給与および賞与のルールについて
PeopleSoft から配布される給与および賞与を決定するルールは、日本の法定要件およびビジネス上の要件を満たしています。この項では、いくつかの要件について確認し、ルールがこれらの要件をどのように満たすのかを一般的な用語で説明します。従業員の差引き支給額に影響する、追加の支給および控除については、別のトピックで説明します。
この項では、次の項目について概要を説明します。
基本給の設定。
超過勤務手当。
休暇欠勤減額。
賞与。
支給の累計。
基本給の計算において、グローバル ペイロール (日本) では、PeopleSoft HR で給与レート コードを使用して定義された、従業員の給与パッケージが使用されます。基本給レート フォーミュラ ER FM BASE RATE により、従業員の基本給の給与レート コードが取得され、その従業員の支給タイプの周期に換算されます。また、その値は、基本給レート変数 ER VR BASE RATE の値を算出するために合計されます。
基本給は、従業員の支給タイプに従って個別に計算されます。従業員の支給タイプが日次または時間毎の場合は、基本給が計算されるときに時間データも使用されます。グローバル ペイロールのポジティブ入力のページで、月ごとの時間データを入力します。
超過勤務の割増し基礎額および割増し率に対する変数の値を定義します。従業員の割増し基礎単価は自動的に計算されます。その後、その従業員に対して入力された超過勤務時間に従って、超過勤務手当が計算されます。
システムには、次の超過勤務の割増し率に対する変数が用意されています。
普通。
休日。
深夜。
休日深夜。
注: 日本の労働基準法では、1 日の労働時間は 8 時間以下に定められています。1 日の労働時間が 8 時間を超えると、超過勤務手当が支払われます。超過勤務手当の割増し基礎額は 25% 以上です。予定労働時間を超えているが法定労働時間に達していない場合は、超過勤務手当を割増し基礎額に従って支払うかどうかは会社側の判断に委ねられます。割増し基礎額に従わない超過勤務手当は、PeopleSoft アプリケーションではサポートされません。
減額基礎額および減額率に対する変数の値を定義します。従業員の減額基礎単価は自動的に計算されます。その後、その従業員に対して入力された休暇欠勤時間に従って、減額する金額が計算されます。
システムには、次の休暇欠勤の減額率が用意されています。
遅刻および早退。
特別休暇。
一般欠勤。
傷病欠勤。
システムには、賞与の支給エレメント ER BONUS が用意されています。ポジティブ入力を使用して、このエレメントにそれぞれの従業員の賞与額を入力します。
税金および保険料の処理のために、累計を使用して、それぞれの従業員に対する次の給与および賞与の金額を管理します。
課税対象。
課税対象外。
現金支給。
現物支給。
社会保険料の対象報酬。
労働保険料の対象賃金。
累計を追加して、支給のその他の詳細および合計を管理できます。