Delt@ 通信の管理

全ての会社は、従業員に発生した労働災害の詳細を労働大臣、外部保険会社およびその他の管理団体にレポートする必要があります。規定では、会社は特定の期間内に Delt@ レポートを通じてこれらの労働災害をレポートするよう要求されています。

Delt@ 事故レポートには次の 3 種類があります。

• 労働災害のため欠勤している全従業員の一覧を示すレポートを会社が送信する必要のある労働災害レポート (PAT)。

• 欠勤にならなかった労働災害に関係した全従業員の一覧を示すレポートを会社が送信する必要のある労働災害レポート (RATSB)。

• 傷病または死亡による解職のため労働災害欠勤が終了した従業員の一覧を示すレポート (RAF)。

ヒューマン リソース管理のスペイン機能には、労働災害に関する情報を管理団体に効率的に通知する Delt@ 通信機能が用意されています。この機能は、情報の配布の迅速化、コストの削減、ドキュメントの内容の機密性を保証した状態での通信の簡略化に役立ちます。

労働災害データの基本フローを以下に示します。

1. 事故が発生し、個人が会社に病気証明書を添付して、または添付しないで会社に通知します。

2. 会社は労働災害に関する全ての事故および傷病の詳細をシステムに記録します。

3. 会社は適切な XML ファイルを作成し、それを管理団体に送信します。

4. エラーがある場合、管理団体はコピーを会社に返します。

5. 会社はエラーを修正し、コピーを管理団体に再送信します。

ヒューマン リソース管理のスペイン機能を使用して、ヒューマン リソース管理安全衛生管理ビジネス プロセスのコンポーネントを通じて Delt@ 事故レポートに必要な全てのデータを記録します。安全衛生管理ビジネス プロセスにより、従業員および非従業員の安全衛生管理に関連する事故を作成および追跡管理できます。複数の個人を 1 つの事故に関連付けることもできます。具体的には、保険事故の詳細コンポーネント、および傷病の詳細コンポーネントを使用して、XML ファイル作成に必要なデータを入力します。保険事故の詳細コンポーネントで、労働災害データを入力または更新できます。傷病の詳細コンポーネントで、労働災害に遭った人々について必要なデータを入力できます。

Delt@ レポートに必要な全てのデータを入力した後、Delt@ XML ファイル ID の印刷 ESP コンポーネントを使用して Delt@ レポートを作成できます。このコンポーネントでは、フィルタ条件に一致する従業員および事故タイプの検索、データを保険会社に送信する対象従業員の選択および XML ファイルの生成を行うことができます。ヒューマン リソース管理のスペイン機能には、各 Delt@ 事故レポートに一意の XML ファイル テンプレートが用意されています。テンプレートでは、ファイル構造が XML フォーマットで提供されます。

レポート データに変更を加えた場合、または管理団体がレポートにエラーを発見し、XML ファイルを返した場合は、これらのコンポーネントを使用してエラーを修正し、XML ファイルを再送信できます。

Delt@ 通信機能は、データの統合管理のために他の PeopleSoft アプリケーションと統合されています。また、Delt@ 通信機能と Contrat@ 機能はデータ設定、XML ファイル設定および XML ファイル作成に関連するコンポーネントを共有します。Contrat@ ドキュメントに、これらのトピックの詳細が記載されています。

このトピックでは、労働災害データを入力し、レポート用に関連 XML ファイルを作成するために必要なステップを説明します。

労働災害情報を管理するには、次の手順に従います。

1. Delt@ 通信機能の前提条件の設定を行います。

2. 会社データ設定ページで、会社の [Delt@ データ] の [予防措置責任者] オプションを設定します。

3. 事業所住所ページで、保険会社コードを入力します。

4. 保険事故の詳細コンポーネントを使用して、以下のステップを実行します。

   1. 保険事故の詳細 - 保険事故ページで、事故の保険事故番号、発生日、発生時刻を入力し、事故が再発かどうかを選択します。

   2. 保険事故の詳細 - 詳細ページで、[説明] テキスト ボックスに事故の詳細な説明を入力します。

   3. 保険事故の詳細 - 発生場所ページで、事故が発生した場所、所在地および事業所情報を入力し、該当する場合は [自動車事故] チェック ボックスをオンにして、事故が自動車事故であることを示します。

   4. コンポーネントの残りのページで、事故に関連するその他のデータを入力します。

5. PAT 事故の場合は、傷病の詳細 - 届出ページを使用して以下の作業を行います。

   1. 傷病の詳細 - 届出ページにアクセスし、従業員または非従業員が関係した各事故の届出日および届出時刻を指定します。

   2. [保険事故タイプ ESP] フィールドで [PAT] 値を選択します。

   3. 休暇欠勤イベント開始日、勤務時間および事故が再発かどうかを指定します。

   4. [病気証明書付きの事故] をクリックして PAT 詳細データ ページにアクセスします。このページで、従業員、勤務先および事故発生場所に関する PAT データ詳細を指定する必要があります。

   5. PAT の結果として傷病または死亡による解職が発生した場合にのみ、傷病の詳細 - 届出ページに終了日を入力して PAT が RAF になるようにします。

   6. [傷病または死亡による解職] リンクをクリックして RAF 詳細データ ページにアクセスします。このページで、解職理由、傷病レベルおよび診断結果コードを定義する必要があります。

   7. 傷病の詳細 - 詳細ページに移動し、[病気証明書付きの事故] リンクをクリックして PAT 詳細データ ページにアクセスします。このページで、PAT 事故の詳細をさらに指定できます。

   8. 傷病の詳細 - 診断ページに移動し、[病気証明書付きの事故] リンクをクリックして PAT 詳細データ ページにアクセスします。このページで、PAT 事故の医療扶助および経済データを指定できます。

   9. コンポーネントの残りのページで、傷病に関連するその他のデータを入力します。

6. RATSB 事故の場合は、傷病の詳細 - 届出ページを使用して以下の作業を行います。

   1. 傷病の詳細 - 届出ページにアクセスし、従業員または非従業員が関係した各事故の届出日および届出時刻を指定します。

   2. [保険事故タイプ ESP] フィールドで [RATSB] 値を選択します。

   3. 傷病の詳細 - 詳細ページに移動し、[病気証明書なしの事故] リンクをクリックして RATSB 詳細データ ページにアクセスします。このページで、RATSB 事故の詳細をさらに指定できます。

   4. コンポーネントの残りのページで、傷病に関連するその他のデータを入力します。

7. Delt@ 通信レポートを再送信する必要がある XML ファイルに変更または修正を加えた場合は、Delt@ XML ファイル ID の印刷 ESP コンポーネントを使用して、変更後の XML ファイルを再作成します。

Delt@ 通信機能を使用する前に、まず適切な設定ページで Delt@ 事故レポート XML ファイルに関連するスペインの従業員データを定義する必要があります。スペインの従業員データには、XML テンプレート、コードおよびノードが含まれます。

Delt@ XML ファイルの印刷 ESP ページ (XML_RC_ESP) を使用して、テンプレート タイプおよび XML ファイル ID を指定してプロセスを実行し、保険会社に送信に使用する XML ファイルを作成します。

画像: Delt@ XML ファイルの印刷 ESP ページ

次の例では、Delt@ XML ファイルの印刷 ESP ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

[フィルタ条件] フィールドで選択したフィルタ オプションに基づいて、フィルタ リスト グリッドがページに表示されます。フィルタ リスト グリッドのフィールドを以下に示します。

Delt@ XML ファイルの印刷 ESP ページからプロセスを実行して Delta.xml ファイルを作成した後は、[プロセス スケジューラ] に移動して、[詳細]、[ログ/トレースの表示] の順にクリックし、ファイルを検索して、選択した個人に対して作成された XML をプレビューします。このコンポーネントの定義ページで選択したテンプレート ID を使用します。