3 Linux のインストール

この章では、Linux および前提条件となるソフトウェアをインストールするためのインストールプロセスについて説明します。これには、次のタスクが含まれます。

Oracle Linux は、DVD メディア、jump-start サーバー、またはリモートサーバー上の ISO イメージからインストールできます。最新の Oracle Sun X86 サーバーの多くには、Integrated Lights Out Manager (ILOM) を使用する高度なサービスプロセッサが搭載されています。ILOM により、リモートにマウントされているメディアを使用して同じシステム上に Linux オペレーティングシステムをインストールできます。Oracle ILOM の使用方法の詳細は、Sun サーバーのドキュメントを参照してください。

Oracle Linux のダウンロード

次の手順を使用して、Linux インストールプログラムメディアパックを Oracle Software Delivery Cloud Web サイトからダウンロードします。メディアパックは、zip ファイルとして提供されるため、抽出して選択したポータブルメディアに書き込むことができます。

  1. システムで Web ブラウザを起動し、次の URL の Oracle Software Delivery Cloud Web サイトにナビゲートします。

    https://edelivery.oracle.com

  2. Sign In」をクリックします。

  3. Oracle サポート担当者から提供されたユーザー名およびパスワードを入力します。

  4. 「Export Restrictions」画面で「Accept」をクリックします。

  5. 「Filter Products By」の横にある「Programs」ボックスのチェックマークを外し、「Linux/OVM/VMs」ボックスにチェックマークを付けます。「Product」ボックスに oracle linux と入力し、「Product」ドロップダウンメニューで「Oracle Linux」を選択します。

  6. 「Select Platform」ドロップダウンメニューをクリックし、「x86 64 bit」ボックスにチェックマークを付けます。「Select」をクリックします。

  7. 「Selected Products」画面で選択を確認し、「Continue」をクリックします。

  8. 「Available Releases」で、「Select Alternate Release」をクリックします。

  9. 「Available Release」ドロップダウンメニューで、「Oracle Linux 6.5.0.0.0 for x86 64 bit」を選択します。「Continue」をクリックします。

  10. 「Oracle Standard Terms and Restrictions」ウィンドウで、ライセンス条項を確認して受諾します。「Continue」をクリックします。

  11. 「File Download」ウィンドウで「V41362-01.iso Oracle Linux Release 6 Update 5 for x86_64 (64 Bit)」を選択し、任意の場所に保存します。

    ファイルサイズを 3.6G バイトにするべきです。

  12. 選択したメディア書き込みソフトウェアを使用して、選択したメディアに ISO イメージファイルを書き込みます。

  13. Linux インストールタスクに進みます。

Linux インストールタスク

Linux のインストール

  1. Oracle Linux のダウンロードで作成したメディアを接続します。

  2. メディアの README ファイルの手順に従って、Linux インストーラを開始します。

  3. Install or upgrade an existing system」を選択します。

    インストーラがシステムの調査を実行する間、一連のメッセージが表示されます。

  4. DVD/CD-ROM からインストールする場合は、「CD Found」画面が表示されます。DVD/CD-ROM メディアのテストを実行できますが、これは必須ではなく、時間がかかることがあります。メディアテストをスキップするには、次の手順を実行します。

    1. Tab」をクリックして、「Skip」オプションを強調表示します。

    2. Enter」をクリックします。

      インストーラが起動すると、情報画面が表示されます。このプロセスには、1 - 2 分かかることがあります。

  5. 「Oracle Linux 6 Welcome」画面で、「Next」をクリックします。

  6. 「Language Selection」画面で言語を選択し、「Next」をクリックします。

  7. 関連するキーボード言語を選択し、「Next」をクリックします。

  8. Basic Storage Devices」を選択し、「Next」をクリックします。

  9. Fresh Installation」を選択します。

  10. サーバーの hostname.domainname を入力してから、「Configure Network」をクリックします。

  11. 「Network Connection」画面で次の手順を実行して、サーバーにネットワークを設定します。

    1. Network Connection: (eth0)」を選択して、「Edit」をクリックします。

    2. Connect automatically」チェックボックスにチェックをマークを付けます。

    3. IPv4 Settings」をクリックします。

    4. Manual Method」を選択して、「Add」をクリックします。

    5. LTFSLE サーバーの IP アドレスを入力します。

    6. ネットマスク (例: 255.255.255.0) を入力します。

    7. gateway ip address と入力します。

    8. DNS サーバーをコンマで区切って入力します。

    9. 検索ドメインをコンマで区切って入力します。

    10. Apply」、「Close」、および「Next」をクリックします。

  12. タイムゾーンの画面で、LTFS-LE サーバーのタイムゾーンを選択します。

  13. パスワードの画面で、選択したサーバーの root パスワードを入力および確認し、「Next」をクリックします。

  14. Use All Space」を選択して、「Review and modify partitioning layout」チェックボックスにチェックマークを付けます。「Next」をクリックします。

  15. ブートディスクドライブを選択し、デバイスを「Install Target Devices」に移動します。

    「Install Target Devices」でディスクのブートローダーオプションも選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。

  16. lv_home および lv_root に割り当てる領域の容量を調整します。

    デフォルトでは、より多くの領域が lv_home に割り当てられます。LTFS-LE は lv_root を使用するため、lv_home パーティションを縮小して、lv_root パーティションを増やすことをお勧めします。lv_rootlv_home の間では、50/50 の比率で十分はなずです。

    注記:

    スワップ空間はシステムの物理メモリーのサイズの 2 倍以上に構成してください。

    「LVM Volume Group」画面で、次のシステム lv のボリュームグループパーティションを変更できます。

    lv_root
    lv_home
    lv_swap
    

    ここで、別のディスクに配置するべきパーティションを作成します。

    デフォルトでは、すべてのパーティションが ext4 ファイルシステムタイプに設定されます。LTFS-LE のグローバル名前空間コンポーネントは、ext3 ファイルシステムタイプに存在する必要があります。1 台のディスク (またはディスクボリューム) を LTFS-LE グローバル名前空間コンポーネント専用にする必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。

    1. グローバル名前空間 /mnt/LTFS_LE でパーティション化するディスク (例: sdb) を選択します。

      ディスクが空であることを確認します。以前にデータが含まれていたか、パーティション化されていた場合、パーティション (およびデータ) を削除します。

    2. Create」をクリックします。

    3. Standard Partition」ボタンを選択します。

    4. このマウントポイントを入力します。

      /mnt/LTFS_LE
      
    5. 「File System Type」ドロップダウンボックスから「ext3」を選択します。

    6. 「Allowable Drives」ボックスで、グローバル名前空間のマウントポイント (/mnt/LTFS_LE) に使用するドライブを選択します。

    7. Fill to Maximum Size」チェックボックスにチェックマークを付けます。

    8. OK」をクリックします。

      注記:

      1 台のディスク (またはディスクボリューム) を含むシステムの場合: システム内に 1 台のディスク (またはディスクボリューム) のみがある場合でも、上述されているように、lv_home および lv_root に割り当てる領域の容量を調整することをお勧めします。ただし、1 台のディスク環境では、lv_root パーティションも ext3 としてフォーマットする必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。
      1. lv_root パーティションを選択します。

      2. Edit」をクリックします。

      3. 「File System Type」ドロップダウンボックスから「ext3」を選択します。

      4. OK」をクリックします。

  17. Next」をクリックします。

  18. 「Writing Storage configuration to disk」画面で、「Write Changes to disk」をクリックします。ファイルシステムが作成されます。

  19. Grub ブートローダー画面で、「Next」をクリックしてデフォルトを受け入れます。

  20. ソフトウェア選択画面で「Basic Server」を選択しますが、リポジトリオプションは変更しないでください。「Customize Now」を選択し、「Next」をクリックします。

  21. 左側のパネルで、「Base System」を選択します。

    ボックスがすでに選択されている場合、選択解除しないでください。

  22. 左側のパネルで、「Servers」を選択します。右側のパネルで、次の手順を実行します。

    1. Server Platform」および「Directory Server」チェックボックスにチェックマークを付けます。

    2. Optional Packages」をクリックします。

    3. 「Packages in Directory Server」ダイアログボックスで、「samba-3.6.9-164.el6.x86_64-Server and Client software to interoperate with Windows machines」チェックボックスにチェックマークを付けます。

    4. Close」をクリックします。

  23. 左側のパネルで、「Desktops」を選択します。右側のパネルで、次の手順を実行します。

    1. ローカルまたはリモートのグラフィックモニターをサポートするには、次のボックスが選択されていることを確認します。

      - Desktop

      - Desktop Platform

      - General Purpose Desktop

      - Graphical Administration Tools

      - X Window System

    2. その他すべてのチェックボックスはそのままにします。

  24. 左側のパネルで、「Applications」を選択します。右側のパネルで、次の手順を実行します。

    1. Internet Browser」を選択します。

    2. Next」をクリックします。

      システムによって依存関係チェックが行われたあと、インストールプロセスが開始します。

  25. 「Congratulations」画面が表示されたら、インストールメディアを取り除き、「Reboot」をクリックします。

  26. 「Welcome」画面で、「Forward」をクリックします。

  27. ライセンス契約書に同意し、「Forward」をクリックします。

  28. 「Set Up Software Updates」画面で、今すぐ登録するのか、あとで登録するのかを選択します。「Forward」をクリックします。

  29. Forward」をクリックして、ソフトウェア更新を完了します。

  30. 「Create User」画面で、「Forward」をクリックします。

  31. 続行するかどうかを尋ねられたら、「Yes」をクリックします。

  32. 「Date and Time」画面で、次の手順を実行します。

    1. オプションで、「Synchronize date and time over the network」チェックボックスにチェックマークを付けて、Network Time Protocol (NTP) サーバーを使用してクロックの精度を維持するようシステムを構成します。これには、デフォルトの NTP サーバーのリストが表示されます。

    2. Add」をクリックして、「NTP Servers」ボックスで NTP サーバーの IP アドレスを追加します。必要のないデフォルトの NTP サーバーの IP アドレスを削除します。

    3. Forward」をクリックします。

  33. 「Kdump」画面で、「Enable kdump?」チェックボックスにチェックマークを付けます。

    1. デフォルト設定をそのままにして、「Finish」をクリックします。

    2. この変更を続行するかどうかを尋ねられたら「Yes」をクリックし、初回ブートの完了後にシステムをリブートします。

    3. ポップアップウィンドウ「The system must now reboot for some of your selections to take effect」で「OK」をクリックします。

  34. Linux リリースの検証 に進みます

Linux リリースの検証

この手順を使用して、LTFS-LE サーバーにインストールされている Linux のリリースおよび更新レベルを確認します。

  1. Linux リリースが Red Hat Enterprise Linux Server Release 6.5 (Santiago) であることを検証します。

    # cat /etc/redhat-release
    
  2. カーネルが 3.8.13-16.xx.x.el6uek.x86_64 (xx.x は 2.1 以降) であることを検証します。重要な桁の部分は 3.8.13-16 である必要があります。

    # uname -a
    
  3. 構成およびゾーン化された (LTFS-LE サーバーに接続された) ドライブがオペレーティングシステムで構成されていることを確認します。

    # cat /proc/scsi/scsi | egrep -i "stk|ibm|hp"
    

    次に、1 台の Oracle T10KC、1 台の HP LTO5、および 1 台の IBM LTO5 テープドライブに接続された LTFSLE サーバーのサンプル出力を示します。

    Host: scsi7 Channel: 00 Id: 02 Lun: 00
      Vendor: STK      Model: T10000C          Rev: 1.57
      Type:   Sequential-Access                ANSI SCSI revision: 05
    Host: scsi7 Channel: 00 Id: 03 Lun: 00
      Vendor: HP       Model: Ultrium 5-SCSI   Rev: I59S
      Type: Sequential-Access                  ANSI SCSI revision: 05
    Host: scsi7 Channel: 00 Id: 03 Lun: 00
      Vendor: HP       Model: Ultrium 5-SCSI   Rev: I59S
      Type: Sequential-Access                  ANSI SCSI revision: 06
    Host: scsi7 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
      Vendor: IBM      Model: ULTRIUM-TD5      Rev: CBX0
      Type: Sequential-Access
    
  4. /etc/hosts ファイルをバックアップして、ファイルを編集して、LTFS-LE サーバーの IP アドレス、完全修飾ホスト名とドメイン名、およびホスト名が含まれた行を追加します。

    この例では、10.0.0.1 が IP アドレスで、ltfsleServer.us.mycorp.com がホスト名とドメイン名で、ltfsleServer がホスト名です。

    10.0.0.1 ltfsleServer.us.mycorp.com ltfsleServer

  5. /etc/hosts ファイルを検証します。

    # cat /etc/hosts
    

    ltfsleServer という LTFS-LE サーバーから、次の例のような /etc/hosts ファイルの出力が表示されるはずです。

    # Do not remove the following line, or various programs
    # that require network functionality will fail.
    172.16.0.0  localhost.localdomain localhost
    ::1      localhost6.localdomain6 localhost6
    10.0.0.1 ltfsleServer.us.mycorp.com ltfsleServer
    

Linux インストール後タスク

LTFS-LE の前提条件のインストール

Oracle Linux がインストールされたら、LTFS-LE に必要な特定のパッケージを Oracle Yum リポジトリから追加します。LTFS-LE サーバーがファイアウォールの保護下にある場合は、ローカルプロキシサーバーを使用するように LTFS-LE Oracle Linux システムを構成することが必要な場合があります。

  1. /etc/opt/yum.conf を編集して、プロキシおよびキャッシュのパラメータを更新します。

    Proxy=http://your local proxy server
    http_caching=packages
    
  2. Oracle Linux リポジトリを適切なアーキテクチャーに使用するように yum を構成します。

    i686 および追加の Debuginfo パッケージが含まれるように /etc/yum.repos.d/public-yum-ol6.repo ファイルを編集します。このファイルのいちばん下に次の行を追加します。

    [ol6_latest_i386]
    name=Oracle Linux 6 Latest 32-bit (i386)
    baseurl=http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/latest/i386/
    gpgkey=http://public-yum.oracle.com/RPM-GPG-KEY-oracle-ol6
    gpgcheck=1
    enabled=1
    
    [ol6_OSS_Debuginfo]
    name=Oracle Linux 6 OSS Debuginfo
    baseurl=https://oss.oracle.com/ol6/debuginfo/
    gpgkey=https://oss.oracle.com/ol6/RPM-GPG-KEY-oracle
    gpgcheck=1
    enabled=1
    
  3. yum packagekit refresh を無効にします。

    1. /etc/yum/pluginconf.d/refresh-packagekit.conf ファイルを編集します。

    2. enabled=0 を設定します。

  4. LTFS-LE の前提条件パッケージをインストールします。

    
    
    yum install binutils elfutils-libelf elfutils-libelf.i686 elfutils-libelf-devel
    yum install libgcc libgcc.i686 libstdc++ libstdc++.i686 libstdc++-devel
    yum install gcc gcc-c++ glibc glibc.i686 glibc-devel glibc-devel.i686 libgomp
    yum install libicu-devel icu libaio libaio.i686 libaio-devel
    yum install compat-libcap1 compat-libstdc++-33 compat-libstdc++-33.i686
    yum install libXext libXext.i686 libXtst libXtst.i686 libXi libXi.i686
    yum install libXp libXp.i686 libxml2 libxml2.i686 openmotif openmotif22
    yum install fuse fuse-libs fuse-devel sg3_utils sg3_utils-libs sg3_utils-devel
    yum install lsscsi mt-st mtx redhat-lsb make sysstat rpm-build
    yum install bash perl perl-XML-Parser perl-XML-Simple
    

2.6.32-431.20.5 カーネルのインストール

  1. LTFS-LE 用の 2.6.32-431.20.5 カーネルパッケージをインストールします。

    yum install kernel-2.6.32-431.20.5.el6 kernel-firmware-2.6.32-431.20.5.el6 kernel-headers-2.6.32-431.20.5.el6
    
    yum install kernel-debug-2.6.32-431.20.5.el6 kernel-debug-devel-2.6.32-431.20.5.el6
    
    yum install kernel-debuginfo-common-x86_64-2.6.32-431.20.5.el6 kernel-debuginfo-2.6.32-431.20.5.el6
    
    yum install kernel-devel-2.6.32-431.20.5.el6 kernel-debug-debuginfo-2.6.32-431.20.5.el6
    
  2. システムブート時にデフォルトで 2.6.32-431.20.5 カーネルがブートするように /etc/opt/grub.conf ファイルを編集します。

例: 次に、kernel-2.6.32-431.20.5 rpms をインストールしたあとのサンプル /etc/opt/grub.conf を示します。

# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE:  You have a /boot partition.  This means that
#     all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
#     root (hd0,0)
#     kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/mapper/vg_ltfsleserver-lv_root
#     initrd /initrd-[generic-]version.img
# boot=/dev/sda
default=2
timeout=5
splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
hiddenmenu
title Oracle Linux Server Red Hat Compatible Kernel (2.6.32-431.20.5.el6.x86_64)
      root (hd0,0)
      kernel /vmlinuz-2.6.32-431.20.5.el6.x86_64 ro root=/dev/mapper/vg_ltfsleserver
-lv_root rd_NO_LUKS LANG=en_US.UTF-8 rd_LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_swap rd_NO_MD SYSFON
T=latarcyrheb-sun16   KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=us rd_LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_root rd
_NO_DM rhgb quiet crashkernel=128M
      initrd /initramfs-2.6.32-431.20.5.el6.x86_64.img
title Oracle Linux Server Red Hat Compatible Kernel (2.6.32-431.20.5.el6.x86_64.
debug)
      root (hd0,0)
       kernel /vmlinuz-2.6.32-431.20.5.el6.x86_64.debug ro root=/dev/mapper/vg_ltfsleserver-lv_root rd_NO_LUKS
LANG=e
n_US.UTF-8 rd_LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_swap rd_NO_MD SYSFONT=latarcyrheb-sun16   KEYBOARDTYPE=pc
KEYTABLE=us rd_LVM_L
V=vg_ltfsleserver/lv_root rd_NO_DM rhgb quiet crashkernel=128M
      initrd /initramfs-2.6.32-431.20.5.el6.x86_64.debug.img
title Oracle Linux Server Unbreakable Enterprise Kernel (3.8.13-16.2.1.el6uek.x86_64)
      root (hd0,0)
      kernel /vmlinuz-3.8.13-16.2.1.el6uek.x86_64 ro root=/dev/mapper/vg_ltfsleserver-lv_root rd_NO_LUKS
LANG=en_US.
UTF-8 rd_LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_swap rd_NO_MD SYSFONT=latarcyrheb-sun16   KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=us
rd_LVM_LV=vg_
ltfsleserver/lv_root rd_NO_DM rhgb quiet crashkernel=128M
      initrd /initramfs-3.8.13-16.2.1.el6uek.x86_64.img
title Oracle Linux Server Red Hat Compatible Kernel (2.6.32-431.el6.x86_64)
      root (hd0,0)
      kernel /vmlinuz-2.6.32-431.el6.x86_64 ro root=/dev/mapper/vg_ltfsleserver-lv_root rd_NO_LUKS
LANG=en_US.UTF-8
rd_LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_swap rd_NO_MD SYSFONT=latarcyrheb-sun16 crashkernel=auto  KEYBOARDTYPE=pc
KEYTABLE=us rd_
LVM_LV=vg_ltfsleserver/lv_root rd_NO_DM rhgb quiet
      initrd /initramfs-2.6.32-431.el6.x86_64.img

上の出力例での場合:

  • default=2 を参照してください。

    これは、ブートするデフォルトカーネルの (ゼロから始まる) 数値です。この数値は、このファイルにカーネルが一覧表示される順序によって決まります。

  • システムにインストールされている Linux カーネルのリストは、hiddenmenu 行の下にあります。各カーネルは title Oracle Linux Server で始まります。このサンプルファイルでは、次のように表示されます。

    • リストの 1 番目のカーネルは title Oracle Linux Server Red Hat Compatible Kernel (2.6.32-431.20.5.el6.x86_64) です。

      デフォルトは 0 です。これは、ブートするカーネルです。これを行うには、デフォルトを 0 に変更する必要があります。この例では、20 に変更します。

      default=2default=0 に変更します。

      /etc/grub.conf ファイルでカーネルが一覧表示される場所の数値に応じて、2.6.32-431.20.5 カーネルをブートするようにシステム上で適切な変更を行います。

      ファイルを保存します。

    • リストの次のカーネルは title Oracle Linux Server Red Hat Compatible Kernel (2.6.32-431.20.5.el6.x86_64.debug) です。

      デフォルトは 1 です。このカーネルはデバッグカーネルであるため、ブートしません。

    • リストの 3 番目のカーネルは title Oracle Linux Server Unbreakable Enterprise Kernel (3.8.13-16.2.1.el6uek.x86_64) です。

      デフォルトは 2 です。これは、OEL 6.5 の初期インストール時にデフォルトとしてインストールおよび設定されるカーネルであるため、このサンプル /etc/opt/grub.conf ファイルの現在のデフォルト設定が 2 に設定されます。

    • リストの 4 番目のカーネルは title Oracle Linux Server Unbreakable Enterprise Kernel (3.6.32-431.el6uek.x86_64) です。

      デフォルトは 3 です。これは古い 2.6.32-431 カーネルであるため、ブートしません。

ハードウェアおよびファームウェアの更新

LTFS-LE で使用されるハードウェアデバイスが正しく動作するようにするには、デバイス製造元の Web サイトにアクセスして、システムにインストールされているデバイス用のドライバまたはファームウェア (あるいはその両方) の更新を確認します。

これには、HBA、テープドライブ、ライブラリ、NIC カードなどのハードウェアが含まれます。

oracle ユーザーおよび oinstall グループの作成

oracle ユーザーを作成し、WebLogic および ADF インストールの oinstall グループに追加します。

# /usr/sbin/groupadd --gid 501 oinstall
# /usr/sbin/useradd -u 500 -g oinstall oracle 
# passwd oracle

Oracle Enterprise Linux 6.5 ファイアウォールの無効化

# service iptables save
# service iptables stop
# chkconfig iptables off
# chkconfig --list iptables

SELinux の無効化

  1. /etc/selinux/config を編集します。

  2. 次の行を見つけます。

    SELINUX=enforcing
    
  3. 行を次のように変更します。

    SELINUX=disabled
    

カーネルパラメータの更新

limits.conf を編集してカーネルパラメータを更新します。

このファイルは /etc/security にあります。

  1. root として、 limits.conf ファイルのコピーを作成します。

    cp limits.conf limits.conf.ORIG
    
  2. oracle および root ユーザーに次を (# コメントを含めて) 追加して、limits.conf を編集します。

    ########Adding for Oracle Fusion Middleware Requirements#######
    oracle soft nproc 2047
    oracle hard nproc 16384
    oracle soft nofile 4096
    oracle hard nofile 65536
    oracle soft stack 10240
    oracle hard stack 32768
    root soft nproc 2047
    root hard nproc 16384
    root soft nofile 4096
    root hard nofile 65536
    root soft stack 10240
    root hard stack 32768
    # Enable core files for all users
    * soft core unlimited
    
  3. サーバーをリブートします。

    # reboot -n
    
  4. リブート後に、適切なカーネルがブートしたかどうかをチェックします。例:

    #uname -a

    Linux servername.hostname.domainname.com 2.6.32-431.20.5.el6.x86_64 #1 SMP Wed Jul 23 10:25:58 PDT 2014 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

  5. これが適切でない場合は、/etc/grub.conf ファイルを確認および編集し、ブートするデフォルトカーネルの数値が正しいことを確認します。システムをリブートし、目的のカーネルがブートするまで再度チェックします。

LTFS-LE ソフトウェアのダウンロード

  1. root として、/downloads ディレクトリを作成します。

  2. システムで Web ブラウザを起動し、次の URL の Oracle Software Delivery Cloud Web サイトにナビゲートします。

    https://edelivery.oracle.com

  3. Sign In」をクリックします。

  4. Oracle サポート担当者から提供されたユーザー名およびパスワードを入力します。

  5. 「Export Restrictions」ウィンドウで「Accept」をクリックします。

  6. 「Product」に ltfs と入力し、「StorageTek Linear Tape File System, Library Edition」を選択します。

  7. 「Select Platform」をクリックし、「Linux x86-64」ボックスにチェックマークを付けます。「Select」をクリックします。

  8. 「Selected Products」ウィンドウで選択を確認し、「Continue」をクリックします。

  9. 「Available Releases」で選択を確認し、「Continue」をクリックします。

  10. 「Oracle Standard Terms and Restrictions」ウィンドウで、ライセンス条項を確認して受諾します。「Continue」をクリックします。

  11. 「File Download」ウィンドウで、Oracle StorageTek Linear Tape File System (LTFS), Library Edition ソフトウェアを含む zip ファイルをクリックし、それを /downloads ディレクトリに保存します。

coreSysPrep.sh の実行

  1. ダウンロードしたファイルを解凍します。

  2. tar ファイルを抽出します。

    # tar -xvf LTFSLE_x.xxx.tar

  3. coreSysPrep.sh を実行します。

    # ./coreSysPrep.sh

  4. LTFS-LE パッケージをインストールする準備ができました。