この項では、次の方法について説明します。
オリジン・サーバーの作成時に定義したプロパティ(ホスト、ポート、重みなど)の変更。プロパティの詳細は、「始める前に」の項を参照してください。
オリジン・サーバーの有効化または無効化。
オリジン・サーバーが同時に処理することができる、最大接続数の指定。
Oracle Traffic Directorがオリジン・サーバーへのリクエスト送信レートを上げていく時間(ランプアップ時間)の指定。このパラメータを使用して、オフライン後起動したばかりのオリジン・サーバーで、リクエスト・ロードをサーバーの容量まで徐々に上げることができます。
管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、オリジン・サーバーのプロパティを変更できます。
注意:
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管理コンソールを使用したオリジン・サーバーのプロパティの変更
管理コンソールを使用してオリジン・サーバーのプロパティを変更するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
オリジン・サーバーを変更する構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「オリジン・サーバー・プール」を展開し、「オリジン・サーバー」を選択します。
「オリジナル・サーバー」ページが表示されます。
変更するオリジン・サーバーの名前をクリックします。
「オリジン・サーバーの編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスでは、次の処理が可能です。
オリジン・サーバーの有効化および無効化
ホストおよびポートの変更
相対的な重みの変更
バックアップ・サーバーとしてのオリジン・サーバーのマーク付け
オリジン・サーバーが同時に処理することができる、最大接続数の設定。
Oracle Traffic Directorがリクエスト転送レートをオリジン・サーバーの最大容量までランプアップするまでに要する時間の指定。
変更するパラメータを指定します。
画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。
フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。
「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。
必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。
更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したオリジン・サーバーのプロパティの変更
オリジン・サーバーのプロパティを変更するには、set-origin-server-prop
コマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa
のプールosp1
内のオリジン・サーバーsoa-app1.example.com:1900
に対して、相対的な重みが2に変更されます。
tadm> set-origin-server-prop --config=soa --origin-server-pool=osp1 --origin-server=soa-app1.example.com:1900 weight=2 OTD-70201 Command 'set-origin-server-prop' ran successfully.
更新された構成を有効にするには、deploy-config
コマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
set-origin-server-prop
を使用して変更できるプロパティのリストは、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--help
オプションを付けてコマンドを実行してください。