Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E51441-06 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサは(以前はOracle WebCenter Ensembleと呼ばれていました)、ページレットの動的な開発とデプロイに役立つ有用なツールのセットを提供します。ページレット・プロデューサのプロキシは、内部のアプリケーションや保護されたコンテンツを含む内部リソースへの外部アクセスをユーザーに提供します。ページレット・プロデューサを使用すれば、WSRPおよびOracle JPDKポートレットとOpenSocialガジェットを、Webページまたはアプリケーションで使用できるようにページレットとして公開できます。
この章では、ページレット・プロデューサの管理コンソールを使用してページレットを登録、編集およびデプロイする方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
ページレットの開発とデプロイの詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
権限: この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdmin ロール、デプロイされたアプリケーションでAdministrator ロールが付与されている必要があります。
ロールと権限の詳細は、第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。 |
この項では、ページレット・プロデューサの概念と機能について概説します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle WebCenter Portalのページレット・プロデューサ(旧称: Oracle WebCenter Ensemble)では、ページレットを作成して、WebCenter PortalおよびFrameworkアプリケーションなどの他のWeb環境で、プラットフォーム固有のポートレットを公開するために使用できます。ページレット・プロデューサは、動的ページレットの開発を容易にする有用なツールと機能の集まりを提供します。ページレット・プロデューサのアーキテクチャ、コンポーネントの説明およびページレット・プロデューサの要件の詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサの概要に関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサの登録は動的です。既存のプロデューサに対する追加と更新はすぐに使用可能になります。ほとんどの場合、アプリケーション(WebCenter Portalまたは自分のPortal Frameworkアプリケーション)や管理対象サーバーを再起動する必要はありません。
注意: 現在のリリースでは、ページレット・プロデューサの管理設定を変更できるのは一度に1人の管理者のみです。同時に複数の編集が行われた場合、1つの編集のみが成功します。ただし、データの整合性は常に保持されます。 |
ページレット・プロデューサ・コンソールは、ページレット・プロデューサのデプロイで様々なオブジェクトの作成と管理に使用されるブラウザ・ベース管理ツールです。このコンソールから、Webアプリケーションをリソースとして登録する、ページレットを作成する、プロキシと変換の設定を管理するなどの操作を実行できます。
ページレット・プロデューサ・コンソールには、WebCenter Portalの「共有アセット」タブからアクセスできます。
注意: ページレット・プロデューサ・コンソールでは、標準の管理言語とオランダ語のみがサポートされています。これらの言語以外をブラウザの言語に構成すると、現在のサーバーに定義された言語に戻ります。 |
ページレット・プロデューサ・コンソールには、Webブラウザで次のURLを指定してアクセスすることもできます:
http://<host>:<port>/pagelets/admin
ページレット・プロデューサ・コンソールは、次の場所からアクセシビリティ・モードで起動することもできます:
http://<host>:<port>/pagelets/admin/accessible
ページレット・プロデューサ・コンソールを使用したページレット・プロデューサの構成の詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサの設定の構成に関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサを使用すれば、WSRPおよびOracle JPDKポートレットを、Webページまたはアプリケーションで使用できるようにページレットとして公開できます。
第22.2項「ページレット・プロデューサの登録」の説明に従ってページレット・プロデューサを設定した後、次の手順に従ってWSRPまたはOracle JPDKポートレットをインポートします。
第22.3項「WSRPおよびOracle JPDKポートレット・プロデューサのページレット・プロデューサへの登録」の説明に従って、ポートレット・プロデューサをページレット・プロデューサに登録します。
これにより、プロデューサのポートレット定義に基づいて、ページレット・プロデューサ・コンソールにリソースとページレットが自動的に作成されます。リソースの設定の詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
インポートしたリソースや関連付けられたページレットを変更するには、インポートしたリソースをコピーする必要があります。詳細は、第22.3.1項「WSRPおよびOracle JPDKポートレットの使用」を参照してください。
ページレット・プロデューサを使用すれば、OpenSocialガジェットをWebページまたはアプリケーションで使用できるようにページレットとして公開できます。詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のOpenSocialガジェットの使用に関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサを、Oracle WebCenter Interaction用のポートレット・プロバイダとして使用できます。いくつかの構成ページで、Oracle WebCenter Interactionと連携するためのCSP設定を定義できます。これらの設定およびオブジェクトの構成の詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサ・コンソールの「CSP設定」ページでページレット・プロデューサの設定を構成して、Oracle WebCenter Interactionの資格証明マッパー、SOAP APIサービスおよびイメージ・サービスとともに使用できるようにします。
CSPリソースを作成して、ポートレット・コードをホストするサーバーへのページレット・プロデューサ接続を設定します。
Oracle WebCenter Interactionポートレット用のページレットを作成します。
この項では、Fusion Middleware ControlとWLSTコマンドを使用してページレット・プロデューサを登録および構成する方法について説明します。この項には次のサブセクションが含まれます:
ページレットの開発とデプロイの詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用してページレット・プロデューサを登録するには:
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter PortalまたはPortal Frameworkアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portalの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「プロデューサの登録」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、「WebCenterポータル」→「プロデューサの登録」を選択します。
ページレット・プロデューサの接続の詳細を入力します(表22-1)。
表22-1 ページレット・プロデューサの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
接続名 |
このページレット・プロデューサのインスタンスをアプリケーション内で識別するための一意の名前。名前は、すべてのWebCenter Portal接続タイプにおいて一意である必要があります。ここで指定した名前は、「マッシュアップ」→「ページレット・プロデューサ」フォルダにあるコンポーザに表示されます(デフォルト)。 |
プロデューサ・タイプ |
「ページレット・プロデューサ」を選択します。 |
サーバーURL |
ページレット・プロデューサへのURL。このURLは完全修飾ドメイン名を含んでいる必要があります。次の構文を使用します。
例:
ページレットにセキュアなデータが含まれている場合、登録するURLで
コンテキスト・ルートは、必要に応じて/pagelets/から変更できます。詳細は、第22.2.5項「ページレット・プロデューサの別のコンテキストへの再デプロイ」を参照してください。 注意: WebCenter Portalでは、ページレット・プロデューサのURLがOAMによって保護されている場合、ページレット・カタログへのURLを除外する(アクセス制御なしで直接マップする)必要があります。そうしないと、RESTを使用した場合にカタログが空白になります。ページレット・カタログのURLは、 |
「OK」をクリックします。新しいプロデューサが接続表に表示されます。
registerPageletProducer
コマンドを使用して、ページレット・プロデューサをポータルまたはFrameworkアプリケーション用に登録します。コマンドの構文と例は、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のregisterPageletProducerに関する項を参照してください。
WLSTを使用して、現在の接続詳細を表示または編集することもできます。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
この項では、Oracle構成ウィザードを使用して、ページレット・プロデューサをOracle WebCenter Portalでサービスとして使用できるように設定する方法について説明します。
ページレット・プロデューサをWebCenter Portalのサービスとして設定する手順は、次のとおりです。
「Oracle Fusion Middleware」→「Oracle WebLogic Server」→「ツール」→「構成ウィザード」を選択して、構成ウィザードを起動します。
「新しいWebLogicドメインの作成」を選択して、「次へ」をクリックします。
「既存のテンプレートを、このドメインのベースにする」を選択し、ページレット・プロデューサ・ドメイン・テンプレートを選択します。そのテンプレートの場所が正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。
ドメイン構成ウィザードを完了します。詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。
すべてのデプロイメント後の接続構成は、Oracle Metadata Services (MDS)リポジトリに格納されます。詳細は、第1.3.5項「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。MDSの詳細は、『管理者ガイド』の「MDSリポジトリの管理」の章を参照してください。
ページレット・プロデューサでは、すべての構成データがRCUのMDSスキーマの個別パーティションに保存されます。通常、このスキーマはOracle WebCenter Portalインストールの一環としてインストールされます。この構成データは、他のサービスに属するデータとは競合しません。ページレット・プロデューサ・ドメイン・テンプレートがデプロイされると、そのスキーマが作成されたデータベースへの接続に関する情報をウィザードで入力するよう求められます。ページレット・プロデューサで想定されている名前は次のとおりです。
データ・ソース名: mds-PageletProducerDS
JNDI名: jdbc/mds/PageletProducerDS
MDSパーティション名: pageletproducer
OpenSocialガジェットをWebCenter Portalのプロファイルおよびアクティビティ機能とともに使用するには、WC_PortletサーバーをターゲットにするようにWebCenterDSデータ・ソースを手動で構成する必要があります。
Oracle WebLogic Serverコンソールで、「サービス」→「データ・ソース」へ移動します。
「WebCenterDS」データ・ソースをクリックします。
「ターゲット」タブへ移動します。
「WC_Portlet」サーバーを選択して「保存」をクリックします。
この項では、WebCenter Portalでページレット・プロデューサを登録する方法について説明します。
WebCenter Portalにログインして「管理」をクリックします。
「構成」タブに移動して「サービス」をクリックします。
「サービスとプロバイダ」ページで、「ポートレット・プロデューサ」をクリックします。
「登録」をクリックし、「ページレット・プロデューサ」を選択します。
ページレット・プロデューサの接続の詳細を入力します(表22-2)。
表22-2 ページレット・プロデューサの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
プロデューサ名 |
このページレット・プロデューサのインスタンスをWebCenter Portal内で識別するための一意の名前。 |
サーバーURL |
ページレット・プロデューサへのURL。このURLは完全修飾ドメイン名を含んでいる必要があります。次の構文を使用します。
例:
ページレットにセキュアなデータが含まれている場合、登録するURLで
コンテキスト・ルートは、必要に応じて/pagelets/から変更できます。詳細は、第22.2.5項「ページレット・プロデューサの別のコンテキストへの再デプロイ」を参照してください。 注意: WebCenter Portalでは、ページレット・プロデューサのURLがOAMによって保護されている場合、ページレット・カタログへのURLを除外する(アクセス制御なしで直接マップする)必要があります。そうしないと、RESTを使用した場合にカタログが空白になります。ページレット・カタログのURLは、 |
場合によっては、ページレット・プロデューサに対して定義したデフォルトのWebコンテキストを変更する必要が生じることがあります。この項では、ページレット・プロデューサを別のコンテキストに再デプロイする方法について説明します。
最初の手順は、管理サーバーに対するページレット・プロデューサのデータ・ソースをターゲットにして、ページレット・プロデューサEARファイルを見つけます。Oracle WebLogic Serverで次の操作を実行します。
Oracle WebLogic Serverコンソールで、「サービス」→「データ・ソース」へ移動します。
mds-PageletProducerDSデータ・ソースをクリックします。
「ターゲット」タブへ移動します。
「AdminServer」の横にあるチェック・ボックスを選択して「保存」をクリックします。
「Deployments/pagelet-producer」に移動します。
Fusion Middleware Controlがページレット・プロデューサと同じホスト上で稼働している場合は、EARファイルへのパスを記録します。Fusion Middleware Controlがページレット・プロデューサとは異なるホスト上にある場合は、EARファイルをページレット・プロデューサのホスト・マシンからブラウザのホスト・マシンにコピーします。
次に、Fusion Middleware Controlを使用してコンテキストを次のように再定義します。
(アプリケーションの)「Deployments/pagelet-producer」に移動します。
「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「アプリケーションのデプロイ」→「アンデプロイ」を選択して、表示されるプロンプトに従います。「アンデプロイ」をクリックします。
「WebLogicドメイン」メニューから、「アプリケーション・デプロイメント」→「デプロイ」を選択します。
アーカイブの場所をページレット・プロデューサのEARファイルに設定します(前述の最初の手順で検出してコピーしたファイル)。
Fusion Middleware Controlがページレット・プロデューサと同じホスト上で稼働している場合は、2つ目のオプションを選択してEARファイルの場所にブラウズします。
Fusion Middleware Controlがページレット・プロデューサのホストと異なるホスト上にある場合、最初のオプションを選択して「ファイルの選択」をクリックし、ブラウザのホスト・マシン上でコピーした場所からEARファイルを選択します。
WC_Portletを選択します。
Webモジュールの「コンテキスト・ルート」を次のように変更します。この場合、"new_context"は使用する必要があるWebコンテキストです(ルートに再デプロイするには、"new_context"を省略します)。
ensemblestatic.war: new_context/ensemblestatic
pageletadmin.war: new_context/admin
opensocial.war: new_context/os
loginserver.war: new_context/loginserver
ensembleproxy.war: new_context/
注意: ページレット・プロデューサがルート・コンテキストにデプロイされている場合、OpenSocialページレットは適切に機能しません。 |
「デプロイ」をクリックします。
実装でOpenSocialが使用されている場合、ページレット・プロデューサ・コンソールのコンテキスト設定を更新します。詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサではWSRPおよびOracle JPDKポートレットを、Portal Frameworkアプリケーション、WebCenter Portalおよびサード・パーティのポータルで使用できるように、ページレットとして公開できます。
Fusion Middleware Control、WLSTまたはページレット・プロデューサ・コンソールを使用して、WSRPまたはOracle JPDKエンドポイントをポートレット・プロデューサとして登録できます。登録すると、新しいページレット・プロデューサ・リソースが作成され、WSRPエンドポイントに関連付けられたポートレットを表示するページレットが自動的にそのリソースに移入されます。
詳細な手順は、第21章「ポートレット・プロデューサの管理」を参照してください。 ページレット・プロデューサ・コンソールからポートレット・プロデューサの設定にアクセスするには、「ナビゲータ」ツールバーのメニューから「プロデューサ」を選択して、「登録」をクリックします。
自動生成されたWSRPおよびOracle JPDKリソースとページレットは変更できません。プロデューサに変更を加えて永続的な参照を作成するには、自動生成されたリソースを最初にコピーする必要があります。「共有アセット」ページでリソースを選択し、「アクション」メニューの「コピー」を選択します。コピーされたバージョンのリソースは編集可能であり、インジェクタなどの様々な要素を追加してページレットの機能をカスタマイズできます。レプリケートされたリソースはメタデータのエクスポートに含められます。
既存のポートレット・プロデューサに基づいて新規リソースを作成してから個々のページレットを作成する方法で、ポートレット・ベースのページレットを白紙の状態から定義することもできます。詳細は、『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のページレット・プロデューサを使用したページレットの作成に関する項を参照してください。
この項では、トラスト・サービス・アイデンティティ・アサータの構成方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
WebCenter Portalは、サーバー間のRESTコールを使用してページレット・プロデューサと通信します。管理ユーザーのアイデンティティをページレット・プロデューサに渡すには、WLSのトラスト・サービス・アイデンティティ・アサータをページレット・プロデューサ(サーバー)で設定し、OPSSキーストア・サービスの資格証明をページレット・プロデューサ(サーバー)とWebCenter Portal (クライアント)の両方で設定する必要があります。詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のOracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護に関する項を参照してください。
WebCenter Portalのインストール(WebCenter Portalとページレット・プロデューサに同一のインストーラを使用)では、WCP_HOME
/webcenter/scripts
ディレクトリ(例: /home/user/Oracle/Middleware/Oracle_WC1/webcenter/scripts
)に、次の2つのファイルを配置します。
configureTrustServiceIdentityAsserter.py
configureTrustServiceIdentityAsserter.properties
WLSTスクリプトのconfigureTrustServiceIdentityAsserter.py
は、configureTrustServiceIdentityAsserter.properties
ファイルに設定された値を使用して、クライアント(WebCenter Portal)とサーバー(ページレット・プロデューサ)の両方にトラスト・アイデンティティを構成します。
入力するプロパティ
次のプロパティは、configureTrustServiceIdentityAsserter.py
の実行前に入力しておく必要があります。
表22-3 configureTrustServiceIdentityAsserter.pyで使用されるプロパティ
プロパティ | 説明 | 例の値 |
---|---|---|
|
WLS管理ユーザー |
|
|
WLS管理ユーザーのパスワード |
|
|
WLS管理サーバーのホストURL |
|
|
RESTコールで使用されるトークンの署名に使用する秘密鍵ペアを格納する、キーストアの別名。英数字を使用してください。 |
|
|
これは、トークンの発行者を示すためにトークン内に設定される値です。 |
|
|
これは、trust.aliasに含まれるキー・ペアの公開鍵のエクスポート先とエクスポート元になるファイル・パスです。この証明書の作成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalフェデレーテッド・ポータル・ガイドのWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション・コンシューマとWebLogicポータル・プロデューサとの間のSAMLセキュリティに関する項を参照してください。 |
|
前述のプロパティに加え、複数のオプションのプロパティがconfigureTrustServiceIdentityAsserter.properties
で定義されています。これらのプロパティがファイルで定義されていない場合は、次の「デフォルト値」列の下にリストされた値が使用されます。
表22-4 configureTrustServiceIdentityAsserter.pyで使用されるプロパティ
元のプロパティ | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
|
キーストアのキー・ペア生成に使用されるDN |
|
|
WLSトラスト・サービス・アサータに付ける名前 |
|
詳細は、configureTrustServiceIdentityAsserter.properties
ファイルを開いてください。各プロパティの完全な説明と、トラスト・アイデンティティ・アサーションの全体的な構成プロセスは、インライン・コメントに記載されています。
同一WLSドメイン上のWebCenter Portalとページレット・プロデューサ
ほとんどのデプロイ・シナリオでは、ページレット・プロデューサとWebCenter Portalは、同じWebLogicドメイン上の個別のWebLogic管理対象サーバーで実行されます。このシナリオでは、次の例に示すように、OPSSキーストア構成を1度実行し、クライアント(WebCenter Portal)とサーバー(ページレット・プロデューサ)の両方の設定を処理します。
cd WCP_ORACLE_HOME/webcenter/scripts WCP_ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh ./configureTrustServiceIdentityAsserter.py ./configureTrustServiceIdentityAsserter.properties
Windows環境の場合、.sh
は必要ありません。
ページレット・プロデューサは、その構成とコンテンツに関連したデータをOracleメタデータ・ストア(MDS)に格納し、障害回復や、開発からステージングおよび本番までの本番ライフサイクル全体を容易にします。この項では、使用できるインポート、エクスポートおよびバックアップの各機能について説明します。
MDSの詳細は、管理者ガイドの「Oracle Metadata Repositoryの管理」を参照してください。
ページレット・プロデューサ・アセットは、ページレット・プロデューサ・コンソールを使用してエクスポートおよびインポートできます。ページレットは、WebCenter Portalの「共有アセット」ページから直接エクスポートまたはインポートできない点に注意してください。ページレット・プロデューサ共有アセットをエクスポートまたはインポートするには、この項で説明するようにページレット・プロデューサ・コンソールを使用するか、第22.5.2項「WLSTを使用したページレット・プロデューサ・メタデータのエクスポートおよびインポート」で説明するようにWLSTを使用する必要があります。
注意: WAS環境の場合のみ、orcladmin ユーザーをAnonymous ロール、EnsembleAdmin ロールおよびAdmin ロールのすべてにマップする必要があります。これらのロールのいずれかに、orcladmin ユーザーがマップされていないと、ユーザー・インタフェースが正しくレンダリングされないことがあります。 |
ページレット・プロデューサ・コンソールを使用して、ページレット・プロデューサ・アセットをインポートまたはエクスポートするには:
ページレット・プロデューサ・コンソールを開きます。
これは、次のいずれかの方法で実行できます。
WebCenter Portalで、「管理」→「共有アセット」→「ページレット」に移動して、「作成」をクリックします。これにより、ページレット・プロデューサ・コンソールが開きます。WebCenter Portalに戻る準備が整ったら、「取消」をクリックします。
次のURLに移動します。
http://<host_name>:<port_number>/pagelets/admin
.
「移動先:」ドロップダウン・リストから「エクスポート/インポート」を選択します。
「エクスポート」、「インポート」、「変数」のいずれかをクリックして、実行するアクティビティを選択します。
アセットのリストから選択したものを新しいMDSパッケージにエクスポートする場合は、「エクスポート」ペインを使用します。
既存のMDSパッケージを参照して、そのパッケージをページレット・プロデューサにインポートする場合は、「インポート」ペインを使用します。
ルートURLの変数を定義し、内部URLを保護してインポートを簡易化する場合は、「変数」ペインを使用します。
リソースをエクスポートするには、「エクスポート」をクリックします。
「エクスポート」ペインが表示されます(図22-1を参照)。
エクスポートに含めるアイテムを確認します。
「次へ」をクリックします。
ホストURLが表示されます(図22-2)。
「ホスト」にURLを入力し(このURLが定義されている場合は、「変数」フィールドをクリックして変数を使用する)、「エクスポート」をクリックします。
リソースをインポートするには、「インポート」をクリックします。
「インポート」ペインが表示されます(図22-1を参照)。
「参照」をクリックして、インポートするファイルを選択します。
「送信」をクリックして、インポートを開始します。
プロンプトが表示された場合は、「スキップ」または「上書き」(インポートのターゲット側に既存のリソースがある場合)を選択します。
変数を定義するには、「変数」をクリックします。
「変数」ペインが表示されます(図22-4を参照)。
「変数の追加」をクリックします。
「ホスト」フィールドにホスト名を入力します。
ホストURLに関連付ける変数名を「変数」フィールドに入力します。
変数の追加を続けるには、「変数の追加」をクリックします。
追加が完了すると、「エクスポート」ペインでホストURLの一部として変数が使用できるようになります。
ページレット・プロデューサで作成したメタデータはMDSに格納され、WLSTを使用してアクセスできます。WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
現在はWLSTを使用したグローバル移行のみがサポートされており、ソース環境のすべてのデータはエクスポート済のMDSパッケージに格納され、ターゲット環境内のすべてのデータはそのパッケージがインポートされる時点で上書きされます。
注意: WebCenter Portal実装をステージングから本番に移行する場合、ページレット・プロデューサのデータのエクスポートとインポートは、移行ツールによって処理されます。ただし、ステージング環境でページレット・プロデューサのオブジェクトに変更が加えられている場合、これらの変更は、この項で説明されているWLSTコマンドを使用して、個別に移行する必要があります。移行後にページレット・プロデューサが動作しない場合は、WebCenter Portalアプリケーションでページレット・プロデューサ用に定義したサーバーURLを確認してください。このURLの設定の詳細は、第22.2項「ページレット・プロデューサの登録」を参照してください。WebCenter Portal移行の詳細は、第39章「WebCenter Portalのライフ・サイクルの理解」を参照してください。 |
リソース、ページレット、カスタム構成の設定などページレット・プロデューサへの基本ドキュメントをエクスポートするには、WLSTコマンドexportMetadata
を使用します。
例:
exportMetadata(application='pagelet-producer', server='WC_Portlet_Staging', toLocation='c:\work\myexport', docs='/**')
ここで:
application
: メタデータをエクスポートするページレット・プロデューサのアプリケーション名(例: pagelet-producer
)。
server
: ページレット・プロデューサのアプリケーションをデプロイするサーバー(例: WC_PortletStaging
)。
toLocation
: ソース・パーティションから選択したドキュメントをエクスポートする先のターゲット・ディレクトリ。toLocation
パラメータは、異なるサーバー間でメタデータを移行するための一時ファイル・システムとして使用できます。
docs
: ドキュメントの完全修飾名とドキュメント名パターン(*および**のパターン)のカンマ区切りのリスト。
構文の詳細と例は、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のexportMetadataに関する項を参照してください。
ページレット・プロデューサ・メタデータとカスタマイズをインポートするには、WLSTコマンドimportMetadata
を使用します。
例:
importMetadata(application='pagelet-producer', server='WC_Portlet_Production', fromLocation='c:\work\myexport', docs='/**')
ここで:
application
: メタデータをインポートするページレット・プロデューサのアプリケーション名(例: pagelet-producer
)。
server
: ページレット・プロデューサがデプロイされるターゲット・サーバーの名前(例: WC_Portlet_Production
)。
fromLocation
: ドキュメントがインポートされる元のソース・ディレクトリ。fromLocation
パラメータは、異なるサーバー間でメタデータを移行するための一時ファイル・システムの場所とすることができます。
docs
: ドキュメントの完全修飾名とドキュメント名パターン(*および**のパターン)のカンマ区切りリスト。
構文の詳細と例は、『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のimportMetadataに関する項を参照してください。
注意: オブジェクトの構成で使用した環境固有のURLは、インポート後は手動で更新する必要があります。 |
ページレット・プロデューサのバックアップとリカバリの操作は、標準MDSバックアップの一部であり、データベースのエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティやその他の様々なツールを使用して管理できます。詳細は、管理者ガイドの第VII部を参照してください。
デフォルトでは、ページレット・プロデューサのMDS構成は次のとおりです(adf-config.xml
より)。
<metadata-store name="PageletProducerMetadataRepos" class-name="oracle.mds.persistence.stores.db.DBMetadataStore"> <property name="partition-name" value="pageletproducer"/> <property name="jndi-datasource" value="jdbc/mds/PageletProducerDS"/> <property name="repository-name" value="mds-PageletProducerDS"/> </metadata-store>