコーディング

このオプションは、「レスポンス・キュー」フィールドでいずれかのレスポンス・オプションが選択されている場合にのみ使用できます。

レスポンスのエンコード用の文字セットを入力します。デフォルトは、UTF-8です。

レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンス・キュー」フィールドでいずれかのレスポンス・オプションが選択されている場合にのみ使用できます。

接続を切断するまでのレスポンスの待機時間を秒単位で入力します。デフォルトはゼロ(0)で、レスポンスはタイムアウトしません。

クライアントJar

このオプションは、サービスが「Java」レスポンス・タイプのメッセージ・サービスの場合に使用できます。Javaオブジェクトを含むメッセージのデキューに使用するクライアントJARを選択します。クライアントJARを選択すると、クライアントJARはクラスパスに置かれます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のメッセージでのJavaオブジェクトの送受信に関する説明を参照してください。

レスポンスURI

このオプションは、「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションおよびJMSCorrelationIDレスポンス・パターンが選択されている場合に使用できます。

レスポンスURIは次の形式で入力します。

jms://host:port/connection_factory/jndi_destination

複数のサーバーをターゲットとする場合は、次の形式を使用します。

jms://host1:port,host2:port/connection_factory/jndi_destination

レスポンスURIのホストとポートを省略することもできます。例:

jms:///connection_factory/jndi_destination

ホストとポートを省略すると、ローカル・サーバーで接続ファクトリや宛先ルックアップが発生します。これは、リクエストURIが外部接続ファクトリや宛先を指し、レスポンスをローカル・サーバーに送信する場合などに便利です。

注意: Oracle WebLogic Serverでは、「myqueues/myqueue」のようにJNDI名にスラッシュを使用できましたが、スラッシュを使用したJNDI名はOracle Service Busで必要なURIフォーマットに干渉するので、これらの名前は使用できません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義し、その外部サーバーをURI内で参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する説明を参照してください。

レスポンスのリクエスト

このオプションは、JMSCorrelationIDパターンに対して「リクエストURIごとに1つ」レスポンス・オプションを選択し、レスポンス・フェイルオーバーを指定している場合に使用できます。

汎用の「トランスポート」ページで入力したリクエストURIごとに、前述の「レスポンスURI」フィールドのとおり、レスポンスURIを入力します。

オプションで、リクエスト・キューとレスポンス・キューの両方にサービスで使用するJMS/JNDI資格証明用のサービス・アカウントを選択できます。

対象 - レスポンス

このオプションは、JMSMessageIDパターンに対して「すべてのリクエストURIに対して1つ」レスポンス・オプションを選択している場合に使用できます。

レスポンスを受け取るターゲット・サーバーの名前を入力し、「レスポンスURI」フィールドの説明のとおり、レスポンスURIを入力します。

接続のリクエスト

このオプションは、JMSMessageIDパターンに対して「リクエストURIごとに1つ」レスポンス・オプションを選択し、レスポンス・フェイルオーバーを指定している場合に使用できます。

「順序番号」フィールドの番号で順次識別されるリクエストURIごとに、オプションでJMS接続ファクトリ名を入力します。名前を入力しない場合、JMSトランスポートでは、リクエストURIから接続ファクトリを使用します。

オプションで、リクエスト・キューとレスポンス・キューの両方にサービスで使用するJMS/JNDI資格証明用のサービス・アカウントを選択できます。

対象 - 宛先

このオプションは、JMSMessageIDパターンに対して「リクエストURIごとに1つ」レスポンス・オプションを選択し、レスポンス・フェイルオーバーを指定している場合に使用できます。このフィールドは、「接続のリクエスト」フィールドと組み合せて使用します。

クラスタ内の管理対象サーバーなど、リスト(現在のドメイン内のサーバーによって決まる)されているターゲット・サーバーごとに、「接続のリクエスト」フィールドに対応するリクエストURIを順序番号でリストします。各ターゲットのリクエストURIごとに、レスポンスを受け取るターゲット・サーバーの宛先キューを入力します。

注意: Oracle Service Bus開発環境では、1サーバー環境のみがサポートされるため、リストされるターゲットは1つのみです。複数サーバー環境でこのフィールドを構成するには、このサービスをランタイム環境にデプロイし、Oracle Service Bus管理コンソールでサービス構成を完了します。

JMSサービス・アカウント

このオプションは、「レスポンス・キュー」フィールドで「なし」または「すべてのリクエストURIに対して1つ」オプションを使用している場合に使用できます。

JMSサーバーによって管理されているJMSリソースに使用するサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントは、リクエストとレスポンスの両方に使用される、ユーザーIDとパスワードの別名リソースです。同じサービス・アカウントが、JMSとJNDIの両方に使用されます。

このフィールドは、「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションとは相互排他的です。JMS/JNDI認証にはいずれかを使用します。

詳細は、17項「サービス・アカウント」を参照してください。

SSLを使用

リクエストがTLS/SSL接続を通して行われる場合にのみ、このオプションを選択します。

TLS/SSL (Secure Sockets Layer)では、ネットワークで接続される2つのアプリケーションが互いのIDを認証し、アプリケーション間で交換されるデータを暗号化できるようにすることによって、安全な接続が可能になります。認証を使用すると、サーバー(および必要に応じてクライアント)はネットワーク接続の相手側アプリケーションのIDを検証できます。また、宛先のJNDIエントリに対してアクセス制御が設定されていることにより、管理者から個々のJMS宛先(キューまたはトピック)へのアクセスが制限されている場合、JNDIツリー内でのルックアップ時に、サービスで認証を行う必要があります。サービス・アカウントまたは「呼出し元のサブジェクトを渡す」オプションを使用して認証を行います。

注意: JMSトランスポートでは双方向SSLはサポートされません。

有効期限

メッセージが期限切れになるまでの時間間隔(ミリ秒単位)。デフォルト値の0を指定すると、メッセージは無期限になります。

メッセージ永続性を有効にする

サービスが使用するJMS配信モードです。信頼性とスループットのバランスを取ることができます。メッセージ配信を保証するためにはこのオプションを選択します(デフォルト)。少数のメッセージの紛失が許容される場合は、このオプションを選択解除するとスループットが向上します。

順序単位

メッセージ順序単位を入力します。メッセージ順序単位により、メッセージ・プロデューサは処理順序に関して複数のメッセージを1つの単位にグループ化できるようになります。この順序単位のすべてのメッセージは、メッセージが作成された順序に従って処理する必要があります。

呼出し元のサブジェクトを渡す

Oracle Service Busがメッセージを送信するときに、認証されたサブジェクトを渡すには、このチェックボックスを選択します。

このフィールドを有効にし、ビジネス・サービスが様々なドメインのJMSリソースをターゲットにする場合、両方のドメインでグローバル信頼を有効にします。Oracle WebLogic Serverの保護のWebLogicドメインのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

このフィールドは、「サービス・アカウント」オプションとは相互排他的です。JMS/JNDI認証にはいずれかを使用します。

このフィールドを有効にし、ビジネス・サービスが様々なドメインのJMSリソースをターゲットにする場合、両方のドメインでグローバル信頼を有効にします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のWebLogicドメインのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

JNDIタイムアウト

JNDIツリーでの宛先または接続ファクトリの検索時に使用されるJNDI接続タイムアウト(秒)。

デフォルトはゼロ(0)で、接続はタイムアウトしません。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.16 「MQトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - MQトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項を参照してください。

始める前に

MQ接続リソースを構成します。9項「MQ接続」を参照してください。

MQトランスポートを構成するには

このページでは、ネイティブMQ転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-15に、ページの使用方法を示します。

表19-15 「ビジネス・サービスの作成/編集 - MQトランスポート構成」ページ

オプション 説明

メッセージ・タイプ

次のいずれかを選択します。

  • 「バイト」(未解釈バイトのストリームの場合)

  • 「テキスト」(テキスト・メッセージの場合)

レスポンスが必要

アウトバウンド・メッセージの送信後にレスポンスを受け取ることを指定する場合は、このオプションを選択します。

レスポンス相関パターン

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンス相関パターンが次のものに基づくかどうかを指定します。

  • MessageID

  • CorrelationID

  • 動的キュー - WebSphere MQ実装で、レスポンス相関に動的キューを使用する場合、このオプションを選択します。MQトランスポートでは、一時動的キューのみサポートされます。

相関値の自動生成

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

このチェック・ボックスを選択して、CorrelationIDまたはMessageIDを自動的に生成します。

モデル・キュー

動的キュー・レスポンス相関パターンの場合のみ。動的キューの生成に使用されるモデル・キューの名前を入力します。

MQレスポンスURI

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

レスポンスがパブリッシュされる宛先です。エンドポイントURIと同じ形式でレスポンスURIを入力します。

mq://local_queue_name?conn=mq_connection_resource

動的キューを使用する場合:

mq://dynamic_queue_prefix?conn=mq_connection_resource

dynamic_queue_prefixは32文字に制限されており、MQサーバーでの動的キューの作成に使用されます。キュー名は、接頭辞に一意のIDを付加したものになります。たとえば、dynamic_queue_prefixがexampleの場合、動的キューの名前はexample123129083821などになります。

動的キュー・レスポンスURIにワイルドカードとしてアスタリスク(*)を使用することもできます。例:

mq://dynamic_queue_prefix*?conn=mq_connection_resource

mq://dynamic_queue_prefix*

mq://*

URIにdynamic_queue_prefixを含めない場合、トランスポートはMQサーバーによって生成された動的キュー名を使用します。URIにmq_connection_resourceを明示的に指定しない(ベスト・プラクティス)場合、トランスポートはエンドポイントURIのmq_connection_resourceを使用します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のMQトランスポートに関する項を参照してください。

レスポンス・タイムアウト

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

接続を切断するまでのレスポンスの待機時間を秒単位で入力します。デフォルトは300です。

ポーリング間隔

このオプションは、「レスポンスが必要」チェック・ボックスが選択されている場合のみ使用できます。

ポーリング間隔をミリ秒単位で入力します。デフォルトは1000です。

ポーラー・ディスパッチ・ポリシー

ポーラー・スレッドに使用するディスパッチ・ポリシー。

動的キュー・プーリング

動的キュー・レスポンス相関パターンの場合のみ。サービスで、プールされている接続を動的キューに使用する場合、このオプションを選択します。

動的キューに対して別の接続プールを使用するには、動的キューのために専用のMQ接続リソースを構成することを検討してください。

各リクエストに新しい動的キュー・インスタンスを作成する場合(レスポンスの後でキューを破棄する場合)は、このオプションを選択しないでください。

エンドポイントURI 'PUT'オプション

次の中からMQ PUTメッセージ・オプションを入力します。

  • MQC.MQPMO_ALTERNATE_USER_AUTHORITY

  • MQC.MQPMO_DEFAULT_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_FAIL_IF_QUIESCING

  • MQC.MQPMO_LOGICAL_ORDER

  • MQC.MQPMO_NEW_CORREL_ID

  • MQC.MQPMO_NEW_MSG_ID

  • MQC.MQPMO_NO_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_NO_SYNCPOINT

  • MQC.MQPMO_NONE

  • MQC.MQPMO_PASS_ALL_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_PASS_IDENTITY_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_RESOLVE_LOCAL_Q

  • MQC.MQPMO_SET_ALL_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_SET_IDENTITY_CONTEXT

  • MQC.MQPMO_SYNCPOINT

  • MQC.MQPMO_VERSION_1

  • MQC.MQPMO_VERSION_2

複数のオプションを区切るには、「|」または「+」を使用します。たとえば、次のように指定できます。

MQC.MQPMO_LOGICAL_ORDER | MQC.MQPMO_NEW_MSG_ID

MQ PUTメッセージ・オプションは、メッセージがアウトバウンド・キューに配置された場合に適用されます。

MQ認識できないレスポンスURI

認識できないレスポンス・メッセージの送信先のキューを示すURIを入力します。「相関値の自動生成」チェック・ボックスが選択された場合のみ、この設定が有効になります。

このフィールドの値を指定しない場合、認証できないレスポンス・メッセージが削除されます。

RFH2ヘッダーのプロセス

メッセージ・ペイロードからWebSphere MQ RFH2ヘッダーを解析して、RFH2データを含むRFH2Headersトランスポート・ヘッダーを自動的に生成する場合はこのオプションを選択します。

このオプションを選択しない場合は、ペイロードはそのまま渡されます。

MQトランスポートでのRFH2ヘッダーの処理方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のRFH2ヘッダーに関する説明を参照してください。

ワーカー・スレッド・ディスパッチ・ポリシー

ディスパッチ・ポリシーでは、サービス・エンドポイントに使用するOracle WebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを参照します。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.17 「SBトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - SBトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSBトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、SB(サービス・バス)転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-16 に、ページの使用方法を示します。

表19-16 「ビジネス サービスの作成/編集 - SB構成」ページ

オプション 説明

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

タイムアウト

サービスがタイムアウトになる時間(秒単位)。

注意: サービス品質が「必ず1回」の場合、タイムアウトは無視されます。

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

関連項目:


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.18 「SFTPトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - SFTPトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のHTTPトランスポートとポーラー・トランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、SFTP転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-17に、ページの使用方法を示します。

表19-17 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - SFTPトランスポート構成」ページ

オプション 説明

ユーザー認証

次のいずれかを選択します。

  • 「ユーザー名パスワード」認証 - 静的なサービス・アカウントがこの認証方式に関連付けられていて、クライアントは提供された資格証明を使用して認証されることを指定します。

  • 「ホスト・ベース」認証 - この認証方法を使用するには、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。既知のホストから接続するユーザーはホストの秘密鍵を使用して認証されます。

  • 「公開鍵」認証 - この認証方法を使用するために、ユーザー名とサービス・キー・プロバイダが必要とされることを指定します。すべてのユーザーがそれぞれの秘密鍵を持っています。

注意: Oracle Service Busサービスは、SFTPサーバーからの資格証明を認証するために、サービス・キー・プロバイダを使用することはありません。『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSFTPトランスポートのトランスポートレベルのセキュリティの構成に関する項で説明しているように、これはknown_hostsファイルのみを使用してSFTPサーバーを認証します。

サービス・アカウント

ユーザーのサービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックしてブラウザからサービス・アカウントを選択します。

サービス・キー・プロバイダ

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

「サービス・キー・プロバイダ」フィールドに、サービス・キー・プロバイダを入力します。「参照」をクリックし、サービス・キー・プロバイダをブラウザから選択できます。このフィールドは必須です。

ユーザー名

このオプションは、「ホスト・ベース」認証または「公開鍵」認証が選択されている場合にのみ使用できます。

ユーザー名を入力します。

タイムアウト

接続が切断されるまでのソケット・タイムアウト間隔を秒単位で入力します。0を入力すると、タイムアウトは発生しません。デフォルト値は60です。

宛先ファイル名の接頭辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の先頭に付加される、省略可能な接頭辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

宛先ファイル名の接尾辞

トランスポートによってリモート・サーバー上のファイル名の末尾に付加される、省略可能な接尾辞を入力します。

このフィールドには「*」を入力できません。この文字を入力すると、実行時例外が発生します。

リクエストのエンコーディング

SFTPトランスポートでは、リクエストの文字セット・エンコーディングとしてデフォルトのUTF-8を受け入れます。

優先暗号スイート

サーバーと通信する際に使用する暗号スイートを選択します。

デフォルト値のUse Runtime Defaultを使用した場合、サポートされている暗号スイートのリストがサーバーに送信され、一致が検出されるまで1つずつ試行されます。

優先データ整合性アルゴリズム

データ整合性チェック用のバルクハッシュのアルゴリズムを選択します。

デフォルト値のUse Runtime Defaultを使用した場合、Oracle Service Busは優先アルゴリズムhmac-sha1を送信します。サーバーによってそれがサポートされていない場合は、サポートされているアルゴリズムのリストがサーバーに送信され、一致が検出されるまで1つずつ試行されます。

優先公開鍵アルゴリズム

公開鍵暗闘用の非対称鍵アルゴリズムを選択します。

デフォルト値のUse Runtime Defaultを使用した場合、Oracle Service Busは優先アルゴリズムssh-dssを送信します。サーバーによってそれがサポートされていない場合は、サポートされているアルゴリズムのリストがサーバーに送信され、一致が検出されるまで1つずつ試行されます。

優先鍵交換アルゴリズム

メッセージを暗号化するためのセッション鍵ネゴシエーション用のデフォルトの鍵交換プロトコルを選択します。

デフォルト値のUse Runtime Defaultを使用した場合、Oracle Service Busは優先アルゴリズム diffie-hellman-group1-sha1を送信します。サーバーによってそれがサポートされていない場合は、サポートされているアルゴリズムのリストがサーバーに送信され、一致が検出されるまで1つずつ試行されます。

優先圧縮アルゴリズム

zlibを使用して、処理中のデータを圧縮するかどうかを選択します。データを圧縮する場合は「zlib」を、それ以外の場合は「None」を選択します。デフォルトは、「None」。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.19 「SOA-DIRECTトランスポート構成」ページ

表19-18に、SOA-DIRECTトランスポートのトランスポート固有の構成オプションを示します。

SOA-DIRECTトランスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のSOA-DIRECTトランスポートに関する項を参照してください。

表19-18 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - SOA-DIRECTトランスポート構成」ページ

プロパティ 説明

JNDIサービス・アカウント

オプション。ターゲットSOAサービスのJNDIルックアップ用のセキュリティ資格証明を指定します。サービス・アカウントは静的である必要があります。「参照」をクリックし、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

ロール

必須。サービスで使用する通信パターンを指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • 同期クライアント(デフォルト) - このロールでは、非同期コールバックがないため、「コールバック・プロキシ」オプションは無効です。「WS-Addressingのバージョン」オプションも無効です。

  • 非同期クライアント - このロールでは、通常、非同期コールバックが必要なため、コールバック・プロキシを指定できます。WS-Addressingのバージョンを選択する必要があります。非同期オプションが有効になるのは、WSDLサービスのタイプがSOAPの場合のみです。

  • サービス・コールバック - このロールは、外部サービスの起動後、非同期コールバックをSOAサービスに返すためのものです。

    「サービス・コールバック」ロールのサービスには、ロード・バランシングやフェイルオーバーは使用できません。

コールバック・プロキシ

オプション。「非同期クライアント」ロールの場合のみ有効です。

このオプションでは、コールバックを受け取るプロキシ・サービスを指定できます。コールバック・プロキシを選択する際、リクエストまたはプロキシ・サービス・パイプラインによってWS-Addressingが指定されていないと、Oracle Service BusでReplyToプロパティがSOAPヘッダーに自動的に移入されます。SBトランスポート(RMI用)を使用するWSDLプロキシ・サービスを選択し、コールバック・プロキシ・サービスでWS-Addressingが認識される必要があります。

リクエストで送信されるか、プロキシ・サービス・パイプラインで設定されるWS-Addressingプロパティが、このオプションで設定するコールバック・プロキシのかわりに使用されます。

コールバック・プロキシを指定せず、リクエストにReplyToプロパティが含まれていない場合、プロキシ・サービス・パイプラインを介してSOAPヘッダーにReplyToプロパティを指定する必要があります。

フォルト・プロキシ

このオプションは現在サポートされていません。非同期パターンでフォルトを処理するようコールバック・サービスを構成する必要があります。

WS-Addressingのバージョン

必須。「非同期クライアント」ロールの場合のみ有効です。

リクエストまたはプロキシ・サービス・パイプラインにWS-Addressingが含まれていない場合に使用するデフォルトのWS-Addressingのバージョンを指定します。リクエストで送信されるか、プロキシ・サービス・パイプラインで設定されるWS-Addressingのプロパティが、このオプションで設定するWS-Addressingのバージョンのかわりに使用されます。

環境間でWS-Addressingのバージョンが異なる場合、プロキシ・サービス・パイプラインで必要なトランスフォーメーションを行います。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のトランスフォーメーションの例に関する項を参照してください。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

呼出し元のサブジェクトを渡す

オプション。SOAサービスの起動時にOracle Service Busがプロキシ・サービスから認証されたサブジェクトを渡すようにする場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、「呼出し元のサブジェクトを渡す」にかわる選択肢である「呼出しサービス・アカウント」オプションが無効になります。

注意: クライアントとターゲット・サーバーが異なるドメインにある場合、その間でドメイン信頼が有効であることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』のドメイン間のセキュリティ・サポートに関する重要な情報に関する項を参照してください。

呼出しサービス・アカウント

オプション。「呼出し元のサブジェクトを渡す」にかわる選択肢で、RMI呼出し用のサービス・アカウントを選択することで、カスタム・セキュリティ資格証明を指定します。任意のタイプ(パス・スルー、静的、マッピング)のサービス・アカウントを指定できます。

「参照」をクリックし、サービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.20 「Tuxedoトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - Tuxedoトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のTuxedoトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、Tuxedo転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-19に、ページの使用方法を示します。

表19-19 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - Tuxedoトランスポート構成」ページ

オプション 説明

フィールド表クラス

受信されるFMLまたはFML32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、FMLまたはFML32-to-XML変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

Viewクラス

送受信されるVIEWまたはVIEW32バッファを表すクラス名を入力します。これらは、フィールド名を要素名にマップするために、VIEWからXMLまたはVIEW32からXMLへの変換ルーチンで使用されます。完全修飾クラス名をスペースで区切ってリストします。

クラスJar

このエンドポイント操作に必要なFML/FML32またはVIEW/VIEW32クラスを持つJARファイルを含むJARリソースを選択します。

リモート・アクセス・ポイント

インポートと関連付けられた利用可能なオプションからリモート・アクセス・ポイントを選択します。このリストには、WTCで構成されたリモート・アクセス・ポイントが含まれます。関連するリモート・アクセス・ポイントがない場合、ビジネス・サービスは作成できません。

リモート・アクセス・ポイントがない場合、または新規ポイントを作成する場合は「新規」を選択します。対応するアクセス・ポイント名ネットワーク・アドレスを隣のフィールドに入力します。エンドポイントの検証時に、各WTCサーバーのWTC構成にアクセス・ポイントが追加されます。WTCサーバーがない場合は、作成されます。

複数のURIを指定した場合、URIごとに1つのリモート・アクセス・ポイントが存在し、そのURIが参照用に表示されます。複数のURIが存在している場合、各URIに異なるリモート・アクセス・ポイントが必要です。既存のWTCリソースに対応するURIがすでに指定されている場合、対応するリモート・アクセス・ポイントが表示されますが、編集することはできません。

ローカル・アクセス・ポイント

このフィールドは、「リモート・アクセス・ポイント」フィールドで「新規」を選択した場合のみ表示されます。

新しく作成したリモート・アクセス・ポイントと関連付けるローカル・アクセス・ポイントを、リストから選択します。存在しない場合、または新しく作成する場合は「新規」を選択します。対応するローカル・アクセス・ポイント名ローカル・ネットワーク・アドレスを隣のフィールドに入力します。

リクエスト・バッファ・タイプ

リモートTuxedoサービスが受信するバッファの種類を選択します。

リクエスト・バッファ・サブタイプ

このオプションが有効になるのは、前述の「リクエスト・バッファ・タイプ」の値がVIEWまたはVIEW32の場合です。リクエスト・バッファに関連付けるバッファのサブタイプを入力します。

レスポンスが必要

双方向の呼出しを指定する場合に選択します。選択しない場合、基礎になるtpcallTPNOREPLYフラグで呼び出され、nullレスポンスが非同期的にポストされます。

トランザクションを中断

トランザクションがある場合、このチェックボックスを選択してトランザクションを停止します。この機能は、リモート・サービスがトランザクションに対応していない場合に役立ちます。

ディスパッチ・ポリシー

このエンドポイントのディスパッチ・ポリシーに使用するWebLogic Serverワーク・マネージャのインスタンスを選択します。デフォルトのワーク・マネージャは、他にワーク・マネージャがない場合に使用されます。

このワーク・マネージャは、一方向起動の場合のnull返信の非同期のポストに使用されます。

ワーク・マネージャの詳細は、次の説明を参照してください。

リクエストのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのリクエストのエンコーディングを設定する文字を指定します。

レスポンスのエンコーディング

Tuxedoトランスポートのレスポンスのエンコーディングを設定する文字を指定します。

タイムアウト

トランスポート・ランタイムが応答を待機する最大時間(秒数)を、0以上の整数値で指定します。この値を設定しない、またはゼロ(デフォルト)に設定すると、BLOCKTIME (ローカルのWTCアクセス・ポイントが遮断コールを許可する最大秒数)でタイムアウトになります。

変換スタイル

次のいずれかを選択します。

  • 「なし」 - (デフォルト)フィールドの順序を無視します。

  • 順序付け - すべてのフィールドを正しい順序で表示します。

  • 順序付けとグループ別 - フィールドが論理的にレコード構造になっている場合、発生順に並べ替えられ、レコードごとにグループ化されます。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.21 「WSトランスポート構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - WSトランスポート構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のWSトランスポートに関する項を参照してください。

このページでは、WS転送プロトコルを使用するビジネス・サービスのトランスポート設定を構成できます。表19-20に、ページの使用方法を示します。

表19-20 「ビジネス サービスの作成/編集 - WSトランスポート構成」ページ

オプション 説明

レスポンス・タイムアウト

レスポンスの待ち時間を秒数で指定します。

このフィールドを指定しない場合、レスポンスのタイムアウトは発生しません。ビジネス・サービスは、RMポリシーで構成されたシーケンス・タイムアウトの期間待機します。

値ゼロ(0)を入力すると、タイムアウトは発生しません(タイムアウトしません)。

サービス・アカウント

サービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックして、表示されたリストからサービス・アカウントを選択します。

サービス・アカウントにより、このサービスにHTTP基本認証ポリシーがある場合に使用する資格証明を指定されます。

エラー・メッセージをキューに入れる

構成されたエラー・キューにエラー・メッセージを送信することを指定します。

エラー・キューURI

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

エラー・メッセージを格納するJMSキューのURIを次の形式で入力します。

jms://host:port/connFactoryJndiName/queueJndiName

注意: Oracle WebLogic Serverでは、「myqueues/myqueue」のようにJNDI名にスラッシュを使用できましたが、スラッシュを使用したJNDI名はOracle Service Busで必要なURIフォーマットに干渉するので、これらの名前は使用できません。この問題を回避するには、JMS外部サーバーを定義し、その外部サーバーをURI内で参照します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプの外部サーバーの構成に関する説明を参照してください。

JMSエラー・キューのサービス・アカウント

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

サービス・アカウントを入力するか、「参照」をクリックして、表示されたリストからサービス・アカウントを選択します。

サービス・アカウントにより、JNDI参照およびエラー・キューへのエラー・メッセージ送信用に使用する資格証明が指定されます。

エラー・キューにSSLを使用

このオプションは、「エラー・メッセージをキューに入れる」チェック・ボックスが選択されている場合のみ有効です。

エラー・キューへの接続にSSLを使用する場合に選択します。


終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.22 「SOAPバインド構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - SOAPバインド構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページでは、WSDLに基づくビジネス・サービスのSOAPバインディングを構成できます。

Web Services Interoperability Organizationで定義されたBasic Profileにサービスを準拠させるかどうかを指定する場合は、「WS-I準拠の適用」チェックボックスを選択します。このオプションが有効になるのは、SOAP 1.1サービスの場合に限られます。

サービスをWS-I準拠として指定すると、サービス間で送受信されるメッセージの確認が行われます。

終了後

「次へ」をクリックして、次のページでこのサービスの構成を続けるか、「最後」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.23 「メッセージ処理構成」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - メッセージ処理構成」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、Oracle Service Busでのメッセージ・コンテンツの処理方法を指定します。表19-21に、ビジネス・サービスのメッセージ処理オプションを示します。様々なトランスポート・タイプに対して様々なオプションが使用できます。

表19-21 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - メッセージ処理構成」ページ

オプション 説明

XOP/MTOMサポート

この機能によって、MTOM/XOP形式でのアウトバウンド・メッセージのエンコードが可能になります。SOAP Message Transmission Optimization Mechanism (MTOM)は、バイナリ・データをWebサービスとの間で送受信する方法です。MTOMでは、XML-binary Optimized Packaging (XOP)を使用してバイナリ・データを転送します。

Oracle Service Busでは、次のトランスポートを使用したXOP/MTOMがサポートされます。

  • HTTP/S

  • ローカル

  • SB

「有効」チェック・ボックスを選択すると、ビジネス・サービスでアウトバウンド・メッセージをMTOM/XOP形式でエンコードできます。このオプションは、前のリリースの構成に基づくインポートされたビジネス・サービスに対しては無効になります。

「XOP/MTOMサポート」が有効になっている場合は、$headerおよび$bodyメッセージ・コンテキスト変数のバイナリ・データを処理する方法を次のオプションから選択します。

  • 参照によるバイナリ・データを含む: (デフォルト)アウトバウンド・レスポンス・メッセージで、$bodyメッセージ・コンテキスト変数の設定時にxop:Include要素をctx:binary-content要素で置換します。

  • 値によるバイナリ・データを含む: アウトバウンド・レスポンス・メッセージで、$bodyメッセージ・コンテキスト変数の設定時にxop:Include要素を対応するバイナリ・データのBase64エンコード・テキスト・バージョンで置換します。

「XOP/MTOMサポート」がビジネス・サービスに対して有効になっている場合は、すべてのアウトバウンド・メッセージがMTOM形式である必要はありません。かわりに、この設定はビジネス・サービスがMTOMペイロードを処理できることを指定します。

Oracle Service BusではMTOMとSwAの組合せがサポートされないため、Oracle Service Busがアウトバウンド・リクエストをビジネス・サービスにディスパッチしようとした場合、およびビジネス・サービスでMTOMとXOPの両方が有効で、$attachmentsメッセージ・コンテキスト変数がnullでない場合は、システムによってランタイム・エラーが発行されます。

添付ファイル

Oracle Service Busでは、HTTP/Sトランスポートを使用したMIME添付ファイルのストリーミングがサポートされます。

この機能を使用すると、アウトバウンド・レスポンス・メッセージ内の添付ファイルをディスク・ファイルに格納し、添付ファイルのコンテンツをメモリーにバッファリングせずにストリーミング形式でデータを処理できます。これにより、ビジネス・サービスで、大きな添付ファイルを堅牢かつ効率的に処理できます。

「添付ファイルのディスクへのページング」チェック・ボックスを選択すると、ビジネス・サービスがアウトバウンド・レスポンス・メッセージ内の添付ファイルをストリーミングできます。

「XOP/MTOMサポート」を有効にした場合、「添付ファイル」オプションは、「XOP/MTOMサポート」で「参照によるバイナリ・データを含む」オプションを選択した場合にのみ使用できます。添付ファイルを含むペイロードはRFC 822に準拠している必要があることにも注意してください。具体的には、インターネット・ヘッダーを含む行は、CRLF(復帰改行)で終了する必要があります。

結果キャッシュ

結果が変わることがめったにないビジネス・サービスを起動する場合、結果キャッシュを使用すると、外部サービスが直接起動されるかわりに、キャッシュされている結果がクライアントに返されるため、ビジネス・サービスのパフォーマンスが向上します。

結果キャッシュをビジネス・サービスに使用するには、27.2.11項「結果キャッシュのグローバルな有効化」での説明のとおり、まず結果キャッシュをグローバルに有効にする必要があります。

次のガイドラインを使用して、「詳細設定」セクションで結果キャッシュを構成します。

  • 「サポートされています」オプションを選択します。これを行うと、残りのフィールドが有効になります。

  • 式ネームスペース - 式(キャッシュ・トークン式または有効期限、あるいはその両方)を使用して結果キャッシュを構成する場合、式で使用するネームスペースと対応する接頭辞を入力できます。このフィールドでは、既存のネームスペースのリストを表示することもできます。

  • キャッシュ・トークン式 - Oracle Service Busでは、キャッシュ・キーを使用して取得または移入するキャッシュ結果を識別します。キャッシュ・キーのキャッシュ・トークン部分は一意の識別子です。式(キャッシュ・トークン式)を使用して、ビジネス・サービスのキャッシュ結果を一意に識別するキャッシュ・キーのキャッシュ・トークン部分を生成できます。

    リクエスト(ビジネス・サービスを起動するプロキシ・サービス・メッセージ・フロー内)内の値からキャッシュ・トークンを生成する場合、パイプライン$body、$header、$operationまたは$transportMetaData($outbound/ctx:transport/ctx:requestまたは$outbound/ctx:transport/ctx:response)から値を取得する式を使用します。たとえば、メッセージ$body内の顧客IDからcache-tokenに移入できます。

    キャッシュ・トークン式は、文字列または、属性や子要素のない要素などの単純な内容に解決される必要があります。式がnullと評価される場合またはエラーの場合、結果はキャッシュされません。

    注意: ビジネス・サービス構成でキャッシュ・トークン式を設定せずに、リクエストからキャッシュ・トークンを生成できます。これを行うには、プロキシ・サービス・パイプラインの$outbound/ctx:transport/ctx:request/ctx:cache-tokenに値を含めます。このcache-tokenの値は、ビジネス・サービス構成のキャッシュ・トークン式をオーバーライドします。

  • 有効期限 - 有効期限または存続時間(TTL)によって、ビジネス・サービスの結果キャッシュ内のエントリがいつフラッシュされるかが決まります。存続時間ゼロ(0)は、有効期限がないことを表します。負の存続時間はキャッシュをしないことを表します。次のいずれかを選択します。

結果キャッシュ(続き)

  • デフォルトの使用 - デフォルトは、DOMAIN_HOME/config/osb/coherence/osb-coherence-config.xml内のexpiry-delay値です。デフォルトは5分です。

  • 期間 - 特定の時間の長さを指定します。

  • XQuery式 - リクエストまたはレスポンスから有効期限の値を取得するXQuery式を入力します。「リクエスト」または「レスポンス」を選択します。

    リクエストまたはレスポンス内の値から有効期限を生成するには、パイプライン$body、$header、$operationまたは$transportMetaData($outbound/ctx:transport/ctx:requestまたは$outbound/ctx:transport/ctx:response)から値を取得する式を使用します。たとえば、Cache-Control HTTPヘッダーに設定した値を使用します。

    有効期限は、整数(秒数を表す)、XQuery dayTimeDuration (XSDタイプ)または属性や子要素のない要素など、秒を表す単純な内容の整数値に解決される必要があります。式がnullと評価される場合またはエラーの場合、結果はキャッシュされません。

    注意: ビジネス・サービス構成で有効期限を設定せずに、リクエストから有効期限を生成できます。これを行うには、プロキシ・サービス・パイプラインの$outbound/ctx:transport/ctx:request/ctx:cache-ttlに値を含めます。cache-ttl要素の値は、ビジネス・サービス構成の有効期限をオーバーライドします。

結果キャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「ビジネス・サービスの結果キャッシュによるパフォーマンスの向上」を参照してください。


終了後

「次へ」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページでこの構成を確認し、保存します。

19.2.24 「サマリー」ページ

「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページは、ビジネス・サービスの作成および編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページで、ビジネス・サービスの構成の設定の確認および編集ができます。

設定を表示または変更するには、該当するカテゴリ(「全般的な構成」「トランスポート構成」など)の行で「編集」をクリックします。編集できるページは、ビジネス・サービスを作成したときに構成したページによって異なります。すべてのページを次のリストに示します。

19.3 ビジネス・サービスに関連付けられたWSDLのエクスポート

WSDLに基づくビジネス・サービスのWSDLをエクスポートし、IDEなどの外部ツールでWSDLを表示および編集できます。WSDLは、JARファイルとしてエクスポートされます。

これは、システムの管理モジュールにあるリソースのエクスポート機能とは異なります。リソースのエクスポート機能は、2つのドメイン間でリソースを移動およびステージングする場合に使用します。29.2項「リソースのエクスポート」を参照してください。

始める前に

WSDLをセッション中にエクスポートすることはできません。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

WSDLをエクスポートするには

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」を選択し、「ビジネス・サービスのサマリー」ページを表示します。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、WSDLとしてエクスポートするビジネス・サービスを含むプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。

  2. WSDLをエクスポートするビジネス・サービスの行の「WSDLのエクスポート」アイコンをクリックします。ダイアログ・ボックスが表示され、エクスポートされたJARファイルを開くか、保存するよう求められます。

  3. ダイアログ・ボックスで、「開く」をクリックしてファイルを開くか、「保存」をクリックしてファイルを保存します。

19.4 ビジネス・サービスの検索

ビジネス・サービスを検索するには:

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、ビジネス・サービスを検索します。

    • 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」を選択します。「ビジネス・サービスのサマリー」ページに、表19-22に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照してください。

  2. リストの項目数を制限するために、名前またはパス、あるいはその両方でフィルタできます。「検索」にある「名前」フィールドと「パス」フィールドに、検索対象の名前、パスまたはその両方を入力し、「検索」ボタンをクリックします。

    このパスは、プロジェクト名、およびビジネス・サービスが格納されるフォルダの名前になります。

    ワイルド・カード文字の*および?を使用できます。検索では大文字小文字は区別されます。

    「すべて表示」をクリックすると、ドメイン内のすべてのビジネス・サービスが表示されます。これにより、前回の検索で使用された検索パラメータがクリアされます。

表19-22 「ビジネス・サービスの概要」ページ

プロパティ 説明

名前

ビジネス・サービスの一意の名前。名前をクリックすると「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページが表示されます。

19.5項「ビジネス・サービス構成の編集」を参照してください。

パス

パスは、プロジェクト名とビジネス・サービスが存在するフォルダの名前で構成されます。たとえば、UDDI/BusServices/OSB_servicesです。

ビジネス・サービスのパスをクリックすると、ビジネス・サービスを含む 「プロジェクト・ビュー」ページまたは「フォルダ・ビュー」ページ が表示されます。

アクション

次のいずれかを行います。

  • 「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックして、サービスやトランスフォーメーションの設計の検証とテストに使用するテスト・コンソールを起動します。ビジネス・サービスの場合、テスト・コンソールは実行時(つまり、セッションをアクティブ化したとき)にのみ使用できます。トランスフォーメーションの場合、セッション内またはセッション外のどちらで作業しているかにかかわらず、テスト・コンソールを使用できます。33.1項「サービスのテスト」および33.2項「トランスフォーメーションのテスト」を参照してください。

  • WSDLベースのビジネス・サービスの場合、「WSDLのエクスポート」アイコンが表示されます。このアイコンをクリックして、WSDLをエクスポートします。これにより、WSDLを、IDEなどの外部ツールで表示または変更できるようになります。

    これは、システムの管理モジュールにあるリソースのエクスポート機能とは異なります。リソースのエクスポート機能は、2つのドメイン間でリソースを移動およびステージングする場合に使用します。4.28項「WSDLのエクスポート」を参照してください。

  • 「WSDLの生成」アイコンは、EJBやJEJBなどのトランスポート型ビジネス・サービスで表示されます(分割-結合フロー・サービスには表示されません)。このアイコンをクリックしてWSDLを生成すると、WSDLの表示や変更を行えます。4.29項「WSDLの生成」を参照してください。

オプション

「削除」アイコンをクリックするとサービスが削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。詳細は、19.6項「ビジネス・サービスの削除」を参照してください。


19.5 ビジネス・サービス構成の編集

ビジネス・サービス構成を編集するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

    詳細を見るだけなら、セッションに入る必要はありません。

  2. 19.4項「ビジネス・サービスの検索」の説明に従って、表示または編集するビジネス・サービスを検索します。

  3. ビジネス・サービス名をクリックします。選択したビジネス・サービスの構成情報が 「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ に表示されます。

  4. 設定を表示または編集するには、次のいずれかを行います。

    • 表示または変更するプロパティのカテゴリ名(「全般的な構成」「トランスポート構成」など)の横にある「編集」アイコンをクリックします。編集できるページは、ビジネス・サービスを作成したときに構成したページによって異なります。

      すべてのページのリストは、19.5.1項「「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ」を参照してください。

    • ページの下部にある「編集」をクリックして「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - 全般的な構成」ページを表示します。このページは、このビジネス・サービスを構成するための一連のページの最初のページです。

  5. 19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」の説明に従って、表示または編集を続けます。

  6. 「ビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集 - サマリー」ページで「保存」をクリックし、現在のセッションでの更新をコミットします。

  7. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

19.5.1 「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ

「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページには、ビジネス・サービスの構成の詳細が表示されます。表19-23に、このページに表示されるすべてのプロパティを示します。(表示されるプロパティは、ビジネス・サービスの詳細によって異なります。)

このページでリストしたカテゴリは、19.2項「ビジネス・サービスの作成/編集 - ページ・リファレンス」で説明されているように、ビジネス・サービス構成の作成および編集に使用したビジネス・サービスの作成/ビジネス・サービスの編集の各ページに対応しています。

カテゴリ名の横にある「編集」リンクをクリックすると、関連する構成ページが表示されます。

表19-23 「ビジネス・サービスの表示:構成の詳細」ページ

プロパティ 説明

最終更新者

このビジネス・サービスを作成したか、構成にインポートしたユーザー。

最終更新日

ユーザーがこのビジネス・サービスを作成したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。4.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

参照

このビジネス・サービスが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。詳細は、4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

参照元

このビジネス・サービスを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。詳細は、4.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

説明

このビジネス・サービスの説明(説明が存在する場合)。

全般的な構成

「全般的な構成」ページ で構成されたプロパティを示します。

メッセージ・タイプの構成

19.2.2項「「メッセージ・タイプの構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

トランスポート構成

19.2.3項「「トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

BPEL-10gトランスポート構成

19.2.5項「「BPEL-10gトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

DSPトランスポート構成

19.2.6項「「DSPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

EJBトランスポート構成

19.2.7項「「EJBトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

電子メール・トランスポート構成

19.2.8項「「電子メール・トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

ファイル・トランスポート構成

19.2.9項「「ファイル・トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

フロー・トランスポート構成

19.2.10項「「フロー・トランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

FTPトランスポート構成

19.2.11項「「FTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

HTTPトランスポート構成

19.2.12項「「HTTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

JCAトランスポート構成

19.2.13項「「JCAトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

JEJBトランスポート構成

19.2.14項「「JEJBトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

JMSトランスポート構成

19.2.15項「「JMSトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

MQトランスポート構成

19.2.16項「「MQトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

SBトランスポート構成

19.2.17項「「SBトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

SFTPトランスポート構成

19.2.18項「「SFTPトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

SOA-DIRECTトランスポート構成

19.2.19項「「SOA-DIRECTトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

Tuxedoトランスポート構成

19.2.20項「「Tuxedoトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

WSトランスポート構成

19.2.21項「「WSトランスポート構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。

メッセージ処理構成

19.2.23項「「メッセージ処理構成」ページ」で構成されたプロパティを示します。


19.5.2 ビジネス・サービス・ポリシー・ページ

「ビジネス・サービスの表示 - ポリシー構成」ページは、ビジネス・サービスの編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5.1項「「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページを使用して、サービス・タイプがWSDLベースのXML Webサービス、メッセージング・サービス、任意のSOAPサービスまたは任意のXMLサービスであるビジネス・サービスのポリシー設定を構成します。表19-24に、ページの使用方法を示します。Oracle WSMポリシーをWSDLベースのXML Webサービス、メッセージング・サービス、任意のXMLサービスのプロキシ・サービスで使用するには、プロトコルをHTTPに設定する必要があります。

WSDLベースのサービスでは、サービスにバインドされているWLS 9.2ポリシーは、有効なWSDL内に置かれます(インライン化)。抽象ポリシーは、インライン化される前に前処理されます。Oracle WSMポリシーは参照によってバインドされ、有効なWSDL内にインライン化されません。

表19-24 「ビジネス・サービスの表示 - ポリシー」ページ

オプション 編集するには

サービス・ポリシー構成

「サービス・ポリシー構成」フィールドのオプションは次のとおりです。

Oracle WSMポリシー

  • OWSMポリシー・ストアから - ポリシーは、Oracle Enterprise Managerで管理される中央のOWSMポリシー・ストアに定義されています。これらのポリシーは、WS-Security 1.0/ 1.1、SAML 1.1/2.0、KerberosToken Profileおよびその他の業界標準をサポートしています。

    このオプションを使用して、事前定義されたリストのポリシーを追加できます。「サービス・レベル・ポリシー」の下の「追加」をクリックします。必要に応じてフィルタ処理を使用して、必要なポリシーを探します。ビジネス・サービスの場合、クライアント側のポリシーのみが表示されます。

    ビジネス・サービスの作成に使用するWSDLに標準の埋込みWS-Securityポリシーが含まれている場合、Oracle Service Busはエラーをスローし、競合を表示します。この競合を解決するには、埋込みWSDLポリシーを、互換性のあるOracle Web Services Managerポリシーに置き換えます。これを実行するには、「OWSMポリシー・ストアから」を選択し、「互換性の追加」をクリックします。Oracle Service Busは、WSDLに埋め込まれている標準ポリシーに基づいてOracle Web Services Managerポリシー・ストアから最も近い一致ポリシーの検索をベスト・エフォートで試行します。このアルゴリズムによって0個、1個または複数の一致ポリシーが戻される可能性があります。

    「互換性の追加」をクリックしても互換性のあるポリシーがOracle Service Busによって検出されない場合は、「追加」をクリックし、適切なOracle Web Services Managerポリシーを選択します。Oracle Service Busによって複数の互換性のあるポリシーが戻される場合は、使用しないポリシーを削除します。

    注意: このオプションは、Oracle Web Services Managerを使用するようにドメインを構成した場合にのみアクティブになります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する説明を参照してください。

WLS 9のポリシー

  • WSDLから - このオプションは、サービス・ポリシーがサービスの基となっているWSDLに関連付けられている場合に選択します。これらのポリシーは、WS-Security 1.0、SAML 1.1およびその他の業界標準をサポートしています。

    このオプションを使用すると、WSDLからのリクエスト・ポリシーおよびレスポンス・ポリシーを表示(読取り専用)できます。

    注意: Oracle Service BusでサポートされていないWS-Securityポリシーに関するビジネス・サービス構成でエラーが発生した場合は、「OWSMポリシー・ストアから」オプションを使用して、組込みWSDLポリシーを互換性のあるOracle WSMポリシーに置き換えます。

  • 事前定義ポリシーまたはWS-Policyリソースから - 管理コンソールからサービス・レベル・ポリシー、オペレーション・レベル・ポリシー(リクエストおよびレスポンスの両方のメッセージに適用するポリシー)、リクエスト・ポリシー、およびレスポンス・ポリシーを追加するには、このオプションを選択します。

    ポリシーは、Oracle WebLogic Serverに事前定義されているか、またはWS-PolicyリソースでOracle Service Busにユーザー定義されています。これらのポリシーは、WS-Security 1.0、SAML 1.1およびその他の業界標準をサポートしています。

    このオプションを使用すると、サービス、操作、リクエストおよびレスポンス・レベルでポリシーを追加できます。リストからポリシーを選択するには、適切な項目の下で「追加」をクリックします。

注意: ポリシー・バインディング・モデルは相互排他的です。サービスでは1種類のポリシーのみを使用する必要があります。サービスに直接ポリシーをバインドすると、すべてのWSDLベースのポリシーは無視されます。

ポリシーを追加した後で、「セキュリティ」ページでオーバーライドを指定できます。


終了後

「更新」をクリックしてこの構成を保存するか、「リセット」をクリックして変更を元に戻します。

19.5.3 ビジネス・サービス・セキュリティ・ページ

「ビジネス・サービスの表示 - セキュリティ構成」ページは、ビジネス・サービスの編集(19.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」および19.5.1項「「ビジネス・サービスの表示 - 構成の詳細」ページ」を参照)に関する一連のページの1つです。

このページで使用できるフィールドは、ビジネス・サービスでのポリシーの使用法によって異なります。たとえば、サービスでOracle WSMポリシー(推奨)を使用する場合、「ポリシーのオーバーライド」が「セキュリティ」ページに表示されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する項を参照してください。

サービスにバインドされているWLS 9.2ポリシーは、有効なWSDL内に置かれます(インライン化)。抽象ポリシーは、インライン化される前に前処理されます。Oracle WSMポリシーは参照によってバインドされ、有効なWSDL内にインライン化されません。

このページを使用して、WSDLベースのポリシーを持つ、または事前定義ポリシー・バインディングを使用するビジネス・サービスのセキュリティ設定を構成できます。表19-25に、ページの使用方法を示します。

表19-25 「ビジネス・サービスの表示 - セキュリティ」ページ

オプション 編集するには

サービス・アカウント

「参照」をクリックし、表示されるリストでサービス・アカウントを選択します。サービス・アカウントを指定しない場合は、匿名サブジェクトが使用されます。

注意: このオプションは、Oracle Web Services Managerポリシーを使用するサービスには使用できません。これは、ユーザー資格証明がオーバーライド・キーによって提供されるためです。

関連項目:

ポリシーのオーバーライド

Oracle WSMポリシーでは、許可されているオーバーライドを必要なだけ指定します。

詳細は、表19-24および『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus開発者ガイド』のOracle Web Services ManagerによるOracle Service Busの保護に関する説明を参照してください。


終了後

「更新」をクリックしてこの構成を保存するか、「リセット」をクリックして変更を元に戻します。

19.6 ビジネス・サービスの削除

ビジネス・サービスを削除するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。3.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「ビジネス・サービス」を選択し、「ビジネス・サービスのサマリー」ページを表示します。

  3. 削除するビジネス・サービスの行の「削除」アイコンをクリックします。ビジネス・サービスは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。