容量には次の 2 つのタイプがあります。
物理容量 — 予約スロットを除く、ライブラリ内のカートリッジスロットの数。物理的なストレージ容量には、205 - 5,925 個のデータカートリッジスロット、および 1 - 56 個のテープドライブを収容できます。
アクティブな容量 — ハードウェアアクティベーションファイルによってアクティブ化されている、ライブラリ内のスロットの数。データストレージで使用され、クライアントがアクセスできるスロットは、アクティブ化されたスロットのみです。アクティブ化されていないスロットは、ライブラリで認識されません。
注記:
Oracle では、今後のストレージ要件を満たすために、前もって物理容量を追加することが推奨されています。モジュールはいつでも SL3000 ライブラリに追加できますが、モジュールを追加することによってライブラリ操作が中断されます。各モジュール内のスロット位置を示す図は、容量を把握する際に役立ちます (壁側図については、『SL3000 ユーザーズガイド』を参照してください)。
次の表を使用して、ライブラリ構成の物理容量を計算します。ライブラリ内の各モジュールは、標準的なスロット数で始まります。次に、モジュールの位置およびアドオンオプションに基づいて、スロットを加算または減算します。最後に、各モジュールのスロット数を加算して、ライブラリの合計容量を算出します。
| 物理構成 |
左側の AEM | 左側の PEM | 左側の CEM | DEM | 基本 |
右側の CEM | 右側の PEM | 右側の AEM |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
標準 |
0 |
308 |
516 |
410 |
320 |
620 |
312 |
0 |
|
2 番目のドライブアレイ脚注 1 |
-- |
-- |
-- |
-55/-66 |
-55/-66 |
-- |
-- |
-- |
|
3 番目のドライブアレイ脚注参照 1 |
-- |
-- |
-- |
-60/-72 |
-60/-72 |
-- |
-- |
-- |
|
4 番目のドライブアレイ脚注参照 1 |
-- |
-- |
-- |
-65/-78 |
-- |
-- |
-- |
-- |
|
左側のモジュール |
-- |
-- |
+104 |
+88 |
+88 |
0 |
0 |
0 |
|
右側のモジュール |
0 |
0 |
0 |
0 |
+13 |
0 |
-- |
-- |
|
CAP |
-- |
-78 |
-78 |
-77 |
標準 |
-78 |
-- |
-- |
|
ウィンドウストレージアレイ |
-- |
-- |
-- |
+23 |
+23 |
-- |
-- |
-- |
脚注 1 追加のドライブアレイの場合、一覧に示した 1 番目の数字は左側にモジュールがない場合の容量の変更であり、2 番目の数字は左側にモジュールがある場合の容量の変更です。
このライブラリ例では、1 台の基本モジュール、1 台の DEM、2 台の CEM (中心線の両側に 1 台ずつ)、および 2 台の PEM (ライブラリの両端に 1 台ずつ) が搭載されています。
操作パネルと 3 台のドライブアレイが搭載されています。右側と左側にモジュールがあります。
320 (標準) + 0 (操作パネル) + 13 (右側のモジュール) + 88 (左側のモジュール) – 66 (2 番目のドライブアレイ) – 72 (3 番目のドライブアレイ) = 283
1 台のウィンドウアレイ、1 台の CAP、および 4 台のドライブアレイが搭載されています。左側にモジュールがあります。
410 (標準) + 88 (左側のモジュール) + 23 (ウィンドウアレイ) – 77 (CAP) – 66 (2 番目のドライブアレイ) – 72 (3 番目のドライブアレイ) – 78 (4 番目のドライブアレイ) = 228
モジュールは中心線の左側に取り付けられます。左側にモジュールがあります。
516 (標準) + 104 (左側のモジュール) = 620
1 台の CAP が搭載されています。モジュールは中心線の右側に取り付けられ、右側にモジュールがあります。
620 (標準) – 78 (CAP) = 542
2 台の PEM (ライブラリの両端に 1 台ずつ) が搭載されています。左側の PEM には 1 台の CAP が搭載されています。
313 (標準の右側の PEM) + 308 (標準の左側の PEM) - 78 (CAP) = 542
283 (基本) + 228 (DEM) + 620 (左側の CEM) + 542 (右側の CEM) + 542 (PEM) = 2,215
このライブラリ例では、1 台の基本モジュール、および中心線の右側に 1 台の CEM が搭載されています。
1 台のウィンドウアレイおよび 3 台のドライブアレイが搭載されています。右側にモジュールがあります。
320 (標準) + 13 (右側のモジュール) + 23 (ウィンドウアレイ) – 55 (2 番目のドライブアレイ) – 60 (3 番目のドライブアレイ) = 241
1 台の CAP が搭載されています。モジュールは中心線の右側に取り付けられ、左側にモジュールがあります。
516 (標準) + 104 (左側のモジュール) – 78 (CAP) = 542
241 (基本) + 542 (右側の CEM) = 783
このライブラリ例では、1 台の基本モジュール、DEM、2 台の CEM (中心線の両側に 1 台ずつ)、および一括ロード用に右側に 1 台の AEM が搭載されています。Oracle では、右側に 1 台の AEM を取り付けることは推奨されていません。ライブラリの左端に AEM が取り付けられた場合は、いちばん左側の CEM で 104 個の追加カートリッジスロットがアクセス可能になります。
ウィンドウアレイおよび 2 台のドライブアレイが搭載されています。右側と左側にモジュールがあります。
320 (標準) + 23 (ウィンドウアレイ) + 13 (右側のモジュール) + 88 (左側のモジュール) – 66 (2 番目のドライブアレイ) = 378
操作パネルと 3 台のドライブアレイが搭載されています。左側にモジュールがあります。
410 (標準) + 88 (左側のモジュール) + 0 (操作パネル) – 66 (2 番目のドライブアレイ) – 72 (3 番目のドライブアレイ) = 360
モジュールは中心線の左側に取り付けられ、左側にモジュールはありません。
516 (標準) = 516
モジュールは中心線の右側に取り付けられ、右側と左側にモジュールがあります。
516 (標準) + 104 (左側のモジュール) = 620
モジュールは中心線の右側に取り付けられます (1 台の AEM では推奨されていません)。
0 (標準) = 0
378 (基本) + 360 (DEM) + 516 (左側の CEM) + 620 (右側の CEM) + 0 (AEM) = 1,874