| Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobile for Google Androidユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) E70084-01 |
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この章では、Oracle BI Mobileの入手方法、ユーザー資格証明の設定方法およびアプリケーションの構成方法について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle BI Mobileをダウンロードするには、デバイスのホーム画面でPlay Storeのアイコン(図2-1を参照)をタップします。
Oracle BI Mobileのダウンロードとインストールの手順は次のとおりです。
デバイス上でPlay Storeに移動し、「Oracle」を検索します。
「Oracle BI Mobile」カードをタップし、「インストール」をタップします。
Oracle BI Mobileアプリケーションは、デバイスの「Home」画面から起動します。
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注意: 接続先のBIプレゼンテーション・サービス・サーバーがファイアウォールの後方に配置されている場合、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を介して接続する必要があります。詳細は、管理者に問い合せてください。 |
この項は、次の内容で構成されます。
Oracle BI Mobileアプリケーションは、他のAndroidアプリケーションと同様にホーム画面でランチャ・アイコンをタップして開きます。ただし、初めてOracle BI Mobileアプリケーションを使用する場合は、使用許諾画面が表示された後でログイン・ページが表示されます。そこで初期サーバー接続画面が示され、サーバー構成を追加します。図2-2に、「接続」画面を示します。
Oracle BI Mobileを初めて起動するには:
デバイスのホーム画面で、Oracle BI Mobileランチャ・アイコン(図2-3を参照)をタップします。
エンドユーザー使用許諾条項画面が表示されます。
スクロールして使用許諾条項を読み、内容に同意する場合は「受入れ」をタップします。
「接続」画面が表示されます。
アクション・バーで追加ボタン(丸で囲まれたプラス記号)をタップします。
「接続」画面で、次の指定をします。
ニックネーム。サーバー接続の名前を指定します。名前を一度設定すると、変更することはできません。
ユーザー名:通常のユーザー名を使用してOracle BI EEに接続します。
パスワード:通常のパスワードを使用してOracle BI EEに接続します。
パスワードの保存。「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。「オン」に設定した場合、「パスワード」フィールドに入力したパスワードがサーバー構成の一部として保存されます。「オフ」に設定した場合、アプリケーションを起動するたびにパスワードを入力するように求められます。デフォルト設定は「オフ」です。
ホスト:接続先のサーバー名を入力します。Oracle BIプレゼンテーション・サービスが稼働しているコンピュータのIPアドレス(例: 192.168.1.1)または完全修飾ホスト名(例: host1.example.com)のいずれかを入力します。tinyurl.com/1234など、サーバーにリダイレクトする代用URLは入力しないでください。
ポート:ポート番号(例: 7001)を入力します。
SSL/TLS。「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルは、システム管理者がOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーのエントリ・ポイントに構成します。接続先のサーバーにSSLが構成されている場合は、この設定を「オン」に切り替えます。システム管理者は、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーにSSLを構成するように求められます。
SSO:「オン」または「オフ」を選択するトグルをタップします。シングル・サインオン(SSO)は、システム管理者がOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーのエントリ・ポイントに構成します。接続先のサーバーにSSOが構成されている場合は、この設定を「オン」に切り替えます。
分析パス:たとえば、/analytics/saw.dllなどです。
Publisherパス:たとえば、/xmlpserverなどです。この設定は必須ですが、BI Publisherコンテンツにアクセスする場合にのみ使用します。
(オプション)「接続」画面を終了せずにサーバー構成を試行する場合、「接続のテスト」をタップします。
「完了」をタップします。
サインインしたら、メニュー・アイコン(積み重なった3つの四角形)、「接続」の順にタップして、サーバー構成の変更や新規サーバー接続の追加を行うことができます。詳細は、「Oracle BI Mobileの構成」を参照してください。
Oracle BI Mobileから一度離れて戻ると(たとえば、Oracle BI Mobileから離れて他のアプリケーションを使用する場合など)、その前に表示していた画面(およびその前に選択していたサーバー構成)に戻ります。
別のアプリケーションからOracle BI Mobileに簡単に戻るには、下部ナビゲーション・バーの履歴ボタンをタップし、「Oracle BI Mobile」アイコン(図2-4を参照)をタップします。
ユーザーの状態を維持できなくなると(たとえば、デバイスを再起動した場合、長時間の遅延によりオペレーティング・システムがセッションをパージした場合、認証がタイムアウトした場合など)、Oracle BI Mobileは最後に使用した接続への認証を自動的に試みます。
Oracle BI Mobileは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスが稼働しているサーバーに構成されているセキュリティ定義と同じセキュリティ定義を使用します。Oracle BI Mobileアプリケーションを起動すると、ユーザーに対して自動的にサイン・インを実行します。プレゼンテーション・サービス・サーバーにシングル・サインオン(SSO)が構成されている場合、Oracle BI Mobileアプリケーションから、ログイン資格証明を入力するように求められます。ユーザーは、WebブラウザからOracle BI EEにログインする場合と同じユーザー名とパスワードを入力して、モバイル機器から接続します。
Oracle BI Mobileアプリケーションをテストする場合に、組織のOracle BIプレゼンテーション・サービス・サーバーのいずれかに接続を設定する必要がない場合は、Oracle BI Mobileを使用して、一般に公開されて使用できるデモ・サーバーに接続できます。Oracle BI Mobileデモ・サーバーには、作業に使用できるサンプル・コンテンツの完全なセットが用意されています。デモ・サーバーへの接続時にアプリケーションをナビゲートすると、モバイル・ダッシュボード設計のベスト・プラクティスを理解できます。
「接続」ビューで「公開デモ」をタップすると、ログイン資格証明を自動管理するOracle BI Mobileにより、デモ・サーバーに直接移動します。
デモ・サーバーにアクセスするには:
デバイスのホーム画面で、Oracle BI Mobileランチャ・アイコンをタップします。
「接続」ビューで、図2-2に示す公開デモをタップします。
「最近」ビューが表示されます。
「最近」ビューでスワイプしてスクロールダウンし、開きたいカタログ・オブジェクトのカードをタップして選択します。
Oracle BI Mobileは、デバイスのホーム画面から起動します。この画面では、インストール済の他のアプリケーションはすべてアイコンのように表示されます。
図2-5に示す下部ナビゲーション・バーおよび図2-6に示すアクション・バーを使用してOracle BI Mobileアプリケーション内を移動します。
下部ナビゲーション・バーで左にある戻るボタンを使用して、Oracle BI Mobile内で前の画面に戻ります。たとえば、ダッシュボードの表示から「最近」ビューに戻るなどです。アクション・バーのアップ・ボタン(図2-6でOracle BI Mobileのアプリ・アイコンの横にある左向きの山形)をタップすると、同じく前に戻る動作が実行されます。
図2-7に示すナビゲーション・ドロワーでは、「最近」、「お気に入り」、「カタログ」など、Oracle BI Mobileアプリケーション内の様々なビューに移動できます。これまでにOracle BI Mobileを起動してBIコンテンツを開いたことがある場合は、最近表示したアイテムが「最近」ビューに表示されます。
デバイスのステータス・バー(現在の時刻、バッテリ残量、wi-fi信号強度やその他の情報を示す)の下にはOracle BI Mobileのアクション・バーがあり、ここには多くの場合図2-8に示すメニュー・アイコンが含まれています。
メニュー・アイコンをタップしてそのビューで使用可能なオプション(「接続」画面への移動やオンライン・ヘルプ(このガイド)への移動など)を表示します。
アクション・バーには現在のビューのタイトルも表示され、検索およびマイクロフォン・ボタンも含まれます。
メイン画面には現在のビューのコンテンツが表示されます。たとえば、「カタログ」ビューの場合はカタログ・オブジェクトのリストが表示され、「最近」ビューの場合は最近アクセスしたアイテムがカード形式で表示されます。
デバイスの「Home」ボタンを押すと、Oracle BI Mobileから出て、ホーム画面に戻ります。ホーム画面にはデバイス上の他のアプリケーションのアイコンとともにOracle BI Mobileのアイコンがあります。
ラベル表記のないアイコン、ボタンおよびその名前の一覧は、付録A「Oracle BI Mobileのユーザー・インタフェース・リファレンス」を参照してください。
Oracle BI Mobileアプリケーションで役立つタッチ・ジェスチャの一覧は、付録B「Oracle BI Mobileで使用されるタッチ・ジェスチャ」を参照してください。
Oracle BI Mobileで「接続」ビューを使用してサーバー構成を管理します。「接続」ビューにはアクション・バーでメニュー・アイコンをタップしてアクセスします。
実行可能な他の構成タスクは次のとおりです。
複数のOracle BIプレゼンテーション・サービス・インスタンスに接続する必要がある場合、複数のサーバー接続を構成する必要があります。「接続」ビューを使用すると、サーバー接続の追加、変更および削除ができます。
サーバー接続を追加するには:
BIコンテンツを表示している場合、「最近」、「お気に入り」または「カタログ」ビューに戻ります。
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注意: アクション・バーのアップ・ボタンをタップするか、デバイスの下部ナビゲーション・バーの戻るボタンをタップするか、画面の左側からスワイプしてナビゲーション・ドロワーを表示して戻ることができます。 |
アクション・バーでメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
図2-2に示すような「接続」ビューが表示されます。
アクション・バーで追加ボタン(丸で囲まれたプラス記号)をタップします。
「接続」ビューでフィールドに入力し、「完了」をタップします。詳細は、「Oracle BI Mobileの初回起動」に記載されている「接続」ビューの各フィールドを参照してください。
サーバー接続が追加され、リストに表示(図2-9を参照)されたら、そのカード内のメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
「ログイン」ダイアログで、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をタップします。
サーバー接続を変更するには:
BIコンテンツを表示している場合、「最近」、「お気に入り」または「カタログ」ビューに戻ります。
アクション・バーでメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
「接続」ビューが表示されます。
変更する接続のカード(たとえば、図2-9に示すマイ・サーバー・カード)でサーバー名をタップします。
フィールドに変更内容を入力し、サーバー接続の詳細を変更します。終了したら「完了」をタップします。
サーバー接続を削除する手順は次のとおりです。
BIコンテンツを表示している場合、「最近」、「お気に入り」または「カタログ」ビューに戻ります。
アクション・バーでメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
変更するサーバー接続のカードでメニュー・アイコンをタップし、「削除」をタップします。
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注意: サーバー接続が不要になったか確かでない場合は「削除」をタップしないでください。このアクションを元に戻す方法はなく、新しいサーバー接続として接続を追加して戻す必要があります。 |
デフォルトで接続するサーバーを変更できます。変更するとアプリケーションが再起動されます。
デフォルトのサーバーを変更するには:
BIコンテンツを表示している場合、「最近」、「お気に入り」または「カタログ」ビューに戻ります。
アクション・バーでメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
「接続」ビューが表示されます。
切替え先のサーバー接続のカードでメニュー・アイコンをタップし、「接続」をタップします。
新しいサーバーへの接続を使用してOracle BI Mobileアプリケーションが再起動され、この新しいサーバー接続がデフォルト接続になります。
Oracle BI Mobileアプリケーションを使用する場合、Oracle BIサーバーに接続して、同じセキュリティ・プラットフォームを利用できます。このセキュリティ・プラットフォームはOracle Fusion Middlewareのインフラストラクチャによって提供されます。
Oracle BI Mobileを使用すると、モバイル・ユーザーは、シングル・サインオン(SSO)とSecure Sockets Layer(SSL)のテクノロジを使用してOracle BIサーバーに接続できるため、安全かつ自動化された方法で資格証明を渡すことができます。ファイアウォールの後方に配置されたサーバーには、VPNを介してOracle BI Mobileで接続できます。