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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E51441-06
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新機能

次のトピックでは、Oracle WebCenter Portal 11gリリース1の新機能や変更された機能について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。

システム要件と仕様

11gリリース1のOracle Fusion Middleware製品のシステムおよびプラットフォーム固有の情報は、Oracle Fusion Middlewareシステム要件と仕様を参照してください。ガイドでは、動作保証の内容を確認する方法と動作保証の要件を確認する方法について説明します。システム管理者として、Oracle WebCenter Portalをインストールする前に、これらのタスクを実行します。

11g リリース1 (11.1.1.9.0)の新機能と変更機能

多くのバグ修正に加えて、WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)には、次の新機能および変更された機能が含まれています。

  • ローカル環境およびクラウド環境の両方でWebCenter Portalを実行するためのサポート:

    • オンプレミス・ポータル: 顧客データ・センターのWebCenter Portalデプロイメント。

    • Oracle Private Cloud: Oracle MWaaSでのWebCenter Portalのプロビジョニングおよび実行(つまり、Oracle EM Cloud Controlの使用)。

    • Oracle Public Cloud: Oracle Java Cloud Service (JCS)でのWebCenter Portalのプロビジョニングおよび実行。

  • Folders_g folderサービスからFrameworkFoldersフォルダ・サービスにWebCenter PortalおよびPortal Frameworkアプリケーション・コンテンツを移行するためのサポート。付録H「FrameworkFoldersへのFolders_gの移行」を参照してください。

  • Portal FrameworkアプリケーションをポータルとしてWebCenter Portalに移行するためのサポート。付録I「WebCenter PortalへのPortal Frameworkアプリケーションの移行」を参照してください。

  • 11.1.1.8.0以前のポータルを現在のリリースにアップグレードするためのサポート。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の11.1.1.8.0以前のポータルのアップグレードに関する項を参照してください。

  • Show Detail Frameコンポーネントの子(コンテンツ)を作成する場合に指定するShow Detail FrameコンポーネントのchildCreationプロパティの追加により、処理時間が削減されます。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のShow Detail Frameコンポーネントの属性の表の「childCreation」を参照してください。

  • コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのイメージ・レンディションのサポート。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートのイメージ・レンディションの使用に関する項を参照してください。

11g リリース1 (11.1.1.8.3)の新機能と変更機能

WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)の新機能と変更された機能は次のとおりです。

  • 既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現した、4つの新しいページ・テンプレートのサポート。「新しいページ・テンプレート」を参照してください。

  • Folders_gのかわりとして、Oracle WebCenter Contentからスケーラブルで高パフォーマンスのフォルダ・サービスを提供する、FrameworkFoldersコンポーネントのサポート。「FrameworkFoldersのサポート」を参照してください。

新しいページ・テンプレート

4つの新しいページ・テンプレートでは、既存のページ・テンプレートと比較して効率とパフォーマンスの向上を実現します。ファイルの内容は次のとおりです。

  • 4つのページ・テンプレート: Skyrosサイド・ナビゲーションv2、Skyrosサイド・ナビゲーション(ストレッチ) v2、Skyrosトップ・ナビゲーションv2およびSkyrosトップ・ナビゲーション(ストレッチ) v2

  • 1つのスキン: Skyros v2

    これは、新しいページ・テンプレートの優先スキンです。既存のページ・テンプレートで、新しいSkyros v2スキンを使用しないでください。同様に、新しいページ・テンプレートで、既存のスキンを使用しないでください。

  • 2つのタスク・フロー: ポータル・サイド・ナビゲーションおよびポータル・トップ・ナビゲーション

    これらのタスク・フローは、ポータルの横側のペインまたは上部タブのいずれかとしてページ・テンプレートでナビゲーションを実装します。これらのタスク・フローのナビゲーションのスタイルは、このパッチで使用できるスキン・ファイルのCSSに依存します。別のスキンを使用しているページ・テンプレートでこれらのタスク・フローを使用する場合は、スキンでのCSSの不一致により、ナビゲーションが予期したとおりに表示されないことがあります。ただし、ナビゲーション・セクションを、新しいSkyros v2スキン・ソース・コードから現在のスキン・コード・ソースにコピーして貼り付けた場合は、予期した結果が得られます。

WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.9.0)では、これらのファイルが事前にインストールされ、AdministratorまたはApplication Specialistロールの権限を持つ場合に使用できる「共有アセット」ページに表示されます。

アセット・タイプ ファイル名
ページ・テンプレート pageTemplate_Skyros_Side_Navigation_Stretch_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Side_Navigation_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Top_Navigation_Stretch_v2.ear

pageTemplate_Skyros_Top_Navigation_v2.ear

スキン skin_Skyros_v2_Skin.ear
タスク・フロー taskFlow_Portal_Side_Navigation.ear

taskFlow_Portal_Top_Navigation.ear


次の手順を実行して、新しいページ・テンプレートを使用します。

  1. ホーム・ポータルおよびすべての新しいポータルのページで、新しいデフォルト・ページ・テンプレートを設定するには(ポータルのテンプレートで、特定のページ・テンプレートを使用するように指定していない場合)、第43.3.1項「デフォルト・ページ・テンプレートの選択」を参照してください。

  2. 個々のポータルで使用するページ・テンプレートを変更するには、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのページ・テンプレートの変更に関する項を参照してください。

  3. ページ・テンプレートで使用する優先スキンを変更するには、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。

詳細は、『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートでの作業に関する章および『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のページ・テンプレートの開発に関する章を参照してください。

FrameworkFoldersのサポート

以前のOracle WebCenter Portalでは、Folders_gのみがサポートされていました。WebCenter Portal 11gリリース1 (11.1.1.8.3)では、Oracle WebCenter Portalの新しいインストールをFrameworkFoldersと統合できます。11gリリース1 (11.1.1.8.3)にパッチを適用したOracle WebCenter Portalの既存のインストールでは、引き続きFolders_gを使用する必要があります

FrameworkFoldersコンポーネントは、リポジトリ・コンテンツにアクセスして整理するためのスケーラブルな階層フォルダ・インタフェースを提供する、Content Serverの推奨されるエンタープライズ・フォルダ・サービスです。

11gリリース1 (11.1.1.8.0)の新機能と変更された機能

WebCenter Portal 11g リリース1 (11.1.1.8.0)の新機能と変更された機能は次のとおりです。

  • 用語の変更:

    以前のリリース 11g リリース1 (11.1.1.8.0)
    WebCenter Portal: Spaces WebCenter Portal
    スペース ポータル
    スペース・テンプレート ポータル・テンプレート
    リソース アセット

  • エンドユーザーのエクスペリエンス

    • プロファイル情報の編成機能、クリックによる編集機能およびプロファイル写真の削除機能の向上を含む、プロファイルのユーザー・インタフェースの更新。『Oracle WebCenter Portalの使用』の「プロファイルの管理」を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」「管理」および「開発環境」を参照してください。

    • ファセット検索とドキュメントのサムネイルを含む検索エクスペリエンスの向上(Oracle SES 11.2.2.2によりサポート)。『Oracle WebCenter Portalの使用』の「情報の検索」を参照してください。

  • ポータル・ビルダー

    • インプレースのページ作成を含むポータル作成の簡易化。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「新規ポータルの作成と構築」を参照してください。

    • 再設計されたポータル編集および管理のユーザー・インタフェース(ポータル・ビルダー)。複数のタスクを少数の手順に統合しています。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルの編集」および「ポータルの管理」を参照してください。

    • ページ作成および編集の簡易化。Webビュー(編集用)とデータ・ビュー(管理用)、インライン・リソース・カタログ(コンポーネントのページへのドラッグ・アンド・ドロップをサポート)、および選択ビュー。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ページの操作に関する部分を参照してください。

    • 新しいページが作成されたときのポータル・ナビゲーションの自動更新。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の既存のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。

    • ツールの遅延プロビジョニング。WebCenter Portalは、ポータルの作成時ではなく、ツールの初回使用時にバックエンド・サーバーを構成して、新しいポータルの正常な作成を短期化します。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の新規ポータルの作成の概要に関する項を参照してください。

    • 階層ページのサポート(サブページ)。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのページまたはサブページの作成に関する項を参照してください。

    • 複数のプロファイル(OSN、HCM、LDAPなど)からの情報を統合するリッチ・ユーザー・プロファイルを使用できるようになりました。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の「ポータルへのプロファイルの追加」の章を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「エンドユーザー・エクスペリエンス」「管理」および「開発環境」を参照してください。

    • デバイス設定。各種デバイス(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザ)でのポータル・ページのレンダリング方法を制御します。ページ・バリアントは、特定のデバイスのグループ(iOSフォン、iOSタブレットなど)を対象にして、ポータルが最適にレンダリングされるように作成できます。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルでのデバイス設定の管理に関する項、「ポータルのデバイス・グループの管理」およびデバイス・グループごとのページ・バリアントの作成に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「管理」および「開発環境」を参照してください。

    • レスポンシブなコンテンツ・プレゼンタのテンプレート。コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用して、ブラウザ(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザなど)の幅に合せてレスポンシブ・レイアウトを作成する例を示します。『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「開発環境」を参照してください。

  • 管理

  • 開発環境

    • 複数のプロファイル(OSN、HCM、LDAPなど)からの情報を統合するリッチ・ユーザー・プロファイルを使用できるようになりました。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』の「ピープル・コネクションの使用」の部を参照してください。多機能なユーザー・プロファイルに関する追加のドキュメントについては、「エンドユーザー・エクスペリエンス」「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。

    • 開発者は、式言語(EL)を使用してデバイス設定に関する情報を取得できます。デバイス設定では、各種デバイス(スマート・フォン、タブレット、デスクトップのブラウザ)でのポータル・ページのレンダリング方法を正確に制御します。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle JDeveloperでのポータルの開発』のデバイス設定に関連するEL式に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」および「管理」を参照してください。

    • レスポンシブなコンテンツ・プレゼンタのテンプレート。コンテンツ・プレゼンタとCSS3メディア問合せを使用して、ブラウザ(フォン、タブレット、パーソナル・コンピュータなど)の幅に合せてレスポンシブ・レイアウトを作成する例を示します。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』のレスポンシブ・テンプレートの使用に関する項およびレスポンシブ・テンプレートの拡張に関する項を参照してください。モバイル・サポートに関する追加のドキュメントについては、「ポータル・ビルダー」を参照してください。

    • カスタム共有ライブラリの開発とデプロイメントの簡易化。WebCenter Portalに用意された新しいJDeveloperテンプレートを使用すると、タスク・フロー、データ・コントロール、マネージドBeanなどのカスタム・コンポーネントを作成して、共有ライブラリとしてWebCenter Portalサーバーに直接デプロイできます。『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』の「JDeveloperを使用したWebCenter Portalのコンポーネントの開発」を参照してください。

  • 各担当者と、WebCenter Portalでの各担当者の役割に応じて再構築されたドキュメント・ライブラリ。

    • 『Oracle WebCenter Portalの管理』(このガイド)は、システム管理者が必要とする情報を提供しますが、システム管理者は、IT担当者やビジネス・ユーザーからの要求に応じて新しいマシンを設定し、既存のアプリケーションのシステムとデータベースをクローニングまたはバックアップし、さらには、パッチ、パッケージおよびアプリケーションをインストールして、その他の管理に関連する作業を実行します。

    • 『Oracle WebCenter Portalの使用』は、一般的にWebCenter Portalを使用して、コンテンツの提供およびレビューを行ったり、社会的な交流に参加したり、ホーム・ポータルを利用して独自のドキュメントやプロファイルを管理するナレッジ・ワーカーが必要とする情報を提供します。

    • 『Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』には、アプリケーション・スペシャリストが必要とする情報が記載されています。アプリケーション・スペシャリストは、ポータル・ビルダーを使用して、ポータル、その構造(ページの階層、ナビゲーション、セキュリティ)、およびそのコンテンツ(ページ上のコンポーネント、レイアウト、動作など)を作成および管理します。

    • 『Oracle WebCenter PortalおよびOracle Jdeveloperでのポータルの開発』には、開発者が必要とする情報が記載されています。開発者は、主にJDeveloperを使用して、ポータルとWebCenter Portal Frameworkアプリケションの両方に対するサポートを提供します。

    詳細は、「登場人物リスト」を参照してください。