計算エレメントについて
サポート エレメントは、システムの構成要素です。計算エレメントは、サポート エレメントの一部として使用されるもので、計算処理の補助や、より複雑なエレメントの作成に使用されます。
このトピックでは、次について説明します。
計算エレメント名の定義
エレメント ポインタ
全てのエレメントについて、名称とその基本パラメータをエレメント名共通ページで定義する必要があります。全てのエレメントのコンポーネントの最初のページとして、エレメント名ページ (GP_PIN) が共有されています。
エレメント ポインタは、システムの識別番号 (PIN) を使って他のエレメントを指し示すエレメントです。
定義したエレメントの値は、変わることがあります。これは、他のエレメントの計算でエレメントを使用する場合に問題となります。フォーミュラの作成では特に、この問題は大きくなります。エレメント ポインタを使うと、この問題を解決できます。
エレメント ポインタの利点
エレメント ポインタを使用すると、以下のような利点があります。
フォーミュラで使用すると、汎用フォーミュラや再利用可能なフォーミュラを作成することができます。
さまざまな支給、控除、および休暇欠勤の計算で、同じフォーミュラを使用することができます。
フォーミュラを定義する際、フォーミュラを構成するさまざまなエレメントの値が変化することは珍しいことではありません。エレメントの値を参照する代わりに、エレメント ポインタを使ってシステムの識別番号、すなわちエレメント番号を参照することができます。
エレメント番号は不変です。したがってエレメント番号を参照すると、エレメントの値が変わっても、そのエレメントを使用するフォーミュラを使い続けることができます。
エレメント ポインタの例
差し押さえを計算するフォーミュラがあります。受給者が変わると差し押さえの内容も変わります。このフォーミュラでエレメント ポインタを使って、エレメントの識別番号でエレメントを参照するようにすると、受給者ごとの差し押さえの数やタイプに合わせてフォーミュラを記述し直さずに済みます。エレメント ポインタでエレメントを参照すると、そのエレメントの現在の値を取得できるので、このフォーミュラで受給者に合った計算が可能になります。
エレメント ポインタを使用できるエレメント
エレメント ポインタは、定義ページを使用するほとんど全てのエレメントを参照することができます。
主に以下のようなエレメントを使って、データの取得、保存、およびエレメント ポインタの割り当てを行います。
変数
ブラケット
ブラケットを使用する場合、エレメント ポインタには検索で戻された値を格納することができます。その場合、ブラケットの検索キー/戻り列ページで、ブラケットの値を格納するポインタを選択します。
フォーミュラ
アレイ
エレメント ポインタを使用して、取得する列には PIN 番号が格納されていることをシステムに認識させます。アレイのフィールド マップ/キー ページを使用して、アレイで取得する列の設定を入力します