最終決定済み計算結果の訂正または取り消し
グローバル ペイロールでは、通常、訂正は、組み込み遡及処理機能により、オンサイクル給与計算の基本部分として処理されます。オフサイクル処理では、より重要な例外にすばやく対処することができます。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
GP_OFFCYCLE_C_SEC |
給与計算結果の訂正指示を入力します。 |
|
ポジティブ入力ページ |
GP_PI_MNL_ERNDED |
訂正が必要なカレンダーに対するポジティブ入力を入力します。 ターゲット カレンダーに対するポジティブ入力を入力します。 "取消" では、既存のデータを取り消すことしか行わないため、遡及モードにかかわりなく、これらの PI リンクを使用することはありません。 このページは、追加支給および前払い支給の指示を入力する際にも使用します。 |
休暇イベント入力ページ |
GP_ABS_EVENT |
訂正が必要な休暇欠勤イベントを入力します。 このリンクは、PeopleSoft 休暇管理がインストールされている場合にのみ表示されます。 |
受給者カレンダー上書きページ |
GP_PYE_CAL_SOVR |
サポート エレメント上書き情報の入力と確認を行います。 このページは、追加支給の指示を入力する際にも使用します。 |
遡及ページ |
GP_TRIGGER_RTO |
遡及トリガ情報の入力と確認を行います。 |
選択可能な訂正タイプは 2 つあります。以下のとおりです。
置換
強制取消
選択可能な遡及方法には 2 つのタイプがあります。以下のとおりです。
既存の遡及ルールを使用。
強制訂正。
"通常の遡及訂正" および "置換訂正" の例
4 月の給与計算が完了した後で、支給が間違っていることに受給者が気付いたとします。1 月に遡及の昇給があったとします。給与が 10,000.00 から 11,000.00 に昇給されています。5 月末の支給まで待つのではなく、オフサイクル訂正支給を行うことにします。
"既存の遡及ルールを使用した置換訂正" では、既存トリガによって決定されたとおりに、通常の遡及処理モードおよび通常の遡及処理セットによって調整が処理されます。オンサイクル実行と同様、遡及ルールの標準の使用方法および検証方法が適用されます。これには以下が含まれます。
遡及モード。
エレメントの繰り越し。
エレメントの再計算。
繰り越しモード クライアントでは、この例は、以下のように処理されます。
処理対象カレンダー |
バージョン/レビジョン番号 |
給与 - (古い値) |
年間累計 (古い値) |
給与 - (新しい値) |
繰り越されるデルタ |
年間累計 (新しい値) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 月 (第 1 トリガ) |
V1R2 |
10,000 |
10,000 |
11,000 |
1,000 |
10,000 |
2 月 |
V1R2 |
10,000 |
20,000 |
11,000 |
1,000 |
20,000 |
3 月 |
V1R2 |
10,000 |
30,000 |
11,000 |
1,000 |
30,000 |
4 月 |
V1R2 |
10,000 |
40,000 |
11,000 |
1,000 |
40,000 |
オフサイクル ターゲット カレンダー |
4,000 |
44,000 |
"強制訂正遡及を使用した置換訂正" では、通常の遡及処理の動作が、"訂正するカレンダー" の繰り越しで無効になります。遡及トリガのクロス検証が実行されている間は (トリガ間の遡及方法の不整合は許可されていません)、他のルールは無効になります。以下は、通常の遡及訂正についての説明です。
遡及モードは "訂正" です (トリガの遡及イベントの処理では無視されます)。
エレメントは繰り越されません (遡及処理セットは無視されます)。
全てのエレメントは再計算されます (遡及の再計算設定は無視されます)。
繰り越しモード クライアントでは、この例は、以下のように処理されます (遡及モードでの変化に注目してください)。
処理対象カレンダー |
バージョン/レビジョン番号 |
給与 - (古い値) |
年間累計 (古い値) |
給与 - (新しい値) |
繰り越されないデルタ |
年間累計 (新しい値) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 月 (第 1 トリガ) |
V1R2 |
10,000 |
10,000 |
11,000 |
1,000 |
11,000 |
2 月 |
V2R1 |
10,000 |
20,000 |
11,000 |
1,000 |
22,000 |
3 月 |
V2R1 |
10,000 |
30,000 |
11,000 |
1,000 |
33,000 |
4 月 |
V2R1 |
10,000 |
40,000 |
11,000 |
1,000 |
44,000 |
オフサイクル ターゲット カレンダー |
"取消 - 置換" および "取消 - 通常の遡及" の例
たとえば、ある受給者が 2 月中に "有給休職" ステータスで処理されたとします。本来は "無給休職" ステータスで処理されるべきでした。トリガは 1 月 1 日に設定されていますが、1 月には変更は行われなかったとします。
確認対象の元の値 |
2 月 |
取り消し入力 |
オフサイクル |
---|---|---|---|
給与 (E1) |
10000 |
給与 |
–10000 |
401K |
1000 |
401K |
–1000 |
FWT |
2000 |
FWT |
–2000 |
組合費 |
100 |
組合費 |
–100 |
純支給額 |
6900 |
純支給額 |
–6900 |
[強制取消] オプションでは、例で示されているとおり、支給が全てのエレメントで (または全てのアイテムで) 取り消されます。これは HR データベースで受給者ステータスがまだ更新されていない場合でも行われます。必要なデータ訂正が行われない場合、次の遡及処理で、取り消された支給の再確認と再計算が行われます。
必要な訂正が既に行われて受給者ステータスが HR データベースで訂正されている場合、置換リクエストでも取り消しは行われますが、通常の遡及処理ルールが適用されるため、エレメントごとの結果は異なることがあります。
"既存の遡及ルールを使用した強制取消" では、元のトリガによって決定された遡及処理モードが使用され、他のルールは無効になります。全てのエレメントは再計算されます (遡及の再計算設定は無視されます)。繰り越しクライアントでは、残高およびターゲット カレンダー計算の点から、以下のような結果になります。
第 1 トリガ |
ターゲット カレンダー |
||||
---|---|---|---|---|---|
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
オフサイクル |
|
v1r2 |
v1r2 |
v1r2 |
v1r2 |
||
E1 (古い値) |
10000 |
10000 |
10000 |
10000 |
|
年間累計 (古い値) |
10000 |
20000 |
30000 |
40000 |
|
E1 (新しい値) |
10000 |
0 |
10000 |
10000 |
–10000 |
年間累計 (新しい値) |
10000 |
20000 |
30000 |
40000 |
30000 |
差額 |
10000 |
訂正クライアントでは、残高およびターゲット カレンダー計算に関して、以下のように処理されます。
エレメントは繰り越されません (遡及処理セットは無視されます)。
全てのエレメントは再計算されます (遡及の再計算設定は無視されます)。
第 1 トリガ |
ターゲット カレンダー |
||||
---|---|---|---|---|---|
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
オフサイクル |
|
v2r1 |
v2r1 |
v2r1 |
v2r1 |
||
E1 (古い値) |
10000 |
10000 |
10000 |
10000 |
|
年間累計 (古い値) |
10000 |
20000 |
30000 |
40000 |
|
E1 (新しい値) |
10000 |
0 |
10000 |
10000 |
0 |
年間累計 (新しい値) |
10000 |
10000 |
20000 |
30000 |
|
差額 |
10000 |
"強制訂正遡及を使用した強制取り消し" では、通常の遡及動作が "訂正するカレンダー" と繰り越しで無効になる標準の置換と同様の処理が行われます。遡及トリガのクロス検証が実行されている間は (トリガ間の遡及方法の不整合は許可されていません)、他のルールは無効になります。以下は、置換取り消し訂正についての説明です。
遡及モードは "訂正" です (トリガの遡及イベントの処理では無視されます)。
エレメントは繰り越されません (遡及処理セットは無視されます)。
全てのエレメントは再計算されます (遡及の再計算設定は無視されます)。
繰り越しクライアントでは、残高およびターゲット カレンダー計算に関して、以下のように処理されます。
第 1 トリガ |
ターゲット カレンダー |
||||
---|---|---|---|---|---|
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
オフサイクル |
|
v2r1 |
v2r1 |
v2r1 |
v2r1 |
||
E1 (古い値) |
10000 |
10000 |
10000 |
10000 |
|
年間累計 (古い値) |
10000 |
20000 |
30000 |
40000 |
|
E1 (新しい値) |
10000 |
0 |
10000 |
10000 |
0 |
年間累計 (新しい値) |
10000 |
10000 |
20000 |
30000 |
30000 |
差額 |
10000 |
訂正クライアントでは、"既存の遡及ルールを使用した強制取消" による処理と "強制訂正遡及を使用した強制取消" による処理に大きな違いはありません。
注: 前述の例には、訂正された給与計算と実際の訂正を示すために、3 月と 4 月が終了済み給与計算として記述されています。これらは、特に通常の繰り越しクライアントに対する通常の遡及処理と強制置換処理の性質の違いを示しています。この違いは、最近の支給期間 (この場合、4 月) に対する訂正に現れる場合がありますが、動作の相違は通常、ほとんどありません。
訂正リクエスト詳細ページ (GP_OFFCYCLE_C_SEC) を使用して、給与計算結果の訂正指示を入力します。
ナビゲーション
オフサイクル リクエスト ページの [訂正するカレンダー] セクションの [訂正詳細] アイコンをクリックします。
画像: 訂正リクエスト詳細ページ
次の例では、訂正リクエスト詳細ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

注: このページで入力に使用できるフィールドは、このタイプのオフサイクル トランザクションに対して作成された設定に応じて異なります。
このページ画面は、設定が作成されていない場合のページを示します。
「オフサイクル設定について」を参照してください。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
カレンダー ID |
訂正対象のカレンダーを選択します。 |
最終決定されていないカレンダー (前払処理済) を検索 |
オンサイクル カレンダー自体がまだ最終決定されていないが、この受給者に対してカレンダーが前払いとして既に処理されている場合、このフィールドを選択すると、そのカレンダーが選択されて訂正されます。 |
訂正する PI カレンダー |
このリンクをクリックすると、ポジティブ入力ページにアクセスします。 |
休暇欠勤イベント入力 |
このリンクをクリックすると、休暇イベント入力ページにアクセスします。 |
訂正タイプ |
訂正のタイプを入力します。有効値は [置換] および [強制取消] です。 注: 取り消し処理の際には、支給を無効にする必要があります。銀行振込の最終決定後に "カレンダー グループ別支給額の確認" コンポーネントを使用するか、支給の手動照合ページで照合目的を指定する際に、支給を無効にできます。これは、自動的には処理されません。 「銀行振込について」、「支給の手動照合ページ」を参照してください。 |
遡及方法 |
この訂正タイプで使用する遡及方法を入力します。有効値は [既存の遡及ルールを使用] および [強制訂正] です。 |
支給日 |
値を入力しない場合は、オフサイクル リクエスト ページからのデフォルト値が使用されます。この日付は、有効日付きルールの選択、および適切な時間枠への結果の割り当て (月間、四半期、および年間残数) を制御します。 |
支払方法 |
訂正の支払い方法を選択します。 |
エレメント選択 |
この訂正で処理するエレメントを選択します。 注: 強制取消訂正では、[エレメント選択] を使用して入力することはできません。 |
PI ターゲット カレンダー |
このリンクをクリックすると、ポジティブ入力ページにアクセスします。 |
サポート エレメント上書き - ターゲット カレンダー |
このリンクをクリックすると、受給者カレンダー上書きページにアクセスします。 |
トリガ確認 |
このリンクをクリックすると、遡及トリガの表示、編集、追加を行うことができます。 |
遡及トリガあり |
訂正対象のカレンダーの支給期間終了日またはそれ以前にトリガがあり、そのトリガが、オフサイクル グループの支給グループに関連付けられた国と同じ国を表している場合、このチェック ボックスがオンになります。チェック ボックスがオフの場合は、手動でトリガを作成するか、データに対する訂正を作成してトリガを作成する必要があります。 |
遡及トリガ |
訂正と同じ国に関連付けられている遡及トリガのリストが表示されます。 |