銀行振込について
このトピックでは、次について説明します。
銀行振込処理
設定要件
バッチ処理
銀行振込処理のフロー
国別処理。
グローバル ペイロールの銀行振込処理では以下の作業が行われます。
設定。
バッチ処理。
国別拡張機能のタスク。
このトピックでは、設定とバッチ処理について説明します。国別拡張機能で銀行振込処理を行う方法の詳細については、該当する国の『グローバル ペイロール PeopleBook』の銀行振替処理に関するトピックを参照してください。
注: 受給者に対して自動振込や電子振替 (ファーム バンキング) を行わない組織では、銀行振込機能を使用する必要はありません。
このトピックでは、次について説明します。
銀行の設定要件
資金供給の設定要件
支払い先の設定要件
銀行の設定要件
銀行および支店とは、給与資金の供給と給与計算結果の受け取りを行う金融機関を指しています。
銀行を設定するには、以下の手順に従います。
銀行テーブル ページで銀行情報を設定します。
銀行は、銀行テーブル ページで設定します。このページでは、給与資金供給および支給処理にかかわる全ての金融機関の基本情報も設定します。このページの入力を完了しないと、銀行を送金元銀行口座または受取人として指定できません。
支店テーブル ページで支店情報を指定します (省略可)。
ここでは、どの支店がどの銀行に属するかを定義します。銀行には 1 つまたは複数の支店を割り当てることができます。
注: 国によっては、銀行の支店情報が不要な場合もあります。
「銀行と支店の定義」を参照してください。
資金供給の設定要件
資金供給とは、給与資金の供給源を指します。
資金供給を設定するには、以下の手順に従います。
電子振替フォーマット ページで、国別にファーム バンキング (FB) フォーマットを定義します。
送金元銀行口座ページで、給与計算の送金元銀行を指定します。
送金元銀行とは、給与の引き出し元です。各送金元銀行について、適切な銀行と支店、口座番号、および FB フォーマットを指定します。
支給元 - 送金元銀行リンク ページで資金供給元のレベルを定義します。
1 つの組織に、さまざまなレベルの資金供給元 (送金元銀行) を設定できます。組織全体の給与資金供給元として 1 つの銀行を指定する場合もあれば、会社などの下位レベルでそれぞれ資金供給元を指定する場合もあります。
「資金供給の設定」を参照してください。
支払い先の設定要件
ここでの支払い先とは、給与金額の受取り先を指します。純支給額は受給者に支給され、控除額は医療保険取扱機関や政府機関などの受取人に支払われます。
支払い先を設定するには、以下の手順に従います。
振込スケジュールは、[HRMS 基本設定] の下にある振込スケジュール ページで定義します。
控除受取人ページで受取人を定義します。
受取人には、組織 (一般受取人) と個人 (個人受取人) があります。
受取人を控除に割り当てます。
受取人のタイプによって手順が異なります。
銀行口座管理ページおよび純支給額配分の指定ページで、個人の銀行口座情報や支給詳細を指定します。
個人の純支給額をファーム バンキングによって支給するには、この設定が不可欠です。
「振込スケジュールの定義」、「控除受取人の定義」、「控除と受給者に対する受取人の割り当て」および「受給者の純支給額配分の定義」を参照してください。
銀行振込のバッチ処理は、グローバル ペイロール コア アプリケーションと国別拡張機能で行われます。
銀行からの支給情報を処理するには、以下の手順に従います。
給与計算 - 休暇欠勤ページで支給の実行を最終決定します。
銀行振込のプロセスを実行する前に、給与計算実行を最終決定するか、または支給アイテムを承認する必要があります。
支給準備プロセス ページを使用して、銀行振込プロセスを実行します。
銀行振込のプロセスは、給与計算結果を取得して支給テーブル (GP_PAYMENT) を作成するバッチ処理です。支給テーブルには各受取人の詳細が含まれます。このテーブルによって、受取人、支払金額、送金元銀行、および口座番号が識別されます。
注: 銀行振込のプロセスは、給与計算と同じ順序で実行する必要があります。たとえば、11 月と 12 月の給与計算を最終決定し、11 月の給与計算に関する銀行振込のプロセスを実行する前に 12 月の給与計算に関する銀行振込のプロセスを実行しようとすると、エラーが発生します。
国別のバッチ処理を実行します。
各国には、データを電子送信するための独自のファイル フォーマット要件があります。支給ファイルからデータを抽出して適切なフォーマットに変換するための、各国用のプロセスが用意されています。
注: 各国用のバッチ処理の詳細については、対応する国の『グローバル ペイロール PeopleBook』の銀行振込に関するセクションを参照してください。
銀行振込プロセス (ステップ 2) の結果と国別バッチ処理 (ステップ 3) の結果は、カレンダー グループ別支給額の確認コンポーネントで確認できます。
画像: グローバル ペイロール コア アプリケーションの銀行振込プロセス
次の図は、銀行振込処理のフローを示しています。

グローバル ペイロールには、多国間での業務を行う組織が全ての支払の単一ポイントとして PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイを使用できるようにする柔軟な汎用銀行振込フレームワークが用意されています。組織内の各国のアプリケーション パッケージおよび SQL ステートメントを定義します。既存の銀行振込処理 GP_PMT_PREP では、この国別の設定を使用して国別の支払が生成されます。FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスによって、国別の支払が PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイに送信されます。
PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイは、エラーの発生時に、PeopleSoft グローバル ペイロールのカレンダー グループ別結果コンポーネントの支給トランザクション ページのステータスを示すメッセージを HCM データベースに送信します。これによって、ファイナンシャル ゲートウェイの支払準備テーブルを効率的に管理することができます。支給トランザクション ページの複数のタブで詳細を確認し、ファイナンシャル ゲートウェイの [エラー] タブでエラーを確認できます。
このトピックでは、次について説明します。
国別のデータ処理フロー。
国別の設定要件。
国別のバッチ処理。
PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイとの統合。
国別のデータ処理フロー
国別支払の処理フローは、通常の銀行振込処理フローとは若干異なります。
画像: 国別のデータ処理フロー
次の図は、国別データの処理フローを示しています。

国別の設定要件
国別支払を処理するには、通常の銀行データ設定要件以外に、以下を行う必要があります。
バンキング国別設定ページで国のアプリケーション パッケージを定義します。
バンキング準備定義ページで国別の SQL ステートメントを生成します。
インストール設定ページで支払処理設定を定義します。
グローバル ペイロールとファイナンシャル ゲートウェイの両方について、『PeopleTools: Integration Broker Service Operations Monitor』の製品ドキュメントを参照してください。
「設定の前提条件」を参照してください。
国別のバッチ処理
非国別銀行振込に使用したものと同じグローバル ペイロール銀行振込処理 (GP_PMT_PREP) を使用して、国別支払を処理します。バンキング国別設定コンポーネントに国のデータ行が存在する場合でも、GP_PMT_PREP は国別ロジックを実行します。
その国が標準で用意されている CORE_BANK:SQL アプリケーション パッケージを使用する場合は、その国および支給準備プロセスの実行ラン コントロール ページで選択された国、カレンダー ラン ID および従業員 ID 範囲を使用して国別 SQL ステートメントを処理する定義済の各順序が参照されます。GP_PAYMENT_FG レコードに結果がロードされます。
その国が標準で用意されている CORE_BANK:SQL アプリケーション パッケージを使用しない場合は、バンキング国別設定コンポーネントでその国に定義されているアプリケーション パッケージを使用して、支給準備プロセスの実行ラン コントロール ページで選択された国、カレンダー ラン ID および従業員 ID 範囲の GP_PAYMENT_FG レコードに結果がロードされます。
PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイとの統合
PeopleSoft グローバル ペイロールを使用すると、PeopleSoft グローバル ペイロールから生成された支払の詳細を PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイに送信できます。その後、ファイナンシャル ゲートウェイは銀行に支払を送信します。