プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

58 すべてのポータル・テンプレートの管理

この章では、すべてのユーザーが使用できるポータル・テンプレートの管理方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、Application Specialistロールに付与される権限(またはPortal Templates-Manage All権限)が必要です。この権限を持つユーザーは、他のユーザーが作成したプライベート・ポータル・テンプレートを含むすべてのポータル・テンプレートを表示および管理し、ポータル・テンプレートをインポートおよびエクスポートできます。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


58.1 ポータル・テンプレートの管理について

ポータルを作成する際は、そのポータルのベースとして、いずれかのデフォルト・ポータル・テンプレート、独自のカスタム・ポータル・テンプレート、または他のユーザーが作成および公開したポータル・テンプレートを使用できます。ポータル・テンプレートには、一貫性のあるルック・アンド・フィールと、組織のニーズを満たすように構成されたポータルの作成を開始するための効率的な方法が用意されています。詳細は、第3.1項「ポータル・テンプレートについて」を参照してください。

アプリケーション・スペシャリスト(またはPortal Templates-Manage All権限を持つユーザー)は、アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページからすべてのポータル・テンプレートを管理できます(図58-1)。現在使用可能なポータル・テンプレートを確認でき、不要になったポータル・テンプレートは削除できます。また、テンプレートを公開して全員が使用できるようにしたり、個人使用のみに限定したりできます。

ポータル・テンプレート・リストは最新かつ有効な状態に維持しておくことが重要です。ポータルの作成者は誰でも、自分のプライベートなテンプレートとパブリック・テンプレートの両方を表示できます。

「ポータル・テンプレート」ページからは、インポートおよびエクスポート・サービスも使用できます。詳細は、第58.3項「ポータル・テンプレートのインポートおよびエクスポート」を参照してください。

58.2 すべてのポータル・テンプレートの表示

アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページでは、各ポータル・テンプレートの作成者および作成日を簡単に確認できます。「アクション」メニューには、ポータル・テンプレートを削除するためのオプションもあり、ここからテンプレートを公開したり、非表示にすることもできます。

WebCenter Portal内のすべてのポータル・テンプレートを、その説明、作成者などの有用な情報とともに表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「ポータル」メニューで、「ポータル・ビルダー」を選択します。

  2. 「ポータル・テンプレート」タブをクリックして、「ポータル・テンプレート」ページを表示します(図58-1)。

    図58-1 ポータル管理: 「ポータル・テンプレート」ページ

    図58-1の説明が続きます
    「図58-1 ポータル管理: 「ポータル・テンプレート」ページ」の説明

58.3 ポータル・テンプレートのインポートおよびエクスポート

この項では、ポータル・テンプレートをインポートおよびエクスポートする方法について説明します。

システム管理者は、WLSTコマンドを使用してポータルおよびポータル・テンプレートをインポートおよびエクスポートすることもできます。これらのWLSTコマンドや、ポータルに関連するバックエンド・データの移行方法の詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理の「ポータル、テンプレート、アセットおよび拡張のデプロイ」を参照してください。

58.3.1 ポータル・テンプレートのインポート

アプリケーション・スペシャリスト(およびPortal Templates-Manage All権限を持つ他のユーザー)は、ポータル・アーカイブ(.parファイル)からWebCenter Portalにポータル・テンプレートをインポートできます。

インポートの際、アーカイブに含まれるすべてのポータル・テンプレートは再作成されます。ポータル・テンプレートが存在する場合は、削除および置換されます。ポータル・テンプレートが存在しない場合は作成されます。

新たにインポートされたポータル・テンプレートは、すぐには使用できません。インポートしたテンプレートを公開して、全員が使用できるようにする必要があります。第58.9項「ポータル・テンプレートの公開および非表示」を参照してください。

ドキュメント・サービス(ファイル、フォルダ、Wiki、ブログ)を使用するポータル・テンプレートは、WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリにコンテンツ・フォルダを自動的に持ちます。このコンテンツ・フォルダは、transport.mar\oracle\webcenter\lifecycle\importexport\data\oracle-webcenter-doclib\docsexport.zipにある.zipファイルのポータル・テンプレート・アーカイブに含まれています。


注意:

ポータル・テンプレート・アーカイブには、たとえばテンプレートのコンテンツ・フォルダには保存されていない、コンテンツ・プレゼンタで表示される情報など、テンプレートのコンテンツ・フォルダ外に保存されていて、ポータル・テンプレートで参照されるWebコンテンツやWebページは含まれません。同様に、テンプレート・アーカイブには共有アセットは含まれません。依存コンテンツはすべてターゲットに移行して、インポートしたテンプレートからアクセスできるようにする必要があります。ターゲット・サーバーに移動しないすべての依存コンテンツは、ポータル・テンプレートのインポートの際に失われます。

コンテンツ・フォルダを除外するオプションは、importWebCenterPortals WLSTコマンドで使用できます。詳細は、Oracle WebCenter Portalの管理のWLSTを使用したアーカイブからのポータル・テンプレートのインポートに関する項を参照してください。


.parファイルから1つ以上のポータル・テンプレートをインポートするには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ツールバーの「インポート」をクリックします。

    「ポータル・テンプレートのインポート」ペインが開きます(図58-2)。

    図58-2 ポータル・テンプレートのインポート

    図58-2の説明が続きます
    「図58-2 ポータル・テンプレートのインポート」の説明

  2. ポータル・テンプレート・アーカイブ(.parファイル)の場所を指定します。

    • 自分のコンピュータで表示: 入力フィールドをクリックするか、「参照」をクリックして「ファイルのアップロード」ダイアログを開き、ローカル・ファイル・システムの.parファイルに移動します。

    • WebCenter Portalサーバーで表示: WebCenter Portalがデプロイされているサーバーのパスを、アーカイブ・ファイル名を含めて入力します。たとえば、/tmp/MyPortalTemplateExport.parのように入力します。WebCenter Portalからアクセス可能な任意の共有場所を指定できます。

  3. 「アーカイブの参照」をクリックして、インポート可能なコンテンツを確認します(図58-3)。

    図58-3 ポータル・テンプレートのインポート

    図58-3の説明が続きます
    「図58-3 ポータル・テンプレートのインポート」の説明

    指定されたアーカイブのすべてのポータル・テンプレート名が表に表示されます。「タイプ」列は、アーカイブ内のポータル・テンプレートとターゲット上に存在するポータル・テンプレートとの間に競合がある場合を次のように示します。

    • 新規: この名前のポータル・テンプレートはターゲット上に存在しません。インポートの際は、新しいテンプレートが作成されます。

    • 置換: この名前で同じGUIDのポータル・テンプレートがターゲット上に存在します。インポート時には既存のテンプレートが削除され、アーカイブ内のバージョンに置き換えられます。

    • 競合: この名前のポータル・テンプレートがターゲットに存在するものの、ターゲット上のテンプレートのGUIDはインポートしようとするテンプレートとは異なります。または同様に、このテンプレートのGUIDはターゲット内のいずれかのテンプレートと同じですが、テンプレート名が一致しません。

      インポート・プロセス中、インポートしようとするポータル・テンプレートとターゲット上のポータル・テンプレート間に競合が検出された場合は、問題を解決する必要があります。たとえば、名前は一致するがGUIDが異なることが原因の競合では、ソース・ポータル・テンプレート名を変更して新しいエクスポート・アーカイブを作成するか、ターゲット・アプリケーションの競合するポータル・テンプレート名を変更して同じアーカイブをインポートすることが可能です。

  4. 「インポート」をクリックします。

  5. 既存のポータル・テンプレートを置き換える場合は、「はい」をクリックして上書きするかどうかを確認します。

    ポータル・テンプレート・アーカイブ内のすべてのコンテンツがインポートに含まれます。すべてのテンプレートが正常にインポートされると、情報メッセージが表示されます。

  6. 「ポータル・テンプレートのインポート」ダイアログにインポートの完了が表示されたら、「閉じる」をクリックして「ポータル・テンプレートのインポート」ペインを閉じます。

    図58-4 「ポータル・テンプレートのインポート」の進捗情報

    図58-4の説明が続きます
    「図58-4 「ポータル・テンプレートのインポート」の進捗情報」の説明

最初は、新しくインポートされたポータル・テンプレートは自分のみが使用できます。公開するには、第58.9項「ポータル・テンプレートの公開および非表示」を参照してください。

58.3.2 ポータル・テンプレートのエクスポート

アプリケーション・スペシャリスト(およびPortal Templates-Manage All権限を持つ他のユーザー)は、WebCenter Portalからポータル・アーカイブ(.parファイル)にポータル・テンプレートをエクスポートし、それを別のポータル・サーバーにデプロイできます。デフォルトのテンプレートはエクスポートできません。

エクスポートおよびインポート・ユーティリティは主に、WebCenter Portalインスタンス間での情報の移動に使用されますが、ポータル・テンプレートのエクスポート機能は、バックアップ・サービスとしても役立ち、他のユーザーとのテンプレートの共有と交換にも便利です。

ポータル・テンプレートには、ページ、ドキュメント、ディスカッション、リスト、およびカスタム・ロールやメンバーの詳細などのセキュリティ情報を含めることができます。

ポータル・テンプレートをエクスポートすると、この情報がすべてポータル・データ・ファイル(.pdr)にパッケージ化されます。このPDRファイルには、メタデータ・アーカイブ(.marファイル)とテンプレートのセキュリティ・ポリシー情報を含む単一のXMLファイルが含まれます。エクスポート・プロセスでは、1つ以上のテンプレートの.pdrファイルがアーカイブにパッケージ化されます。このアーカイブはローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。

テンプレート・データはポータル・テンプレート・アーカイブに含まれるので、テンプレート・データはターゲット・サーバーに手動で移行する必要がありません。

ドキュメント・ツール(ファイル、フォルダ、Wiki、ブログ)を使用するテンプレートは、WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリにコンテンツ・フォルダを自動的に持ちます。ポータル・ビルダーを使用してポータル・テンプレートをエクスポートする場合は、このフォルダに格納されたコンテンツがポータル・テンプレート・アーカイブ(.pdr)に自動的に含められるので、別のターゲット・サーバーに簡単にデプロイできます。このフォルダは、transport.mar\oracle\webcenter\lifecycle\importexport\data\oracle-webcenter-doclib\docsexport.zipにある.zipファイルに追加されます。


注意:

ポータル・テンプレート・アーカイブには、たとえばポータル・テンプレートのコンテンツ・フォルダには保存されていない、コンテンツ・プレゼンタで表示される情報など、別の場所に保存されていて、ポータル・テンプレートで参照されるWebコンテンツやWebページは含まれません。WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリでポータル・テンプレートに割り当てられたフォルダのみが、ポータル・テンプレート・アーカイブに含まれます。

エクスポート・アーカイブは、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存できます。


注意:

ポータルとポータル・テンプレートを1つのアーカイブ内にエクスポートすることはできません。ポータルのエクスポートは別のプロセスで、Oracle WebCenter Portalの管理のアーカイブからの1つ以上のポータルのインポートに関する項で説明しているように、システム管理者のみが実行できます。

WebCenter Portalから1つ以上のポータル・テンプレートをエクスポートするには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、表内の行をハイライト表示して、必要なポータル・テンプレートを選択します。

    複数のテンプレートを選択するには、[Ctrl]を押しながら行をクリックします。

  2. ツールバーの「エクスポート」をクリックします。

    「ポータル・テンプレートのエクスポート」ダイアログが開きます(図58-5)。選択したすべてのポータル・テンプレートが一覧表示されます。

    ポータル・テンプレートを除外する場合は、「削除」アイコンをクリックします。

    図58-5 ポータル・テンプレートのエクスポート

    図58-5の説明が続きます
    「図58-5 ポータル・テンプレートのエクスポート」の説明

  3. ポータル・アーカイブ名を変更するか(ファイル拡張子.par)、またはデフォルトの名前をそのまま使用します。

    ポータル・アーカイブのデフォルトのファイル名には、webcenter_random_number.parのように、一意性を維持するための乱数が含まれています。

  4. 「エクスポート」をクリックします。


    注意:

    • コンテンツ・フォルダを含めると、ポータル・テンプレート・アーカイブのサイズが大きくなります。多数のポータル・テンプレートまたはサイズの大きなコンテンツ・フォルダをエクスポートする場合は、アーカイブがファイルの最大アップロード・サイズ(デフォルトで2GB)を超えないよう注意してください。必要に応じて、Oracle WebCenter Portalの管理の最大ファイル・アップロード・サイズの変更に関する項の説明に従って、この設定を増やすようにシステム管理者に依頼します。

    • MDSにアーティファクトを格納するアセットでレガシー・ポータル・テンプレートを管理している場合は、すべての依存アーティファクトをMDSからコンテンツ・リポジトリに再配置することをお薦めします。MDSに格納されたアーティファクトを移動しない選択をする場合も、MDS WLSTコマンドexportMetadata/importMetadataを使用して、別の機会にMDSコンテンツを移動できます。例:

      exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Spaces', toLocation='/tmp/content', docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')

      importMetadata(application='webcenter', server='WC_Spaces', fromLocation='/tmp/content', docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')Notes


  5. エクスポート・プロセスの実行中に表示される進捗情報を確認します(図58-6)。

    エクスポート・プロセスが完了したら、エクスポート・アーカイブ(.par)の保存場所を指定します。

    図58-6 「ポータル・テンプレートのエクスポート」の進捗情報

    図58-6の説明が続きます
    「図58-6 「ポータル・テンプレートのエクスポート」の進捗情報」の説明

    次のいずれかを選択します。

    • 「ダウンロード」.parエクスポート・ファイルをローカル・ファイル・システムに保存します。

      ブラウザによってダウンロードが実行され、アーカイブがローカルに保存されます。実際のダウンロード先は、使用するブラウザの設定に依存します。

    • 「サーバーに保存」.parエクスポート・ファイルをサーバー上に保存します。たとえば、/tmpのように入力します。指定するサーバー・ディレクトリに、書込み権限があることを確認してください。

      「サーバーに保存」をクリックして、「サーバーの場所」を入力し、「保存」をクリックします。

  6. 「閉じる」をクリックします。

エクスポート・アーカイブ(.par)が指定の場所に保存されます。

58.4 新規ポータル・テンプレートの作成

第3.1項「ポータル・テンプレートについて」で説明している、すぐに使用できるポータル・テンプレートの変更はできませんが、Portal Templates-Create権限を持つユーザーであれば、新規ポータル・テンプレートを作成できます。この権限は、デフォルトでApplication Specialistロールに付与されています。

新規ポータル・テンプレートを作成するには、まず既存のテンプレートに基づいてポータルを作成してから(第2章「新規ポータルの作成と構築」を参照)、各自の要件に応じてこのポータルをカスタマイズします。その後、このカスタマイズしたポータルに基づいて新規ポータル・テンプレートを作成できます。ポータル・テンプレートの作成時には、ディスカッション、ドキュメント、リスト、メンバー情報(ロールを含む)、ページまたはアセットを親ポータルから継承することを選択できます。作成するテンプレートには、親ポータルのセキュリティ設定が継承されます。


注意:

新規ポータル・テンプレートを作成する際、このテンプレートは親ポータルからお知らせを継承しません。

アプリケーション・スペシャリスト(またはPortal Templates-Manage All権限を持つユーザー)は、ポータル・テンプレートを他のユーザーが使用できるように公開できます。公開しない場合、そのテンプレートはプライベートのままとなり、他のユーザーには表示されません。

ポータル・テンプレートを作成するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、「作成」をクリックして「作成」ダイアログを開きます(図58-7)。


    注意:

    新規ポータル・テンプレートのベースとして、ポータルが少なくとも1つ使用可能である必要があります。そうでない場合、「作成」アクションがアクティブになりません。

    図58-7 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「設定」ステップ

    図58-7の説明が続きます
    「図58-7 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「設定」ステップ」の説明

  2. 「設定」ステップで、適切な「ポータル・テンプレート名」「説明」(省略可能)を入力します。他のWebCenter Portalユーザーにとってわかりやすい、そのポータル・テンプレートを説明する名前を入力してください。テンプレートの名前は、第58.7項「ポータル・テンプレートの名前変更」の説明に従って、後で変更することもできます。

    ポータル・テンプレート名には、英数字、アンダースコア、空白、マルチバイト文字および特殊文字(&#など)を使用できます。使用できる最大の長さは200文字です。予約済キーワード(adminbuildergroupgroupshomelastpagepagesmy portalsmy spacesportalportalsspacespacessystemwebcenterwebcenter administrationwebcenter portalwebcenter portalswebcenter spacewebcenter spaces)は、大文字のみの場合も小文字のみの場合も、大文字と小文字の組合せの場合も、完全なポータル・テンプレート名としては使用できません。これらの予約語は長い名前の一部として使用できます(Sales Groupなど)。

  3. 「カテゴリ」リストから、このポータル・テンプレートのカテゴリを選択するか、適切なカテゴリがない場合は「<なし>」のままにしておきます。使用可能なカテゴリの説明は、表3-1「すぐに使用できるポータル・テンプレートおよびカテゴリ」を参照してください。「次へ」をクリックします。

  4. 「ポータル」ステップ(図58-8)で、新規ポータル・テンプレートのベースとして使用するポータルをリスト(自分が作成したポータルまたは管理権限を持つポータルが表示されています)から選択します。「次へ」をクリックします。

    図58-8 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「ポータル」ステップ

    図58-8の説明が続きます
    「図58-8 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「ポータル」ステップ」の説明

  5. 「コンテンツ」ステップで、親ポータルからこのポータル・テンプレートに継承するデータが含まれたサービスを選択します(図58-9)。


    注意:

    • ポータル・テンプレートは、親ポータルからお知らせを継承することはできません。

    • リスト定義は常にコピーされます。このステップで「リスト」チェック・ボックスを選択すると、リスト・データもコピーされます。

    • デフォルトでは、すべてのポータル・アセットがコピーされます。ポータル・アセットの完全なリストは、第20.1項「アセットについて」を参照してください。テンプレートにすべてのポータル・アセットを継承しない場合は、後でポータル・テンプレートを編集して、含めないアセット(タスク・フローやデータ・コントロールなど)を個別に削除できます。


    図58-9 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「コンテンツ」ステップ

    図58-9の説明が続きます
    「図58-9 ポータル・テンプレートの作成ダイアログ: 「コンテンツ」ステップ」の説明

  6. 「作成」をクリックします。

    新規ポータル・テンプレートが「ポータル・テンプレート」ページに表示されます。デフォルトでは、テンプレートはプライベートに設定されているため、ホーム・ポータル内の他のユーザーの個人用「ポータル・テンプレート」ページには表示されません。

  7. ポータル・テンプレートをすべてのWebCenter Portalユーザーが使用できるように公開するには、テンプレート名を選択して、「アクション」メニューをクリックし、「パブリックにする」を選択します。

    このテンプレートが公開されて、すべてのユーザーのホーム・ポータル内の「ポータル・テンプレート」ページに表示されます。

58.5 ポータル・テンプレートに関する情報の表示

ポータル・テンプレートに関する情報を表示するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ポータル・テンプレートの行をクリックします。

  2. 「アクション」メニューから「ポータル・テンプレートについて」を選択します。

    「ポータル・テンプレートについて」ダイアログが開きます(図58-10)。

    図58-10 「ポータル・テンプレートについて」ダイアログ

    図58-10の説明が続きます
    「図58-10 「ポータル・テンプレートについて」ダイアログ」の説明

  3. 「ポータル・テンプレートについて」ダイアログで、次の情報を参照します。

    • 名前: ポータルURLに表示されるこのポータル・テンプレートの内部名。ポータル・テンプレートの内部名を変更することはできません。

    • 表示名: このポータル・テンプレートの表示名。この名前は、テンプレートを選択できる場所に表示されます(「ポータルの作成」ダイアログや「ポータル・テンプレート」ページなど)。デフォルト・ポータル・テンプレートの表示名を変更することはできません。自分で作成したカスタム・ポータル・テンプレートの表示名を変更するには、第58.7項「ポータル・テンプレートの名前変更」を参照してください。

    • 内部ID: このポータル・テンプレートのID。他のアプリケーションはこのIDを使用してこのポータル・テンプレートを参照できます。

    • 説明: このポータル・テンプレートの説明。この説明は、このポータル・テンプレートの作成時に指定されます。ポータル・テンプレートの説明を変更することはできませんが、テンプレートの名前を変更する際に、「名前変更」ダイアログで新しい説明を入力できます(第58.7項「ポータル・テンプレートの名前変更」を参照)。

    • 作成者: このポータル・テンプレートの作成者のユーザー名。

    • 作成日: このポータル・テンプレートが作成された日時。

    • ダイレクトURL: このポータル・テンプレートに直接アクセスするためのURL。

58.6 ポータル・テンプレートの検索

グローバル検索では、ポータル・テンプレート、ページ・テンプレート、リソース・カタログ、ナビゲーション・モデルなどのポータル・アセットは検索されません。アプリケーションに大量のポータル・テンプレートが含まれている場合、ポータル・テンプレートの名前や説明を検索する際に「ポータル・テンプレート」ページの「フィルタ」フィールドを使用すると便利です。

「名前」または「説明」に含まれる文字列でポータル・テンプレートを検索するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、「フィルタ」フィールドに検索文字列を入力します。

  2. 「フィルタ」アイコンをクリックします(図58-11)。

    図58-11 「フィルタ」アイコン

    「フィルタ」アイコン

    「ポータル・テンプレート」ページに、入力した検索文字列が含まれている「名前」または「説明」を持つポータル・テンプレートが表示されます。

  3. 現在の検索文字列を消去してすべてのポータル・テンプレートを表示するには、「フィルタのクリア」アイコンをクリックします(図58-12)。

    図58-12 「フィルタのクリア」アイコン

    「フィルタのクリア」アイコン

58.7 ポータル・テンプレートの名前変更

ポータル・テンプレートの名前を変更するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ポータル・テンプレートの行をクリックします。

  2. 「アクション」メニューから「ポータル・テンプレートの名前変更」を選択し、「ポータル・テンプレートの名前変更」ダイアログを開きます。

  3. 「表示名」フィールドに、ポータル・テンプレートの新しい名前を入力します。必要に応じて、「説明」を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

58.8 ポータル・テンプレートへのアクセスの設定

特定のユーザーやグループに、ポータル・テンプレートに対する読取り専用アクセス権や管理アクセス権を付与できます。

ポータル・テンプレートへのアクセスを設定するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ポータル・テンプレートの行をクリックします。

  2. 「アクション」メニューから「テンプレート・アクセスの設定」を選択します。

    「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログが開きます(図58-13)。

    図58-13 「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログ

    図58-13の説明が続きます
    「図58-13 「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログ」の説明

  3. 「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログで、次の操作を実行します。

    • 「ユーザーの追加」をクリックして、ユーザーのリストから選択したりユーザー名を検索したりできる「ユーザーの検索」ダイアログを開きます。

    • 「グループの追加」をクリックして、ユーザー・グループを検索できる「グループの検索」ダイアログを開きます。

    アイデンティティ・ストアでユーザーやグループを検索する場合のヒントは、第30.5.1項「アイデンティティ・ストアでのユーザーまたはグループの検索」を参照してください。

  4. 「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログに一覧表示されているユーザーまたはユーザー・グループごとに、付与するアクセス・レベルを指定します(ユーザーまたはユーザー・グループごとに1つの権限)。

    • このポータル・テンプレートに対する読取り専用アクセス権を付与するには、「表示」チェック・ボックスを選択します。

    • このポータル・テンプレートに対する完全なアクセス権を付与するには、「管理」チェック・ボックスを選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

58.9 ポータル・テンプレートの公開および非表示

WebCenter Portal内に作成可能なテンプレートの数に制限はありませんが、テンプレート数を限定したほうが効果的な場合もあります。アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページでは、すべてのユーザーが使用できるテンプレートのリストを保持できます。

ポータル・テンプレート(デフォルトのテンプレートも含む)を公開または非表示にするには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ポータル・テンプレートを選択します。

  2. 「アクション」メニューから、次のいずれかを選択します。

    • このテンプレートをすべてのWebCenter Portalユーザーに公開するには、「パブリックにする」を選択します。

    • このテンプレートをすべてのユーザーのホーム・ポータル内のポータル・テンプレート・リストから削除するには、「パブリック・アクセスの削除」を選択します。ただしこのオプションを選択した場合でも、このテンプレートの作成者と、「テンプレート・アクセスの設定」ダイアログで「表示」または「管理」のアクセス権を明示的に付与したユーザーには(第58.8項「ポータル・テンプレートへのアクセスの設定」を参照)、このテンプレートは表示されます。

  3. 確認プロンプトで、選択を確認します。

58.10 ポータル・テンプレートの削除


注意:

すぐに使用できるポータル・テンプレートを削除することはできません。ただし、第58.9項「ポータル・テンプレートの公開および非表示」の説明に従って、デフォルトのテンプレートをプライベートにすることで、すべてのユーザーに対して非表示にできます。

ポータル・テンプレートを削除しても、このテンプレートを使用して作成されたポータルは影響を受けません。

不要になった1つ以上のポータル・テンプレートを削除するには:

  1. アプリケーション・レベルの「ポータル・テンプレート」ページで(第58.2項「すべてのポータル・テンプレートの表示」を参照)、ポータル・テンプレートを選択します。

  2. 「アクション」メニューから「ポータル・テンプレートの削除」を選択します。

  3. 確認プロンプトで、「削除」をクリックします。