用語集

2N

ライブラリに AC および DC 電源の完全な冗長性を提供する電源構成。この構成では、2 つの別々の回路 (どちらかでシステム全体の電源を投入できる) で AC 電源コードを使用できます。N+1も参照してください。

アクセスドア

保守担当者がライブラリに入るための、基本モジュールおよび DEM に付いているドア。

アクセス拡張モジュール (AEM)

一括カートリッジロードおよび冗長ロボットをサポートする、ライブラリの端に取り付けられたオプションのモジュール。1 台のモジュールでは、一括ロードのみがサポートされます。2 台のモジュールでは、一括ロードと冗長ロボットがサポートされます。

付属品ラック

標準の 19 インチラックマウント装置で使用される基本モジュールおよび DEM の領域。各基本モジュールおよび DEM には、2 つのラックが装備されています。

アドレス設定スキーム

ライブラリのスロットおよびデバイスを識別する際に使用されます。使用されるスキームのタイプは、アプリケーションによって異なります。HLI-PRC アドレスおよびSCSI 要素も参照してください。

Any Cartridge, Any Slot テクノロジ

ライブラリでは、ライブラリ内の任意のアクティブスロットに任意のカートリッジタイプを配置することをサポートしています。パーティションは必要ありません。

アレイ

複数のオブジェクト (カートリッジやテープドライブトレー構成部品など) を保持するユニット。

ATO

ライブラリの初回注文で使用されるパーツ番号。PTOも参照してください。

監査

データベース内のカートリッジの VOLID と場所を更新するプロセス。

自動カートリッジシステムライブラリソフトウェア (ACSLS)

ACS ライブラリの内容を管理し、ライブラリハードウェアを制御して ACS ドライブでのカートリッジのマウントおよびマウント解除を行うテープ管理ソフトウェア。

基本モジュール

電子モジュール構成部品、配電盤 (PDU)、電源装置、付属品ラックと装置、およびテープドライブが収納されている、SL3000 ライブラリ内の主要なモジュール。このモジュールは、すべてのライブラリで必要です。

一括ロード

数多くのカートリッジをライブラリにロードします。アクセス拡張モジュール (AEM)も参照してください。

Capacity on Demand

お客様が追加の物理スロットを購入し、ホストアプリケーションへの影響を最小限にしてライブラリのアクティブな容量を拡張するプロセス。

カートリッジアクセスポート (CAP)

オペレータがライブラリの操作中にカートリッジの装着または取り外しを行うことができる、ライブラリ内のデバイス。SCSI やオープンシステムライブラリにおけるインポート/エクスポートメールスロットと同義です。

カートリッジアレイ

複数のカートリッジを保持するアレイ。アレイも参照してください。

カートリッジ拡張モジュール (CEM)

ライブラリのストレージ容量が追加されるライブラリ内のオプションモジュール。ライブラリごとに最大 8 台搭載できます。

クリーニングカートリッジ

テープドライブ内のテープ経路を掃除する、特殊な器具が付いているテープカートリッジ。

CLI

コマンド行インタフェース。

CompactPCI (cPCI)

コンパクトな Peripheral Component Interconnect。カード間バスの拡張に使用される業界標準のバス。電子制御モジュールでは、200W cPCI 電源装置が使用されます。

データカートリッジ

テープドライブがデータを書き込みできるカートリッジ。

診断カートリッジ

診断ルーチンに使用されるデータカートリッジ (「DG」ラベル付き)。

ドライブアレイ構成部品

テープドライブトレー構成部品を装着するために基本モジュールまたは DEM に取り付けられているアレイ。基本モジュールは、最大 3 つのアレイ構成部品を保持します。DEM は 4 つのアレイ構成部品を保持し、各アレイは最大 8 つのテープドライブトレー構成部品を保持します。

ドライブベイ

1 つのテープドライブトレー構成部品を保持する、テープドライブアレイ構成部品のセクション。

ドライブ拡張モジュール (DEM)

ドライブトレイの容量やカートリッジストレージの追加を可能にする、オプションのライブラリモジュール。

dynamic World Wide Name (dWWN)

ネットワークデバイスに固定の名前ではなく動的な名前を適用する機能。dWWN が付けられたデバイスが交換されると、交換したものと同じ WWN が割り当てられ、ネットワークを再構成しなくても済みます。

電子制御モジュール (ECM)

ホストシステムからのコマンドを処理し、ロボット、CAP、およびテープドライブのアクティビティーを調整し、センサーおよびスイッチからのステータス入力をモニターする構成部品。

エンタープライズライブラリソフトウェア (ELS)

エンタープライズライブラリソフトウェア (ELS) に StorageTek Nearline Control Solutions (NCS) 製品および VTCS 製品を組み込むことで、お客様に統合された単一のソフトウェアスイートが提供されます。

エンタープライズシステム接続 (ESCON)

(1) IBM で開発された一連の光ファイバベースの製品およびサービス。これらを使用することで、ストレージ環境内のデバイスを動的に構成できます。転送媒体として光ケーブルを使用する、チャネルと制御ユニット間の I/O インタフェース。

(2) エンタープライズ内の動的接続環境を提供する一連の IBM 製品とサービス。

エクスポート

オペレータがライブラリからカートリッジを取り外すことができるように、ライブラリがそのカートリッジをカートリッジアクセスポートに配置するアクション。「取り出し」と同義語です。

フェイルオーバー

プライマリパスに障害が発生した場合に、セカンダリまたは冗長パスに移行するアクション。

FC-SCSI

物理ファイバチャネルインタフェース経由で小規模のコンピュータシステムインタフェースを使用するライブラリ接続タイプ。

ファイバチャネル

高性能容量のために構造化された、双方向、全二重、ポイントツーポイントのシリアルデータチャネル。FC-SCSIを参照してください。

ファイバ接続 (FICON)

単一接続で最大 256 のチャネル (それぞれ 1 秒あたり 100M バイトの容量を持つ) を提供する、IBM S/390 ベースのチャネルアーキテクチャー。

HLI-PRC アドレス

LSM、パネル、行、列を表すコンマで区切った 4 桁の値 (L,P,R,C)。このアドレス指定スキームは、ACSLS や ELS/HSC などのホスト LMU インタフェース (HLI) クライアントにアクセス可能なライブラリコンポーネントを表す際に使用されます。

ホスト監査

ホスト CDS 内の (セキュリティー監査によって収集された) カートリッジの VOLID と場所を更新するプロセス。この監査は、ホストコマンドによって開始されます。

ホストソフトウェアコンポーネント (HSC)

オペレーティングシステム上に実装されるホスト常駐型のソフトウェアパッケージ。これらの要求を自動化するために、デバイスの割り当てが影響を受け、マウントおよびマウント解除の要求が中断されます。エンタープライズライブラリソフトウェア (ELS)も参照してください。

インポート

ライブラリがカートリッジをストレージスロットに挿入できるように、そのカートリッジをカートリッジアクセスポートに配置するプロセス。「入力」と同義語です。

ラベル

リムーバブルメディアまたはカートリッジに関連付けられた識別子。ラベルは人間またはマシンで読み取り可能 (あるいはその両方) です。ボリュームシリアル番号 (VOLSER または VOLID)と同義語です。

ライブラリコンソール

ライブラリとのインタフェースとなる、お客様の操作コンソール。StorageTek ライブラリコンソール (SLC)を参照してください。

ライブラリコントローラ (HBCR)

操作を制御し、オペレータパネルと通信する、SL3000 ライブラリ内の HBCR カード。

ローカルのオペレータパネル

タッチスクリーンインタフェース付きのフラットパネルディスプレイとパネルマウントコンピュータで構成されるオプション機能。この機能は、基本モジュールの前面ドア (または DEM のドア) に付属されています。

マガジン

提供されたセルにカートリッジを保持し、カートリッジアクセスポート (CAP) に挿入される取り外し可能なアレイ。

N+1

各 DC バスに 2 つ目の DC 電源装置を追加することによって AC 電源と冗長 DC 電源を提供する電源構成。2Nも参照してください。

パーキング拡張モジュール (PEM)

ライブラリ構成の端に取り付けることができるモジュール。デュアルロボット操作を行う場合は、これらのモジュール (またはアクセス拡張モジュール) が必要です。パーキング拡張モジュールは、欠陥のあるロボットを冗長ロボットライブラリに格納できます。ロボットの保守によって、ライブラリが悪影響を受けます。(アクセス拡張モジュール (AEM)と対比してください。)

パーティション

独立したライブラリとしてホストクライアントに表示されるライブラリ全体のサブセットまたは部分。1 つのパーティションに含まれるスロットおよびテープドライブは、別のパーティションで表示できません。CAP は共有できません。

物理容量

ライブラリ内のデータカートリッジスロットの数 (クリーニングカートリッジ、診断カートリッジ、およびモジュール識別ブロック用に予約されたスロットを除く)。

配電盤 (PDU)

AC ライン電源を 1 つの差し込み口から複数のコンセントに配電するためのデバイス。PDU が複数存在すると、1 つの PDU (または、その PDU が個別の AC 電源を使用している場合はその AC 電源) が電源を失っても電源が維持されるため、より高い可用性が提供されます。

PTO

SL3000 モジュールライブラリの初回購入後の注文で使用されるパーツ番号。ATOも参照してください。

ラックユニット (U)

ラックマウントキャビネット内部の縦スペースを表す標準単位。1 U は 44.5 mm (1.75 インチ) に等しいです。

レール

上部のロボットトラック構成部品で、ロボットへの電源供給および通信を行う部分。

レール構成部品

ロボットがその上で、カートリッジアレイとテープドライブの間を移動するメカニズム。

リモートオペレータコンソール

ライブラリとのインタフェースとなる、お客様の操作コンソール。StorageTek ライブラリコンソール (SLC)も参照してください。

予約スロット

ドロップオフスロットとして使用される、クリーニングカートリッジまたは診断カートリッジ専用のカートリッジスロット。

ロボット

カートリッジアクセスポート、ストレージスロット、およびドライブ間でテープカートリッジを移動させる電気機械式デバイス。SL3000 ライブラリでは、1 台または 2 台のロボットが使用されます。

SCSI 要素

ファイバチャネルインタフェースでのホスト操作で使用される、アドレス指定スキームを表す 4 桁の数字。FC-SCSIも参照してください。

保守エリア

保守担当者がメンテナンスを行うためのライブラリ周辺の領域。

スロット

テープカートリッジが保管される、ライブラリ内の場所。「セル」と同義語です。

ストレージセル

スロットを参照してください

StorageTek ライブラリコンソール (SLC)

SL3000 で使用されるオペレータコンソールのソフトウェアアプリケーション。

テープカートリッジ

磁気テープを保持しているコンテナであり、テープをそのコンテナから分離することなく処理できます。ライブラリは、データ、診断、およびクリーニングカートリッジを使用します。これらのカートリッジは相互に交換できません。

テープドライブ

磁気テープを移動し、そのテープとの間でデータの読み書きを行うためのメカニズムを備えている電気機械式デバイス。

テープトランスポートインタフェース (TTI)

テープの移動を制御およびモニターするためのインタフェース。

TCP/IP

Ethernet (10/100 Base-T および CAT-5 ケーブル) を使用するライブラリ接続タイプ。

ボリュームシリアル番号 (VOLSER または VOLID)

ホストソフトウェアがボリュームの特定に使用する英数字ラベル。カートリッジの背に貼られており、人もマシンも読み取り可能です。一般に、物理ボリュームの識別に使用される 6 文字の英数字ラベルです。

World Wide Name (WWN)

ファイバチャネルポートを識別する 64 ビットの整数。dynamic World Wide Name (dWWN)も参照してください。

World Wide Node Name (WWNN)

各ファイバチャネルノードプロセスに割り当てられた 64 ビットのグローバル一意識別子。

World Wide Port Name (WWPN)

ポート番号を識別する 64 ビットのネットワークアドレス。

Write Once Read Many (WORM)

一度しか書き込めないが何度も読み取ることができる、媒体のストレージ分類。