PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイへの支給の送信
生成された支給詳細を PeopleSoft グローバル ペイロールから PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイに送信します。その後、ファイナンシャル ゲートウェイによって、支給は国別のルールおよび標準に従って銀行に送信されます。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
GP_FG_RUNCTRL |
ファイナンシャル ゲートウェイに支給を送信します。 |
ファイナンシャル ゲートウェイへの支給リクエストの送信の前に、グローバル ペイロールの外部で完了する必要がある、いくつかの設定手順があります。以下を実行する必要があります。
インテグレーション ブローカーの設定。
PeopleSoft Financials システムでの国の銀行の設定。
インテグレーション ブローカーの設定
グローバル ペイロールでは、インテグレーション ブローカーを介して、ファイナンシャル ゲートウェイとの間で支給データをパブリッシュします。グローバル ペイロール環境とファイナンシャル ゲートウェイ環境の両方でインテグレーション ブローカーを設定する必要があります。
グローバル ペイロール環境でインテグレーション ブローカーを設定するには、次の手順に従います。
ゲートウェイ ページで、ゲートウェイの URL を設定し、それが接続されていることを PING で確認します。
ゲートウェイ コンポーネントの PeopleSoft ノード設定ページで、ノードを設定し、それらが接続されていることを PING で確認します。
サービス設定ページにアクセスし、[ターゲット ロケーション] フィールドが正しく設定されていることを確認します。
ノード コンポーネントを使用して、ローカル ノードおよびリモート ノードを設定します。HCM システムをローカル ノードとして、Financials システムをリモート ノードとして使用します。
リモート ノードの場合は、ノード コンポーネントの ポータル ページの [コンテンツ URL] および [ポータル URL] フィールドを定義してください。これらのフィールドに入力した URL が関連コンテンツに対して使用されます。
HCM ノードを送信元ノードとして、Financials ノードを受信元ノードとして使用して、PAYMENT_REQUEST サービス オペレーションのルーティングを作成します。
サービス オペレーション コンポーネントを使用して、PAYMENT_REQUEST サービス オペレーションとそのルーティングがアクティブであることを確認します。
HCM ノードを送信元ノードとして、Financials ノードを受信元ノードとして使用する PAYMENT_RESPONSE_OUT_ASYNC サービス オペレーションのルーティングを作成します。
サービス オペレーション コンポーネントを使用して、PAYMENT_RESPONSE_OUT_ASYNC サービス オペレーションとそのルーティングがアクティブであることを確認します。
シングル サインオン ページを使用して、シングル サインオンのノードを設定します。
キュー ステータス コンポーネントを使用して、PAYMENT_REQUEST キューが実行中であることを確認します。
ファイナンシャル ゲートウェイ環境でインテグレーション ブローカーを設定するには、次の手順に従います。
ゲートウェイ ページで、ゲートウェイの URL を設定し、それが接続されていることを PING で確認します。
ゲートウェイ コンポーネントの PeopleSoft ノード設定ページで、ノードを設定し、それらが接続されていることを PING で確認します。
サービス設定ページにアクセスし、[ターゲット ロケーション] フィールドが正しく設定されていることを確認します。
ノード コンポーネントを使用して、ローカル ノードおよびリモート ノードを設定します。Financials システムをローカル ノードとして、HCM システムをリモート ノードとして使用します。
サービス オペレーション コンポーネントを使用して、PAYMENT_REQUEST サービス オペレーションとルーティングがアクティブであることを確認します。
HCM ノードを送信元ノードとして、Financials ノードを受信元ノードとして使用する PAYMENT_REQUEST サービス オペレーションのルーティングを作成します。
キュー コンポーネントを使用して PAYMENT_REQUEST キューを作成します。
HCM ノードを送信元ノードとして、Financials ノードを受信元ノードとして使用する PAYMENT_RESPONSE_OUT_ASYNC サービス オペレーションのルーティングを作成します。
サービス オペレーション コンポーネントを使用して、PAYMENT_RESPONSE_OUT_ASYNC サービス オペレーションとそのルーティングがアクティブであることを確認します。
サービス オペレーション コンポーネントを使用して、PAYMENT_DISPATCH サービス オペレーションとそのルーティングがアクティブであることを確認します。
シングル サインオン ページを使用して、シングル サインオンのノードを設定します。
キュー ステータス コンポーネントを使用して、PAYMENT_REQUEST キューが実行中であることを確認します。
国の銀行の設定
支給データをファイナンシャル ゲートウェイに送信する国ごとに、グローバル ペイロール システムでの支給元の送金元銀行情報と一致する銀行を PeopleSoft Financials システムで設定する必要があります。銀行ごとに、次の手順に従います。
銀行情報 (BANK_PNL1) ページを使用して、銀行を作成します。
銀行支店情報 (BANK_BRNCHPNL) ページを使用して、銀行支店を作成します。
銀行インテグレーション レイアウト (BANK_INTEGRATION) ページで、銀行インテグレーション レイアウトを設定します。
外部銀行口座 (BANK_PNL2) ページで、外部銀行口座を作成します。
『PeopleTools: Integration Broker Testing Utilities and Tools』製品ドキュメントを参照してください。
PeopleSoft ファイナンシャル ゲートウェイ製品ドキュメントの「Defining Financial Gateway Integration Options」、「Registering a Source Application with Financial Gateway」。
支給ファイル作成ページ (GP_FG_RUNCTRL) を使用して、支給をファイナンシャル ゲートウェイに送信します
ナビゲーション
画像: 支給ファイル作成ページ
次の例では、支給ファイル作成ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

このページを使用して、支給データをファイナンシャル ゲートウェイに送信する支給リクエストを開始します。
選択条件
このグループ ボックスのフィールドを使って、ファイナンシャル ゲートウェイに送信する支給をフィルタします。[国]、[支払作成 ID]、[支給元]、[カレンダー グループ ID]、[受取人 ID]、[送金元銀行 ID] および [ファイル ID] で支給をフィルタできます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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送信の確認 |
選択条件に一致する支給がファイナンシャル ゲートウェイに送信される前に最終決定されるようにする場合にクリックします。選択された行が無効である場合、[理由] フィールドがページに表示されます。 |
理由 |
このフィールドは、選択された支給行が無効である理由を表示するために、[送信の確認] ボタンをクリックしたときに表示されます。選択された支給が有効な場合、このフィールドは表示されません。 |
銀行通知を準備 |
このチェック ボックスをオンにすると、FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスによって、選択条件に一致する GP_PAYMENT_FG の行が識別され、ファイナンシャル ゲートウェイへの送信が準備されます。 また、このチェック ボックスをオンにすると、[決済日] フィールドが使用可能になります。 注: 銀行通知を準備プロセスのその後の実行では、選択条件に一致する新しい行が対象になりますが、最初の実行で既に準備された行は影響を受けません。 |
銀行通知送信 |
このチェック ボックスは、[銀行通知を準備] チェック ボックスをオンにして FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスを実行し、[送信の確認] ボタンを使用して支給を正常に確認した後にのみ、オンにできるようになります。 [銀行通知送信] チェック ボックスをオンにすると、FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスによって準備済み支給行がステージング テーブルに挿入され、PAYMENT_REQUEST メッセージを使用してインテグレーション ブローカーを介してファイナンシャル ゲートウェイにパブリッシュされます。 注: [銀行通知送信] チェック ボックスをオンにして FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスを実行した後は、銀行通知のキャンセルや再送信は行えません。 |
レポートの生成 |
このチェック ボックスをオンにすると、FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスによって、[レポート定義] グループ ボックスで定義されたテンプレートを使用して Oracle Business Intelligent Publisher (BI Publisher または BIP) レポートが生成されます。 注: [銀行通知を準備] チェック ボックスがオフの場合に [レポートの生成] チェック ボックスをオンにすると、まだ銀行通知を準備していない支給のレポートは生成できないことを示すメッセージが表示されます。ただし、[銀行通知を準備] と [レポートの生成] の両方をオンにして FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスを実行できます。 |
レポート定義
このグループ ボックスを使用して、[レポートの生成] チェック ボックスをオンにしたときに生成される BI Publisher レポートを定義します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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レポート名 |
生成するレポートの名前を入力します。選択したレポートに関連付けられている全てのテンプレートの [テンプレート ID] および [説明] 列が入力されます。 |
選択フラグ |
使用するレポート テンプレートの横にある、このチェック ボックスをオンにします。デフォルトでは、選択したレポートに関連付けられているデフォルト テンプレートのこのチェック ボックスがオンになっています。 |
トランザクション ステータスの変更
FG の支給 (GP_PMT_FG) プロセスを実行すると、選択条件に含まれる各支給トランザクションのトランザクション ステータスが影響を受けます。また、ファイナンシャル ゲートウェイにより、支給トランザクションのステータスは PAYMENT_RESPONSE メッセージによっても影響を受けます。次の表は、全てのトランザクション ステータスとそれらの更新方法を示しています。
トランザクション ステータス |
結果をもたらす要因 |
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支払準備実行 |
GP_PMT_PREP これは、GP_PMT_PREP プロセスの実行後に全ての支給トランザクションが開始される際のステータスです。 |
銀行通知実行準備 |
[銀行通知を準備] ステータスがオンでの GP_PMT_FG。 |
処理中 |
現在実行中の GP_PMT_FG。 |
FG への支払送信 |
[銀行通知送信] ステータスがオンでの GP_PMT_FG。 |
キャンセル済 |
トランザクションがファイナンシャル ゲートウェイでキャンセルされた場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
エラー |
トランザクションがファイナンシャル ゲートウェイで正常に受信されなかった場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
送信待ち |
トランザクションがファイナンシャル ゲートウェイで正常に受信された場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
支払済 |
トランザクションが受取人に支払われた場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
銀行受取済 |
外部銀行が送信されたトランザクションをファイナンシャル ゲートウェイから正常に受け取った場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
銀行に送信済 |
トランザクションがファイナンシャル ゲートウェイによって外部銀行に送信された場合の PAYMENT_RESPONSE メッセージ。 |
注: ステータスが [エラー] の支給は手動で修正する必要があります。
支給トランザクション ページを使用して、支給のステータスを表示できます。
「支給トランザクション ページ」を参照してください。
負の支給額
デフォルトでは、グローバル ペイロール コアで負の支給額をファイナンシャル ゲートウェイに送信できます。同様に、デフォルトでは、ファイナンシャル ゲートウェイで負の支給額を銀行に送信できます。そのため、負の支給額を銀行に送信できないようにする必要がある場合は、国別拡張機能で以下を実行できます。
支給処理中に最初から負の支給額を作成できないようにします。グローバル ペイロール (フランス) およびグローバル ペイロール (スイス) は、これを実行する国別拡張機能の例です。
バンキング準備定義ページの [Having 条件] フィールドを使用し、負の支給額がフィルタで除去されるように CORE_BANK:SQL アプリケーション パッケージを変更することによって、負の支給額がファイナンシャル ゲートウェイに送信されないようにします。グローバル ペイロール (スペイン) は、これを実行する国別拡張機能の例です。
グローバル ペイロールから受信した負の支給額を銀行に送信しないようにファイナンシャル ゲートウェイを設定します。Global Payroll for Germany および Global Payroll for the Netherlands は、これを実行する国別拡張機能の例です。
負の支給額を処理する顧客は、それを許可する契約を銀行と結んでいる場合は、そのようにシステムを設定できます。