エレメント割当を使用した複数変換
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
受給者別エレメント割当ページ |
GP_ED_PYE |
受給者別に特定の支給エレメントおよび控除エレメントを上書きしたり、支給エレメントまたは控除エレメントを無効にします。 |
エレメント別受給者割当ページ |
GP_ED_ELEM |
エレメント別に受給者の特定の支給および控除を上書きしたり、支給エレメントまたは控除エレメントを無効にします。 |
エレメント詳細ページ |
GP_ED_PYE_DTL_SEC |
このページは以下の目的に使用します。
|
グローバル ペイロールでは、エレメント割当を使用して支給または控除の複数変換を行うことができます。
これには、以下の 2 つの方法があります。
ユーザー フィールドを指定せずに、重複した開始日および終了日の支給または控除の割当を複数入力します。
重複した開始日および終了日を持つ支給または控除の割当の各インスタンスを別々に定義し、ユーザー フィールドを指定します。
支給/控除割当ページで、重複した開始日と終了日のエレメント割当が複数検出されると (ユーザー フィールド指定なし)、各割当は別々に変換されます。累計インスタンスは個別には作成されません。
たとえば、7 月の控除 A のインスタンスを 3 つ定義した場合、各インスタンスが変換され、その控除の自動作成累計により結果が合計されます。
注: 必要であれば、エレメントの各変換結果を別々に保存するための別の累計を定義できますが、自動作成累計では結果は自動的に合計されます。
ユーザー フィールドのないエレメント割当を使用した支給または控除の複数変換を行うには、次の手順に従います。
エレメント定義のページで支給または控除を定義します。
支給または控除を定義する際は、上書きレベルに [受給者] を選択します。
受給者別エレメント割当ページまたはエレメント別受給者割当ページにアクセスし、同一のエレメントの割当を複数入力します。
各入力に対してインスタンス番号が自動的に割り当てられ、それぞれが区別されます。
注: 各セグメントに対してエレメントのインスタンスが複数ある場合、[処理順序] フィールドを使用して、エレメントの処理順序を制御できます。
グローバル ペイロールによってエレメントが処理される際は、各入力に対して 1 回ずつ変換が行われ、その後、自動作成累計によって変換結果が合計されます。
例: ユーザー フィールドのない支給および控除の割当
以下の差し押さえ控除の例を考えてみます。
控除名 |
インスタンス番号 |
開始日 |
終了日 |
金額 |
---|---|---|---|---|
差押 A |
1 |
2003 年 3 月 1 日 |
2006 年 2 月 28 日 |
100 |
差押 A |
2 |
2003 年 6 月 15 日 |
2003 年 12 月 31 日 |
350 |
差押 A |
3 |
2003 年 7 月 1 日 |
2004 年 6 月 30 日 |
1200 |
この例では、以下のようになります。
エレメント割り当てのページに、差し押さえのインスタンスが 3 つあります (インスタンス 1、2、および 3)。
2003 年 7 月の給与計算処理中に、控除は 3 回変換されます (同じ給与計算期間またはセグメントの各エレメント割当に対して 1 回ずつ)。
各エレメント割当ごとの個別の累計インスタンスは作成されません。代わりに、単一の累計インスタンスで変換結果が合計されます。
重複した開始日と終了日および異なるユーザー フィールド値を持つ複数の割当が検出されると、各割当は別々に変換されます。累計のユーザー キーによっては、個別の累計インスタンスが作成され、異なる変換結果が別々に保存されます。
自動作成累計 (または、エレメントの変換結果を保存するために作成されたその他の累計) のユーザー キーがエレメントのユーザー フィールドと一致する場合、個別の累計インスタンスが作成され、エレメントのそれぞれの変換結果が別々に保存されます。
たとえば、7 月の控除 A のインスタンスを 3 つ定義し、その控除にはユーザー フィールド "所在地" が関連付けられており、1 つのセグメント内に 3 つの所在地 (所在地 A、B、および C) に対する控除割当がある場合、各所在地の控除が変換されて、個別の累計インスタンス (各所在地に対して 1 つずつ) に結果が保存されます。
自動作成累計 (または、エレメントの変換結果を保存するために作成されたその他の累計) のユーザー キーがエレメントのユーザー フィールドと一致しない場合、単一の累計インスタンスでエレメントの全ての変換結果が合計される場合と合計されない場合の両方があります。
どちらの動作が行われるかは、累計キーがあれば、累計キーがどのように処理されるかによって異なります。たとえば、控除 A にユーザー フィールド "州" が設定されていて、対応する累計のユーザー キーが "会社" だったとします。この控除に 2 つのインスタンス (カリフォルニアとニューヨーク) があり、それぞれ会社 "ABC" と会社 "DEF" に関連付けられている場合、各変換に対して個別の累計インスタンスが作成されます。
ユーザー フィールドのあるエレメント割当を使用した複数変換を行うには、次の手順に従います。
エレメント定義のページで支給または控除を定義します。
たとえば、LOAN という名前のローン回収控除を定義します。
支給または控除のエレメント名ページで [ユーザー フィールド] リンクをクリックし、ユーザー フィールド ページにアクセスします。
たとえば、LOAN という控除の [ユーザー フィールド] リンクをクリックします。
ユーザー フィールド ページでユーザー フィールドを定義し、ユーザー フィールド値に基づいた一意のエレメント割り当てを行えるようにします。
たとえば、"ローン タイプ" というユーザー フィールドを定義します。
ユーザー フィールドを変数として定義し、変数名を指定します。
支給または控除に関連付けられたユーザー フィールドは、変数として定義する必要があります。これは、変数のみがエレメント割り当てのページで上書き可能であるためです。
注: ユーザー フィールドを使用してエレメントに変数を割り当てるには、変数定義のページで変数を事前に定義しておく必要があります。受給者にエレメントを割り当てる際に、受給者別エレメント割当ページおよびエレメント詳細ページで変数値を定義します。
(省略可) 支給または控除の定義コンポーネントの自動作成累計ページで [ユーザー フィールドのコピー] ボタンをクリックして、エレメントのユーザー フィールドを自動作成累計に移動します。
これを行うと、異なるユーザー フィールド値を持つ各変換に対して別々の累計インスタンスが作成されます。
注: 控除に関連付けられたユーザー フィールドが、控除の自動作成延滞累計に自動的に移動します。ユーザー キーを延滞累計にコピーする必要はありません。ただし、[ユーザー フィールドのコピー] ボタンをクリックして、ユーザー フィールドをその他の全ての自動作成累計に移動させる必要があります。
支給または控除の定義コンポーネントで、上書きレベルに [受給者] を選択します。
受給者別エレメント割当ページまたはエレメント別受給者割当ページにアクセスし、インスタンス番号とユーザー フィールドで各割当を区別しながら、受給者に複数のエレメント割当を入力します。
グローバル ペイロールがエレメントを処理する際には、各入力が変換され、一意のユーザー フィールド値を持つ各割り当てに対して個別の累計インスタンスが作成されます。
たとえば、同じ受給者に、異なるインスタンス番号および異なるユーザー フィールド値 (異なるローン タイプ) を持つ LOAN 控除を複数回割り当てます。
例: ユーザー フィールドおよび一致する累計キーのある支給と控除の割り当て
以下のローン回収控除の例を考えてみます。
控除名 |
インスタンス番号 |
開始日 |
終了日 |
金額 |
ユーザー フィールドが "ローン タイプ" のサポート エレメント上書き |
---|---|---|---|---|---|
LOAN |
1 |
2003 年 7 月 1 日 |
2006 年 2 月 28 日 |
100 |
Car |
LOAN |
2 |
2003 年 6 月 15 日 |
2003 年 12 月 31 日 |
350 |
Personal |
LOAN |
3 |
2003 年 7 月 1 日 |
2004 年 6 月 30 日 |
1200 |
Education |
この例では、以下のようになります。
ローン回収控除は、ユーザー フィールド "ローン タイプ" に関連付けられています。
ユーザー フィールド "ローン タイプ" は、LOAN 控除の自動作成累計のユーザー キーです。
異なるユーザー フィールド値を持つ 3 つのローンがエレメント割り当てページで割り当てられています (インスタンス 1、2、および 3)。
7 月の給与計算処理中に、控除は 3 回 (各インスタンスに対して 1 回ずつ) 変換され、対応する累計インスタンスが 3 つ作成されます。