インストール設定の定義

インストール設定を定義するには、インストール テーブル コンポーネント (INSTALLATION_TBL)、インストール設定コンポーネント (GP_INSTALLATION)、および国別設定コンポーネント (GP_COUNTRY) を使用します。

グローバル ペイロールをインストールする際には、各組織に合わせてさまざまな設定やデフォルト値を選択します。

ページ名

定義名

用途

製品ページ

INSTALLATION_TBL1

インストールされている PeopleSoft アプリケーションを定義します。

国別指定ページ

INSTALLATION_TBL3

国別の情報を定義します。

インストール設定ページ

GP_INSTALLATION

グローバル ペイロール特有のインストール設定を定義します。

スケジュール設定ページ

TL_INSTL_PUNCH

勤務スケジュールのデフォルト設定を定義します。

コンフィギュレーション設定ページ

GP_ACTIVAT_SETTING

機能設定を有効にして、設定します。

日付テーブルのロード ページ

TL_DATE_LOAD

スケジュールの設定で使用する日付をロードします。

国ページ

GP_COUNTRY

純支給額確認フォーミュラ、デフォルト遡及方法、および銀行振込処理や一般会計処理などの国別設定パラメータを定義します。

製品ページ (INSTALLATION_TBL1) を使用して、インストールされている PeopleSoft アプリケーションを定義します。

PeopleSoft Payroll for North America、または PeopleSoft 給与計算インターフェイスを使用する場合は、それぞれのチェック ボックスもオンにします。従業員への支給には、グローバル ペイロールだけを使うことも、他の給与計算アプリケーションを組み合わせて使うこともできます。たとえば、3 つの職務を兼任している従業員に対し、1 つの職務についてはグローバル ペイロールで、別の職務については Payroll for North America で、さらにもう 1 つの職務については給与計算インターフェイスでエクスポートしたデータを使用するサードパーティの給与計算システムで、給与を支給することができます。

グローバル ペイロールの国別拡張機能をインストールするには、製品ページの [グローバル ペイロール国別機能] ハイパーリンクをクリックして、適用する国別拡張機能を選択します。

国別指定ページ (INSTALLATION_TBL3) を使用して、国別の情報を定義します。

[国] フィールドには、組織が業務を行う主要な国を設定します。従業員の大多数が支給を受ける国を指定してください。

インストール設定ページ (GP_INSTALLATION) を使用して、グローバル ペイロール特有のインストール設定を定義します。

画像: インストール設定ページ (1/2)

次の例では、インストール設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

インストール設定ページ (1/2)

画像: インストール設定ページ (2/2)

次の例では、インストール設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

インストール設定ページ (2/2)

チェックポイント間隔

チェックポイント間隔には、データベースの 1 つのコミットから次のコミットまでの間に処理される従業員数を指定します。[確認フェーズ] と [計算フェーズ] には、異なる間隔を指定することができます。"コミット" された従業員は、技術的な問題で実行を再開しなければならない場合でも、再計算の必要はありません。

フィールドまたはコントロール

定義

進行状況表示間隔

処理された従業員数を処理ログに出力する頻度を指定します。

休暇欠勤処理

フィールドまたはコントロール

定義

休暇欠勤履歴月数

休暇取得エレメント処理およびデュレーション エレメントで使用するために、休暇欠勤日次履歴をバッチ処理にロードする月数を指定します。休暇欠勤日次履歴は結果テーブル GP_RSLT_ABS からロードされます。

出力時にポジティブ入力をバンドル

このチェック ボックスをオンにすると、休暇欠勤処理でポジティブ入力がバンドルされます。可能であれば、1 行のポジティブ入力データとして給与計算に送られます。同じパーセントやレートを持つ、同じ休暇欠勤イベントに対するポジティブ入力データがまとめられます。ユニット値、金額値、およびベース値は合計されます。つまり、休暇欠勤処理から、日次データ行ではなくバンドルされたポジティブ入力行が出力されます。作成されたポジティブ入力結果テーブルに対するデータ保存領域のサイズを検討する際には、このことを考慮する必要があります。日次支給/控除エレメントの詳細は保存されない点に注意してください。これは給与計算時の実際の支給/控除計算にはいかなる影響も与えません。このチェック ボックスをオフにすると、休暇欠勤処理で、生成されるポジティブ入力結果テーブルには日次データ行が挿入され、給与計算の入力プロセスの一部として日次データ行がバンドルされます。

休暇欠勤処理」を参照してください。

休暇欠勤イベント入力

このグループ ボックスのフィールドを使用して、「休暇欠勤イベントの入力、管理、および承認」 (PeopleSoft 休暇管理) および「休暇欠勤イベントの入力、管理、および承認」 (PeopleSoft 休暇管理) を設定します。

フィールドまたはコントロール

定義

現在の日付より前の日数現在の日付より後の日数

これらのフィールドを使用して、休暇リクエストの作成と管理ページの [検索] グループ ボックスの [開始日] フィールドと [終了日] フィールドに表示されるデフォルトの日付範囲を定義します。

ロールに自動承認が許可されていません。

ここで入力したロールを持つユーザーは、休暇リクエストの作成と管理ページの [送信オプション] フィールドで [自動承認] の値を選択できません。

予測ボタン非表示

休暇リクエストの作成と管理ページと休暇リクエストの承認ページで [予測] ボタンを非表示にする場合に選択します。

後で保存ボタン非表示

休暇リクエストの作成と管理ページで [一時保存] ボタンを非表示にする場合に選択します。

休暇欠勤分析設定

このグループ ボックスのフィールドを使用して、休暇欠勤分析ダッシュボードに表示される休暇欠勤コスト分析、休暇欠勤イベント分析、休暇欠勤の債務と傾向および期間休暇欠勤レートの各ピボット グリッドのデフォルト設定を設定します。

フィールドまたはコントロール

定義

現在の日付より前の日数現在の日付より後の日数

ピボット グリッドで情報が表示されるデフォルトの日付範囲を定義する場合にこれらのフィールドを使用します。この日付範囲は、個々のピボット グリッドにアクセスしたときに変更できます。

アクセス タイプ

管理者の直属の部下を決定するためにピボット グリッドで使用されるアクセス タイプを入力します。

休暇欠勤分析ダッシュボードの詳細については、「休暇欠勤分析ダッシュボード ページレットの使い方」を参照してください。

ピボット グリッド分析の有効化

フィールドまたはコントロール

定義

ピボット グリッド分析の有効化

休暇欠勤分析ダッシュボードに表示されるピボット グリッドのデータを抽出するプロセスを有効にする場合にオンにします。

詳細については、「休暇欠勤分析データの準備およびロード」を参照してください。

支払処理

支払情報の連絡の際に使用されるデータベース固有の支払処理設定を定義する場合にこのグループ ボックスを使用します。

フィールドまたはコントロール

定義

DB ID

送信される支払メッセージに追加される一意の英数字の識別子を入力します。

支払件数

システムで支払メッセージごとに一緒にまとめる支払の数を入力します。たとえば、ここに 3000 と入力した場合、3000 行の支払データごとに個別の支払メッセージが作成されてパブリッシュされます。

パッケージ処理デフォルト

フィールドまたはコントロール

定義

スクリプト ロケーション

DMS スクリプトが作成される場所を入力します。デフォルトは空白です。フィールドの下に、スクリプト ロケーションの入力方法を示す例が表示されます。

注: 値は規定パッケージおよび規定外パッケージのデフォルトになります。このスクリプト ロケーションは、使用する PSNT プロセス スケジューラに対して設定されたロケーションと一致している必要があります。これは psconfig.cfg ファイルで設定されています。

比較レポート印刷オプション

このグループ ボックスは、印刷される比較レポートのセクションを制御します。印刷するレポートのセクションを選択します。パッケージ処理ページに表示されるオプションのデフォルトは、比較レポートを実行するたびに選択される値です。チェック ボックスは処理ページで上書きできます。

レポート セクションの値は、以下のとおりです。

  • [エラー/警告]: 比較中に発生した警告またはエラーを印刷する場合に選択します。

  • [修正]: ターゲット データベース内のエレメントとは異なるエレメントを印刷する場合に選択します。

上記の 2 つのオプションには、提供されているデフォルトが反映されます。

  • [新規]: 新規エレメントを印刷する場合に選択します。

  • [削除]: 削除されるエレメントを印刷する場合に選択します。

  • [変更なし]: 変更のないエレメントを印刷する場合に選択します。

アップグレード処理の続行

このグループ ボックスは、エラーまたは警告がある場合にアップグレード処理を行うかどうかを制御します。デフォルトでは、各値はオフになっています。

有効値は以下のとおりです。

  • [エラーあり]: エラーがあっても比較後にパッケージをアップグレードする場合に選択します。

  • [警告あり]: 警告があっても比較後にパッケージをアップグレードする場合に選択します。

スケジュール設定ページ (TL_INSTL_PUNCH) を使用して、勤務スケジュールのデフォルト設定を定義します。

画像: スケジュール設定ページ

次の例では、スケジュール設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

スケジュール設定ページ

重要 このページ (TL_INSTL_PUNCH) は、勤務管理の「システム デフォルトの設定および日付のロード」 (PeopleSoft 勤務管理) と同じです。このページで定義した設定は、勤務管理、グローバル ペイロールおよび休暇欠勤管理で共有されます。

フィールドまたはコントロール

定義

日付のロード

クリックすると日付テーブルのロード ページにアクセスします。このページでは、スケジュールで使用する日付の範囲をロードすることができます。1994 年から 2014 年までの日付は、あらかじめロードされています。この日付範囲より前か後の日付をロードする場合にのみ、この機能を使用します。

スケジュール決定オプション

スケジュール変更の決定方法を指定します。

最新のスケジュール更新を使用して従業員のスケジュールを決定する場合は、[最新のスケジュール更新を採用] を選択します。使用される更新は、サードパーティの従業員スケジュール システムからのものか、オンライン スケジュール上書きになります。

オンライン スケジュール上書きを使用して 1 日のスケジュールを決定する場合は、[オンライン スケジュール上書きを採用] を選択します。サードパーティの従業員スケジュール システムによるスケジュール更新は使用されません。

スケジュール合計オプション

このフィールドは、PeopleSoft Enterprise 勤務管理がインストールされている場合にのみ有効です。食事、休憩、またはその両方の時間を、スケジュール定義、シフト定義、およびスケジュール管理ページの予定勤務時間の合計に含めるかどうかを指定します。オプションには、[休憩を含める]、[食事/休憩を含める]、[食事/休憩を除外]、および [食事を含める] があります。デフォルトは [食事を含める] です。

記録パターンのデフォルト値

スケジュールのページで表示されるデフォルトの記録時刻タイプを順に指定します。また、[グリッドの列見出し] フィールドを使用して、スケジュールのページで表示される記録時刻タイプの列見出しを変更することもできます。

給与支給対象時間承認

フィールドまたはコントロール

定義

基本 (非 AWE) モデルの保持

承認ワークフロー エンジンの代わりに、勤務管理の給与支給対象時間を承認する基本モデルを使用する場合にオンにします。

電子メール通知

フィールドまたはコントロール

定義

通知を有効化

電子メール通知を有効にする場合にオンにします。[通知を有効化] チェック ボックスがオフの場合は、[管理者への通知] グループ ボックスまたは [従業員への通知] グループ ボックスのチェック ボックスをオンにすることはできません。

管理者への通知

フィールドまたはコントロール

定義

例外処理の発生時

例外の発生時に通知を生成する場合にオンにします。

スケジュール イベントの変更

スケジュール イベントの変更時に通知を生成する場合にオンにします。

給与支給対象時間の承認申請

給与支給対象時間の承認が必要なときに通知を生成する場合にオンにします。

従業員への通知

フィールドまたはコントロール

定義

給与支給対象時間 - 承認

給与支給対象時間が承認されたときに通知を生成する場合にオンにします。

コンフィギュレーション設定ページ (GP_ACTIVAT_SETTING) を使用して、機能設定を有効にして、設定します。

画像: コンフィギュレーション設定ページ

次の例では、コンフィギュレーション設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

コンフィギュレーション設定ページ

機能設定

フィールドまたはコントロール

定義

ポジティブ入力検索の有効化

ポジティブ入力検索ページを有効にする場合にオンにします。このチェック ボックスがオフの場合、ユーザーがポジティブ入力検索ページにアクセスしようとすると、ページにアクセスするためにこのチェック ボックスをオンにする必要があることを説明するエラー メッセージが表示されます。

ポジティブ入力検索

ポジティブ入力検索ページでキーワード検索の結果を取得する履歴の日数を入力します。たとえば、このフィールドの値が 100 の場合は、キーワードに一致する 100 日前以内に入力したポジティブ入力が検索されます。

給与計算分析の有効化

グローバル ペイロール分析ページへのアクセスを有効にする場合にオンにします。このチェック ボックスがオフの場合、ユーザーがページにアクセスしようとすると、ページにアクセスするためにこのチェック ボックスをオンにする必要があることを説明するエラー メッセージが表示されます。

作業エリアの有効化

給与計算処理中にワーク アイテムの数を計算する場合にオンにします。これらの数は給与計算ワーク アイテム ページに表示されます。

国ページ (GP_COUNTRY) を使用して、純支給額確認フォーミュラ、デフォルト遡及方法、および銀行振込処理や一般会計処理などの国別設定パラメータを定義します。

画像: 国ページ

次の例では、国ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

国ページ

フィールドまたはコントロール

定義

純支給額確認フォーミュラ

優先順位による純支給額確認を使用する場合は、この国の純支給額確認に使用する純支給額確認フォーミュラを指定します。純支給額確認を行うと、控除後の純支給額がゼロ未満、または定義された下限額未満になるような控除は行われなくなります。優先順位による純支給額確認を使用すると、まず全ての控除が処理順序に従って計算されます。その後、優先順位の低い控除 (優先順位番号の大きいもの) から順に、ここで指定したフォーミュラの変換が行われます。このフォーミュラは、エレメントの計算または純支給額の確認 (あるいはその両方) を行うか、またはエレメントの計算をスキップするかを指示する値を返します。フォーミュラ作成のガイドラインについては、「エレメント処理の定義」のトピックで説明されています。

注: 純支給額の確認については、この製品ドキュメントの後で詳しく説明します。

純支給額の確認と延滞処理について」を参照してください。

デフォルト遡及方法

選択した国に対して使用するデフォルトの遡及方法を指定します。[訂正] または [繰越] を選択します。

不整合時の遡及方法

以下の場合に使用する遡及方法を [訂正] または [繰越] から選択します。

  • 従業員が複数の支給グループまたは支給元に関連付けられている場合。

  • 同じ期間 ID が指定されている 2 つのカレンダーが、1 つのカレンダー グループ内で異なる遡及方法を使用する場合。

受給者割当処理

[受給者割当処理] フィールドは、支給/控除の受給者割当をいつ処理するかを決定します。オプションは以下のとおりです。

  • [セグメント終了日時点でアクティブな場合]: セグメント終了日に割当がアクティブな場合に、受給者割当ページで入力されたエレメントを処理するには、このオプションを選択します。

  • [セグメント期間内でアクティブな場合]: セグメント終了日にアクティブな行以外に、セグメントの範囲内にある行について、受給者割当ページで入力されたエレメントを処理および比例配分するには、このオプションを選択します。

    注: 支給/控除割り当ての比例配分が必要なときは、このオプションを使用します。これは、支給/控除割り当ての比例配分を設定する手順の最初のステップです。さらに、受給者割り当てレコード (GP_PYE_OVRD) に対して分割トリガ定義を作成する必要があります。

    分割の設定について」を参照してください。

割当比例配分の開始日

割当処理オプション[セグメント期間内でアクティブな場合] のときに、割り当てを比例配分する開始日を入力します。日付を空白のままにすると、比例配分は遡及期間を含む全処理期間で有効になります。開始日を入力すると、比例配分は指定された日付以降に有効になります。この場合、前の行に影響を与えることで遡及結果を変更する事態を、避けることができます。

ゼロ以外のデルタ コンポーネントを保存

エレメント名のページ (GP_PIN) にある [結果] グループ ボックスの該当エレメントの設定に関係なく、ゼロ以外の値のデルタ金額やデルタ コンポーネントを保存する場合は、このチェック ボックスをオンにします。エレメントの保存オプションをデルタに継承する場合は、このチェック ボックスをオフにします。

以下の表は、チェック ボックスの設定が各レベルでどのように解釈されるかをまとめたものです。

エレメントの保存オプション

国のデルタ オプション

エレメントを保存

国を保存

オン

オン

する

する

オン

オフ

する

する

オフ

オン

しない

する

オフ

オフ

しない

しない

注: 遡及処理に関する情報については、この製品ドキュメントの他のトピックで詳しく説明します。

遡及方法について」を参照してください。

現在の結果と調整の合計を使用

このグループ ボックスの [銀行振込処理][一般会計処理] のどちらをオンにしても、遡及方法によって影響範囲が異なります。

  • [デフォルト遡及方法][訂正] の場合、銀行振込処理と一般会計処理のどちらを指定しても、訂正遡及の動作に影響はありません。

  • [デフォルト遡及方法][繰越] の場合、遡及処理では前回の金額や再計算後の金額は取り消されません。その代わり、チェック ボックスの設定に従って、現在の結果 (V1R1) と調整の合計が銀行振込処理または一般会計処理に使用されます。

    注: 銀行振込と一般会計に対する遡及処理の動作に関する情報については、この製品ドキュメントの他のトピックで詳しく説明します。

    銀行振込について」を参照してください。

    一般会計インターフェイスについて」を参照してください。