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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
E50013-05
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2 新規ポータルの作成と構築

この章では、新規ポータルを作成する方法、およびオプションでポータル・ページを作成して、新規ポータルにポータル・ページをただちに移入する方法を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。


権限:

この章のタスクを実行するには、アプリケーション・レベルのCreate Portals権限が必要です。この権限は、デフォルトですべての認証済ユーザーに付与されています。ポータル作成者には、ポータルのModeratorというロールが付与されます。ポータルでBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Contentという権限を持つポータル・モデレータまたはポータル・メンバーである場合、ポータルでページを作成できます。

権限の詳細は、第29.1項「ポータルのロールと権限について」を参照してください。


2.1 新規ポータルの作成について

新規ポータルの作成を開始する前に、WebCenter Portalでのポータルのプランニングおよび第1.3.1項「ポータルとは」を確認してください。

WebCenter Portalには、様々な活動をサポートするポータルを作成するためのポータル・テンプレートが用意されています。ポータルの開始ポイントとなる新規ポータルを作成する際、作成するポータルに適した組込みの機能を持つポータル・テンプレートを選択できます。デフォルト・ポータル・テンプレートを使用したり、テンプレートのベースとして既存のポータルを使用した独自のカスタム・ポータル・テンプレートを作成したりできます。ポータル・テンプレートの詳細は、第3章「ポータル・テンプレートの使用」および第58章「すべてのポータル・テンプレートの管理」を参照してください。ポータルは作成後に、タスク・フローやポートレットのナビゲーション・コントロール、色スキームおよびルック・アンド・フィールを含めて、ブラウザ内から全面的にカスタマイズできます。

ポータルを作成すると、その作成者はデフォルトでポータルのモデレータになり、Moderatorロールが割り当てられます。このロールでは、ポータル内でManage Security and Configuration権限が付与されます。つまり、ポータルを管理する必要があり、ポータルのプレゼンテーションとコンテンツを完全に制御できる権限を持ちます。新規ポータルを作成する際に、WebCenter Portalではデフォルトの権限を持つデフォルトのポータル・ロールが作成されます。ポータル・モデレータはポータル・メンバーにこれらのロールを割り当てたり、必要に応じてデフォルトの権限を変更したり、新しいカスタム・ロールを作成したりできます。詳細は、第7.7項「ポータルでのセキュリティの管理」を参照してください。


注意:

ポータルの作成者は、常にポータルのManage Security and Configuration権限を持ちます。デフォルトのModeratorロールが、権限が少ないロール(ParticipantまたはViewerロールなど)に変更されている場合、またはカスタム・ロールが別の権限に変更されている場合でも、この権限は保持されます。

ポータル・テンプレートでツールを有効にすると、そのツールはそのテンプレートに基づくすべてのポータルで有効になります。このようにポータルの作成時にツールを有効にした場合でも、WebCenter Portalではバックエンド・サーバーでの必要な構成を、ポータルの作成時ではなく初回使用時に処理します。これは「遅延プロビジョニング」と呼ばれ、ツールのプロビジョニングを初回使用時まで延期することにより、新規ポータルの迅速な作成を実現します。ポータルでツールを手動で有効にした場合は、WebCenter Portalがバックエンド・サーバーで必要な構成をただちに処理します。詳細は、第39.1項「ツールとサービスについて」を参照してください。

どのポータルも1つまたは複数のサブポータルの親になることができます。これにより、ポータル階層を開発できます。詳細は、第5章「サブポータルの使用」を参照してください。

2.2 新規ポータルの作成


警告:

  • Internet Explorerを使用している場合は、WebCenter Portalを使用して新規ポータルの作成を試みる前に、互換性モードをオフにしてください。Internet Explorerで、「ツール」メニューから「互換表示設定」を選択します。「互換表示設定」ダイアログで、すべてのオプションの選択を解除し、「閉じる」をクリックします。

  • WebCenter Portalでは、1つのブラウザ・タブまたはウィンドウ表示のみがサポートされます。WebCenter Portalを複数のブラウザ・タブやウィンドウに同時に表示しようとしても、正しく動作しません。


新規ポータルを作成するには:

  1. 次のいずれかの方法で、ポータルの作成ウィザードを開きます。

    ポータル・テンプレートの選択画面が表示されます(図2-4)。

    図2-4 ポータル・テンプレートの選択

    図2-4の説明が続きます
    「図2-4 ポータル・テンプレートの選択」の説明

  2. 「ポータル・テンプレートの選択」。新規ポータルのベースとして使用できるポータル・テンプレートを検索し、使用するテンプレートの下にある「これを使用」をクリックすると、ポータルの仕様画面(図2-5)が表示されます。


    注意:

    • カスタムのポータル・テンプレートには、ディスカッション、ドキュメント、リスト、メンバー情報(ロールなど)、ページ、アセットなど、事前シード済のデータが含まれる場合があります。こうしたテンプレートを選択した場合、新しいポータルにはすべての事前シード済データが含まれます。

    • テンプレートを選択した後、ポータルの作成を完了する前にそのテンプレートが他のユーザーによってプライベート化された場合、テンプレートは使用できなくなり、エラーが発生します。


    図2-5 ポータルの仕様画面

    図2-5の説明が続きます
    「図2-5 ポータルの仕様画面」の説明

  3. 「タイトルと説明」。必要に応じてデフォルトのポータルのタイトルを変更し、オプションでポータルの説明とキーワードを入力します。検索結果で発見しやすくするために、ポータルのコンテンツに関連するキーワードを入力します。キーワードはスペースまたはカンマで区切ります。

    ここで入力するタイトルは表示名であり、ポータルの上部や、「ポータル」メニュー、「ポータル」ページなど、ポータルの選択が可能なその他の場所の上部に表示されます。ポータルのタイトルには、英数字、アンダースコア、空白、マルチバイト文字、特殊文字(&#など)を使用できます。使用できる最大の長さは200文字です。予約済キーワード(adminbuildergroupgroupshomelastpagepagesmy portalsmy spacesportalportalsspacespacessystemwebcenterwebcenter administrationwebcenter portalwebcenter portalswebcenter spacewebcenter spaces)は、大文字のみの場合も小文字のみの場合も、大文字と小文字の組合せの場合も、完全なポータル名としては使用できません。これらの予約語は長い名前の一部として使用できます(Sales Groupなど)。


    注意:

    WebCenter Portalでは、サポートされていない特殊文字(-など)や、ここで指定した表示名の中の空白文字を削除して、ポータルの最初の内部を導出します。たとえば、タイトルのMy Mega-Portalから内部名のMyMegaPortalが生成されます。このポータルのURLは、http://host:port/webcenter/portal/MyMegaPortalとなります。

  4. 「属性」。表示された場合、ポータルのカスタム属性の値を入力します。


    注意:

    「属性」セクションは、選択したポータル・テンプレートにカスタム属性が定義されている場合にのみ表示されます。図2-5は、ポータル・テンプレートにカスタム属性が定義されている場合の画面を示しています。

  5. 「URL」。必要に応じて、ポータルのデフォルトURLを変更します。ポータルの内部名はこのフィールドから導出されます。

  6. 「アクセス」。ポータルのアクセス・レベルを選択します。

    • 「パブリック」(デフォルト): WebCenter Portalの登録済ユーザーであるかどうかに関係なく、誰でもこのポータルにアクセスできます。この設定を選択すると、ポータル内のPublic-Userロールには、ページ、リスト、イベント、ノート、お知らせ、ディスカッション、ドキュメントを表示する権限が自動的に付与されます。パブリック・ユーザーには、ポータル内での編集、作成、管理権限はありません。

    • プライベート: ポータルにアクセスするには、メンバーシップ(招待、または有効な場合は自己登録のいずれかを介する)が必要です。このポータルは、「ポータル」ページの使用可能なポータルのリストに表示され、検索結果にも表示されます。

    • 非表示: ポータルにアクセスするには、メンバーシップ(招待による)が必要です。このポータルは、「ポータル」ページの使用可能なポータルのリストには表示されず、検索結果にも表示されません


    注意:

    アクセス・レベルを選択すると、選択したポータル・テンプレートで指定されていたアクセス・レベルはオーバーライドされます。たとえば、「パブリック」アクセスが指定されているポータル・テンプレートを選択した場合に、新規ポータルに対して「プライベート」のアクセス・レベルを選択すると、ポータルは「プライベート」に設定されます。パブリック・メタデータはポータル・テンプレートからコピーされないので、パブリック・ユーザーはポータルにアクセスできません。同様に、「プライベート」または「非表示」が指定されているポータル・テンプレートを選択した場合に、新規ポータルに対して「パブリック」を選択すると、パブリック・ユーザーにはポータル内のページとサービスにアクセスする権限が付与されます。

  7. ポータル作成時に新規ポータル用のページを作成する場合は、作成と同時にポータルで使用可能になる複数のページおよびサブページを作成するショートカットがウィザードに用意されています。第2.3項「新規ポータル作成時のページの作成」を参照してください。

  8. 「作成」をクリックします。

    ポータルの作成中はWebCenter Portalで進捗状況がレポートされ、ポータルの作成が完了すると通知が表示され、次のステップの選択肢が示されます(図2-6)。

    図2-6 ポータル作成完了

    図2-6の説明が続きます
    「図2-6 ポータル作成完了」の説明

  9. 「次の動作を指定しますか。」の下にある選択肢から1つ選択します。

    • 「自分のポータルの表示」を選択すると、図2-7の例に示すように、新規ポータルのホーム・ページが表示され、作成したページにすぐに移動できます。

      図2-7 ポータルの表示

      図2-7の説明が続きます
      「図2-7 ポータルの表示」の説明

    • 「自分のポータルの編集」を選択すると、ポータルがポータル・エディタで開きます(図2-8)。ポータルの編集タスクの詳細は、第6章「ポータルの編集」を参照してください。

      図2-8 ポータルの編集

      図2-8の説明が続きます
      「図2-8 ポータルの編集」の説明

    • 「自分のポータルの管理」を選択すると、ポータルの管理設定が開きます(図2-9)。ポータルへのメンバーの追加など、ポータルの管理タスクの詳細は、第7章「ポータルの管理」を参照してください。

      図2-9 ポータルの管理

      図2-9の説明が続きます
      「図2-9 ポータルの管理」の説明

    • (選択したポータル・テンプレートで「ドキュメント」ツールが有効な場合)「ドキュメントのアップロード」を選択すると、「ドキュメント」ページが表示され、ポータルでドキュメントの管理および追加を実行できます。詳細は、Oracle WebCenter Portalの使用の「ドキュメントの作成と管理」(特にファイルのアップロードに関する項)を参照してください。

      図2-10 「ドキュメント」ページ

      図2-10の説明が続きます
      「図2-10 「ドキュメント」ページ」の説明

    • 「すべてのポータルの参照」を選択すると、ホーム・ポータルに「ポータル」ページ(ポータル・ブラウザ)が開きます(図2-11)。

      図2-11 ポータル・ブラウザ

      図2-11の説明が続きます
      「図2-11 ポータル・ブラウザ」の説明

    • 「別のポータルの作成」を選択すると、別の新規ポータルを作成できます。

ポータルの作成者としてこのポータルのModeratorロールが自動的に付与され、このガイドの各章に説明されているように、ポータルを移入、カスタマイズおよび管理できるようになります。

どのポータルも1つまたは複数のサブポータルの親になることができます。これにより、ポータル階層を開発できます。詳細は、第5章「サブポータルの使用」を参照してください。

2.3 新規ポータル作成時のページの作成

ポータル作成ウィザードの特別の構文を使用して、ポータルの作成中に新規ポータル用のページをインプレースに作成できます。既存のポータルにページを作成する方法は、第12.2項「ポータルでのページまたはサブページの作成」を参照してください。


注意:

ここでの説明に従って新規ポータルの作成時にページを作成する場合、ページのページ・スタイルは選択できません。ポータル用に選択したポータル・テンプレートに「デフォルト・ページ・スタイル」というページ・スタイルが含まれている場合、そのページ・スタイルがこの方法で作成されるすべてのページに使用されます。それ以外の場合は、すぐに使用可能な「空白」ページ・スタイルがページに適用されます(表25-1「すぐに使用可能なページ・スタイル」を参照)。ページを作成した後にページのページ・スタイルを変更することはできません。

新規ポータルの作成時にページを作成するには:

  1. ポータル作成ウィザードで、「ページの追加」をクリックします(図2-12)。

    図2-12 ポータル作成ウィザードでのページの作成

    図2-12の説明が続きます
    「図2-12 ポータル作成ウィザードでのページの作成」の説明

  2. ポータルに最上位レベルのページのセットを作成する場合は、ページ名をカンマで区切って入力するか(図2-13を参照)、行ごとにページ名を入力します。


    注意:

    デフォルトでは、すべての新規ポータルにホーム・ページが含まれます。選択したポータル・テンプレートにもすぐに使用できるシステム・ページが追加で含まれている場合があり、「既存のページ」の下に表示されます。すぐに使用できるシステム・ページすべてのリストは、第7.10.2項「ポータル管理でのシステム・ページの使用」を参照してください。

    図2-13 ポータル作成ウィザードでのページの作成: 基本的な構文

    図2-13の説明が続きます
    「図2-13 ポータル作成ウィザードでのページの作成: 基本的な構文」の説明

  3. 必要に応じて、「詳細オプションを表示します」をクリックして、次の操作のための構文および例を表示します。

    • サブページなど、より高度なページ階層の作成

    • 特定のシステム・ページへのリンクをページ・ナビゲーションに追加

    • ポータル・テンプレートから移入されたページ名の変更

    画面上の指示に従って構文を入力します(図2-14)。

    図2-14 ポータル作成ウィザードでのページの作成: 高度な構文

    図2-14の説明が続きます
    「図2-14 ポータル作成ウィザードでのページの作成: 高度な構文」の説明

    図2-15に示すように、この例ではページ・ナビゲーションが事前に移入された新規ポータルが作成されます。

    図2-15 新規ポータルのページ・ナビゲーション

    図2-15の説明が続きます
    「図2-15 新規ポータルのページ・ナビゲーション」の説明

  4. ポータル定義に入力された情報を改訂または確認するには、「ポータル情報」をクリックして前のページに戻ります。そこから、「ページの追加」を再度クリックできます。ページの仕様構文は失われません。

2.4 次に行う作業

ポータルを作成したら、それを移入する必要があります。部門のポータルを即座に設定する必要がある状況に置かれており、追加するコンテンツとリンクは用意されている場合は、週末までにマネージャに対してなんらかの成果を提示できる可能性があります。ただし、ポータルの外観に関する構想は持っているが、その構想を実現するために使用するコンポーネントと手順はまだ用意されていません。表2-1では、ユーザーが尋ねる可能性のある質問に対して回答し、必要な情報が記載されているドキュメントを参照します。

表2-1 ポータルの構築


行う作業 理解して実行する必要がある項目

コンテンツの追加

ポータルにコンテンツを移入する(さらに、ポータルに追加できる項目の種類について理解する)

ポータルのコンテンツをページに追加しますが、このページはポータル・ナビゲーション・アイテムとして公開されています(ポータル上部のタブ、または横側ナビゲーション・ペインのリンク)。

ポータルに新しく作成するページは、ポータルを作成するために選択したポータル・テンプレートには依存しません。新しいページを作成して、その外観を自由に設計できます。たとえば、Wikiページを作成する場合は、ページ作成ウィザードで「Wikiページ」というページ・スタイルを選択できます。空白ページから開始して、そこにいくつかの領域を追加する場合は、空白ページにリージョンを作成し、各リージョンに必要なコンポーネントを追加できます。

新しいページの作成、およびそのページをポータル・ユーザーに公開するためのページ・スタイルの選択の詳細は、第12.2.2項「既存のポータルでのページまたはサブページの作成」を参照してください。

ページの編集およびページヘのコンテンツの追加の詳細は、第12.4項「ページの編集」を参照してください。

ページに追加できるいくつかのコンポーネントの詳細は、第23.1.1項「組込みリソース・カタログ」を参照してください。


他のユーザーがポータル内のページを編集して、コンテンツ(リンク、テキストなど)を追加できるようにする

他のユーザーがポータル・ページを編集できるようにするには、該当するユーザーに対してページの編集権限を付与する必要があります。各ページで独自の権限セットを付与するか、またはポータル内のすべてのページを編集するための権限を付与してから、特定のページに対して個別に権限をカスタマイズできます。

ページのレイアウトおよび構造の編集

ページの背景色またはイメージを変更する

第12.4.4項「ページの背景色、イメージおよびCSSエンコーディングの指定」を参照してください。


ページのレイアウトを変更する

第12.4.5項「新規コンテンツ・リージョンの追加」を参照してください。


ページ内にタブを作成する

第12.4.6項「タブを使用した階層化されたコンテンツ・リージョンの作成」を参照してください。

ナビゲーションの変更

ポータル・ナビゲーションに、ネストされた階層を作成する

次のいずれかの方法で、ポータル・ナビゲーションに2レベル階層を作成できます。


ポータル・ナビゲーションで、ポータル内の既存のページ(Wikiまたはブログ・ページを含む)にリンクを追加する

デフォルトでは、ポータル・ページは、作成時にポータル・ナビゲーションに自動的に追加されます(第12.2.2項「既存のポータルでのページまたはサブページの作成」を参照)。ただし、個人用ページシステム・ページおよびビジネス・ロール・ページは、ポータル・ナビゲーションに自動的には追加されません。WebCenter Portalの様々なタイプのページの詳細は、第1.3.7項「ページとは」を参照してください。

ポータル・ナビゲーションにポータル・ページが表示されない場合は、非表示にされている可能性があります。ページを表示するには、ページのプロパティを編集して、可視性プロパティを選択します。第13.9項「ポータル・ナビゲーションでのページの表示と非表示の切替え」を参照してください。

個人用ページ、システム・ページまたはビジネス・ロール・ページを公開するか、またはポータル・ナビゲーションの2番目の場所にポータル・ページを追加するには:

  • ポータル・エディタまたはポータル管理で、「追加」アイコンをクリックし、「ページ・リンク」を選択します。

    「ページ・リンク」オプション

  • 使用できるページのいずれかを選択して、ナビゲーションに追加します。

    ページの選択

    ページがポータル・ナビゲーションに追加されます。

    新しく追加されたページ

第13.2項「ポータル・ナビゲーションへの既存ページの追加」も参照してください。


ポータル・ナビゲーションで、別のポータル内の既存のページ(Wikiまたはブログ・ページを含む)にリンクを追加し、ページを表示する際に、他のポータルのナビゲーションを表示するかまたは非表示にするかを選択する

ポータルの外部から、接続されているコンテンツ・リポジトリに存在するページヘのリンクを作成するには:

  • ポータル・エディタまたはポータル管理で、「追加」アイコンをクリックし、「リンク」を選択します。

    「リンク」オプション

  • パス・プロパティをターゲット・ページのURLに設定します。

ブラウザのアドレス・フィールドに示されているように、ターゲット・ページのURLを入力すると、トップ・ナビゲーションを使用したこの例のように、ポータル内にターゲット・ページが表示されます。

メニューが公開されているターゲット・ページ

ターゲットのポータル・ナビゲーションを非表示にして、ターゲット・ページのみを表示するには、ターゲット・ページを編集して、パス・プロパティ(ページ・プロパティの「詳細設定」タブにあります)の値をナビゲーション・アイテムの「パス」フィールドにコピーします。ナビゲーション・アイテムをクリックすると、次に示すように、ポータルを囲まずにページが表示されます。

メニューがないターゲット・ページ

注意: ページではなくWikiドキュメントにリンクを追加した場合、この方法を使用してWikiに対してターゲット・ポータル・ナビゲーションを非表示にすることはできません。かわりに、下の「ポータルに新しいWikiページを追加する(ページ全体をWikiにする)」の行に説明されているように、Wikiドキュメントを含む新しいページを追加します。次に、ページを編集して、(ページ・プロパティの「詳細設定」タブで)パス・プロパティの値をナビゲーション・アイテムの「パス」フィールドにコピーします。


ポータル・ナビゲーションで、非ページ・ナビゲーション・アイテム(コンテンツ・アイテム、コンテンツ問合せ、ナビゲーション参照、フォルダ、セパレータなど)を追加する

第22.3.3項「ナビゲーション・モデルへのアイテムの追加」を参照してください。

注意: ドキュメントやWikiへの「コンテンツ・アイテム」リンクを作成する場合、ターゲットは編集コントロールを公開しません。


ポータル・ナビゲーションで、関連するターゲットの場所を表示するために拡張できる、メニューまたはラベルを作成する

ポータル・エディタまたはポータル管理で、「追加」アイコンをクリックし、「フォルダ」を選択します。フォルダに名前を付けてから、その下にナビゲーション・アイテム(ページ・リンク、リンク、定義したナビゲーション・モデルなど)を追加します(第22.2項「ナビゲーション・モデルの作成」を参照)。

フォルダの下に既存のナビゲーション・アイテムをドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。

ページの「フォルダ」オプション

メニューがポータル・ナビゲーションに追加されます。

ナビゲーションでメニューがあるフォルダ

第22.3.3項「ナビゲーション・モデルへのアイテムの追加」も参照してください。


ポータル・ナビゲーションで、ページを再配置する

第13.3項「ポータル・ナビゲーションでのページ順序およびページ階層の調整」を参照してください。


ポータル・ナビゲーションで、ページを削除する(ページ自体は削除しない)

ナビゲーションでページを非表示にするには、第13.9項「ポータル・ナビゲーションでのページの表示と非表示の切替え」を参照してください。

注意: ページを削除するには、第13.5項「ページの削除」を参照してください。


ポータル・ナビゲーションを横側から上部タブに変更する(逆の場合も同様)

上部タブおよび横側を変更するには、ポータルのページ・テンプレートを変更して、ポータルの作成に使用したポータル・テンプレートで確立されたページ・テンプレートをオーバーライドするだけです。第7.3.2項「ポータルのページ・テンプレートの変更」を参照してください。

第21.1.1項「組込みページ・テンプレートについて」も参照してください。

Wikiおよびその他のドキュメントでの作業

ポータルに新しいWikiページを追加する(ページ全体をWikiにする)

次のいずれかの操作を行います。

  • 「Wiki」ページ・スタイルを使用して、新しいWikiページを作成します。第12.2.2項「既存のポータルでのページまたはサブページの作成」を参照してください。

    新しいWikiページ

  • または、Wikiドキュメントを作成してから、様々な方法でページに追加します。Oracle WebCenter Portalの使用の新規Wikiドキュメント・アクションを使用したWikiドキュメントの作成に関する項を参照してください。

ヒント: Wikiで作業するには、ドキュメント・ツールを有効にします。第39.2項「ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化」を参照してください。

第37章「ポータルへのWikiの追加」も参照してください。


ポータルのページに既存のドキュメントやWikiを表示する

ドキュメントを追加するページを編集します。ドキュメントを、その他のコンポーネントを含む既存のページ上の領域に追加するか、または新しい空白ページに追加してドキュメントをページ全体に表示できます。リソース・カタログを使用して、ドキュメントをページに追加します。

  • すでにポータル内に存在する既存のドキュメントを表示するには、「コンテンツ管理」「ポータル・ドキュメント」を開いてドキュメントを選択し、「追加」をクリックします。

  • 接続されているコンテンツ・リポジトリで使用可能な既存のドキュメントを表示するには、「コンテンツ管理」「すべてのコンテンツ」を開きます。ドキュメントを検索して選択し、「追加」をクリックします。

既存のドキュメントの追加

ドキュメントは、リンク、イメージ、プレビュー、編集可能なビュー(ドキュメント・ビューア)、編集不可のビュー(コンテンツ・プレゼンタ)などの様々な方法で公開できます。第34.3項「選択したフォルダまたはファイルのページへの追加」およびこの表の次の2行を参照してください。


ポータルのページに既存のドキュメントやWikiを追加する(編集コントロールを含む)

ユーザーがドキュメントを編集できるようにするには、「ドキュメント・ビューア」タスク・フローでドキュメントを追加します。第34.3項「選択したフォルダまたはファイルのページへの追加」を参照してください。

「ドキュメント・ビューア」オプション

「ドキュメント・ビューア」タスク・フローのFeatures Offプロパティを使用して、公開されている編集コントロールをカスタマイズできます。表35-7 「「ドキュメント・ビューア」タスク・フローのパラメータ」を参照してください。


ポータルのページに既存のドキュメントやWikiを追加する(編集コントロールを含まない)

ドキュメントの編集コントロールをユーザーからは非表示にするには、「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローでドキュメントを追加します。第34.3項「選択したフォルダまたはファイルのページへの追加」を参照してください。

「コンテンツ・プレゼンタ」オプション

注意: 「ページ・リンク」を使用して、ポータル・ナビゲーションにページを公開できます。ドキュメントやWikiを表示する際に、ポータル・ナビゲーションに公開する(編集コントロールを含まない)別の方法は、ドキュメントやWikiを「コンテンツ・アイテム」としてポータル・ナビゲーションに追加することです。第22.3.3項「ナビゲーション・モデルへのアイテムの追加」を参照してください。

デフォルトのフォーカスの制御

フォーカスを、下部(「コメント」タブ)にあるデフォルトのフォーカスからターゲットのドキュメントやWikiの上部に移動して、下部にあるすべてのタブ付きペインを削除する

ページ・エディタ(コンポーザ)で、「ドキュメント・ビューア」または「コンテンツ・プレゼンタ」タスク・フローの「編集」アイコン (レンチ)アイコンをクリックして、「コンポーネント・プロパティ」ダイアログを開きます。

Features Offプロパティに追加します(sidebars)。

ポータルおよびポータル・アクティビティの他のユーザーとの共有

ポータルにユーザーを追加して、ポータル・メンバーシップを確立する

第30.3項「ポータルのメンバーシップ・オプションの設定」を参照してください。

ポータルのロールとメンバーの詳細は、第30章「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照してください。


ユーザーをポータルに招待し、メンバーになるオプションを指定する

第30.3項「ポータルのメンバーシップ・オプションの設定」を参照してください。

ポータルのロールとメンバーの詳細は、第30章「ポータル内のメンバーの管理およびロールの割当て」を参照してください。


すべてのポータル・メンバーに対してメッセージをブロードキャストする

ページに「お知らせ」タスク・フローを追加するか、またはポータル・ナビゲーションに「お知らせ」ページを追加します(「ページ・リンク」)。詳細は、第43章「ポータルへのお知らせの追加」を参照してください。

ヒント: お知らせで作業するには、お知らせツールを有効にします。第39.2項「ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化」を参照してください。


ポータル・メンバーにディスカッション・フォーラムを提供して質問を問いかけ、回答について議論する

ページに「ディスカッション」タスク・フローを追加するか、またはポータル・ナビゲーションに「ディスカッション」ページを追加します(「ページ・リンク」)。詳細は、第46章「ポータルへのディスカッション・フォーラムの追加」を参照してください。

デフォルトでは、ディスカッションが有効化された後、WebCenter Portalによって新しいポータルに1つのディスカッション・フォーラムが作成されます。オプションで、デフォルト設定を変更して、複数のディスカッション・フォーラムをポータルに割り当てることができます。第46.3項「ポータルのディスカッション・フォーラムの設定の変更」を参照してください。

ヒント: ディスカッションで作業するには、ディスカッション・ツールを有効にします。第39.2項「ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化」を参照してください。


イベント・カレンダを表示する

個人用Outlookカレンダを表示する

「イベント」ページまたはタスク・フローにポータル・イベントを表示するには、第44.5,項「ポータルの「イベント」ページでのイベントの表示」を参照してください。

他のポータルからのポータル・イベントを表示するには、第44.6項「「イベント」タスク・フローでの複数カレンダの表示」を参照してください。

Microsoft Exchange 2003または2007を使用している場合は、WebCenter Portalイベントの外部の個人イベントのカレンダを維持して、ホーム・ポータルのページに組み込むことができます。個人カレンダへのログインの詳細は、第44.4項「ホーム・ポータルのページでのイベントの表示」を参照してください。

ヒント: イベントおよびカレンダで作業するには、イベント・ツールを有効にします。第39.2項「ポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化」を参照してください。


メンバーのアクティビティを表示する

ポータルにアクティビティ・ストリームまたは最近のアクティビティを追加するには、第41章「ポータルへのアクティビティの追加」を参照してください。


ポータル・メンバーに実施するアンケートを提供する

投票を作成、管理および分析するには、第52章「ポータルへの投票の追加」を参照してください。


RSSフィードを取得する

WebCenter Portalのコンテンツを公開するか、ポータル・ページのRSSビューアで外部ソースのニュース・フィードを表示するか、またはその両方を行うには、第54章「ポータルへのRSSフィードの追加」を参照してください。

ヒント: RSSを有効化するには、第7.2.7項「ポータルに対するRSSニュース・フィードの有効化または無効化」を参照してください。