銀行振込処理の実行
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
GP_PMT_PREPARE |
各カレンダー実行用に、純支給額、および個人受取人と一般受取人の控除額を作成するプロセスを実行します。 |
支給の準備には、給与計算実行時に作成される給与計算結果テーブルが使われます。また、銀行振込準備アプリケーション エンジン プロセス (GP_PMT_PREP) によって、支給情報が格納されたテーブル GP_PAYMENT が作成されます。このプロセスでは、各セグメントの支給が作成され、各従業員 ID、雇用レコードおよび実行タイプに対する純支給額がカレンダー期間 ID 別に保存されます。手動支給以外では、値がゼロの場合は、純支給額は保存されません。
注: GP_PMT_PREP プロセスでは、期間終了日ではなく、現在のシステム日付の時点でのデータが抽出されます。
注: 支給ファイルを作成するプロセスは国別機能です。この機能については対応する国のドキュメンテーションで説明します。
例 1: 昇給を伴う従業員の支給処理
従業員の純支給額配分は、次のようになります。
支払方法 |
銀行口座 |
第 1 口座 |
一部額振込可 |
配分率 |
金額 |
---|---|---|---|---|---|
銀行振替 |
DEF |
100 |
|||
銀行振替 |
ABC |
Y |
Y |
100% |
従業員の昇給は 12 月 15 日に有効になり、12 月の純支給額は 3500 です。12 月の給与計算結果は、次のようになります。
セグメント |
期間 |
支給元 |
カレンダー期間 ID |
金額 |
---|---|---|---|---|
1 |
12 月 1 日から 15 日 |
AP |
月次 |
1500 |
2 |
12 月 15 日から 31 日 |
AP |
月次 |
2000 |
この従業員の銀行振込処理の実行結果は、次のようになります。
支払方法 |
セグメント |
金額 |
カレンダー期間 ID |
送金元銀行 |
銀行口座 |
---|---|---|---|---|---|
銀行振替 |
1 |
100 |
月次 |
銀行 1 |
DEF |
銀行振替 |
1 |
1400 |
月次 |
銀行 1 |
ABC |
銀行振替 |
2 |
2000 |
月次 |
銀行 1 |
ABC |
例 2: 複数の職務を持つ従業員の支給処理
同一の従業員が複数の職務を持つ場合の純支給額配分は次のようになります。ただし、ここでは純支給額配分が 1 つしか定義されていません。
雇用レコード |
支払方法 |
銀行口座 |
第 1 口座 |
一部額振込可 |
配分率 |
金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 |
銀行振替 |
DEF |
100 |
|||
0 |
銀行振替 |
ABC |
Y |
Y |
100% |
従業員は、送金元銀行が異なる別々の部門で働き、純支給額の合計は 4100 であるとします。12 月の給与計算結果は、次のようになります。
雇用レコード |
セグメント |
期間 |
支給元 |
カレンダー期間 ID |
金額 |
---|---|---|---|---|---|
0 |
1 |
12 月 1 日から 15 日 |
AP |
月次 |
1500 |
0 |
2 |
12 月 15 日から 31 日 |
AP |
月次 |
2000 |
1 |
1 |
12 月 1 日から 31 日 |
AP |
月次 |
600 |
この従業員の銀行振込処理の実行結果は、次のようになります。
雇用レコード |
支払方法 |
セグメント |
金額 |
カレンダー期間 ID |
送金元銀行 |
銀行口座 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 |
銀行振替 |
1 |
100 |
月次 |
銀行 1 |
DEF |
0 |
銀行振替 |
1 |
1400 |
月次 |
銀行 1 |
ABC |
0 |
銀行振替 |
2 |
2000 |
月次 |
銀行 2 |
ABC |
1 |
小切手 |
1 |
600 |
月次 |
銀行 3 |
配分なし |
この例では、従業員の 2 番目の職務 (雇用レコード 1) に純支給額配分が指定されていないため、この職務の支給金額は配分されません。
国別のバッチ処理
非国別銀行振込に使用したものと同じグローバル ペイロール銀行振込処理 (GP_PMT_PREP) を使用して、国別支払を処理します。バンキング国別設定コンポーネントに国のデータ行が存在する場合でも、GP_PMT_PREP は国別ロジックを実行します。
その国が標準で用意されている CORE_BANK:SQL アプリケーション パッケージを使用する場合は、その国および支給準備プロセスの実行ラン コントロール ページで選択された国、カレンダー ラン ID および従業員 ID 範囲を使用して国別 SQL ステートメントを処理する定義済の各順序が参照されます。GP_PAYMENT_FG レコードに結果がロードされます。
その国が標準で用意されている CORE_BANK:SQL アプリケーション パッケージを使用しない場合は、バンキング国別設定コンポーネントでその国に定義されているアプリケーション パッケージを使用して、支給準備プロセスの実行ラン コントロール ページで選択された国、カレンダー ラン ID および従業員 ID 範囲の GP_PAYMENT_FG レコードに結果がロードされます。
支給準備プロセスの実行ページ (GP_PMT_PREPARE) を使用して、各カレンダー実行用に、純支給額、および個人受取人と一般受取人の控除額を作成するプロセスを実行します。
ナビゲーション
画像: 支給準備プロセスの実行
次の例では、支給準備プロセスの実行のフィールドおよびコントロールを説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
カレンダー グループ |
プロセス実行対象のカレンダー グループを選択します。給与計算処理で承認された、または最終決定したアイテム (セグメント) が全て処理されます。 |
ストリーム番号 |
[ストリーム処理] チェック ボックス、および [処理フェーズとオプション] グループ ボックスの [計算] チェック ボックスをオンした場合は、処理対象のストリーム番号を選択する必要があります。各ストリーム番号は、事前定義した受給者のグループを表します。 |
ストリーム処理 |
カレンダー グループの定義でストリーム処理の実行オプションを選択した場合には、この [ストリーム処理] チェック ボックスは自動的にオンになります。 |
処理フェーズとオプション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
計算 |
給与計算処理で承認および最終決定された結果と、銀行業務の設定時に定義した情報とを照合して、支給ファイルが自動的に作成されるようにする場合に、このチェック ボックスをオンにします。 計算ステップは、銀行振込のプロセスを最終決定するまで繰り返し実行できます。 |
統計の更新 |
このチェック ボックスをオンにすると、銀行振込システムから統計が出力され、データ管理者はシステムの処理効率を微調整することができます。 |
最終決定 |
全ての計算を完了してから、このチェック ボックスをオンにします。(計算フェーズにストリーム処理を使用した場合は、カレンダー グループの全てのストリームが同時に最終決定されます。) 注: ストリームを使用しない場合、[計算] と [最終決定] の両方のチェック ボックスを同時にオンにできます。 |
カレンダー リスト
計算フェーズを実行すると、このグループ ボックスには、カレンダー実行の各カレンダーに関する情報が表示されます。
ストリーム
このグループ ボックスには、カレンダー グループに関連付けられている全てのストリームが表示されます。