Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E51441-06 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
この章では、WebCenter PortalでMicrosoft Exchangeの個人の予定表を公開するためのイベントの構成および管理方法について説明します。
WebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーションのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用してください。デプロイ後に加えた構成変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。第1.3.5項「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。
注意: Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行ったイベントの構成変更は動的ではないため、変更を有効にするには、WebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。第7.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。 |
この章には次のトピックが含まれます:
権限: この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdmin ロール、デプロイされたアプリケーションでAdministrator ロールが付与されている必要があります。
ロールと権限の詳細は、第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。 |
WebCenter Portalにおいて、イベントは、ミーティング、約束、およびその他のタイプのチーム、プロジェクトまたはグループの出来事をスケジュールするために使用できるポータル・カレンダを提供します。またイベントを通じて、Microsoft Exchangeの個人の予定表にアクセスし、特定のポータルに関連付けられていないイベントをここでスケジュールすることもできます。
Portal Frameworkアプリケーションでは、イベントはMicrosoft Exchangeの個人の予定表へのアクセスのみ提供します。
個人の予定表はMicrosoft Exchange Serverから提供されるため、このサーバーへの接続が必要です。Fusion Middleware ControlコンソールまたはWLSTを使用して、Microsoft Exchange Server接続を登録できます。
イベントを機能させるには、接続をアクティブとしてマークする必要があります。追加のMicrosoft Exchange Server接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続は1つのみです。
ユーザーがWebCenter Portalで個人イベントを表示するには、Microsoft Exchange Server上にアカウントを保有している必要があります。
個人イベントへのアクセスを提供するための、構成プロセスの手順を示すガイドとして、この項のロードマップを使用してください。
ロードマップ: WebCenter Portal用の個人イベントの構成
この項のフロー・チャート(図13-1)と表(表13-1)は、WebCenter Portalで個人イベントを動作させるために必要な前提条件とタスクの概要を示しています。
表13-1 WebCenter Portal用の個人イベントの構成
担当者 | タスク | サブタスク | ノート |
---|---|---|---|
管理者 |
1. WebCenter PortalとMicrosoft Exchange Serverをインストールします |
MS Exchange Serverは個人の予定表のバックエンド・コンポーネントです |
|
|
1.a MS Exchange Server 2013を構成します(「Microsoft Exchange Server 2013: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2013: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2013 - セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
|
1.a MS Exchange Server 2010を構成します(「Microsoft Exchange Server 2010: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2010: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2010 - セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
|
1.a MS Exchange Server 2007を構成します(「Microsoft Exchange Server 2007: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c (オプション) SSLを有効にします(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
|
1.a WebCenter Portalの個人イベントWebサービス・プラグインをダウンロードして、インストールします(「Microsoft Exchange Server 2003: 構成」を参照) 1.b MS Exchange Server 2003を構成します(「Microsoft Exchange Server 2003: 構成」を参照) 1.c (オプション) SSLを有効にします(「Microsoft Exchange Server 2003: セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
2. 次のツールのいずれかを使用して、アプリケーションとイベント・サーバー間の接続を構成します
|
|||
エンド・ユーザー |
3. WebCenter Portalで個人の予定表が動作していることをテストします |
3.a WebCenter Portalにログインして、ホーム・ポータル内のページにイベント・タスク・フローを追加します 3.b イベント・タスク・フローで「個人カレンダにログイン」をクリックし、MS Exchange Serverのログイン資格証明を入力します |
ロードマップ: Portal Frameworkアプリケーション用の個人イベントの構成
この項のフロー・チャート(図13-2)と表(表13-2)は、Portal Frameworkアプリケーションで個人イベントを動作させるための前提条件と必要なタスクの概要を示しています。
表13-2 Portal Frameworkアプリケーション用の個人イベントの構成
担当者 | タスク | サブタスク | ノート |
---|---|---|---|
管理者 |
1. WebCenter PortalとMicrosoft Exchange Serverをインストールします |
MS Exchange Serverは個人の予定表のバックエンド・コンポーネントです |
|
Microsoft Exchange Server 2013をインストールします(「Microsoft Exchange Server 2013: インストール」を参照) |
1.a MS Exchange Server 2013を構成します(「Microsoft Exchange Server 2013: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2013: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2013 - セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
Microsoft Exchange Server 2010をインストールします(「Microsoft Exchange Server 2010: インストール」を参照) |
1.a MS Exchange Server 2010を構成します(「Microsoft Exchange Server 2010: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2010: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c SSLが有効化されていることを確認します(「Microsoft Exchange Server 2010 - セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
Microsoft Exchange Server 2007をインストールします(「Microsoft Exchange Server 2007: インストール」を参照) |
1.a MS Exchange Server 2007を構成します(「Microsoft Exchange Server 2007: 構成」を参照) 1.b セキュリティの設定を編集します(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照) 1.c (オプション) SSLを有効にします(「Microsoft Exchange Server 2007: セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
MS Exchange Server 2003をインストールします(「Microsoft Exchange Server 2003: インストール」を参照) |
1.a WebCenter Portalの個人イベントWebサービス・プラグインをダウンロードして、インストールします(「Microsoft Exchange Server 2003: 構成」を参照) 1.b MS Exchange Server 2003を構成します(「Microsoft Exchange Server 2003: 構成」を参照) 1.c (オプション) SSLを有効にします(「Microsoft Exchange Server 2003: セキュリティに関する考慮事項」を参照) |
||
開発者 |
2. イベントをアプリケーションに統合します |
2.a JDeveloperで、イベント・サーバーへの接続を構成します 2.b JDeveloperで、イベント・タスク・フローをページに追加します |
|
開発者/ 管理者 |
3. 次のツールのいずれかを使用してアプリケーションをデプロイします
|
||
開発者/ 管理者 |
4. 次のいずれかのツールを使用して接続パラメータを追加または変更します
|
||
エンド・ユーザー |
5. イベント・タスク・フローで「個人カレンダにログイン」をクリックし、MS Exchange Serverのログイン資格証明を入力します |
この項には次のサブセクションが含まれます:
この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2013を使用する場合の前提条件について説明します。
この項には次のサブセクションが含まれます:
インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2013のドキュメントを参照してください。
Microsoft Exchange Server 2013を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2013 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。
Microsoft Exchange Server 2013 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。
Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。
例:
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
Microsoft Exchange Server Webサービスを指すservice
セクションを追加します。
例:
<wsdl:definitions>
...
<wsdl:service name="ExchangeServices">
<wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
<soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
</wsdl:port>
</wsdl:service>
</wsdl:definitions>
イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2013汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2013アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。Basic認証を有効にする必要があります。さらに、Services.wsdl
、Messages.xsd
およびTypes.xsd
への匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。この処理では、仮想ディレクトリの作成および匿名認証の有効化およびWindows認証の無効化を行います。
Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集するには:
Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
「computer_name」ノード>「サイト」>「デフォルトWebサイト」>「EWS」のIISで、「認証」をダブルクリックします。
「Basic認証」を右クリックして「有効」を選択し、EWSアプリケーションに対してBasic認証を有効化します。
「サイト」で「デフォルトWebサイト」を右クリックして「仮想ディレクトリの追加」を選択し、Services.wsdl
、Messages.xsd
およびTypes.xsd
に匿名アクセスを提供するのに使用する仮想ディレクトリを作成します。
「仮想ディレクトリの追加」ダイアログの「別名」フィールドで、仮想ディレクトリの名前を指定します(ExchWS
など)。
「物理パス」フィールドで、仮想ディレクトリへのパスを指定します。たとえば、次のようになります(図13-5)。
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\exchweb\ews
「接続モード」をクリックします。
「接続モード」ダイアログで、「アプリケーション・ユーザー」(パススルー認証)が選択されていることを確認します。
「OK」をクリックします。
「デフォルトWebサイト」>「ExchWS」のIISで「認証」をダブルクリックします。
「匿名認証」を右クリックして「有効」(図13-6)を選択します。
「匿名認証」を右クリックして「編集」を選択します。
匿名認証の資格照明の編集ダイアログで、アプリケーション・プール・アイデンティティが選択されていることを確認します。
「Windows認証」を右クリックして「無効」を選択します。
イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にしてください。詳細は、次を参照してください。
また、IISでSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティがtrue
に設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。
たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティを設定します。
CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true
SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティの詳細は、次を参照してください。
SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの設定の詳細は、次を参照してください。
現在、既知の制限事項はありません。
この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2010を使用する場合の前提条件について説明します。
この項には次のサブセクションが含まれます:
インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2010のドキュメントを参照してください。
Microsoft Exchange Server 2010を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2010 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。
Microsoft Exchange Server 2010 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。
Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。
例:
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
Microsoft Exchange Server Webサービスを指すservice
セクションを追加します。
例:
<wsdl:definitions>
...
<wsdl:service name="ExchangeServices">
<wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
<soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
</wsdl:port>
</wsdl:service>
</wsdl:definitions>
イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2010汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2010アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。Basic認証を有効にする必要があります。さらに、Services.wsdl
、Messages.xsd
およびTypes.xsd
への匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。この処理では、仮想ディレクトリの作成および匿名認証の有効化およびWindows認証の無効化を行います。
Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集するには:
Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
「computer_name」ノード>「サイト」>「デフォルトWebサイト」>「EWS」のIISで、「認証」をダブルクリックします。
「Basic認証」を右クリックして「有効」を選択し、EWSアプリケーションに対してBasic認証を有効化します。
「サイト」で「デフォルトWebサイト」を右クリックして「仮想ディレクトリの追加」を選択し、Services.wsdl
、Messages.xsd
およびTypes.xsd
に匿名アクセスを提供するのに使用する仮想ディレクトリを作成します。
「仮想ディレクトリの追加」ダイアログの「別名」フィールドで、仮想ディレクトリの名前を指定します(ExchWS
など)。
「物理パス」フィールドで、仮想ディレクトリへのパスを指定します。たとえば、次のようになります(図13-5)。
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\ClientAccess\exchweb\ews
「接続モード」をクリックします。
「接続モード」ダイアログで、「アプリケーション・ユーザー」(パススルー認証)が選択されていることを確認します。
「OK」をクリックします。
「デフォルトWebサイト」>「ExchWS」のIISで「認証」をダブルクリックします。
「匿名認証」を右クリックして「有効」(図13-6)を選択します。
「匿名認証」を右クリックして「編集」を選択します。
匿名認証の資格照明の編集ダイアログで、アプリケーション・プール・アイデンティティが選択されていることを確認します。
「Windows認証」を右クリックして「無効」を選択します。
イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にする必要があります。詳細は、次を参照してください。
また、IISでSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティがtrue
に設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。
たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティを設定します。
CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true
SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティの詳細は、次を参照してください。
SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの設定の詳細は、次を参照してください。
現在、既知の制限事項はありません。
この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2007を使用する場合の前提条件について説明します。
この項には次のサブセクションが含まれます:
インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2007のドキュメントを参照してください。
Microsoft Exchange Server 2007を個人イベント用のサーバーとして使用するには、Microsoft Exchange Server 2007 WebサービスのWSDLを編集してこのWebサービスの場所を指定する必要があります。
Microsoft Exchange Server 2007 Webサービスの場所を指定する手順は次のとおりです。
Microsoft Exchange Server WebサービスのWSDLファイルを開きます。
例:
C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\ClientAccess\exchweb\ews\Services.wsdl
Microsoft Exchange Server Webサービスを指すservice
セクションを追加します。
例:
<wsdl:definitions>
...
<wsdl:service name="ExchangeServices">
<wsdl:port name="ExchangeServicePort" binding="tns:ExchangeServiceBinding">
<soap:address location="https://server.example.com/EWS/Exchange.asmx"/>
</wsdl:port>
</wsdl:service>
</wsdl:definitions>
イベントには、JAX-WSプロキシを介してMicrosoft Exchange Server 2007汎用Webサービスと通信するMicrosoft Exchange Server 2007アダプタが含まれています。アダプタとWebサービス間の通信を設定するには、Microsoft Exchange Serverのセキュリティ設定を編集する必要があります。
セキュリティ設定を編集するには:
Microsoft Exchange Serverで「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
「computer_name」ノード→「Webサイト」→「既定のWebサイト」→「EWS」で、「プロパティ」をクリックします。
「ディレクトリ セキュリティ」タブの「認証とアクセス制御」で「編集」をクリックします。
「基本認証」を選択します。
「OK」をクリックします。
Services.wsdl
、Messages.vsd
およびTypes.vsd
への匿名アクセスを有効にして、JAX-WSがWebサービス・コールのコミット前にこれらにアクセスしてサービス・ポートを作成できるようにする必要があります。
Services.wsdlを右クリックして「編集」を選択します。
「ファイル セキュリティ」タブの「認証とアクセス制御」で「編集」をクリックします。
「匿名アクセスを有効にする」を選択します。
「OK」をクリックします。
Messages.xsdとTypes.xsdに対して手順6から9を繰り返します。
イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にしてください。詳細は、次を参照してください。
また、IISでSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティがtrue
に設定されていることを確認します。SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティは、SSLクライアント接続ネゴシエーションを制御します。
たとえば、次のコマンドを使用してSSLAlwaysNegoClientCert
プロパティを設定します。
CScript.exe adsutil.vbs SET w3svc/1/SSLAlwaysNegoClientCert true
SSLAlwaysNegoClientCert
プロパティの詳細は、次を参照してください。
SSLAlwaysNegoClientCertプロパティの設定の詳細は、次を参照してください。
現在、既知の制限事項はありません。
この項では、個人イベント用のサーバーとしてMicrosoft Exchange Server 2003を使用する場合の前提条件について説明します。
この項には次のサブセクションが含まれます:
インストールの詳細は、Microsoft Exchange Server 2003のドキュメントを参照してください。
Microsoft Exchange Server 2003はWebサービスを備えていないため、Microsoft Exchange Server 2003をイベント用のサーバーとして使用するためには、IISコンピュータにWebCenter Portalの個人イベントWebサービス・プラグインをインストールする必要があります。このプラグインはOracle Fusion MiddlewareコンパニオンCDに収録されています。
個人イベントWebサービス・プラグインをインストールする手順は次のとおりです。
ExchangeWebService.zip
の内容をインターネット・インフォメーション・サービス(IIS)サーバー内のフォルダに展開します。
このZIPファイルは、Oracle Fusion MiddlewareコンパニオンCDの次のディレクトリにあります。
/Disk1/WebCenter/services/cal/NT/ExchangeWebService.zip
注意: ファイルを抽出するフォルダに適切な読取り権限を必ず設定してください。必要に応じて、追加の変更権限および書込み権限を持つサーバー・オペレータと認証されたユーザーを追加します。 |
「IIS マネージャー」を開きます。
「server_name」→「Webサイト」→「既定のWebサイト」で、ExchangeWS
という名前の新しい仮想ディレクトリを作成します(「エイリアス」にこの名前を指定)。
新しい仮想ディレクトリがZIPファイルの抽出先フォルダを指すようにします。
このフォルダに読取り権限とスクリプトの実行権限を必ず設定します。
新しい仮想ディレクトリを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
「仮想ディレクトリ」タブの「アプリケーションの設定」で、「実行アクセス許可」ドロップダウン・リストから「スクリプトおよび実行可能ファイル」を選択します。
「適用」をクリックします。
「ASP.NET」タブで、「ASP.NET バージョン」が「2.0.XXXXX」になっていることを確認します。
注意: ASP.NETがデフォルトで使用可能でない場合は、Microsoftから.NET 2.0 Frameworkをインストールしてください。 |
「構成の編集」をクリックします。
「ASP .NET構成の設定」ダイアログで、「ExchangeServerURL」の値が正しいことを確認します。
例:
http://localhost:port/Exchange/User/calendar
ヒント: 「ExchangeServerURL」では、大/小文字が区別されます。 |
必要に応じて、IISポート番号を反映するようにポートを変更します。デフォルトでは、これは80です。
変更を適用して、ダイアログを閉じます。
C:\WSErrorLogs
というフォルダを作成します。
ブラウザで次のURLにアクセスすることによって、IISサーバーとWebCenter PortalサーバーからWebサービスをテストします。
http://host:port/ExchangeWS/PersonalEventsWebService.asmx
イベントは、Basic認証を使用してMicrosoft Exchange Serverと通信します。通信を保護するには、SSLを有効にする必要があります。詳細は、次を参照してください。
現在、既知の制限事項はありません。
WebCenter Portalには複数のイベント・サーバーを登録できますが、一度にアクティブにできるサーバーは1つのみです。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
この項には次のサブセクションが含まれます:
イベント・サーバーを登録する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。
詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portalの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Portal Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。
新しいイベント・サーバー・インスタンスに接続するには、「追加」をクリックします。
「個人イベント接続の追加」ページが表示されます(図13-7)。
この接続の一意の名前を入力し、Microsoft Exchange Serverのバージョンを指定して、この接続をWebCenter Portalのアクティブな(またはデフォルトの)接続にするかどうかを指定します(表13-2)。
表13-3 個人イベント接続: 名前
フィールド | 説明 |
---|---|
接続名 |
接続の一意の名前を入力します。この名前は、WebCenter Portalのすべての接続タイプにおいて一意である必要があります。 |
接続タイプ |
接続先のMicrosoft Exchange Serverを選択します。
|
アクティブな接続 |
これを選択すると、この接続がWebCenter Portalでイベントに使用されます。 複数のイベント・サーバー接続を登録できますが、イベントで使用される接続はデフォルトの(またはアクティブな)接続1つのみです。 |
イベント・サーバーの接続の詳細を入力します(表13-4)。
表13-4 個人イベント: 接続の詳細
フィールド | 説明 |
---|---|
WebサービスURL |
イベント・アプリケーションを公開するWebサービスのURLを入力します。 次の形式を使用します。 protocol://host:port/appWebServiceInterface/WSName 次に例を示します。 http://myexchange.com:80/ExchangeWS/PersonalEventsWebService.asmx http://myexchange.com:80/EWS/Services.wsdl |
関連付けられている外部アプリケーション |
イベントを外部アプリケーションに関連付けます。外部アプリケーションの資格証明情報が、イベントをホストしているMicrosoft Exchange Serverに対してユーザーを認証するために使用されます。 |
「OK」をクリックして、この接続を保存します。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
詳細は、第7.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのcreatePersonalEventConnection
を使用して、イベント・サーバー接続を作成します。既存の接続を変更するには、setPersonalEventConnection
を使用します。コマンドの構文と例については、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreatePersonalEventConnectionに関する項およびsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。
イベント・サーバー接続では、外部アプリケーションを使用して接続します。イベント・サーバー接続を作成する前に、WLSTコマンドcreateExtAppConnection
を使用して外部アプリケーションを作成する必要があります。詳細は、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreateExtAppConnectionに関する項を参照してください。
たとえば、次のコマンドでは、外部アプリケーションと外部アプリケーションに接続される個人イベント接続が作成されます。Microsoft Exchange Server 2010 WebサービスWSDLは、ExchWS
という仮想ディレクトリを介してアクセスされます。
createExtAppConnection(appName='webcenter', name='xApp_PE', url='https://server.example.com/owa', authMethod='BASIC') createPersonalEventConnection(appName='webcenter', 'name=MSExchange-2010', webServiceUrl='http://server.example.com/ExchWS/Services.wsdl', adapterName='MSEx2010', appId='xApp_PE')
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、管理者ガイドのWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
WebCenter Portalには複数のイベント・サーバー接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続は1つのみです。
この項には次のサブセクションが含まれます:
アクティブな接続を変更するには:
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。
詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portalの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Portal Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。
「個人イベント接続の管理」表に、現在のアクティブな接続(ある場合)が示されます(図13-8)。
アクティブな(またはデフォルトの)接続にする接続を選択し、「編集」をクリックします。
「アクティブな接続」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックして、接続を更新します。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
詳細は、第7.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのsetPersonalEventConnection
をdefault=true
で使用して、既存のイベント・サーバー接続をアクティブ化します。コマンドの構文と例については、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。
その後、イベント接続を無効化するには、default=false
と指定して同じWLSTコマンドを実行します。接続の詳細は保持されますが、この接続はアクティブな接続として示されなくなります。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: アクティブな接続の使用を開始するには、WebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、管理者ガイドのWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
イベント・サーバー接続の詳細はいつでも変更できます。
更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
この項には次のサブセクションが含まれます:
イベント・サーバー接続の詳細を更新する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portalの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Portal Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページで、「個人イベント」を選択します。
接続名を選択し、「編集」をクリックします。
必要に応じて接続の詳細を編集します。
パラメータ情報の詳細は、表13-4を参照してください。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
詳細は、第7.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのsetPersonalEventConnection
を使用して、既存のイベント・サーバー接続を編集します。コマンドの構文と例については、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetPersonalEventConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 更新された(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、管理者ガイドのWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
イベント・サーバー接続はいつでも削除できますが、アクティブな接続を削除する際は注意が必要です。アクティブな接続を削除すると、ユーザーが個人の予定表にイベントを作成できなくなります。
この項には次のサブセクションが含まれます:
イベント・サーバー接続を削除するには:
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalのホームページに移動します。
詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portalの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Portal Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのリストから、「個人イベント」を選択します。
接続名を選択し、「削除」をクリックします。
注意: 管理対象サーバーを再起動する前に、他の接続をアクティブとして選択してください。そうしないとサービスが無効になります。 |
この変更を行うには、WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
詳細は、第7.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのdeleteConnection
を使用して、イベント・サーバーの接続を削除します。コマンドの構文と例については、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のdeleteConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: この変更を有効にするには、WebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、管理者ガイドのWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
イベント・サーバーへの接続を確認するには:
WebCenter Portalのページにイベント・タスク・フローを追加します。
ヒント: WebCenter Portalでは、ホーム・ポータルのページにタスク・フローを追加します。Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築のページへのイベント・タスク・フローの追加に関する項を参照してください。 |
「個人イベント」をクリックして、「個人カレンダにログイン」をクリックします。
Microsoft Exchange Serverのログイン資格証明を入力します。
Microsoft Exchange Serverからの個人イベントがタスク・フローに表示されます。
ユーザーが個人イベントを表示できない場合は、次の点を確認します。
WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーからMicrosoft Exchange Server/IISサーバーにアクセスできますか。これらは互いにping可能ですか。
Microsoft Exchange Server上の構成に誤りはありませんか。詳細は、第13.3.3.2項「Microsoft Exchange Server 2007: 構成」または第13.3.4.2項「Microsoft Exchange Server 2003: 構成」を参照してください。
管理対象サーバーでのイベント・サーバー接続に誤りはありませんか。詳細は、第13.4項「イベント・サーバーの登録」を参照してください。
ユーザーはMicrosoft Exchange Server上のアカウントのユーザー名とパスワードを正しく入力しましたか。ユーザー名は通常、電子メール・アドレスです。
Microsoft Exchange Serveに対してSSLが有効化されている場合、SSLAlwaysNegoClientCer
プロパティはtrue
に設定されていますか。詳細は、この章で指定されている、お使いのExchange Serverバージョンのセキュリティに関する考慮事項を参照してください。