Fusion からのデータの受信
次の各トピックでは、インバウンド プロセスの概要および Fusion からのデータの受信について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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FT_XTRT_I_RUN_CNTL |
Fusion から給与データを受信します。 |
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FT_XTRT_I_D_RUNCNT |
インバウンド ステージング テーブルから給与データを削除します。 |
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FT_CWBOBJ_INSTATUS |
インバウンド ステータスおよびトランザクション エラーを確認します。 |
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FT_VC_AWARD_DTL FT_SALARY_DTL FT_ASGN_AUDIT_DTL |
インバウンド インテグレーション オブジェクトに関連するエラーを確認します。 |
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FT_VC_AWARD_SEC FT_SAL_DETAIL_SEC FT_ASGN_AUDIT_SEC |
インバウンド インテグレーション オブジェクトに対するエラーを修正します。 |
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FT_VC_AWARD_SUM FT_SAL_AUD_RPT FT_ASGN_AUDIT_SUM |
インテグレーション オブジェクトの変更サマリを確認します。 |
Fusion Workforce Compensation から PeopleSoft HCM 9.2 にデータを移動する際の一般的なプロセス フローは次のとおりです。
Fusion 管理者が Fusion Workforce Compensation データの zip ファイルを FTP サーバーの送信ディレクトリに送ります。
Fusion Workforce Compensation は READY_FOR_TRANSMISSION 非同期 Web サービス呼び出しを開始し、ファイルが使用可能であることを PeopleSoft HCM 9.2 に通知します。
PeopleSoft HCM 9.2 は FTP サーバーから zip ファイルを取得し、データをステージング テーブルに抽出します。
PeopleSoft HCM 9.2 管理者は "Fusion から報酬データを受信" ページを使用して、ステージング テーブルからアプリケーション ソース テーブルにデータを変換してロードします。
必要に応じて、PeopleSoft HCM 9.2 管理者は、Web サービス メッセージを介したファイルの自動ロードをスキップして、"Fusion から報酬データを受信" ページを使用してファイルを手動でロードできます。
注: インバウンド プロセスでは、賞与データを PS_VC_AWARD テーブルにロードします。ただし、これらの賞与を支払うには、PeopleSoft 9.2 変動報酬でアドホック変動報酬プランを定義し、PeopleSoft 9.2 変動報酬と PeopleSoft 給与計算アプリケーション (PeopleSoft Payroll for North America または PeopleSoft グローバル ペイロール) の間にインテグレーションを設定する必要があります。
"Fusion から報酬データを受信" ページ (FT_XTRT_I_RUN_CNTL) を使用して、Fusion から報酬データを受信します。
ナビゲーション
画像: Fusion から報酬データを受信 ページ (ファイルのロード前)
次の例では、ファイルをロードする前の "Fusion から報酬データを受信" ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

選択したラン コントロール ID のステージング テーブルにデータがまだロードされていない場合 (手動か Web サービス経由かに関係なく)、ページはこのように表示されます。
注: [処理頻度] グループ ボックスは、アプリケーション エンジン プロセスのラン コントロール ページの標準コンポーネントです。ほとんどの場合、[常に処理] ラジオ ボタンをオンにします。
設定オプション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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設定 ID |
インバウンド設定 ID を入力します。この ID によって、Fusion Workforce Compensation データを含む転送済み zip ファイルの検索方法と検索場所が指定されます。 「設定ページ」を参照してください。 |
インバウンド Zip ファイル上書き |
選択した設定 ID で指定されるファイル名とは異なる名前を入力する場合は、ここで入力します。 |
プロセス リスト
ステージング テーブルにロードする Fusion Workforce Compensation データのタイプの横にあるチェック ボックスをオンにします。オプションは、配属と給与および [賞与] です。
処理アクション
使用可能な処理アクションは [ファイルの手動ロード] のみです。
ファイルのロード
[実行] ボタンをクリックして、FT_LOAD アプリケーション エンジン プロセスを実行します。[ファイルの手動ロード] チェック ボックスがオンの場合、このプロセスによって、Fusion Workforce Compensation の zip ファイルから PeopleSoft HCM 9.2 内のステージング テーブルにデータがロードされます。
画像: Fusion から報酬データを受信 ページ (ファイルのロード後)
次の例では、ファイルをロードした後の "Fusion から報酬データを受信" ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

選択したラン コントロール ID のステージング テーブルにデータが既にロードされている場合 (手動か Web サービス経由かに関係なく)、ページはこのように表示されます。
プロセス リクエスト パラメータ
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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実行 ID |
固有の Fusion プロセス実行 ID が表示されます。 |
プロセス ステータス |
Fusion Workforce Compensation から取得されたデータのステータスが表示されます。有効値は以下のとおりです。 未処理 ファイルからロード済 変換済 プレビュー済 手動転記済 転記済 |
プラン名、プラン説明 |
Fusion Workforce Compensation のプランの名称と説明が表示されます。 |
期間名、期間開始日、期間終了日 |
対象のサイクル期間の名称、およびその開始日と終了日が表示されます。 |
プロセス リスト
プロセスに含まれる給与データのタイプを指定します。このシステムでは、インバウンド Web サービス メッセージに含まれる論理ビジネス オブジェクト (LBO) リストを使用して、どのインテグレーション オブジェクトが含まれるかを判断します。
処理アクション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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データの変換 |
ステージング テーブル内のデータを PeopleSoft HCM 9.2 で読み取り可能なフォーマットに変換する場合はオンにします。 |
データのロード |
データを PeopleSoft アプリケーション ソース テーブルにロードする場合はオンにします。このオプションを選択すると、[プレビュー モード] および [コミット/転記モード] オプションが選択可能になります。 このチェック ボックスをオンにして、まだ変換されていないデータに対してプロセスを実行すると、データはロードされず、メッセージが表示されます。 |
プレビュー モード |
このオプションをオンにすると、アプリケーション ソース テーブルにデータが実際にロードされる前に、データをプレビューして確認できます。 データのプレビューおよび確認は、インバウンド ステータス モニター ページを使用して行います。「インバウンド ステータス モニター ページ」を参照してください。 |
コミット/転記モード |
アプリケーション ソース テーブルへのデータのロードをコミットする場合はオンにします。 |
データの変換とロード
[実行] をクリックして、FT_LOAD プロセスを開始します。選択した処理アクションに応じて、このプロセスはステージング テーブル内のデータを変換したり、アプリケーション ソース テーブルにデータをロードします。
給与データのキャンセル ページ (FT_XTRT_I_D_RUNCNT) を使用して、インバウンド ステージング テーブルから給与データを削除します。
ナビゲーション
画像: 給与データのキャンセル ページ
次の例では、給与データのキャンセル ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

プロセス リクエスト パラメータ
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
実行 ID |
データを削除するための固有の Fusion プロセス実行 ID を入力します。 |
プロセス ステータス |
Fusion Workforce Compensation から取得されたデータのステータスが表示されます。 |
プラン名、プラン説明 |
Fusion Workforce Compensation のプランの名称と説明が表示されます。 |
期間名、期間開始日、期間終了日 |
対象のサイクル期間の名称、およびその開始日と終了日が表示されます。 |
プロセス リスト
プロセスに含まれる給与データのタイプを指定します。
アクションの確認
選択した実行 ID からデータを削除することを確認する場合は、[データ削除] チェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスがオフのときに [実行] ボタンをクリックすると、警告メッセージが表示されて、プロセスを開始できません。
データの削除
[実行] ボタンをクリックして、FT_LOAD プロセスを開始します。[データ削除] チェック ボックスがオンの場合、選択した実行 ID に関連付けられたデータがステージング テーブルから削除されます。
注: このプロセスは、ステージング テーブルから PeopleSoft アプリケーション ソース テーブルに既にロードされたデータに影響を与えません。
インバウンド ステータス モニター ページ (FT_CWBOBJ_INSTATUS) を使用して、インバウンド ステータスおよびトランザクション エラーを確認します。
ナビゲーション
画像: インバウンド ステータス モニター ページ
次の例では、インバウンド ステータス モニター ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

検索条件
このグループ ボックス内のフィールドを使用して、[インバウンド ステータス情報] グループ ボックスに表示されるプロセス実行を絞り込みます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
開始日、終了日 |
これらのフィールドを使用して、表示する Fusion 期間の日付範囲を設定します。 |
インテグレーション オブジェクト |
表示する特定タイプのデータを選択します。 |
実行 ID |
表示する固有の Fusion プロセス実行 ID を入力します。 |
プラン名 |
インバウンド プロセス実行を表示する Fusion Workforce Compensation プランの名称を入力します。 |
プロセス ステータス |
インバウンド プロセス実行を表示するステータスを選択します。 |
エラー行のみ |
エラーが発生したインバウンド プロセス実行のみを表示する場合にオンにします。 |
検索 |
検索条件に一致するインバウンド プロセス実行を表示する場合にクリックします。 |
クリア |
[検索条件] グループ ボックス内のフィールドをクリアする場合にクリックします。 |
インバウンド ステータス情報
このグループ ボックスには、指定した検索条件に一致するインバウンド プロセス実行が表示されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
期間開始日、期間終了日 |
対象のサイクル期間の開始日と終了日が表示されます。 |
実行 ID |
プロセス実行の固有 ID が表示されます。 |
インテグレーション オブジェクト |
プロセスに含まれる給与データのタイプを指定します。 |
プロセス ステータス |
Fusion Workforce Compensation から取得されたデータのステータスが表示されます。 |
プラン名 |
Fusion Workforce Compensation のプラン名が表示されます。 |
期間名 |
対象のサイクル期間の名称が表示されます。 |
全てのエラー |
プロセス実行の "<インテグレーション オブジェクト> の詳細" ページにアクセスするには、[エラーの表示] リンクをクリックします。 |
変換エラー |
プロセス実行の "変換エラー確認 - エラー サマリ" ページにアクセスするには、[DVM/XRef エラー] リンクをクリックします。 |
オーディット レポート表示 |
プロセス実行の "<インテグレーション オブジェクト> 検証レポート" ページにアクセスするには、[検証レポート] リンクをクリックします。 |
<インテグレーション オブジェクト> の詳細ページ (FT_VC_AWARD_DTL、FT_SALARY_DTL、FT_ASGN_AUDIT_DTL) を使用して、インバウンド インテグレーション オブジェクトに関連するエラーを確認します。
ナビゲーション
インバウンド ステータス モニター ページで [エラーの表示] リンクをクリックします。
検索条件
このグループ ボックス内のフィールドを使用して、[<インテグレーション オブジェクト> の詳細] グループ ボックスに表示されるインテグレーション オブジェクトの詳細をソートします。
注: このグループ ボックスで実際に使用できるフィールドは、詳細を表示するインテグレーション オブジェクトのタイプによって決まります。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
従業員 ID |
詳細を表示する従業員の固有 ID を入力します。 |
プラン ID |
詳細を表示する給与プランの固有 ID を入力します。 |
職務コード セットID |
詳細を表示する職務コードのセットID を入力します。 |
会社 |
詳細を表示する会社を入力します。 |
支給期間 ID |
詳細を表示する支給期間の ID を入力します。 |
職務コード |
詳細を表示する職務コードを入力します。 |
通貨コード |
詳細を表示する通貨コードを入力します。 |
報奨日 |
表示する賞与詳細の報奨日を入力します。 |
報奨値 |
表示する賞与詳細の値を入力します。 |
ステータスの変更 |
詳細に対する手動変更 (ある場合) に基づいて詳細を絞り込むには、値を選択します。値は、[手動転記済] および [変更済の値] です。 |
頻度 |
詳細を表示する頻度を入力します。 |
アクション |
詳細を表示するアクションを入力します。 |
理由コード |
詳細を表示する理由コードを入力します。 |
職務コードの変更 |
職務コードの変更が含まれる詳細の行のみを表示する場合に選択します。 |
給与等級の変更 |
給与等級の変更が含まれる詳細の行のみを表示する場合に選択します。 |
ポジション番号の変更 |
ポジション番号値が変更された詳細の行のみを表示する場合に選択します。 |
全ての行 |
検索条件に一致する詳細の全ての行を表示する場合に選択します。 |
エラー行のみ |
検索条件に一致し、エラーが含まれる詳細の行のみを表示する場合に選択します。 |
検索 |
検索条件に従って、表示される詳細を絞り込む場合にクリックします。 |
クリア |
検索条件のフィールドおよび詳細の行を全てクリアにする場合にクリックします。 |
<インテグレーション オブジェクト> の詳細
このグループ ボックスには、指定した検索条件に従って詳細が表示されます。行の [表示/更新] をクリックして、<インテグレーション オブジェクト> の詳細ページにアクセスします。このページで、行のデータを表示および更新できます。
<インテグレーション オブジェクト> の詳細ページ (FT_VC_AWARD_SEC、FT_SAL_DETAIL_SEC、FT_ASGN_AUDIT_SEC) を使用して、インバウンド インテグレーション オブジェクトに対するエラーを修正します。
ナビゲーション
<インテグレーション オブジェクト> の詳細ページで、[表示/更新] リンクをクリックします。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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手動転記済 |
データを PeopleSoft システムに手動で転記 (または入力) したことを示すには、このチェック ボックスをオンにします。この行に対する後続の処理は実行されません。 このチェック ボックスをオンにすると、このページのフィールドは全て無効になります。 |
<インテグレーション オブジェクト> の詳細
このグループ ボックスには、トランザクションに関連する詳細が表示されます。さらに一部のフィールドでは、PeopleSoft 値を手動で更新できます。
注: このページで手動で更新できる値は、トランザクション詳細を表示するインテグレーション オブジェクトのタイプによって決まります。
エラー詳細
トランザクションに関連するエラーが発生した場合は、エラーに関する詳細がここでページに表示されます。
"<インテグレーション オブジェクト> 検証レポート" ページ (FT_VC_AWARD_SUM、FT_SAL_AUD_RPT、FT_ASGN_AUDIT_SUM) を使用して、インテグレーション オブジェクトの変更のサマリを確認します。
ナビゲーション
インバウンド ステータス ページで [検証レポート] リンクをクリックします。
画像: <インテグレーション オブジェクト> 検証レポート ページ
次の例では、"<インテグレーション オブジェクト> 検証レポート" ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

このページには、特定の行に関連する情報のサマリが表示されます。[詳細] リンクをクリックして、行の <インテグレーション オブジェクト> の詳細ページにアクセスできます。