バージョン番号の割り当てとバージョン別パッケージ作成

ページ名

定義名

用途

バージョン スタンプ ページ

GP_STAMPING

エレメントに対する新しいバージョン番号を指定し、スタンプ処理を開始します。

バージョン関係定義ページ

GP_VER_RULE_DFN

エレメント定義レコード間のバージョン関係を表示します。ルール定義レコードとそれに対応する子レコードが表示されます。

各リリースまたは更新で配布されるエレメントをバージョン番号によって管理することができます。また、エレメントをバージョン別にパッケージ化することも可能です。たとえば、グローバル ペイロール 8.9 で配布されるエレメントには 8.90.00 というラベルが付きます。一般的に、主要リリース、更新、修正パッチでは、既に配布されたルールの全てまたは一部について新規バージョンが必要になります。

エレメントを別のデータベースに移動できるように、複数のエレメントにバージョン番号 (ラベル) を割り当て、バージョン管理ユーティリティを使用してエレメントのパッケージをバージョン別に作成します。

バージョン別にエレメントのパッケージを作成すると、指定したバージョンに関連する行だけが抽出されます。エレメントのパッケージを作成したら、このパッケージをデータベース間で移動できるようになります。移動する手順は規定パッケージを移動する場合と同じです。エレメントをエクスポートし、このエレメントをデータベース内の既存のエレメントと比較し、アップグレードを完了するという手順になります。

バージョン別のパッケージを作成するには、次の手順に従います。

  1. バージョン スタンプ コンポーネント (GP_STAMPING) を使用して、パッケージ化するエレメントに適切なバージョン番号を割り当てます。

  2. "規定パッケージの作成/エクスポート" コンポーネントの、バージョン別条件の定義ページを使用して、手順 1 で指定したエレメントをパッケージ化するための選択条件を定義します。

  3. このトピックで既に説明した規定パッケージの作成とエクスポートの手順を実行します。

    規定パッケージの作成とエクスポート」を参照してください。

  4. このトピックで既に説明した規定パッケージのインポート、比較、およびアップグレードの手順を実行します。

    規定パッケージのインポート、比較、およびアップグレード」を参照してください。

バージョン スタンプ ページ (GP_STAMPING) を使用して、エレメントに対する新しいバージョン番号を指定し、スタンプ処理を開始します。

画像: バージョン スタンプ ページ

次の例では、バージョン スタンプ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

バージョン スタンプ ページ

このページを使用して、追加または修正したエレメントにバージョンを割り当てたり、エレメントの既存バージョンを変更します。

フィールドまたはコントロール

定義

使用先

全ての国または特定の国でのみ有効なエレメントに対して、バージョンを割り当てることができます。[全ての国] を選択した場合、[国] フィールドはデフォルトで [All] に設定されます。[特定の国] を選択した場合は、[国] フィールドに国コードを指定します。

スタンプ タイプ

バージョンを割り当てるエレメントを指定します。

[バージョンなし]: 既存のバージョンがないエレメントです。

[既存バージョン]: [既存バージョン] フィールドで指定したバージョンのエレメントです。

[バージョンなしと既存バージョン]: 現在バージョンが設定されていないエレメントと、[既存バージョン] フィールドで指定したバージョンに関連付けられているエレメントです。

既存バージョン

スタンプ タイプとして、[既存バージョン] または [バージョンなしと既存バージョン] を選択すると入力可能になります。既存のバージョンを選択します。選択したバージョンに関連付けられている全てのエレメントが検索されます。

新規バージョン

新バージョン名を半角英数字最大 16 文字で入力します。ユーザー インストールの場合は、プレフィックス (接頭辞) "C_" がバージョン名に自動的に追加されます。PeopleSoft システム配布のパッケージには、"P_" から始まるバージョン番号が付いています。エレメント名ページのユーザー バージョン機能を使用すると、プレフィックス "INT_" がバージョン番号に追加されます。エレメント名ページについては、この製品ドキュメントの別のトピックで説明します。

エレメント名の定義」を参照してください。

GP レコードにスタンプ

このボタンをクリックするとスタンプ処理が開始されます。既存のバージョンがある場合は、そのバージョンがクリアされてから、選択したエレメントに新バージョンが割り当てられます。

注: バージョン管理は、エレメント定義レコード (PIN_NUM を主キーに持つレコード) でのみ行われます。

バージョン関係定義ページ (GP_VER_RULE_DFN) を使用して、エレメント定義レコード間のバージョン関係を表示します。

ルール定義レコードとそれに対応する子レコードが表示されます。

画像: バージョン関係定義ページ

次の例では、バージョン関係定義ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

バージョン関係定義ページ

フィールドまたはコントロール

定義

ルール定義レコード

フィールド GP_VERSION を持つ親レコードの名前が表示されます。

子レコード

ここに表示された子レコードのデータが変更されると、親レコードの該当する行から GP_VERSION が削除されます。(子レコードがない場合、ここには親レコードの名前が表示されます。)

エクスポート レコード

この子レコードをエクスポートおよびインポートするパッケージに入れる場合にオンにします。

たとえば、累計エレメントが変更された場合、GP_ACCUMULATOR と GP_ACM_MBR のデータのみ移動すれば済みます。子レコード GP_ACM_MBR_VW は、支給コンポーネントや控除コンポーネントで累計と支給や控除とを関連付けるためだけに使用されるため、エクスポートおよびインポートの必要がありません。

バッファのルール レコード

累計のみに適用されます。

GP_VERSION を持つレコードがコンポーネント バッファにある場合にオンにします。たとえば、支給累計が変更されたために GP_VERSION をクリアする必要がある場合などです。レコード GP_ACCUMULATOR はコンポーネント バッファにはありません。コンポーネント バッファの RECNAME_RULE_DFN でレコードを検索せずに、SQLEXEC を実行するように指定する場合に、このチェック ボックスをオンにします。支給コンポーネントにある子レコードは GP_ACM_MBR_VW です。

PIN 番号フィールド

GP_VERSION をクリアする必要のあるレコードの PIN_NUM フィールドの名前が表示されます。前述の例では、支給累計 PIN_NUM は、PIN_MBR_NUM として支給コンポーネント バッファに含まれ、PIN_NUM そのものには支給 PIN が含まれています。そのため、GP_ACCUMULATOR のデータを更新する場合、支給コンポーネントでは、PIN_NUM 値ではなく PIN_MBR_NUM 値のデータを更新する必要があります。