エレメント グループの定義

エレメント グループを定義するには、エレメント グループ コンポーネント (GP_ELEMENT_GROUP) を使用します。

ページ名

定義名

用途

エレメント グループ名ページ

GP_PIN

エレメント グループ名を設定し、基本パラメータを定義します。

エレメント グループ メンバー ページ

GP_ELEMENT_GROUP

エレメント グループにエレメントを挿入します。

数多くあるエレメントを区別できるように、エレメントを支給、控除、休暇などのエレメント グループとして定義できます。エレメント グループを使用すると、以下のことが可能になります。

  • 複数の受給者への同一のエレメントのセットの割り当て。

    たとえば、あるエレメント グループに支給エレメントをまとめ、もう 1 つのグループには控除エレメントをまとめ、これら 2 つのエレメント グループを使って支給と控除を指定することもできます。あるいは、時給の従業員用の支給エレメントにエレメント グループを 1 つ作成し、給与所得従業員用の支給エレメントに別のエレメント グループをもう 1 つ作成することもできます。

  • オフサイクルの給与計算中に処理するエレメントのセットの識別。

    オフサイクル トランザクションを処理しているときに、給与計算の訂正や予定外の支給など、エレメント グループ機能を使用して処理するエレメントを指定できます。オフサイクル リクエスト コンポーネント (GP_OFFCYCLE_SETUP) を通してオフサイクルの処理指示を入力する際には、エレメント セットを選択します。

    オフサイクル トランザクションを処理しているときに、給与計算の訂正や予定外の支給など、エレメント グループ機能を使用して処理済みのエレメントをフィルタできます。オフサイクル リクエスト コンポーネント (GP_OFFCYCLE_SETUP) を通してオフサイクルの処理指示を入力する際には、エレメント セットを選択します。

  • リスト セットの作成。

    リスト セットとは、エレメントのリストを必要とするプロセスまたはレポートで使用できるエレメントとパラメータの集まりです。たとえば、エレメント グループを使用して、給与明細作成プロセスで使用するリスト セットを作成できます。

エレメント グループ名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメント グループ名を設定し、基本パラメータを定義します。

全てのエレメントについて、エレメント名共通ページでその名称と基本パラメータを定義してください。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通の先頭ページが含まれています。

エレメント グループ メンバー ページ (GP_ELEMENT_GROUP) を使用して、エレメント グループにエレメントを挿入します。

画像: エレメント グループ メンバー ページ

次の例では、エレメント グループ メンバー ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

エレメント グループ メンバー ページ

リスト セットで参照されているエレメント グループを変更する際は注意してください。エレメント グループの変更は、関連するリスト セットに影響を与えます。リスト セットとその使用方法、およびエレメント グループとの関係は、この製品ドキュメントの他のトピックで詳しく説明します。

アプリケーションとリスト セットについて」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

エレメント グループの用途

このエレメント グループがどのように使用されるかを定義します。このフィールドによって、[エレメント グループ メンバー] グループ ボックスで選択可能なエレメント タイプが制限されます。値は以下のとおりです。

  • [全用途を含む]: このエレメント グループが資格処理、オフサイクル処理用プロセス セットの定義、リスト セット機能と共に使用可能な場合に選択します。

  • [資格処理]: デフォルト値です。このエレメント グループを資格処理にのみ使用する場合に選択します。

  • [プロセス セット]: このエレメント グループが指定のセグメントについて処理されるエレメントの特定のセットを識別する場合に選択します。このタイプのエレメント グループは、オフサイクル処理で使用できます。エレメントをこのグループに入れても資格要件は免除されません。受給者はエレメントを変換するためにこれらのエレメントの資格が必要です。

  • [アプリケーション]: このエレメント グループを特にリスト セット機能と共に使用する場合に選択します。この値を選択すると、[アプリケーション - 静的/動的] グループ ボックスと [アプリケーションのデフォルト ソート順序] フィールドが表示されます。

注: [エレメント グループの用途] フィールドの値は、複数の有効日が設定されている行で同一である必要があります。このため、このページに有効日の設定された第 2 の行を追加する場合、有効日の設定された新しい行の [エレメント グループの用途] フィールドには元の行または最も古い有効日の設定された行の値がデフォルトで挿入され、全ての有効日の設定された行で [エレメント グループの用途] フィールドが入力できなくなります。つまり、1 行しかない場合は、[エレメント グループの用途] フィールドの値を編集できます。複数の行を挿入する場合は、全ての行が同じ [エレメント グループの用途] フィールドの値 (元の行または最も古い有効日の設定された行の値) を持ち、全ての行で [エレメント グループの用途] フィールドが入力できなくなります。

アプリケーション - 静的/動的

エレメント グループが静的なエレメント リストであるのか動的なエレメント リストであるのかを選択します。静的なエレメント グループの場合は、[エレメント グループ メンバー] グループ ボックスにエレメント リストが表示されます。動的なエレメント グループの場合は、エレメント グループが呼び出されるたびにグループに入れるエレメントを動的に決定する SQL Where 句 ([動的選択条件] フィールド) のみが表示されます。また、Where 句には、選択したエレメントをソートするための Order By 句を含めることができます。このオプションは、[エレメント グループの用途][アプリケーション] であるときにだけ選択できます。

エレメント グループ メンバー

フィールドまたはコントロール

定義

エレメント タイプ

エレメント グループに追加するエレメントのタイプを選択します。有効値は [休暇付与][休暇取得][控除][支給]、および [エレメント グループ] です。

注: エレメント グループをネストする (つまり、エレメント グループ内にエレメント グループを入れる) 場合は、メンバー グループは親グループと同じ用途オプションを持つ必要があります。

エレメント名

選択したエレメント タイプに対応するエレメント名を選択します。

名称

エレメントの定義コンポーネントを個別のブラウザ ウィンドウで開く場合にクリックします。

資格の割当

選択したエレメントを受給者に割り当てる方法を選択します。このフィールドにより、受給者を有資格グループに登録するだけでそのエレメントが処理されるのか、受給者レベルの支給/控除割当ページでエレメントを割り当てたり、ポジティブ入力を行う必要があるのかを指定できます。このフィールドは、[エレメント グループの用途][資格処理][全用途を含む] である場合に表示されます。

値は以下のとおりです。

[有資格グループ]: 有資格グループによりこのエレメント グループに関連付けられている全てまたは大半の受給者に対し適用されます。支給および控除のほとんどが受給者特有のものであるため、このオプションが頻繁に使用されることはありません。

[受給者]: 受給者単位で適用されるエレメントです。通常、支給エレメントおよび控除エレメントのほとんどが、このカテゴリに入ります。

このフィールドは、[エレメント グループの用途] に [プロセス セット] を選択すると表示されません。また、入力タイプが [エレメント グループ] である場合も表示されません。

アプリケーションのデフォルト ソート順序

エレメントをソートするための順序番号を入力します。複数のエレメントを同一行に表示する場合は、同一の順序番号を使用します。たとえば、事業主と従業員の控除を横に並べて表示する場合に同じ順序番号を使用します。このフィールドは、[エレメント グループの用途][アプリケーション][全用途を含む] である場合に表示されます。

[エレメント グループの用途] フィールドの変更

必要な場合は、エレメント グループを作成した後で、[エレメント グループの用途] の値を変更できます。このフィールドの値が変更されると、以下のチェックが実行されます。

  • このフィールドの値が [資格処理] または [プロセス セット] で、エレメント グループをその特定の領域で使用している場合は、[全用途を含む] への変更だけが可能です。

  • このフィールドの値が [資格処理] または [プロセス セット] であるが、エレメント グループをその特定の領域で使用していない場合は、いかなる変更も可能です。

  • このフィールドの値が [全用途を含む] である場合は、現在の用途を変更しない場合にのみ変更が許可されます。たとえば、エレメント グループがプロセス セットを定義するために使用されている場合には、[資格処理] に変更することはできません。