構文
tadm create-http-listener common_options [--no_enabled] [--ip=address] [--acceptor-threads=count] [--blocking-io=true|false] [--handle-protocol-mismatch=true|false][--family=[name] [--listen-queue-size=size] [--receive-buffer-size=size] [--send-buffer-size=size] [--description=text] --listener-port=number --config=config_name --server-name=server_name --default-virtual-server-name=vs_name listener_name
説明
このコマンドを使用して、新しいHTTPリスナー・ソケットを作成します。すべての仮想サーバーにおいて、HTTPリスナーが指定されています。新規リクエストが着信すると、Oracle Traffic Directorでは、構成済のHTTPリスナーに基づいて、リクエストの送信先となる仮想サーバーを決定します。
オプション
common_options
の詳細は、helpコマンドを実行してください。
--no-enabled|-n
実行時にHTTPリスナーを無効にする場合、このオプションを指定します。
--ip|-I
ホスト・コンピュータのIPアドレスを指定します。アスタリスク(*)を指定すると、HTTPリスナーは、ホスト・コンピュータ上で使用できるすべてのIPアドレスをリスニングします。
--acceptor-threads|-a
このリスナーが受信する接続の受入れ専用スレッドの数を指定します。値の範囲は1から128です。
--blocking-io|-b
このオプションを指定すると、HTTPリスナー・ソケットがブロッキング・モードになります。
--handle-protocol-mismatch|-m
このオプションを指定すると、サーバーは、クライアント・リクエストのSecure Sockets Layer (SSL)または非SSLプロトコルの不一致にHTTPリダイレクトまたはSSLアラートで応答します。デフォルトはtrue
です。つまり、サーバーは、SSLまたは非SSLプロトコルの不一致を検出しようとし、不一致が検出されるとHTTPリダイレクトまたはSSLアラートを送信します。
--family|-f
IPV4
やIPV6
などのインターネット・プロトコル・ファミリを指定します。デフォルトはIPv4(family=inet)
です。IPv6アドレスを使用するには、family=inet6
と指定します。
--listen-queue-size|-l
オペレーティング・システムのリスニング・キュー・バックログのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から65536です。
--receive-buffer-size|-r
オペレーティング・システムのソケット受信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から1048576です。
--send-buffer-size|-B
オペレーティング・システムのソケット送信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値の範囲は1から1048576です。
--description|-D
HTTPリスナーの説明を入力します。
--listener-port|-P
構成のバインド先となり、リクエストをリスニングするポート番号を指定します。値の範囲は1から65535です。
--config|-c
新しいHTTPリスナー・ソケットを作成する構成の名前を指定します。
--server-name|-s
デフォルト・サーバーの名前を指定します。
--default-virtual-server-name|-d
host-pattern
と一致しないリクエストを処理するデフォルト仮想サーバーの名前を指定します。host-pattern
では、新しい仮想サーバーに追加するホストのリストを定義します。複数のURLを指定するには、各URLをカンマ(,)で区切ります。
作成するHTTPリスナーの名前を指定します。
例
tadm create-http-listener --user=admin --host=admin.example.com --password-file=./admin.passwd --port=8989 --no-prompt --listener-port=18033 --config=www.example.org --server-name=config1.com --default-virtual-server-name=config1 http-listener-1
終了コードと構文表記の詳細は、helpコマンドを実行してください。