勤務スケジュールについて

グローバル ペイロールでは、勤務スケジュールを使用して出欠予定と連携し、従業員の出勤状況を管理します。さらに、受給者の休暇欠勤が勤務予定日と重なる時期を判別する休暇欠勤プロセスが実行可能になります。例外時間レポートの受給者については、スケジュールの設定後、例外データを入力します。一般時間レポートの受給者については、報告された時間とスケジュールが比較され、給与が決定します。

注: グローバル ペイロールおよび PeopleSoft 勤務管理では、スケジュールの設定および割り当てに、多数の共通ページや共通レコードを使います。両方のアプリケーションを使用している組織では、スケジュールの設定および割り当ては 1 回で済みます。スケジュールのページに表示されるスケジュール情報はアプリケーションによって異なります。

このトピックでは、次について説明します。

  • スケジュールのタイプ。

  • シフトのタイプ。

  • スケジュールの定義とカレンダー。

  • 交代勤務スケジュール。

  • セルフサービス スケジュール機能。

  • スケジュール設定。

スケジュールのタイプ

以下の 3 種類の主要なスケジュールを定義できます。

  • 記録時刻スケジュールには、始業、終業、食事、休憩、移動など、記録時刻の詳細が含まれます。

  • 経過時間スケジュール。予定されている勤務時間数 (たとえば、月曜日は 8 時間勤務など) を示します。

  • フレックス スケジュール。従業員にフレックスの始業時間と終業時間を適用します。

シフトのタイプ

シフトは、記録時刻タイプのセットで構成されます。以下の 3 種類のシフトを作成できます。

  • 経過時間シフト

    たとえば、経過時間 8 時間のシフトなど、シフトごとに経過時間を 1 つだけ定義します (この 8 時間は記録時刻ではありません)。経過時間シフトに 24 時間を超過する時間数を指定することはできません。

  • 記録時刻シフト

    記録時刻シフトは、勤務時間をいくつか定義するシフトの作成に使用します。記録時刻シフトでは、始業記録と、その後にある最初の終業記録までの間を定義します。始業記録と終業記録の間には、休憩、食事、および移動などの記録時刻があります。記録時刻は各記録に関連付けられています。各記録の時間数を手動で入力することも、次の記録時刻が入力されている場合には時間数を自動計算することもできます。

  • フレックス シフト

    グローバル ペイロール システムは、シフトの始業と終業について受給者が自由に調整できるフレックス シフトをサポートしています。また、フレックス シフトに必要なコア タイム (必須就業時間) や週間勤務時間数を入力することもできます。ただし、処理にアレイが設定されている場合、週次の情報のみが使用されます。

    アレイ エレメントの定義」を参照してください。

例: フレックス シフト

フレックス シフトのタイプ

始業

終業

予定勤務時間

コア開始

コア終了

週間勤務時間

1. フレックス バンド

06:00

18:00

8

09:00

15:00

40

2. フレックス レンジ

06:00

19:00

8

   

40

3. フレックス コア

00:00

23.59

8 (1 日あたりの平均)

09:00

15:00

40

4. フレックス コア プラス

00:00

23.59

8

09:00

15:00

40

この例では、以下のようになります。

  1. 受給者は、午前と午後のそれぞれに指定されたフレックス時間 (始業は 6 時から 9 時、終業は 15 時から 18 時) の範囲内であればいつでも始業および終業することができます。また、1 日 8 時間、週 40 時間、およびコアタイム (9 時から 15 時) の間の就業が義務付けられています。フレックス時間内であれば、毎日の始業時間と終業時間は自由です。

  2. 受給者は 1 日 8 時間、フレックス時間 (6 時から 19 時) の範囲内であればどの時間帯に働いてもかまいません。会社が設定するコア タイムはありません。ただし、週 40 時間の就労が義務付けられています。

  3. 受給者は週 40 時間勤務し、コアタイム (9 時から 15 時) に就業していれば、どの時間帯に働いてもかまいません。また、フレックス時間内であれば、毎日の始業時間と終業時間は自由で、週 40 時間という条件を守れば、日によって勤務時間数は異なってもかまいません。

  4. 受給者は週 40 時間およびコアタイム (9 時から 15 時) の間の就業が義務付けられています。フレックス時間内であれば、毎日の始業時間と終業時間は自由ですが、1 日 8 時間は勤務する必要があります。

スケジュール定義とスケジュール カレンダー

勤務スケジュールを定義するスケジュール定義は、スケジュール ID で区別されます。スケジュール定義を作成したら、支給グループおよび受給者に割り当てることができます。同じスケジュールを複数の支給グループに割り当てることができます。また、個別にスケジュールを作成して、指定の受給者に割り当てることもできます。

スケジュール定義を使用してスケジュール カレンダーを作成し、受給者のスケジュールを決定します。スケジュール カレンダーとは、就業時間と非就業時間が指定された期間のことです。

交代勤務スケジュール

開始日の異なる同一のスケジュールを複数の受給者に割り当てる交代勤務スケジュールを定義できます。たとえば、連続操業される工場の基本的な交代勤務スケジュールは次のような構成になります。

  • 7 回の日勤

  • 1 日休み

  • 7 回の午後勤務

  • 1 日休み

  • 7 回の夜勤

  • 5 日休み

工場を 24 時間、週 7 日間稼動するには作業者を 4 つのグループに分け、交代勤務します。各交代勤務で同じスケジュールを使用しますが、シフトのそれぞれをカバーする交代勤務が必ず 1 つ存在するように実際の勤務は交互交代制で行われます。次の表は、ある月の実際の交代勤務を示しています。

開始日

交代勤務 1

交代勤務 2

交代勤務 3

交代勤務 4

1

日勤

非勤務日

午後勤務

夜勤

2

日勤

午後勤務

非勤務日

夜勤

3

日勤

午後勤務

夜勤

非勤務日

4

日勤

午後勤務

夜勤

非勤務日

5

日勤

午後勤務

夜勤

非勤務日

6

日勤

午後勤務

夜勤

非勤務日

7

日勤

午後勤務

夜勤

非勤務日

8

非勤務日

午後勤務

夜勤

日勤

9

午後勤務

非勤務日

夜勤

日勤

10

午後勤務

夜勤

非勤務日

日勤

11

午後勤務

夜勤

非勤務日

日勤

12

午後勤務

夜勤

非勤務日

日勤

13

午後勤務

夜勤

非勤務日

日勤

14

午後勤務

夜勤

非勤務日

日勤

15

午後勤務

夜勤

日勤

非勤務日

16

非勤務日

夜勤

日勤

午後勤務

17

夜勤

非勤務日

日勤

午後勤務

18

夜勤

非勤務日

日勤

午後勤務

19

夜勤

非勤務日

日勤

午後勤務

20

夜勤

非勤務日

日勤

午後勤務

21

夜勤

非勤務日

日勤

午後勤務

22

夜勤

日勤

非勤務日

午後勤務

23

夜勤

日勤

午後勤務

非勤務日

24

非勤務日

日勤

午後勤務

夜勤

25

非勤務日

日勤

午後勤務

夜勤

26

非勤務日

日勤

午後勤務

夜勤

27

非勤務日

日勤

午後勤務

夜勤

28

非勤務日

日勤

午後勤務

夜勤

セルフサービス スケジュール機能

セルフサービス スケジュール ページは管理者と受給者が使用できます。管理者は、これらのページを使用してスケジュールの表示、受給者のスケジュール基本設定の表示とスケジュール割り当ての変更、および個々の受給者のスケジュールの作成を行うことができます。従業員は、これらのページを使用して月次スケジュールの表示、個人スケジュール基本設定の入力が可能です。

スケジュール設定

スケジュール設定ページを使用して、記録時刻タイプに表示するラベル、日付テーブル (TL_DATES_TBL) の日付範囲、およびその他のスケジュール設定を定義します。日付テーブルには、カレンダー スケジュールの作成に必要とされる曜日、日、カレンダー年などの日付関連の情報が保存されます。