累計の定義
累計を定義するには、累計コンポーネント (GP_ACCUMULATOR) を使用します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GP_PIN |
累計エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。 |
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GP_ACCUMULATOR_2 |
期間情報を定義し、累計が変換されるタイミングを指定します。 |
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GP_ACCUMULATOR_1 |
累計のキーを指定します。 |
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GP_ACCUMULATOR_3 |
累計に含まれるエレメントのリストを定義します。 |
累計名ページ (GP_PIN) を使用して、累計エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。
ナビゲーション
作成する全てのエレメントについて、名称とその基本パラメータをエレメント名共通ページで定義する必要があります。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントの最初のページとして、同じエレメント名共通ページ (GP_PIN) を共有しています。
注: 累計を作成するには、[10 進数] または [金額] のフィールド フォーマットを選択できます。通貨換算の対象になる可能性のあるエレメントには [金額] を、休日時間数や勤続年数などの金額以外の値を累計するエレメントには [10 進数] を選択します。
累計 - 定義ページ (GP_ACCUMULATOR_2) を使用して、期間情報を定義し、累計が変換されるタイミングを指定します。
ナビゲーション
画像: 累計 - 定義ページ
次の例では、累計 - 定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

累計期間
累計期間は、累計対象が収集、累積される期間を表します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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期間 |
以下の値から選択します。 [セグメント]: 単一の総額/純額計算またはセグメントのことです。分割がない場合は、セグメントと支給期間は同一です。 [カレンダー期間]: 現在のカレンダー期間の開始日と終了日が使用されます。 [月間]: 月単位で情報が収集されます。 [四半期]: 四半期で情報が収集されます。 [年間]: 年間で情報が収集されます。 [カスタム期間]: カスタム期間を使用すると、終了日がない累計を作成できます。たとえば、従業員の生涯賃金を管理する場合などに、終了日の必要ないカスタム期間を使用します。このオプションを選択すると、開始日を設定するために [日付] フィールドが表示されます。このフィールドでエレメント タイプを選択します。 |
開始オプション |
累計の開始時期が指定できます。このフィールドは、[期間] フィールドで [月間]、[四半期]、または [年間] を選択した場合に表示されます。値は以下のとおりです。 [指定日]: [開始月オプション] および [開始日オプション] フィールドが表示されます。日と月を入力するか、これらの値を返す変数を選択します。 [支給元のカレンダーを使用] および [支給元の会計年度を使用]: 支給元の処理詳細ページで設定されたデフォルトが使用されます。 |
初期化ルール
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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初期化ルール エレメント |
新しい期間が始まり、累計のインスタンスが新しく作成される場合に呼び出されるフォーミュラ エレメントを入力します。また、このフォーミュラは、その結果がこの累計に追加されるように、累計メンバーとして設定されている必要があります。たとえば、年間の有給休暇日数を表す累計に対し、カレンダー年の初めに、決められた有給休暇日数だけを前年度から繰り越せるように制限できます。このような場合にフォーミュラを選択して使用します。新しい年に対する累計が作成されるときに、このフォーミュラが呼び出されます。このフィールドを空白のままにした場合は、特定の処理は発生しません。 |
終了日後の保持期間
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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月数 |
終了日後、出力結果テーブルに累計をどのくらいの期間保持するかを指定します。これは、現在の計算で必要な前回の累計値にアクセスするために使用できます。 注: [期間] フィールドで [セグメント] を選択すると、このフィールドは使用できなくなります。 |
カスタム期間終了日オプション
以下のフィールドは、カスタム期間の累計でのみ使用されます。
注: このグループ ボックスの 2 つのフィールドは独立して動作します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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0 の場合は終了日を設定 |
累計値がゼロであるときに、累計の終了日を期間のセグメント終了日に設定する場合にこのオプションを選択します。これにより、ゼロになったら累計値が表示され、その後の期間でのこの値の保存が中止されます。たとえば、未払いのローン残高を追跡する場合は、このフィールドを使用して完全に支払が終わるまで残高を表示できます。このチェック ボックスをオンにすると、[期間月数] フィールドにはデフォルトで 999 (終了日なしという意味) が挿入されます。 |
期間月数 |
累計の期間の長さを入力します。カスタム期間は、この期間の後に終了します。たとえば、産休を追跡する場合は、このフィールドを使用して、設定されている付与月数の累計を表示できます。[0 の場合は終了日を設定] チェック ボックスをオンにした場合は、このフィールドに値を入力しないでください。[0 の場合は終了日を設定] チェック ボックスをオンにすると、[期間月数] フィールドに入力した値は 999 という値 (終了日なしという意味) で上書きされます。 |
累計基準
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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基準 |
カレンダー日付のどの時点の値を累計するのかを決定します。有効値には、[期間開始日]、[期間終了日] (デフォルト)、[支給日]、[指定日] があります。[指定日] は、一般的に休暇欠勤処理で使用します。休暇欠勤が別の期間に属していても、その休暇欠勤が元の開始日に関連付けられていることがよくあります。 例: ある月次の累計には、1 つのメンバー E1 があるとします。 週単位の支給グループの期間の日付は以下のとおりです。 開始日 = 2000 年 1 月 26 日 終了日 = 2000 年 2 月 3 日 支給日 = 2000 年 2 月 4 日 支給 1 = 100.00 [基準] フィールドの値により、E1 の値 100.00 が 1 月または 2 月、どちらの月次の値に加算されるのかが決まります。[期間開始日] を選択した場合、100.00 は 1 月の残高に加算されます。[期間終了日] (または [支給日]) を選択した場合、100.00 は 2 月の残高に加算されます。 注: このフィールドは、[期間] フィールドで [月間]、[四半期]、または [年間] を選択した場合にのみ使用できます。 |
遡及処理
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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訂正を使用 |
[訂正を使用] をオンにすると、遡及方法が繰り越しとして定義されている場合に累計の動作が上書きされます。これにより、累計の "繰り越し" 動作を "訂正" に変更できます。[訂正を使用] がオンの場合、累計は "訂正" モードで動作します。現在期間内の累計は調整されません。これがデフォルト値です。 特定の残高累計を "訂正" に設定することによって、その累計の残高を給与計算が完了するまで待たなくても、遡及再計算が終わった時点でメンバー エレメントの新しく計算された値で更新できます。更新された残高が後続の計算で使われるような場合にこのような設定が必要です。 注: 延滞累計を定義する場合は、累計のレベル ページの [訂正を使用] チェック ボックスを常にオンにしておくことをお勧めします。これは、累計に含まれるコンポーネントがそれ自身はデルタを生成しないためで、累計が繰り越し処理される場合に二重計上が非常に発生しやすくなります。 注: いったん累計に結果が保存されると、[訂正を使用] チェック ボックスは選択できなくなります。チェック ボックスを選択できるようにするには、累計の結果を生成したペイロール カレンダーをキャンセルする必要があります。 |
累計のタイミング
累計の変換方法を選択します。全ての累計には、関連付けられたエレメント (累計のメンバー ページで定義) のリストがあります。処理中に累計を参照する場合、指定した累積の発生時期によって累計の値が変わります。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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補助メンバーとして |
それぞれの拠出エレメントが変換されるときに、累計は新しい値を反映して更新されます。支給や休暇付与などのエレメントの値を、そのエレメントの計算時に累計に加算します。この累計はプロセス リストに含める必要はありません。 |
随時 |
累計は、たとえば、フォーミュラ内で検出された場合は常に変換されます。この累計は変換されるプロセス リストに含める必要はありません。累計に関連付けられている拠出エレメントが変換されても、累計自体は自動的に新しい値で更新されません。 |
計算後 |
累計は、メインの計算処理中は更新されませんが、最終決定された最後のセグメントの終わりからロードされる値を保持します。その他の全てのエレメントが変換された後でのみ、拠出メンバーの新しい、現在の値を反映するように累計が更新されます。これは自動的に行われるので、累計をプロセス リストに含める必要はありません。デフォルトでは、自動作成累計は [計算後] として定義されます。 |
保存オプション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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保存オプション |
累計を変更および保存できる実行タイプを選択します。オプションは、次のとおりです。
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注: 累計が不適切な実行タイプの間に更新された場合はエラー メッセージが表示されます。たとえば、給与計算実行で休暇欠勤累計を更新しようとした場合にエラー メッセージが表示されます。
警告 保存オプションは、バッチ処理を行う前に選択する必要があります。これは、バッチ システムが累計残高をロードするために使用する方法が既に生成されている結果と矛盾しないようにするためです。
累計 - レベル ページ (GP_ACCUMULATOR_1) を使用して、累計のキーを指定します。
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画像: 累計 - レベル ページ
次の例では、累計 - レベル ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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受給者 (従業員 ID) |
受給者の全ての職務の結果を一緒に累計に保存する場合に選択します。これがデフォルトの設定です。 |
職務 (従業員 ID/雇用レコード番号) |
従業員 ID/雇用レコード番号をキーとして、受給者が保持する各職務の結果を個別の累計に保存する場合に選択します。 |
ユーザー キー タイプ |
1 つの累計に 6 個までのユーザー キーを定義できます。ユーザー キーによって、累計を雇用レコードより細かいレベルで追跡管理できます。たとえば、契約番号または会社別に従業員の年間累計支給額を追跡管理できます。 ユーザー キーのエレメント タイプを入力します。有効な値は、[変数] と [システム エレメント] です。 |
キー エレメント |
これらのフィールドを使用して、累計キーとして使用するエレメントを選択します。たとえば、会社別に累計を追跡管理するには、ユーザー キーとしてシステム エレメント COMPANY を選択し、それぞれの所在地の従業員に対して個別に累計されている数字を管理します。 以下のガイドラインに従います。
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メンバー ページ (GP_ACCUMULATOR_3) を使用して、累計に含まれるエレメントのリストを定義します。
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画像: メンバー ページ
次の例では、メンバー ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

メンバー
[メンバー] タブをクリックします。
このタブのフィールドを使用して、累計の合計に含まれるエレメントを指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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エレメント タイプ |
エレメント タイプのリストから選択します。値は、[休暇付与]、[アレイ]、[自動割当]、[ブラケット]、[控除]、[デュレーション]、[支給]、[フォーミュラ]、セグメント累計、システム エレメントおよび [変数] です。 |
エレメント名 |
この累計の合計に含まれるエレメントを選択します。1 つのエレメントを複数の累計に含めることも、また累計を他の累計に含めることも可能です。 |
開始日、終了日 |
メンバーの累計への累積を開始および終了する時期を指定します。 このフィールドが空白の場合は、そのエレメントが有効である限り、累計は引き続き更新されます。 |
累計指示 |
エレメントが累計に加算されるのか減算されるのかを指定するために、[加算] または [減算] を選択します。 |
累計値
[累計値] タブをクリックします。
画像: 累計 - メンバー ページ: [累計値] タブ
次の例では、累計 - メンバー ページの [累計値] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。
![累計 - メンバー ページ: [累計値] タブ](img/i-cd7d26dn-6e6d.png)
[メンバー] タブで選択したエレメントが一覧表示されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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パーセント タイプ、累計率 |
エレメントの値のうち、どれだけをこの累計に自動的に加算または減算するのかを指定します。値は以下のとおりです。 [数値]: パーセント (最大値は 100) を指定する場合は、このオプションを選択します。[累計率] フィールドにパーセントを入力します。 [変数] または [フォーミュラ]: 累積または差し引く値を返す変数またはフォーミュラ エレメントを指定する場合に選択します。[エレメント名] フィールドで、使用する変数名またはフォーミュラ名を選択します。 |