この章では、Oracle Traffic Directorの11.1.1.6.0または11.1.1.7.0から11.1.1.9.0へのアップグレードについて説明します。
この章の構成は、次のとおりです。
Oracle Traffic Directorをアップグレードする前に、次の手順を実行します。
管理サーバーおよび全ノードのすべてのインスタンスを停止します。
次のコマンドを使用して、管理サーバーを停止します。
> $INSTANCE_HOME/admin-server/bin/stopserv
インスタンス・ディレクトリ内から次のコマンドを使用して、インスタンスを停止します。
> $INSTANCE_HOME/net-config_name/bin/stopserv
既存の11.1.1.6.0または11.1.1.7.0のインストールを構成するために、configure-server
コマンドをroot
として使用した場合、および現在のINSTANCE_HOME
の場所がORACLE_HOME
と同じである場合のみ、次の手順を実行します。
Oracle Traffic Directorでは、管理サーバー、管理ノードおよびインスタンスの構成ファイルを個別に保持することが必要です。そのため、Oracle Traffic Directorを11.1.1.6.0または11.1.1.7.0から11.1.1.9.0にアップグレードする前に、次のディレクトリに含まれるファイルの所有権を、Oracle Traffic Directorをインストールするユーザーの所有権に変更する必要があります。
ORACLE_HOME
ORACLE_HOME/bin
(再帰的)
ORACLE_HOME/lib
(再帰的)
Oracle Traffic Directorを11.1.1.6.0または11.1.1.7.0から11.1.1.9.0にアップグレードする手順は、Oracle Traffic Directorをインストールする手順と同じです。アップグレード・プロセスを実行する際に、指定するインストールの場所が11.1.1.6.0または11.1.1.7.0の場所と同じであることを確認してください。詳細は、第3章「Oracle Traffic Directorのインストール」を参照してください。
Oracle Traffic Directorを11.1.1.6.0または11.1.1.7.0から11.1.1.9.0にアップグレードした後で、管理サーバーを含めてすべてのインスタンスのログをローテーションする必要があります。
管理サーバーを起動した後で、次のコマンドを実行します。
$INSTANCE_HOME/admin-server/bin/rotate
同様に、すべてのOracle Traffic Directorインスタンスを起動した後で、次のコマンドを実行し、各インスタンスのログをローテーションします。
$INSTANCE_HOME/net-config_name/bin/rotate