データのエクスポート/インポート ユーティリティについて
PeopleSoft Financials には、データのエクスポート/インポート ユーティリティというデータマッピング ユーティリティが用意されており、このユーティリティを通して、フィールドを簡単にマッピングしたり、ソースとターゲットの間でデータの取得と送信の両方を行うことができます。ソースとターゲットのデータ セットには、XML、フラット ファイルまたはレコード フォーマットを使用できます。このマッピング ユーティリティの典型的な使用例を次に示します。
サードパーティ システムから外部データをインポートする。
サードパーティ システムにデータをエクスポートする。
支払ファイルをフォーマット別に作成する。
法定監査ファイルを作成する。
単純な構造をマッピングしたり、基礎となる PeopleCode を変更することなく複雑なマッピングを変更できるため、カスタマイズが不要になります。データのエクスポート/インポート ユーティリティを使用すると、変換ルールを適用し、サードパーティ システムの要件を満たすように各種コントロールによりデータをフォーマットできます。
データのエクスポート/インポート ユーティリティ プロセスを実装するための前提条件として、PeopleSoft ドキュメントに精通しておく必要があります。
製品ドキュメントの『PeopleTools: Documents Technology』を参照してください。
データのエクスポート/インポート ユーティリティのマッピング プロセスでは、次の処理を行うことができます。
PeopleSoft データベースのデータを XML ファイルにエクスポートする。
PeopleSoft データベースのデータを CSV などの区切り形式ファイルにエクスポートする。
XML ファイルを PeopleSoft データベースにインポートする。
区切り形式ファイルを PeopleSoft データベースにインポートする。
データのエクスポート/インポート ユーティリティのマッピング プロセスは次の手順で構成されます。
PeopleSoft ドキュメントを定義または指定します。
ドキュメント関係を定義します。
ソース フィールドとターゲット フィールドのマッピング定義を作成します。
ソース構造とターゲット構造間のデータ変換ルールを定義します。
アプリケーション エンジン マッピング プロセスを実行します。
画像: データのエクスポート/インポート ユーティリティのマッピング プロセスの概要
マッピング プロセスは、PeopleSoft ドキュメントとドキュメント関係定義 (PeopleSoft ドキュメント内のレコードやフィールド間の関係ルールを設定したもの) に基づきます。マッピング プロセスを実行する前に、ソースとターゲットのデータ構造間のマップ定義を作成します。その後、マッピング プロセスでソースからターゲットにデータを転送するときに、関係と変換ルールが適用されます。

PeopleSoft ドキュメントの定義とドキュメント関係の設定の詳細については、「ファイル レイアウトとドキュメント関係のマッピング」を参照してください。
マップの定義の詳細については、「データ ソースおよびターゲットの定義」を参照してください。
マッピング プロセスの実行の詳細については、「データのエクスポート/インポート プロセスのリクエスト」を参照してください。