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複数帳簿元帳の設定と使用

複数帳簿元帳を設定するには、次のコンポーネントを使用します。

ページ名

定義名

用途

基本設定ページ

INSTALLATION_FS1

[サブシステムに複数帳簿会計入力を作成] オプションを選択します。

テンプレート - レコード定義ページ

LEDGER_TEMPLATE1

元帳テンプレートのレコード名を作成または変更できますが、これは、新しいテンプレートを追加するか、システムで用意されているテンプレートのデフォルト レコードを変更する場合にのみ実行します。

テンプレート - フィールド定義ページ

LEDGER_TEMPLATE2

元帳テンプレートのフィールド名を作成または変更できますが、これは、デフォルト フィールドを変更する場合、または借方金額を貸方金額とは別に保存するフィールドを追加する場合にのみ実行します (貸借個別入力設定)。

明細元帳ページ

LEDGER_DETAIL1

明細元帳 ID および名前を定義し、明細元帳を元帳テンプレートにリンクします。

元帳グループ - 定義ページ

LEDGER_GROUP

元帳グループを定義し、それを元帳テンプレートにリンクし、元帳詳細をグループに割り当て、グループ内の各元帳の固有の属性を設定します。

元帳グループ - チャートフィールド ページ

LEDGER_GROUP2

この元帳グループのデフォルト チャートフィールドを定義します。変更可能なデフォルト値のセットが生成されます。

元帳グループ - 貸借一致ページ

LEDGER_GROUP3

明細元帳に対して生成される仕訳のチャートフィールド貸借一致オプションを指定します。

仕訳入力作成/更新 - ヘッダー ページ

JOURNAL_ENTRY1

複数帳簿取引元帳グループを選択します。

仕訳入力作成/更新 - 行ページ

JOURNAL_ENTRY2_IE

複数帳簿元帳グループに含まれる 1 つ以上の元帳の取引金額および通貨コードを入力します。

複数帳簿元帳を設定および処理する前に、基本通貨を設定します。

基本設定 (INSTALLATION_FS1) ページを使用して、[サブシステムに複数帳簿会計入力を作成] オプションを選択します。

複数帳簿処理用にシステムを設定するには、次の手順に従います。

  1. 他の PeopleSoft アプリケーションで同期会計入力を作成する場合にのみ、サブシステムの複数帳簿会計入力チェック ボックスをオンにします。

  2. 元帳テンプレートを確認し、明細元帳を定義します。

  3. 元帳グループ - 定義ページを使用して、複数の明細元帳を元帳グループにリンクします。

仕訳入力作成/更新 - ヘッダー ページ (JOURNAL_ENTRY1) を使用して、複数帳簿取引用に設定する元帳グループを選択するか、元帳グループとそのグループ内の特定の元帳を選択します。

元帳グループ - 定義ページで [元帳同期管理] を選択すると、[行を自動作成] オプションが自動的に選択されます。

グループ全体の取引を入力すると、取引金額はグループ内の各元帳の基本通貨に換算され、グループ内の各元帳に転記されます。換算レートは取引レベルで決定されます。取引がグループ内の特定の元帳に関するものである場合、取引はその元帳のみに転記されます。

仕訳入力作成/更新 - 行ページを使用して、複数帳簿元帳グループに含まれる 1 つ以上の元帳の取引金額および通貨コードを入力します。

仕訳行レコードの [元帳] フィールドは、既存のキー フィールド [ビジネス ユニット]、[仕訳 ID]、[仕訳日] および [転記取消連番] への追加です。入力する元帳グループに基づいて、元帳グループ内の補助元帳の数が判別され、元帳ごとに 1 つの仕訳行が作成されます。チャートフィールド値および取引金額はこれらの各行で同じですが、換算元帳は例外です。換算元帳には、金額 (基本通貨額)、[通貨コード]、[為替レート タイプ] および [為替レート] フィールドに値を設定する異なる金額があります。これらの値は元帳の基本通貨によって決まります。

全ての取引行を入力した後、仕訳編集処理を選択し、この処理によって仕訳行が各元帳の補足取引明細として自動的に生成されます。

例 1: 複数帳簿取引

基本通貨が NOK である Local 元帳と、基本通貨が EUR である Reports 元帳があるとします。どちらも元帳グループ Actuals に含まれています。取引を CHF で入力し、賃借料 (勘定科目 1000) の借方に CHF 100、買掛金 (勘定科目 2000) の貸方に CHF 100 を入力します。Local の行を入力すると、Reports の行が自動的に生成されます。4 つの仕訳行が次のように表示されます。

仕訳行

元帳グループ

元帳

勘定科目

外貨金額

外貨コード

金額

通貨コード

レート タイプ

為替レート

1

ACTUALS

LOCAL

1000

100

CHF

50

NOK

CURR

0.5

1

ACTUALS

REPORTS

1000

100

CHF

25

EUR

CURR

0.25

2

ACTUALS

LOCAL

2000

<100>

CHF

<50>

NOK

CURR

0.5

2

ACTUALS

REPORTS

2000

<100>

CHF

<25>

EUR

CURR

0.25

例 2: 換算元帳

この例では、Reports は換算元帳として定義されています。Local と Reports は、どちらも元帳グループ Actuals に含まれています。取引は CHF で上記と同じ金額で入力されました。4 つの仕訳行が次のように表示されます。

仕訳行

元帳グループ

元帳

勘定科目

外貨金額

外貨コード

金額

通貨コード

レート タイプ

為替レート

1

ACTUALS

LOCAL

1000

100

CHF

50

NOK

CURR

0.5

1

ACTUALS

REPORTS

1000

50

NOK

25

EUR

CURR

0.5

2

ACTUALS

LOCAL

2000

<100>

CHF

<50>

NOK

CURR

0.5

2

ACTUALS

REPORTS

2000

<50>

NOK

<25>

EUR

CURR

0.5

Local の行を入力すると、Reports の行が自動的に生成されます。換算元帳の場合、Reports の外貨金額および取引通貨は、主元帳 Local の金額 (基本通貨額) および通貨コードです。

仕訳行のヘッダー レコードには、元帳、借方合計、貸方合計、編集ステータス、転記済ステータスなどのサマリ情報が含まれます。ヘッダーで保持される金額は、ビジネス ユニットの基本通貨の金種です。