受給者のカレンダー上書き指示の入力

ページ名

定義名

用途

受給者カレンダー グループ ページ

GP_PYE_RUN

カレンダーを選択し、受給者に固有な処理指示を入力します。

セグメント詳細ページ

GP_PYE_RUN_SEC

受給者の期間セグメントを作成し、どのセグメントを処理するかを指定します。

受給者カレンダー上書きでは、カレンダーの選択条件を "上書き" します。たとえば、[受給者オプション] の [アクティブな受給者 - 追加条件付き] と [ポジティブ入力] などの選択条件を使用してカレンダーを設定したとします。退職 (非アクティブ) していてポジティブ入力を持たない人の受給者カレンダー上書きを追加した場合でも、カレンダー上書きによりその受給者はカレンダーに基づいて処理されます。同じ受給者およびカレンダーに対してオフサイクルの前払いを設定した場合でも、処理では全ての通常の選択条件が適用され、受給者は処理されません。

受給者のカレンダーに対し追加セグメント (総額/純額支給) を作成し、特定のセグメント処理の指示を入力することができます。

3 月に、4 月 1 日から 15 日まで休暇を取る受給者の前払い処理を行うとします。3 月に 4 月の支給の半分を受給者に支給することになるため、4 月には 4 月 16 日から 30 日までの給与だけを支給します。受給者カレンダー グループ ページを使ってこの処理を実行できます。

3 月と 4 月を含めるカレンダー グループを作成します。3 月に前払いを処理するには、3 月の受給者カレンダー グループ ページを使って、3 月と 4 月 1 日から 15 日までのカレンダー両方で受給者に支給されるように指示します。4 月には 4 月のカレンダー グループを使いますが、ここでは 4 月 16 日から 30 日までの支給だけが受給者に行われるように指示します。

カレンダーのセグメントを処理する際、どの有効日のルールを適用するか、およびどの期間の累計を更新するかを指定できます。たとえば、3 月に 4 月の金額の支給をする場合、3 月に有効な支給ルールを適用し、3 月の累計を更新するように指示できます。もしくは、4 月に有効になるルールを使用するように指示することもできます。

注: カレンダー上書きを使用して前払いを処理する別の方法として、オフサイクル オンデマンド コンポーネント (GP_OFFCYCLE_) で前払いの指示を入力し、オフサイクル給与計算を実行することができます。指定した前払いに対して、カレンダー上書きとオフサイクル リクエストのいずれかを使用することをお勧めします。これらを併用すると、給与計算結果に問題が発生する場合があります。

受給者カレンダー グループ ページ (GP_PYE_RUN) を使用して、受給者に固有な処理指示を入力するカレンダーを選択します。

画像: 受給者カレンダー グループ ページ

次の例では、受給者カレンダー グループ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

受給者カレンダー グループ ページ

フィールドまたはコントロール

定義

処理開始日処理終了日支給日

処理開始日、処理終了日、および支給日を入力します。これらのフィールドは、(エレメント名ページで [定義の指定日] が [処理開始日][処理終了日]、または [支給日] に設定されている) 処理中の有効日付きエレメントに適用されます。

この日付によって、どの有効日ルール (エレメントの定義) をこれらのエレメントに使用するか、エレメントに対しどの期間の累計を更新するかが決まります。

たとえば、支給エレメントに対して定義の指定日が [処理終了日] に設定されているとします。バッチ処理中にそのエレメントが処理される場合、[処理終了日] フィールドに入力した日に有効であったエレメントの定義が使用されます。

[処理開始日] または [処理終了日] が含まれる期間の累計も更新されます。

上書きカレンダーを実行

このチェック ボックスをオンにすると、[処理対象カレンダー] グループ ボックスまたはセグメント詳細ページで指定しているカレンダーまたはセグメントのみが処理されます。

このチェック ボックスがオフの場合は、[処理対象カレンダー] グループ ボックスにリストされている上書きの必要なカレンダーの他に、カレンダー グループに含まれているカレンダーも処理されます。

処理対象カレンダー

このグループ ボックスでは、受給者に固有の特別な処理指示の指定が必要なカレンダーを選択します。

フィールドまたはコントロール

定義

連番

カレンダーの処理順序を決定する番号を入力します。

支給グループ

上書きするカレンダーに関連付けられた支給グループを入力します。

カレンダー ID

上書きするカレンダーを入力します。

処理オプション

[上書きカレンダーを実行] チェック ボックスがオフの場合にのみ適用します (つまり、選択したカレンダーだけを上書きします)。カレンダー グループの他の全てのカレンダーの前あるいは後に、上書き指示があるカレンダーの処理を行うかどうかを決める処理オプションを選択します。値は以下のとおりです。[標準カレンダー前][標準カレンダー後][該当なし]

たとえば、3 月のカレンダー グループに通常カレンダーと賞与カレンダーが含まれる場合、4 月のカレンダー グループにも同様に含まれます。通常の 3 月および 4 月のカレンダーの上書き入力を作成します。上書き指示のある通常カレンダーを処理するには、賞与カレンダーが処理される前に、[標準カレンダー前] を選択します。カレンダーは、3 月通常、3 月賞与、4 月通常、4 月賞与の順に処理されます。

セグメント詳細

このリンクをクリックすると、セグメント詳細ページにアクセスします。

セグメント詳細ページ (GP_PYE_RUN_SEC) を使用して、受給者の期間セグメントを作成し、どのセグメントを処理するかを指定します。

画像: セグメント詳細ページ

次の例では、セグメント詳細ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

セグメント詳細ページ

フィールドまたはコントロール

定義

セグメント開始日セグメント終了日

カレンダー期間の中で、処理をする日と処理をしない日を入力します。

カレンダー期間全体について指示を入力します。

注: カレンダー期間の一部に対して支給計算を行うには、受給者に対して複数の期間分割トリガを作成する必要があります。セグメント詳細ページで入力する日付は、トリガ有効日と対応している必要があります。たとえば、2 月 1 日から 9 日までの支給を処理し、残りの日数は処理しない場合、2 月 10 日の分割トリガを定義します。