受給者上書きの定義
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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GP_ED_PYE |
受給者別に支給割当および控除割当を表示、更新したり、支給割り当てまたは控除割り当てを無効にします。 |
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GP_ED_ELEM |
エレメント別に支給割り当ておよび控除割り当てを表示、更新したり、支給割り当てまたは控除割り当てを無効にします。 |
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GP_ED_PYE_DTL_SEC |
このページは以下の目的に使用します。
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GP_PAYEE_SOVR |
受給者に関連付けられたエレメントの値 (ブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、変数) を上書きします。 |
受給者上書きにより、支給または控除エレメントを特定の受給者に対してどのように処理するかを制御できます。
受給者上書きの使用目的
受給者上書きを使用すると、以下の作業を行うことができます。
受給者の支給または控除エレメントの割り当てまたは無効化。
受給者に割り当てられた支給または控除エレメントに定義されたコンポーネント値の上書き、または指定済みの周期、ジェネレーション コントロール、回収タイプ、延滞回収金額の上書き。
受給者に割り当てられた特定の支給/控除によって使用される変数エレメントの上書き。
変数を使用する全てのエレメント (受給者に割り当てられた 1 つの支給または控除だけでなく) の変数の上書き。
受給者に関連付けられたサポート エレメントの上書き。
受給者上書きの方法
以下の 2 とおりの方法で、受給者に割り当てられた特定の支給または控除の上書きを入力できます。
受給者別にエレメントを割り当て、無効化、および上書きする方法。
この操作を行うには、受給者を選択して支給または控除を割り当てるか、受給者の既存のエレメント割り当ての上書きを入力します。
エレメント別に受給者上書きを定義する方法。
この操作を行うには、エレメントを選択してそれを受給者に割り当てるか、エレメントの既存の割り当ての上書きを入力します。
受給者上書きを使った複数の変換のトリガ
同じ支給または控除に対して割り当て日付が重複する複数の上書きを入力することで、受給者レベルでエレメントの複数の変換をトリガできます。
「複数変換について」を参照してください。
割り当て済みの支給と控除の終了日のバッチ更新
割り当て済みの支給と控除の終了日のバッチ更新は、"SET ED END DATE" と "UNSET ED END DATE" の 2 つのシステム エレメントによって制御します。終了日をシステムで更新する処理は、以下の手順で行われます。
支給および控除の各割当につき、[終了日のバッチ更新を許可] チェック ボックスのチェックが行われます。チェック ボックスがオンの場合、関連するシステム エレメントのチェックが行われます。
SET ED END DATE のシステム エレメントがオンの場合:
[前の終了日] フィールドは、[終了日] フィールドの現在値で更新されます。
[終了日] フィールドは、終了日の変更を実行したスライスまたはセグメントの日付で更新されます。
[給与計算実行時に更新] フィールドは、終了日の変更を実行したカレンダー グループの ID と名称で更新されます。
UNSET ED END DATE のシステム エレメントがオンの場合:
[前の終了日] フィールドは、[終了日] フィールドの現在値で更新されます。
[終了日] フィールドの現在値は削除されて空白になります。
[給与計算実行時に更新] フィールドは、終了日の変更を実行したカレンダー グループの ID と名称で更新されます。
これらのシステム エレメントは、現在処理中の支給または控除のコンテキスト内でのみ機能します。なお、"SET ED END DATE" および "UNSET ED END DATE" のシステム エレメントをオンにする方法は、PeopleSoft では提供されていません。そのため、これらのシステム エレメントをオンにするフォーミュラを作成し、終了日を更新する支給と控除に後処理フォーミュラとして割り当てる必要があります。フォーミュラを独自に定義することで、これらのシステム エレメントをオンにする基準を自分で決めることができます。
たとえば、ある受給者がローン金額を完済したため、その受給者に割り当てられているローンの控除を終了する場合を考えます。また、返済の完了を反映するためにローンの控除の終了日を更新するとします。これを実現するには、次のパラメータを持つフォーミュラを作成します。
控除の名前: GXDDED01。
変数: GXVRED01。この値には、ローン金額 (返済する金額) を保存します。
変数: GXVRED02。一時的な変数で、フォーミュラの処理中に一時的な値を保存するために使用します。
累計: GXDDED01_CUS。このカスタム期間累計には、ローン金額に対するこれまでの支払金額を保存します。
これらのパラメータを使用して、次の要素を持つフォーミュラを作成します。
これまでの支払金額と現在の金額の合計がローン金額より少ない場合は終了します。このフォーミュラの要素は、次のように表されます。
If (ac) GXDDED01_CUS + (sy) CURR AMT VAL < (vr) GXVRED01 THEN EXIT
これまでの支払金額と現在の金額の合計がローン金額以上の場合、まずは、これまでの支払金額と現在の金額の合計を取得し、ローン金額を減算します。これが、控除する金額を判別するために、現在の金額から減算する金額です。このフォーミュラの要素は、次のように表されます。
ELSE (ac) GXDDED01_CUS + (sy) CURR AMT VAL – (vr) GXVRED01 >> (vr) GXVRED02 (sy) CURR AMT VAL – (vr) GXVRED02 >> (sy) OVRD CURR AMT VAL (sy) OVRD CURR AMT VAL >> (formula name) 1 >> (sy) SET CURR AMT VAL
最後に、条件を満たしていたので、終了日が設定されます。
1 >> (sy) SET ED END DATE
注: 終了日の設定およびリセットは、現在の期間に対してのみ行われ、遡及期間に対しては行われません。
警告 受給者やエレメントの終了日を手動で管理している場合は、終了日をバッチで更新しないことをお勧めします。この機能を使用すると、フォーミュラで使用できない手動で入力した値も上書きされます。
受給者別エレメント割当ページ (GP_ED_PYE) を使用して、受給者別に支給割り当ておよび控除割り当てを表示、更新したり、支給割り当てまたは控除割り当てを無効にします。
ナビゲーション
画像: 受給者別エレメント割当ページ
次の例では、受給者別エレメント割当ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

このページに最初にアクセスしたとき、受給者に対する全ての既存の割り当てが [割当] グリッドに表示されます。[選択条件] グループ ボックスの各フィールドを使用して、受給者に対して検索される支給および控除のサブセットを選択して表示します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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カテゴリ |
表示するエレメントのカテゴリを選択します。支給元の国に一致するカテゴリだけが表示されます。カテゴリが入力されていない場合、エレメントの検索でカテゴリは使用されません。 |
入力タイプ |
入力タイプを選択します。有効なオプションは以下のとおりです。
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エレメント名 |
エレメント名を入力するか、[エレメント名] フィールドを空白のままにして指定した入力タイプおよびカテゴリに属する全てのエレメントを検索します。 受給者の支給元と一致する国が定義されているエレメントだけか、全ての国に定義されたエレメントが選択できます。また、上書きレベルに "受給者" が指定されているエレメントだけを入力できます。 |
指定日 |
指定日を入力するか、このフィールドを空白のままにします。 指定日を入力すると、指定日にアクティブなエレメント割り当てだけが検索されます。アクティブな割り当てには以下のものが含まれます。
日付を入力しないと、指定日に関係なく全てのエレメントが検索されます。 |
一致条件で選択 |
指定した検索条件に基づき、受給者に割り当てられている支給または控除を選択する場合にクリックします。 |
クリア |
指定した検索条件を全てクリアする場合にクリックします。 |
新規割当を追加 |
新規の支給または控除の割り当てを追加する場合に、[新規割当を追加] ボタンをクリックします。このボタンをクリックすると、[エレメントの選択] ダイアログ ボックスが表示され、割り当てるエレメントのタイプ (支給または控除) および名前を指定する必要があります。次に、[エレメントの選択] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、エレメント詳細ページが表示され、新規割り当ての詳細を入力できます。 |
控除受取人 |
ページ上部に名前と ID が表示されている受給者の控除受取人追加ページにアクセスする場合にクリックします。 控除受取人追加ページを使用して、受取人を控除および受給者にリンクします。 「銀行振込について」を参照してください。 |
エレメント
[エレメント] タブにアクセスします。
[エレメント] タブの各フィールドを使用して、エレメントの割り当てを更新または無効にします。
受給者の支給エレメントまたは控除エレメントを更新するには、次の手順に従います。
エレメント名のリンクをクリックします。
処理順序を修正します。
終了日を修正します。
支給または控除の割り当てを無効にするには、次の手順に従います。
無効にする割り当てを選択します。
その割り当ての [適用] チェック ボックスをオフにするか、手動で終了日を入力します。
注: エレメントをエレメント グループに割り当てる際は、エレメントが該当のエレメント グループを有資格グループとして持つ各受給者に対して自動的に計算されるのか、それとも受給者に割り当てられたときのみ計算されるかどうかを指示します。
次に、受給者に対してポジティブ入力が存在する場合にのみエレメントを変換するのか、それとも受給者別エレメント割当ページ、エレメント別受給者割当ページ、または付与/取得割当ページで受給者にエレメントを割り当てた場合にのみ変換するのかを指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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処理順序 |
割り当てられたエレメントの処理順序を更新します。 このフィールドのデフォルト値は 999 です。1 が最小値で、そのエレメントが最初に処理されることを示します。 注: このフィールドは、同じエレメントの各割り当てが処理される順序を制御します。たとえば、控除 A を同じまたは重複する開始日と終了日を使用して複数回割り当てる場合は、[処理順序] フィールドで割り当てのインスタンスが処理される順序を 1 番目、2 番目、3 番目などと指定します。このフィールドを使用して、エレメント間の相対的な処理順序を制御することはできません。相対的な処理順序を管理するには、プロセス リストとセクションを使用してエレメントの処理順序を定義する必要があります。 「複数変換について」を参照してください。 |
開始日 |
このフィールドには、エレメント割り当ての開始日が表示されます。この日付を修正するには、エレメント名のリンクをクリックしてエレメント詳細ページにアクセスし、そのページの [開始日] フィールドの日付を変更します。 |
終了日 |
このフィールドには、エレメント割り当ての終了日が表示されます。この日付は、[エレメント] タブの [終了日] フィールドで直接修正できます。 |
アクティブ |
デフォルトではこのチェック ボックスはオンになっています。この受給者に対してエレメントの変換を行わない場合は、チェック ボックスをオフにします。 |
インスタンス |
割り当てられた各エレメントにはインスタンス番号が自動的に割り当てられます。 同じ支給または控除に対して新規行が追加されると、このフィールドの値が 1 増加します。 注: この番号を使用して、同じエレメントに複数の割り当てが存在する際でもエレメントの固有のインスタンスが作成されます。同一または重複する開始日と終了日を使用したエレメントの複数の変換が可能です。 「エレメント割当を使用した複数変換」を参照してください。 |
注: 標準のエレメント割り当てインターフェイスを置き換えるコンポーネントを定義する場合は、ユーザーに割り当ての削除、割り当ての適用、および割り当ての開始日と終了日の更新を行う機能を付与するか拒否できます。ここに表示されている標準のコンポーネントでは、ユーザーがこのようなアクションを実行することを制限できません。
「エレメント定義上書きの定義」を参照してください。
受取人
[受取人] タブをクリックします。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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受取人タグ |
[受取人タグ] フィールドを使用して、支給または控除割り当ての受取人タグを更新または修正します。 |
注: 受取人タグは、複数変換で使用され、個人受取人の単一変換で使用されます。同じエレメントの異なる割り当てをそれぞれ固有の受取人タグに関連付け、各タグを異なる受取人 ID または受取人名に関連付けることができるため、割り当てられたエレメントの変換ごとに異なる受取人に関連付けることができます。
注: 控除受取人追加ページで、控除および受給者に対する受取人タグを定義します。
「控除と受給者に対する受取人の割り当て」を参照してください。
エレメント別受給者割当ページ (GP_ED_ELEM) を使用して、エレメント別に支給割り当ておよび控除割り当てを表示、更新したり、支給割り当てまたは控除割り当てを無効にします。
ナビゲーション
画像: エレメント別受給者割当ページ
次の例では、エレメント別受給者割当ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

注: このページは、受給者別エレメント割当ページと似ています。以下で説明しているページ エレメントを除き、受給者別エレメント割当ページに関する情報はこのページにも適用されます。
「受給者別エレメント割当ページ」を参照してください。
[選択条件] グループ ボックスの各フィールドを使用して、ページ上部に表示された支給または控除が割り当てられた受給者を検索するための検索条件を指定します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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国 |
このフィールドは、エレメントが全ての国を対象に定義されていない限り、データ入力に使用できません。エレメントが全ての国に適用される場合、このフィールドは空白になり、特定の国を入力できます。 |
指定日 |
指定日を入力するか、このフィールドを空白のままにします。 指定日を入力した場合、[選択条件で検索] ボタンをクリックすると、指定日にエレメント割り当てがアクティブな受給者が表示されます。 注: アクティブな割り当ては、受給者別にエレメントの検索を行うときと同じ方法で定義します。 「受給者別エレメント割当ページ」を参照してください。 日付を入力しない場合、検索中に検索された支給と控除がこれまでに割り当てられた全ての受給者が表示されます。 |
支給元 |
検索するエレメントが割り当てられている従業員の支給元を指定します。 |
支給グループ |
検索するエレメントが割り当てられている従業員の支給グループを指定します。 |
新規割当を追加 |
新規の支給または控除の割り当てを追加する場合にクリックします。 このボタンをクリックすると、[受給者の選択] ダイアログ ボックスが表示され、エレメントを割り当てる受給者の従業員 ID と雇用レコード番号、および割り当て開始日を指定する必要があります。次に、[受給者の選択] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、エレメント詳細ページが表示され、新規割り当ての詳細を入力できます。 |
配属データ
[割当] タブをクリックします。
[割当] タブの [アクティブ] フィールドを使用して、エレメントの割り当てを有効または無効にします。
受取人
[受取人] タブをクリックします。
このタブは、控除受取人に関連付けられているエレメントに対して表示されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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受取人タグ |
[受取人タグ] フィールドを使用して、支給または控除割り当ての受取人タグを指定または修正します。 注: 受取人タグは、複数変換で使用します。同じエレメントの異なる割り当てをそれぞれ固有の受取人タグに関連付け、各タグを異なる受取人 ID または受取人名に関連付けることができるため、割り当てられたエレメントの変換ごとに異なる受取人に関連付けることができます。 注: 控除受取人追加ページで、控除および受給者に対する受取人タグを定義します。 「控除と受給者に対する受取人の割り当て」を参照してください。 |
受取人の編集 |
[従業員 ID] 列に表示された ID を持つ受給者の控除受取人追加ページにアクセスする場合にクリックします。 控除受取人追加ページを使用して、受取人を控除および受給者にリンクします。 「銀行振込について」を参照してください。 |
「銀行振込について」を参照してください。
支給グループ
[支給グループ] タブを選択します。
[受給者詳細] タブの各フィールドを使用して、従業員の支給元や支給グループの情報を表示します。
エレメント詳細ページ (GP_ED_PYE_DTL_SEC) を使用して、以下を行います。
支給および控除を受給者に割り当てます。
支給エレメントまたは控除エレメントに定義されたコンポーネントの値を上書きします。
受給者に割り当てられた支給または控除に関連付けられた変数値を上書きします。
ジェネレーション コントロール、周期、および延滞を上書きします。
ナビゲーション
受給者別エレメント割当ページで、エレメント名のリンクをクリックします。
エレメント別受給者割当ページで、受給者の ID のリンクをクリックします。
画像: エレメント詳細ページ
次の例では、エレメント詳細ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

注: エレメント詳細ページの外観は、エレメント別設定コンポーネントおよびカテゴリ別設定コンポーネントを使用して変更できます。またはユーザーが設定可能なコンポーネントを指定してこのページを置き換えることができます。選択するオプションによっては、実際のページの表示がここに示した標準のページとは異なる場合があります。
「上書きについて」を参照してください。
割当処理詳細
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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エレメント名 |
割り当てているエレメントまたは上書きを入力しているエレメントの名前が表示されます。 |
割当のアクティブ化 |
エレメント割り当てをアクティブまたは非アクティブにするには、このチェック ボックスをオンまたはオフにします。 |
開始日、終了日 |
エレメント割り当ての開始日と終了日を指定します。 |
終了日のバッチ更新を許可 |
給与計算処理中に、このエレメント割り当ての [終了日] フィールドに対して、システムによる更新を許可にする場合はオンにします。 「上書きについて」を参照してください。 |
前の終了日 |
最後の更新前の終了日の値が表示されます。 注: 給与計算処理で行われた終了日の変更のみ、このフィールドの値に影響します。エレメント詳細ページで手動で終了日を変更しても、[前の終了日] フィールドに表示される値には影響しません。 |
給与計算実行時に更新 |
最後に終了日の変更を実行したカレンダー グループの ID と名称が表示されます。これは、遡及処理の場合も同様です。たとえば、6 月のカレンダー グループの処理によって、遡及処理がトリガされ、その結果、2 月のカレンダー グループに関連付けられている終了日が変更された場合、[給与計算実行時に更新] フィールドには、6 月のカレンダー グループの情報が表示されます。 |
処理順序 |
割り当てられたエレメントの処理順序を指定します。 このフィールドのデフォルト値は 999 です。1 が最小値で、そのエレメントが最初に処理されることを示します。 注: このフィールドは、同じエレメントの各割り当てが処理される順序を制御します。たとえば、控除 A を同じまたは重複する開始日と終了日を使用して複数回割り当てる場合は、[処理順序] フィールドで割り当てのインスタンスが処理される順序を 1 番目、2 番目、3 番目などと指定します。このフィールドを使用して、エレメント間の相対的な処理順序を制御することはできません。相対的な処理順序を管理するには、プロセス リストとセクションを使用してエレメントの処理順序を定義する必要があります。 「複数変換について」を参照してください。 |
受取人タグ |
[受取人タグ] フィールドを使用して、支給または控除割り当ての受取人タグを指定または修正します。 注: 受取人タグは、複数変換で使用します。同じエレメントの異なる割り当てをそれぞれ固有の受取人タグに関連付け、各タグを異なる受取人 ID または受取人名に関連付けることができるため、割り当てられたエレメントの変換ごとに異なる受取人に関連付けることができます。 注: 控除受取人追加ページで、控除および受給者に対する受取人タグを定義します。 「控除と受給者に対する受取人の割り当て」を参照してください。 |
通貨コード |
割り当てられたエレメントの計算に使用する通貨を指定します。 |
計算情報
このグループ ボックスの各フィールドを使用して、支給エレメントまたは控除エレメントの計算ルールを構成するコンポーネントの値 (ユニット、レート、ベース、パーセント、および金額) を割り当てたり上書きすることができます。
たとえば、エレメントの計算ルールがユニット×レートである場合、ユニットとレートの値は入力できますが、ベースとパーセントの値は入力できません。
どの計算ルールを使用している場合でも、金額を入力することは可能です。コンポーネントの値と一緒に金額を入力する場合は、その金額を使ってエレメントが変換されます。たとえば、ユニット×レートの計算ルールを持つ支給エレメントで金額を入力すると、その金額が計算で使用されます。ユニットおよびレートを入力しても、結果テーブルにユニットおよびレートの値が入力されるだけで、エレメントの変換にこれらの値は使用されません。
ユニット、レート、ベース、パーセント、または金額の各コンポーネントの値を上書きするには、上書きの値を返すエレメント タイプを選択します。数値エレメントの場合は、[値] フィールドで適切な数字を入力し、他のエレメント タイプの場合は、[エレメント] フィールドで上書きの値を取得するエレメントの名前を入力します。
サポート エレメント上書き
[サポート エレメント上書き] グループ ボックスの各フィールドを使用して、支給または控除の計算で使用される変数の値を上書きします。
支給または控除の計算で使用される変数の値を上書きするとき、上書き値は特定の受給者に対する支給または控除の変換にだけ影響します。支給または控除が変換された後、変数はその前の値に設定されます。これらの上書きは、受給者/エレメント上書きとも呼びます。
サポート エレメント上書きでは、親のエレメントと同じ開始日と終了日を使用します。通貨の入力タイプを使って値を入力することはできません。
重要 変数を使う全てのエレメント (変数を使う支給または控除だけでなく) に対して変数エレメントを上書きするには、受給者のサポート エレメント上書きページを使用します。
注: 標準の [サポート エレメント上書き] グループ ボックスは、上書き変数、必須フィールド、およびプロンプト テーブル、トランスレート値、およびオン/オフ編集などの簡単な編集についての説明ラベルを含むように設定できます。あるエレメントまたはエレメントのカテゴリに対してこのグループ ボックスを設定するには、エレメント別設定コンポーネントおよびカテゴリ別設定コンポーネントを使用します。変更したグループ ボックスで標準のグループ ボックスを置き換えます。
「エレメント上書きの設定について」を参照してください。
例: 2 つの上書き方法による変数の変化
E1 と E2 は、金額 = V1 の固定額として設定されています。
V1 = 100 (エレメント定義の値)。
受給者のサポート エレメント上書きページで、V1 = 200 と上書き指定されている場合、E1 および E2 は 200 に変換されます。
受給者別エレメント割当ページまたはエレメント別受給者割当ページで、E1 に対して V1 = 200 の上書きが指定されている場合、E1 が 200 に変換された後、V1 は 100 にリセットされ、E2 は 100 に変換されます。
例: 裁判所命令に対する変数値の入力
受給者が裁判所命令を受けていると、受給者の可処分所得の定義が必要な場合があります。簡略化した例を使うと、判事により、E1 および E2 が可処分所得の対象として指定されており、E2 は 50% だけが計算に含まれるとします。E1 が 1000 で E2 が 500 である場合、可処分所得は 1250 (内訳 1000 + 1/2 × 500) になります。
累計 - メンバー ページで可処分所得の累計を定義する際に、エレメント (E1 と E2) およびパーセントを指定します。このページで、特定のパーセント (100 および 50) を指定することもできますが、この累計を受給者固有のものに設定せずに、たとえば次に E2 に 75% のパーセント値を持つ受給者が生じたときにも再利用できるように、デフォルトが 100 (パーセント) の 2 つの変数を作成します。累計では、パーセントではなく変数名を入力します。
受給者の変数値を入力するには、受給者別エレメント割当ページで差し押さえ控除エレメントを選択し、エレメント詳細ページにアクセスし、変数値 (この例では E2 に 50%) を入力します。
「メンバー ページ」を参照してください。
例: 差し押さえを計算する変数上書きの使い方
以下の支給エレメントとメンバーで、差し押さえ GARNAC1 の累計があるとします。
エレメント |
パーセント |
累計率 |
---|---|---|
EARNING1 |
VARIABLE1 |
空欄 |
EARNING2 |
VARIABLE2 |
空欄 |
EARNING3 |
VARIABLE3 |
空欄 |
変数は、以下のように設定されています。
変数 |
デフォルト値 |
---|---|
VARIABLE1 |
100 |
VARIABLE2 |
100 |
VARIABLE3 |
100 |
受給者 8001 には、同じ計算ルールを使う 2 つの差し押さえがあるとします。
GARNISH1 = パーセント×ベース
GARNISH2 = パーセント×ベース
ここでは、以下のようになっています。
パーセント = 受給者レベル上書き
ベース = GARNAC1
エレメント詳細ページで以下のように設定します。
エレメント |
パーセント |
受給者のサポート エレメント上書き |
エレメント |
受給者レベル上書き値 |
---|---|---|---|---|
GARNISH1 |
10 |
オン |
VARIABLE1 |
75 |
GARNISH1 |
10 |
オン |
VARIABLE2 |
50 |
GARNISH2 |
10 |
オン |
VARIABLE1 |
60 |
EARNING1 = 1000。
EARNING2 = 500。
EARNING3 = 750。
GARNISH1 の計算では、システムにより GARNAC1 が検出されると、パーセントが変数かどうかが確認されます。サポート エレメント上書きが検索され、受給者 8001 の VARIABLE1 と VARIABLE2 の上書き値が検出されると、GARNAC1 の値は次のように計算されます。
[(1000 × 75%) + (500 × 50%) + (750 × 100%)] = 1750
GARNAC1 は次のように計算されます。
(EARNING1 × VARIABLE1 + EARNING2 × VARIABLE2 + EARNING3 × VARIABLE3)。
また、GARNISH1 の GARNAC1 に対する計算ルールは、以下のとおりです。
1000 × 75% (VARIABLE1 の受給者レベル上書き値 75 を使用)
500 × 50% (VARIABLE2 の受給者レベル上書き値 50 を使用)
750 × 100% (VARIABLE3 は、受給者レベル上書き値がなかったのでデフォルト値 100 を使用)。
GARNISH2 の計算では、VARIABLE1 のサポート エレメント上書きのみが検出され、GARNAC1 の値は次のように計算されます。
[(1000 × 60%) + (500 × 100%) + (750 × 100%) = 1850
次に、この GARNAC1 の計算式を示します。
(EARNING1 × VARIABLE1 + EARNING2 × VARIABLE2 + EARNING3 × VARIABLE3)。
GARNISH2 の GARNAC1 の実際の計算は以下のとおりです。
1000 × 60% (VARIABLE1 の受給者レベル上書き値 60 を使用)
500 × 100% (VARIABLE2 は、受給者レベル上書き値がなかったのでデフォルト値 100 を使用)
750 × 100% (VARIABLE3 は、受給者レベル上書き値がなかったのでデフォルト値 100 を使用)
追加の上書き
このグループ ボックスの各フィールドを使用して周期、ジェネレーション コントロール、および延滞を上書きします。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
周期オプション |
エレメント名ページで定義した周期を上書きします。オプションは、次のとおりです。 [カレンダー期間の周期を使用]: エレメントの周期は、定義したカレンダー期間の周期になります。 [エレメントの周期を使用]: エレメントを設定したときに定義した周期が使用されますが、カレンダー期間を使うこともできます。 [指定の周期を使用]: [周期] フィールドに特定の周期値を入力します。 |
ジェネレーション コントロール |
エレメント名ページで定義したジェネレーション コントロールの条件を上書きします。エレメント レベルでジェネレーション コントロールの詳細を指定せずにここで指示を入力できます。オプションは、次のとおりです。 [ジェネレーション コントロールを使用しない]: 計算ルール レベルで定義したジェネレーション コントロールは無視されます。 [ジェネレーション コントロールを指定]: [ジェネレーション コントロール] フィールドにジェネレーション コントロール値を入力します。 [エレメント ジェネレーション コントロールを使用]: エレメントを設定したときに定義したジェネレーション コントロールが使用されます。 |
回収オプション |
延滞回収を上書きします。エレメントが控除で、延滞ページで [控除延滞を認める] チェック ボックスがオンの場合にのみ使用できます。オプションは、次のとおりです。 [エレメント回収額を使用]: 控除エレメントの設定中に定義した回収額が使用されます。延滞ページで [純支給額の確認を実行する] チェック ボックスがオンにされていない控除には使用できません。 [指定額を使用]: 延滞回収金額を指定する場合に選択します。[指定額を使用] を選択した場合は、[回収タイプ] フィールドにエレメント タイプを指定する必要があります。回収タイプを指定したら、[回収エレメント] フィールドでエレメント名を選択するか、または [回収額] フィールドで数値を入力します (どちらを選択するかはエレメント タイプによって異なる)。 [制限なし]: 回収金額に制限を指定しない場合に選択します。 注: [回収額] フィールドの通貨は、エレメント定義の通貨と一致すると見なされます。 注: [回収オプション] フィールドは、選択されたエレメントが、控除コンポーネント (GP_DEDUCTION) の延滞ページで [控除延滞を認める] が選択された控除である場合にのみ表示されます。 |
回収タイプ |
延滞回収金額を上書きするには、上書き金額を取得するエレメントのタイプを選択します。オプションは、[ブラケット]、[フォーミュラ]、[数値]、および [変数] です。[回収エレメント] フィールドでエレメント名を選択するか、[回収額] フィールドに数値を入力します。 |
注: エレメント詳細ページの外観は、エレメント別設定コンポーネントおよびカテゴリ別設定コンポーネントを使用して変更できます。またはユーザーが設定可能なコンポーネントを指定してこのページを置き換えることができます。選択するオプションによっては、実際のページの表示がここに示した標準のページとは異なる場合があります。
「エレメント上書きの設定について」を参照してください。
サポート エレメント ページ (GP_PAYEE_SOVR) を使用して、受給者に関連付けられた値 ([ブラケット]、[日付]、[デュレーション]、[フォーミュラ]、[変数]) を上書きします。
ナビゲーション
サポート エレメント ページは、支給元 - サポート エレメント上書きページと似ていますが処理ルールが異なります。
受給者の上書きについては、セグメントまたはスライスの終了日 (または、分割がない場合は期間終了日) が参照され、受給者にサポート エレメント上書きが使用されるかどうかが決まります。上書きが処理されるには、終了日がセグメントまたはスライスの終了日と同じか、それより後の日付である必要があります。支給元および支給グループとは異なり、[定義の指定日] は参照されません。
例: 分割と受給者のサポート エレメント上書き
2 人の受給者には、同じ上書きがあります。
受給者 1 には分割がありません。
受給者 2 には分割があります。セグメント 1 は 1 月 1 日から 15 日です。セグメント 2 は 1 月 16 日から 31 日です。
支給期間は 1 月 1 日から 31 日です。
VR1 は変数エレメントであり、50 として定義されています。
VR1 には、1 月 16 日から始まる受給者レベル上書き 100 があります。
受給者 1 では、VR1 の値は、分割がないので常に 100 です。
受給者 2 では、VR1 の値はセグメント 1 については 50 であり、セグメント 2 については 100 です。