3 ライブラリの管理

この章では、LTFS-LE BUI を使用して LTFS-LE ライブラリのさまざまな点を管理する方法について説明します。

次のトピックがあります。

注記:

LTFS-LE を使用したライブラリ管理を開始するには、LTFS-LE BUI を使用してライブラリを作成する必要があります。ライブラリを作成すると、LTFS-LE アプリケーションは、すべてのライブラリ、ドライブ、およびボリューム情報を ACSLS にポーリングし、ボリュームメタデータを使用してグローバル名前空間を構築します。詳細は、LTFS-LE BUI を使用した LTFS-LE アプリケーションでのライブラリ作成を参照してください。

ライブラリの要件

LTFS-LE では、LTFS-LE をインストールする前に構成する必要がある専用のライブラリまたはゾーンライブラリパーティションのいずれかの単一 ACS/ライブラリがサポートされます。

専用の SL150 ライブラリパーティションを構成する方法については、『StorageTek SL150 ユーザーズガイド』を参照してください。

専用の SL3000 ライブラリパーティションを構成する方法については、『StorageTek SL3000 ユーザーズガイド』を参照してください。

専用の SL8500 ライブラリパーティションを構成する方法については、『StorageTek SL8500 ユーザーズガイド』を参照してください。

LTFS-LE のインストール時にライブラリパーティションを指定する方法については、『StorageTek Linear Tape File System、Library Edition 計画およびインストールガイド』を参照してください。

「Manage Library」ページを使用したライブラリの表示

LTFS-LE BUI を使用して、LTFS-LE ライブラリのステータスを表示します。「Manage Library」ページにアクセスするには、「Storage」タブをクリックし、選択パネルから「Library」を選択します。

次の図に「Manage Library」ページを示します。

図3-1 LTFS-LE BUI の「Manage Library」ページ

図3-1 の説明が続きます
説明: 図3-1 LTFS-LE BUI の「Manage Library」ページ

図3-1 に示すとおり、このページにはライブラリに関する次の列の情報が表示されます。

  • Library Name

    ライブラリを作成するときに定義したライブラリ名です。

  • Library Type

    ライブラリタイプ: SL150、SL3000、または SL8500。

  • IP Address

    ACSLS サーバーの IP アドレスです。

  • ACS Number

    ACS 識別子です。

  • Assign Status

    ライブラリが LTFS-LE に割り当てられているのかリリース済みであるのかを示します。

  • Library Status

    ライブラリが検出されたかどうかを示します。

最初は、このページに「No data to display」と表示されます。ライブラリを作成すると、このページにはライブラリ情報が表示されます。

ライブラリ管理タスクの実行

LTFS-LE BUI を使用して、次のライブラリ管理タスクを実行できます。

注記:

LTFS-LE を使用したライブラリ管理を開始するには、LTFS-LE BUI を使用して LTFS-LE にライブラリを作成する必要があります。詳細は、LTFS-LE BUI を使用した LTFS-LE アプリケーションでのライブラリ作成を参照してください。

ライブラリの割り当て

ライブラリとそのデバイスおよびボリュームを管理するには、そのライブラリが LTFS-LE に割り当てられている必要があります。ライブラリを作成すると、デフォルトで LTFS-LE に自動的に割り当てられます。ライブラリをリリースすることを選択した場合は、LTFS-LE BUI を使用して、ライブラリを LTFS-LE に再割り当てできます。

LTFS-LE BUI を使用してライブラリを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. Storage」タブをクリックし、選択パネルから「Library」を選択します。

    Manage Library」ページが表示されます。

  2. Action」ドロップダウンメニューをクリックし、「Assign/Release Library」を選択します。

    Assign/Release Library」ページが表示されます。リリース済みのライブラリは、「Unassigned」列にリストされます。

  3. Released Library」列からライブラリ名を選択し、矢印ボタンを使用してライブラリを「Assigned Library」列に移動します。

  4. Apply」をクリックします。確認ダイアログボックスが表示され、入力が検証されたことが示されます。

  5. OK」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。

  6. 「Assign/Release Library」ページで、「OK」をクリックします。確認のダイアログボックスが表示されます。

  7. OK」をクリックして変更を適用し、ダイアログボックスを閉じます。

    「Manage Library」ページが更新され、「Assign Status」が「Assigned」であると示されます。このようにならなかった場合は、「Refresh」ボタンをクリックすると、表示をリロードすることができます。

ライブラリの再検出

LTFS-LE BUI を使用した LTFS-LE アプリケーションでのライブラリ作成で説明されているとおり、LTFS-LE にライブラリを作成すると、LTFS-LE はライブラリ、ドライブ、およびボリューム情報を ACSLS から取得し、グローバル名前空間を構築します。

ライブラリが作成されると、必要に応じて ACSLS は LTFS-LE に対して通知を自動的にプッシュします。また、LTFS-LE BUI ではオンデマンドでライブラリを再検出できます。

ライブラリを再検出すると、LTFS-LE は ACSLS にポーリングして、すべての使用可能なドライブおよびボリュームを含む物理ライブラリを検出します。新しいボリュームがライブラリにエンターされるときは常にこのアクションを実行することをお勧めします。

LTFS-LE BUI を使用してライブラリを再検出するには、次の手順を実行します。

  1. Storage」タブをクリックし、選択パネルから「Library」を選択します。

    「Manage Library」ページが表示されます。

  2. Action」ドロップダウンメニューをクリックし、「Rediscover Library」を選択します。

    ライブラリの検出が開始されます。「Manage Library」ページで、「Library Status」が「Discovering」であると示されます。検出が完了すると、この表示が「Discovered」に変化します。

    ライブラリの検出中:

    • LTFS-LE は、ボリュームの LTFS-LE 互換性をチェックします。ボリュームに互換性がない場合、LTFS-LE はそのボリュームをオフラインにして割り当て解除し、LTFS-LE イベントログにはエラーが記録されます。

    • LTFS-LE は、ボリュームが LTFS-LE 用にフォーマットされているかどうかをチェックします。

      • ボリュームが LTFS-LE 用にフォーマットされている場合、LTFS-LE はボリュームを LTFS-LE に割り当ててオンラインにし、デフォルトのボリュームプールに追加します。ボリュームおよびファイル情報がグローバル名前空間に追加され、ボリュームが使用可能になります。

      • ボリュームが LTFS-LE 用にフォーマットされていない場合、LTFS-LE はボリュームを未割り当ておよびオフラインのままにします。

        これらのボリュームを使用するには、LTFS-LE に割り当てます。ボリュームを割り当てると、LTFS-LE で使用できるように自動的にフォーマットされます。ボリュームの割り当てを参照してください。

ライブラリのリリース

LTFS-LE では、専用のライブラリまたはゾーンライブラリパーティションのいずれかの単一 ACS/ライブラリがサポートされます。以前に作成した LTFS-LE ライブラリが存在する場合は、新しく追加する前にそのライブラリをリリースする必要があります。

ライブラリを正常にリリースするには、ライブラリを削除して、LTFS-LE ソフトウェアをシャットダウンし、LTFS-LE サーバーをリブートする必要があります。これらのタスクは、次の手順に含まれています。次の自動再検出サイクルが発生する前に、LTFS-LE サーバーをリブートする必要があります。自動再検出は、値を変更していないかぎりデフォルトでは 24 分ごとに設定されます。

LTFS-LE BUI を使用してライブラリをリリースするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのボリュームをオフラインにします。

    ボリュームをオフラインにするを参照してください。

  2. デフォルトのボリュームプールからすべてのボリュームを削除します。

    デフォルトのボリュームプールからのボリュームの削除を参照してください。

  3. すべてのボリュームを割り当て解除します。

    ボリュームの割り当て解除を参照してください。

  4. すべてのドライブをオフラインにします。

    ドライブをオフラインにするを参照してください。

  5. デフォルトのドライブプールからすべてのドライブを削除します。

    デフォルトのドライブプールからのドライブの削除を参照してください。

  6. すべてのドライブを割り当て解除します。

    ドライブの割り当て解除を参照してください。

  7. Storage」タブをクリックし、選択パネルから「Library」を選択します。

    Manage Library」ページが表示されます。

  8. Action」ドロップダウンメニューをクリックし、「Assign/Release library」を選択します。

    Assign/Release Library」ページが表示されます。

  9. Assigned Library」列からライブラリ名を選択し、単一矢印ボタンを使用してライブラリを「Released Library」列に移動します。

  10. Apply」をクリックします。入力が検証され、「OK」ボタンがアクティブになります。

  11. OK」をクリックします。確認のダイアログボックスが表示されます。

  12. OK」をクリックして変更を適用し、ダイアログボックスを閉じます。

    「Manage Library」ページが更新され、「Assign Status」が「Released」であると示されます。このようにならなかった場合は、「Refresh」ボタンをクリックすると、表示をリロードすることができます。

  13. ライブラリを削除します。ライブラリの削除を参照してください。

  14. Linux コマンド manageLtfsleServices - t を使用して LTFS-LE ソフトウェアをシャットダウンします。

  15. Linux コマンド shutdown -i 6 now を使用して LTFS-LE サーバーをリブートします。

    次の自動再検出サイクルが発生する前に、LTFS-LE サーバーをリブートする必要があります。自動再検出は、値を変更していないかぎりデフォルトでは 24 分ごとに設定されます。

ライブラリの削除

LTFS-LE BUI を使用してライブラリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. ライブラリをリリースします。ライブラリのリリースを参照してください。

  2. Storage」タブをクリックし、選択パネルから「Library」を選択します。

    「Manage Library」ページが表示されます。

  3. Action」ドロップダウンメニューをクリックし、「Delete Library」を選択します。

    警告のダイアログボックスが表示されます。

  4. Yes」をクリックしてライブラリを削除するか、「No」をクリックして操作を取り消します。

    ライブラリが削除されると、削除されたライブラリは「Manage Library」ページにリストされなくなります。代わりに、このページに「No data to display」と表示されます。