ユーザー フィールド セットのあるエレメント割当とポジティブ入力との相互作用の定義
このトピックでは、同じ支給または控除に対するエレメント割当およびポジティブ入力があり、その支給または控除にユーザー フィールドが関連付けられている場合に、グローバル ペイロールによって行われる競合上書きの処理方法について説明します。
具体的には、以下の内容について説明します。
ユーザー フィールド セットの定義。
ユーザー フィールド セットへの値の入力。
支給/控除割当とポジティブ入力のマッチング。
支給/控除割当とポジティブ入力の処理順序の定義。
ここで説明する概念は、ユーザー フィールドが定義されている際のポジティブ入力とエレメント割当との相互作用を理解するために不可欠です。
重要 このトピックは、ポジティブ入力とエレメント割当の相互作用に関して、「上書きの設定」のトピックの情報を補足するものです。このトピックを読む前に、「上書きの設定」のトピックを確認する必要があります。
グローバル ペイロールでは、指定されたポジティブ入力またはエレメント割当に対する全てのユーザー フィールドの値を、ユーザー フィールド セットと定義しています。支給または控除には、それぞれ固有のユーザー フィールド値のセットを持つ、複数のエレメント割当およびポジティブ入力のインスタンスを指定できます。
たとえば、以下の表で示すエレメント割当とポジティブ入力インスタンスには、それぞれ異なるユーザー フィールド セットが関連付けられています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
支給/控除定義 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
---|---|---|---|
エレメント名 |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
インスタンス番号 |
2 |
1 |
2 |
金額 |
350 |
175 |
225 |
ユーザー フィールド (ローン目的) |
College |
Car |
Boat |
ユーザー フィールド (ローン タイプ) |
Family |
Personal |
Personal |
支給または控除にユーザー フィールドがある場合、通常ユーザー フィールドの値は、支給/控除割当またはポジティブ入力から取得されます。エレメントが変換される前に、ポジティブ入力とエレメント割当のページで入力された値に基づいて、ユーザー フィールドに値が入力されます。
ただし、エレメント割り当てのページまたはポジティブ入力のページでユーザー フィールドの値が定義されていない場合は、その他のソースから値が取得される場合もあります。たとえば、アレイ、フォーミュラ、ブラケットやその他のサポート エレメント上書き (カレンダー レベル上書きや支給グループ上書き) から値が取得されます。
ユーザー フィールドのある支給または控除がスライスまたは分割される場合、ユーザー フィールドの値はスライスまたはセグメントから取得され、スライスまたはセグメント間で異なることがあります。
グローバル ペイロールでは、単一の支給期間、スライスまたはセグメント内の同じエレメントについて、エレメント割当およびポジティブ入力の上書き複数入力できます。これらの上書きに含まれる、競合に関する指示を管理するために、支給および控除割当は、同じスライスまたはセグメント内の対応するポジティブ入力とマッチング処理され、その後で、変換するエレメントと、この製品ドキュメントの「上書きの設定」のトピックで説明する処理ルールに基づいて従う指示が判断されます。また、割り当てられたエレメントとポジティブ入力にユーザー フィールドが関連付けられている場合は、共通のユーザー フィールド セットに基づいて、エレメント割当とポジティブ入力がマッチング処理されます。
注: エレメント割当とポジティブ入力が同じエレメントについて、同じ支給期間スライスまたはセグメントで発生し、ユーザー フィールド セットが同じ場合、エレメント割当とポジティブ入力は一致していると見なされます。
以下に例を示します。
特定のスライスまたはセグメントで、ポジティブ入力上書きのユーザー フィールド セットと支給/控除割当のユーザー フィールド セットが一致している場合、ポジティブ入力が処理され、エレメント割当は処理されません。
特定のスライスまたはセグメントで、ポジティブ入力上書きのユーザー フィールド セットと支給/控除割当のユーザー フィールド セットが一致していない場合、ポジティブ入力とエレメント割当の両方が処理されます。
つまり、一致するユーザー フィールド セットを持たない限り、ポジティブ入力上書きとエレメント割当は "異なる" エレメントとして扱われます。ユーザー フィールド セットが一致している場合は、ユーザー フィールドのない同一エレメントに適用される処理ルールと同じルールに従って処理されます。
「エレメント割り当て上書き、ポジティブ入力、およびエレメント定義の間の競合の管理」を参照してください。
例 1: エレメント割当とポジティブ入力が部分的に一致している場合
控除 "LOAN PAYBACK" には、次の 2 つのユーザー フィールドがあります。
ユーザー フィールド 1 = ローン目的。
ユーザー フィールド 2 = ローン タイプ。
次の表は、この控除のポジティブ入力とエレメント割当を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
E/D 割当 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
|
---|---|---|---|---|
エレメント名 |
LOAN PAYBACK |
LOAN PAYBACK |
LOAN PAYBACK |
LOAN PAYBACK |
インスタンス番号 |
1 |
2 |
1 |
2 |
金額 |
100 |
350 |
175 |
225 |
ユーザー フィールド 1 (ローン目的) |
Car |
College |
Car |
Boat |
ユーザー フィールド 2 (ローン タイプ) |
Personal |
Family |
Personal |
Personal |
この控除では 3 つのインスタンスが変換されます。
インスタンス番号 |
金額 |
ローン目的 |
ローン タイプ |
上書きソース |
---|---|---|---|---|
1 |
175 |
Car |
Personal |
ポジティブ入力上書き |
2 |
350 |
College |
Family |
エレメント割当 |
3 |
225 |
Boat |
Personal |
ポジティブ入力上書き |
この例では、ポジティブ入力インスタンス 1 とエレメント割当インスタンス 1 が同一のユーザー フィールドに基づいてマッチングされ、ポジティブ入力インスタンスのみが処理されます。ポジティブ入力インスタンス 2 とエレメント割当インスタンス 2 は一致していないため、両方のインスタンスが処理されます。
例 2: エレメント割当とポジティブ入力が完全に一致している場合
控除 A には、次の 2 つのユーザー フィールドがあります。
ユーザー フィールド 1 = 州。
ユーザー フィールド 2 = 市。
次の表は、この控除のポジティブ入力とエレメント割当を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
ルール定義 |
E/D 割当 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
|
---|---|---|---|---|---|
エレメント名 |
控除 A |
控除 A |
控除 A |
控除 A |
|
インスタンス番号 |
該当なし |
1 |
2 |
1 |
2 |
ベース |
200 |
300 |
|||
パーセント |
受給者レベル |
25% |
50% |
75% |
100% |
ユーザー フィールド 1 (州) |
該当なし |
ニューヨーク |
カリフォルニア |
ニューヨーク |
カリフォルニア |
ユーザー フィールド 2 (市) |
該当なし |
ニューヨーク |
ロサンゼルス |
ニューヨーク |
ロサンゼルス |
この控除では 2 つのインスタンスが変換されます。
インスタンス番号 |
ベース |
パーセント |
州 |
市 |
上書きソース |
---|---|---|---|---|---|
1 |
300 |
75% |
ニューヨーク |
ニューヨーク |
ポジティブ入力上書き |
2 |
200 |
100% |
カリフォルニア |
ロサンゼルス |
ポジティブ入力上書き |
この例では、ポジティブ入力インスタンス 1 とエレメント割当インスタンス 1、およびポジティブ入力インスタンス 2 とエレメント割当インスタンス 2 がマッチングされます。エレメント割当ではなくポジティブ入力が変換されます。
注: ベース コンポーネントの値が両方のポジティブ入力と 2 番目のエレメント割当には指定されていないため、変換時には、まずエレメント割当、次にルール定義を参照してベースの値が取得されます。
例 3: 別のエレメントによってユーザー フィールドの値が割り当てられる場合のマッチング
支給 "E1" にはユーザー フィールド "州" が定義されています。
"州" の値はアレイによって設定されており、アレイによって返された現在値は "ネバダ" です。
ユーザー フィールドの値は、エレメント割り当てのページまたはポジティブ入力のページを使用して、サポート エレメント上書きとして入力することもできます。
次の表は、E1 のエレメント割当とポジティブ入力を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
E/D 割当 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
|
---|---|---|---|---|
エレメント名 |
E1 |
E1 |
E1 |
E1 |
インスタンス番号 |
1 |
2 |
1 |
2 |
金額 |
1000 |
2000 |
3000 |
4000 |
ユーザー フィールド (州) |
なし |
カリフォルニア |
なし |
アリゾナ |
E1 では 3 つのインスタンスが変換されます。
インスタンス番号 |
金額 |
州 |
上書きソース |
---|---|---|---|
1 |
3000 |
ネバダ |
ポジティブ入力上書き |
2 |
2000 |
カリフォルニア |
エレメント割当 |
3 |
4000 |
アリゾナ |
ポジティブ入力上書き |
例 4: "追加" タイプのポジティブ入力のマッチング
控除 D1 には、ベース×パーセントの計算ルールが定義されています。
また D1 には、次の 2 つのユーザー フィールドがあります。
ユーザー フィールド 1 = 州。
ユーザー フィールド 2 = 市。
次の表は、D1 のエレメント割当とポジティブ入力を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
E/D 割当 |
PI (追加) |
|
---|---|---|
エレメント名 |
D1 |
D1 |
ベース |
総支給額 |
総支給額 |
パーセント |
10% |
入力なし |
ユーザー フィールド 1 (州) |
ニューヨーク |
ニューヨーク |
ユーザー フィールド 2 (市) |
ニューヨーク |
ニューヨーク |
D1 では 2 つのインスタンスが変換されます。
インスタンス番号 |
ベース |
パーセント |
州 |
市 |
上書きソース |
---|---|---|---|---|---|
1 |
総支給額 |
10% |
ニューヨーク |
ニューヨーク |
エレメント割当 |
2 |
総支給額 |
10% |
ニューヨーク |
ニューヨーク |
ポジティブ入力 (追加) |
ポジティブ入力に "追加" アクション タイプが指定されているため、控除割当に加えて追加のインスタンスも変換されます。ただし、ポジティブ入力にパーセント値が含まれていないため、一致する控除割当が参照されてパーセント値が取得されます。
支給または控除の処理順序は、以下の 2 つの要因によって決定されます。
プロセス リストまたはセクション内でのエレメントのロケーションと連番。
プロセス リストとセクションは、異なるエレメントの処理順序の管理に役立ちます。
エレメントの処理順序番号。
処理順序とは、複数の支給/控除割当がある際に、同じエレメントのインスタンスが変換される順序のことです。
注: 受給者別エレメント割当ページまたはエレメント別受給者割当ページの [処理順序] フィールドを使用して、"同じ" 支給/控除の相対処理順序を定義します。
たとえば、以下の連番を持つ、プロセス リストの同じセクション内にある控除について考えてみます。
連番 |
エレメント名 |
---|---|
1 |
Main Loan Payback |
2 |
Supplemental Loan |
上記の表中の控除が受給者に割り当てられる際に、次の処理順序が設定されたとします。
入力タイプ |
エレメント名 |
インスタンス |
処理順序 |
---|---|---|---|
控除 |
Main Loan Payback |
1 |
2 |
控除 |
Supplemental Loan |
1 |
1 |
控除 |
Main Loan Payback |
2 |
1 |
給与計算処理中には、"Supplemental Loan" の前に "Main Loan Payback" 控除が処理されます。これは、"Main Loan Payback" 控除の方が処理セクション内での優先度が高いためです。ただし、"Main Loan Payback" 控除にはインスタンスが 2 つ存在します。どちらが先に処理されるかは、処理順序番号に基づいて決定されます。この例では、"Main Loan Payback" のインスタンス 2 の優先度の方が高い (処理順序番号が小さい) ため、最初に処理されます。
複雑な状況での処理順序の定義
前述の例では、エレメント割当のみの処理であったため、処理順序の決定方法は単純でしたが、エレメント割当とポジティブ入力が組み合わされると、処理順序の決定はより複雑になります。
そのような場合には、次のルールが適用されます。
ルール |
説明 |
---|---|
ルール 1 |
エレメント割当は、各ユーザー フィールド セットの中で最初に計算されます。また、エレメント割当によって、同じユーザー フィールド セットを持つポジティブ入力の処理順序が決定されます。 たとえば、処理順序番号が最も小さいエレメント割当が最初に処理され、次に、同じユーザー フィールドを持つポジティブ入力が処理されます。さらに、処理順序番号が次に小さいエレメント割当が処理され、その後、同じユーザー フィールド セットを持つポジティブ入力が処理されます。つまり、ポジティブ入力は、同じユーザー フィールド セットを持つエレメント割当の処理順序を継承します。これは、ポジティブ入力がエレメント割当を上書きする場合も同様です。 注: ポジティブ入力と同じユーザー フィールド セットを持つエレメント割当が複数あり、それぞれ異なる処理順序番号が割り当てられていた場合には、その中で最も小さい処理順序番号に基づいて、そのユーザー フィールド セットの処理順序が決定されます。 |
ルール 2 |
あるユーザー フィールド セットを持つエレメント割当に対して、同じユーザー フィールド セットを持つポジティブ入力が複数ある場合、エレメント割当の処理順序はこのポジティブ入力のグループ全体に継承されます (上記のルール 1 参照)。ただし、このポジティブ入力グループ内では、アクション タイプ ("上書き"、"追加"、または "ゼロにする") に関係なく、インスタンス番号の順番で個々のポジティブ入力が次々に処理されます。つまり、ポジティブ入力のグループは、同じユーザー フィールド セットを持つエレメント割当の処理順序に基づいて順番に処理され、グループ内では、インスタンス番号順に各ポジティブ入力が処理されます。 |
ルール 3 |
同じユーザー フィールド セットを共有する各インスタンスの処理が終わった後に、ユーザー フィールド セットの一致する支給/控除割当のないポジティブ入力が処理されます。これらのポジティブ入力は、インスタンス番号順に処理されます。 |
ルール 4 |
ユーザーが処理順序番号を入力しなかった場合、処理順序はデフォルト値の 999 に設定されます。処理順序番号が 999 の入力は、他の入力が処理された後、最後に処理されます。 |
ルール 5 |
複数の支給/控除割当に同じ処理順序番号が指定されている場合、開始日の順序 (昇順) で処理されます。 |
ルール 6 |
処理順序番号の同じ複数の支給/控除割当に、同じ開始日が指定されている場合は、インスタンス番号の順序 (昇順) で処理されます。 注: 複数の支給/控除割当は、処理順序番号、開始日、インスタンス番号の順で処理されます。 |
注: 分割カレンダーには、分割されていないカレンダーのエレメント割当とポジティブ入力に適用される処理順序ルールと同じルールが適用されます ("スライス単位またはセグメント単位" で適用されるルールは除きます)。ただし、スライスまたは分割されたカレンダーの場合は、他にもいくつかの検討事項があります。これらについては、このトピックの後で説明します。
「複数変換を伴う分割について」を参照してください。
以下に、上記のルールの適用例を挙げます。
注: 以下の例では、エレメント割当とポジティブ入力の競合がある場合に、処理順序がどのように設定されるかについて説明しています。ここに挙げられているような状況は、ごくまれにしか発生しません。
例 1: エレメント割当およびポジティブ入力が複数ある場合の処理順序の定義
ローン回収控除には、次の 2 つのユーザー フィールドがあります。
ユーザー フィールド 1 = ローン目的。
ユーザー フィールド 2 = ローン分類。
次の表は、この控除のエレメント割当とポジティブ入力を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
E/D 割当 |
E/D 割当 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
PI (上書き) |
PI (追加) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
エレメント名 |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
インスタンス番号 |
1 |
2 |
3 |
1 |
2 |
3 |
4 |
処理順序 |
30 |
10 |
40 |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
金額 |
100 |
350 |
175 |
500 |
225 |
600 |
3000 |
ユーザー フィールド 1 |
Car |
College |
Bike |
Car |
Stove |
Car |
College |
ユーザー フィールド 2 |
Personal |
Family |
Personal |
Personal |
Family |
Personal |
Family |
LOAN では、6 つのインスタンスが、以下の順序で変換されます。
変換番号 |
金額 |
ユーザー フィールド 1 |
ユーザー フィールド 2 |
上書きソース |
---|---|---|---|---|
1 |
350 |
College |
Family |
エレメント割当 |
2 |
3000 |
College |
Family |
ポジティブ入力 (追加) |
3 |
500 |
Car |
Personal |
ポジティブ入力上書き |
4 |
600 |
Car |
Personal |
ポジティブ入力上書き |
5 |
175 |
Bike |
Personal |
エレメント割当 |
6 |
225 |
Stove |
Family |
ポジティブ入力上書き |
ルール 1 に従って、処理順序番号が最も小さい (10)、金額が 350 のエレメント割当が最初に処理されます。次に、同じユーザー フィールド セットを持つ、金額が 3000 の追加ポジティブ入力が処理されます。
注: エレメント割当に、同じユーザー フィールド セットを持つ "追加" ポジティブ入力インスタンスがある場合は、エレメント割当が最初に処理されます。
Car と Personal のユーザー フィールド セットを持つエレメント割当の処理順序番号 (30) に基づき、同じ Car と Personal のユーザー フィールド セットを持つポジティブ入力が、ルール 2 に従って処理されます。
ルール 2 に従って、ポジティブ入力のインスタンス番号に基づき、500 のポジティブ入力の処理後、600 のポジティブ入力が処理されます。
ルール 3 に従って、同じユーザー フィールド セットを共有する各インスタンスの処理が終わった後、最後に、ユーザー フィールド セットの一致する支給/控除割当のないポジティブ入力 (Bike と Stove のユーザー フィールド セットを持つポジティブ入力) が処理されます。
例 2: 同じユーザー フィールド セットを持つ複数の支給/控除割当がある場合
ローン回収控除には、次のユーザー フィールドが定義されています。
ユーザー フィールド 1 = ローン目的。
ユーザー フィールド 2 = ローン分類。
次の表は、この控除の支給/控除割当とポジティブ入力を示しています。
注: 以下の例では、支給/控除割当は "E/D 割当"、ポジティブ入力は "PI" と略して表記してあります。
E/D 割当 |
E/D 割当 |
E/D 割当 |
PI (上書き) |
PI (追加) |
|
---|---|---|---|---|---|
エレメント名 |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
LOAN |
インスタンス番号 |
1 |
2 |
3 |
1 |
2 |
処理順序 |
30 |
40 |
35 |
該当なし |
該当なし |
金額 |
100 |
250 |
175 |
500 |
200 |
ユーザー フィールド 1 |
Car |
Car |
Motorcycle |
Car |
Motorcycle |
ユーザー フィールド 2 |
Personal |
Personal |
Personal |
Personal |
Personal |
LOAN では、3 つのインスタンスが、以下の順序で変換されます。
変換番号 |
金額 |
ローン目的 |
ローン分類 |
上書きソース |
---|---|---|---|---|
1 |
500 |
Car |
Personal |
ポジティブ入力上書き |
2 |
175 |
Motorcycle |
Personal |
エレメント割当 |
3 |
200 |
Motorcycle |
Personal |
ポジティブ入力 (追加) |
ルール 1 に従って、エレメント割当の処理順序によってポジティブ入力の処理順序が決定されます (このため、処理順序番号が 30 のエレメント割当が選ばれて、ポジティブ入力インスタンス 1 の変換が決定されます)。