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Oracle® Traffic Directorインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9.0)
B66147-05
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5 インストール後

この章では、インストールが正常に完了したかどうかをチェックするための検証について説明します。さらに、Oracle Traffic Directorのアンインストールと再インストールの手順についても説明します。

このドキュメントの内容は次のとおりです。

5.1 インストールの確認

インストール・ログ・ファイルを参照し、Oracleホーム・ディレクトリ内のディレクトリおよびファイルを確認して、Oracle Traffic Director管理コンソールへのアクセスを試行することで、インストールが正常に完了したかどうかを検証できます。

5.1.1 インストール・ログの確認

インストーラによってログ・ファイルが、Oracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsサブディレクトリに作成されます。


注意:

Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルでそのディレクトリへのパスを確認できます。

logsディレクトリには次のファイルが含まれています。

  • installdate-time-stamp.log

    これはメインのログ・ファイルです。

  • installdate-time-stamp.out

    このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。

  • installActionsdate-time-stamp.log

    このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。

  • installProfiledate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、インストールの完了に要した時間、構成、メモリー、CPUの詳細など、全般的な統計が含まれています。

  • oraInstalldate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。

  • timeTakendate-time-stamp.log

    このファイルは、-printtimeオプションを使用してインストーラを起動した場合のみ作成されます。このファイルには、画面間の移動にかかった時間に関する情報が記載されます(GUIインストールの場合のみ)。

  • timedate-time-stamp.log

    このファイルは、-printtimeオプションを使用してインストーラを起動した場合のみ作成されます。このファイルには、コピー・セッションの時間情報が含まれます。

  • memorydate-time-stamp.log

    このファイルは、-printmemoryオプションを使用してインストーラを起動した場合のみ作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用情報が含まれます。

5.1.2 インストール・ディレクトリ構造の検証

Oracle Traffic Directorをインストールし、インストール後手順も実行した後、Oracleホーム・ディレクトリに次のディレクトリが含まれることを検証します。

Oracle Traffic Directorをインストールし、インストール後手順も実行した後、Oracleホーム・ディレクトリに次のディレクトリが含まれることを検証します。

bin
cfgtoollogs
diagnostics
inventory
jdk
lib
Opatch
oui

注意:

第4.1項「管理サーバーの作成」の説明に従って管理サーバーを作成し、その作成中にconfigure-serverコマンドのinstance-homeオプションのOracleホーム・ディレクトリを指定した場合は、admin-serverというディレクトリもOracleホーム・ディレクトリ内に表示されます。

これらの各ディレクトリの内容の詳細は、Oracle Traffic Directorリファレンス・ファイルの構成のディレクトリ構造に関する項を参照してください。

5.1.3 管理コンソールへのログイン

Oracle Traffic Directorをインストールし、第4.1項「管理サーバーの作成」の指示手順を実行した後、Oracle Traffic Director管理サーバーの管理コンソールへのログインを試行することでインストールを検証できます。これには次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、管理サーバー・インスタンスを起動します。

    $ORACLE_HOME/admin-server/bin/startserv
    

    注意:

    Oracle Traffic Directorが高可用性を得るために構成されている場合、次のコマンドを実行して管理ノードを起動してください。
    /home/otd/instances/admin-server/bin/startserv
    

  2. 生成されるコンソール・メッセージから、次の例のように太字で示された管理コンソールのURLを確認します。

    Oracle Traffic Director 11.1.1.9.0 B01/16/2014 11:12
    [NOTIFICATION:1] [OTD-80118] Using [Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM, Version 1.6.0_35] from [Sun Microsystems Inc.]
    [NOTIFICATION:1] [OTD-80000] Loading web module in virtual server [admin-server] at [/admin]
    [NOTIFICATION:1] [OTD-80000] Loading web module in virtual server [admin-server] at [/jmxconnector]
    [NOTIFICATION:1] [OTD-10358] admin-ssl-port: https://bin.example.com:1895 ready to accept requests
    [NOTIFICATION:1] [OTD-10487] successful server startup
    
  3. Webブラウザで、前述の手順で確認したURLを入力します。

    サーバーのセキュリティ証明書に関する問題のエラー・メッセージが表示されます。メッセージのテキストは、使用するブラウザによって異なります。信頼できる認証局で発行された証明書ではなく、自己署名による証明書がOracle Traffic Director管理サーバーで使用されているため、エラー・メッセージが表示されます。

  4. 証明書を信頼することを選択し、管理コンソールのログイン・ページに進みます。

    証明書を信頼するために実行する手順は、使用しているブラウザによって異なります。例としてMozilla Firefox 4.0では、エラー・ページで「危険性を理解した上で接続するには」リンクをクリックし、「例外を追加」ボタンをクリックしてから、最後に結果ページで「セキュリティ例外を承認」ボタンをクリックします。

  5. 第4.1項「管理サーバーの作成」の説明に従って管理サーバー・インスタンスを作成中に指定した、管理者のユーザー名およびパスワードを使用してログインします。

5.2 Oracle Traffic Directorのアンインストール

失敗したインストールに関連するファイルを削除する、あるいはより最新のバージョンをインストールする際に、Oracle Traffic Directorインストールの削除が必要になる場合があります。

ソフトウェアを削除する場合は、必ずこの項で説明する手順を使用してください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。ここに示される手順に従うことで、ソフトウェアが正常に削除されます。

Oracle Traffic Directorをアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Traffic Directorのコマンドライン・インタフェースからunconfigure-serverコマンドを実行して、管理サーバーおよび指定されたINSTANCE_HOMEディレクトリにあるOracle Traffic Directorのすべてのインスタンスを削除します。また、このコマンドを使用すると、サービスやkeepalivedなど、関連するすべての構成設定が完全に削除されます。

    $ORACLE_HOME/bin/tadm unconfigure-server --instance-home=instance_home
    
  2. unconfigure-serverコマンドの実行後、次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller -d
    

    アンインストール・ウィザードが起動します。

  3. インストール・ウィザードの画面に示される、画面上の指示および手順に従います。

    個々の画面の詳細は、画面で「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

5.3 Oracle Traffic Directorの再インストール

インストールされた製品がすでに含まれるディレクトリに、Oracle Traffic Directorを再インストールすることはできません。

Oracle Traffic Directorを再インストールするには、次の手順を実行します。

  1. 第5.2項「Oracle Traffic Directorのアンインストール」に示される手順に従って、既存のインストールをアンインストールします。

  2. 第3.1項「インストール手順」の説明に従ってOracle Traffic Directorをインストールします。