Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発 12c (12.2.1) E70030-02 |
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次のトピックはOracle JDeveloperとOracle Application Development Framework (Oracle ADF)の新機能と変更された機能、およびこのガイドで説明されているその他の重要な変更点について概要を示しています。以前のJDeveloperリリースでは、このドキュメントは『Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』というタイトルでした。
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)のOracle Fusion Middlewareリリース12c (12.2.1)には、次の新しい開発機能と変更された開発機能が含まれています。これらの機能について、このガイドで説明します。
ADFビジネス・コンポーネント
RESTful Webサービスによるバックエンドのデータソースとの対話をサポートする必要がある場合に、ADFビジネス・コンポーネント・プロジェクトで作成したアプリケーション・モジュールのビュー・インスタンスに基づくADF RESTリソースを公開できるようになりました。詳細は、「アプリケーション・モジュールによるRESTful Webサービスの作成」を参照してください。
ADF RESTデータ・コントロールの公開により、Fusion Webアプリケーション開発者はRESTful Webサービスに基づくクライアントWebアプリケーションを開発できるようになりました。詳細は、「ADF RESTデータ・コントロールを使用したRESTful Webサービスの使用方法」を参照してください。
Webサービス開発者が、ADFビジネス・コンポーネント上に構築されたWeb APIを介して、RESTful Webサービス・クライアントで使用するADF RESTリソースを公開できるようになりました。詳細は、「ADF RESTフレームワークを使用したRESTful Webサービスの使用方法」を参照してください。
ADFタスク・フロー
実行時、エンド・ユーザーに対して、よりわかりやすい名前のURLが表示されるように、ビュー・アクティビティのURL別名を指定できるようになりました。詳細は、「ビュー・アクティビティのURL別名の指定」を参照してください。
別のFusion Webアプリケーション(コンシューマ・アプリケーション)のページで、Fusion Webアプリケーション(プロデューサ・アプリケーション)からタスク・フローを起動して、リモート・リージョンを作成できるようになりました。詳細は、「Fusion Webアプリケーションでのリモート・リージョンの作成」を参照してください。
アプリケーションでインシデントが発生した場合にADFコントローラが診断フレームワークに送信するイベントの数を、QuickTraceメカニズムを使用して構成できるようになりました。詳細は、「診断フレームワークへのインシデントのレポート」を参照してください。
ADFセキュリティ
ブラウザURLリクエストに対するsuccess_url
およびend_url
は悪質なユーザーによって利用される可能性があるため、ADF認証サーブレットのinit-param
要素のdisable_url_param
による保護を構成して、これらの使用をブロックできるようになりました。詳細は、「ADFセキュリティを有効にしたときの処理」および「認証後にユーザーをリダイレクトする方法」を参照してください。
ADFデータ視覚化コンポーネント
新しいチャート・コンポーネント、ADF DVTファンネル・チャートが使用できるようになりました。クライアント側のファンネル・チャートは、プロセスの段階に関連するデータを表します。実際値とターゲット値を比較したり、一連の手順内の値を比較したりするために使用します。詳細は、「データバインドされたファンネル・チャートの作成方法」を参照してください。
新しいデータ視覚化コンポーネント、ADF DVT NBoxが使用できるようになりました。NBoxはインタラクティブなデータ可視化ツールで、ユーザーは、各次元でデータの範囲を表した2次元のグリッドとして表示されるデータを見ることができます。データ・アイテムを表すカスタマイズ可能なノードは、2つの次元の交差によって形成されるセル内に表示されます。詳細は、「データバインドされたNBoxコンポーネントの作成」を参照してください。
新しいデータ視覚化コンポーネント、ADF DVTダイアグラムが使用できるようになりました。ダイアグラムは、ノードと呼ばれる、データを表す図形と、ノード間の関係を表すリンクを使用して、情報のモデル化、表現および視覚化に使用できる対話型コンポーネントを生成します。データ・オブジェクト、およびそれらの間の関係をハイライトする場合は、ダイアグラムを使用します。詳細は、「データバインドされたダイアグラム・コンポーネントの作成」を参照してください。
リリース12c (12.2.1)について、このドキュメントの一部が更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。
第I部 Fusion Webアプリケーションのスタート・ガイド
行検索、SOAP Webサービスとして公開されたサービス・データ・オブジェクト(SDO)に対する検索操作、プログラムによる属性の検証、リモート・タスク・フローなどのADF機能を示すためにSummit ADFスタンドアロン・サンプル・アプリケーションに追加された新しいサンプルについて説明するように、項が改訂されました。改訂された項「Summit ADFスタンドアロン・サンプル・アプリケーションの概要」を参照してください。
第II部 ビジネス・サービスの構築
コンシューミング・アプリケーションでADF SDOを使用して公開された検索メソッドを起動する方法を説明する新しい項が追加されました。改訂された項「コンシューミング・アプリケーションでの検索メソッド・フィルタ・モデルの使用」を参照してください。
第III部 モデル・レイヤーの使用方法
宣言SQLモードを使用してビュー・オブジェクトを作成し、それらをADF RESTリソースとして公開するためのベスト・プラクティスを説明する項が改訂されました。「RESTful WebサービスおよびADFビジネス・コンポーネントについて」を参照してください。
ADF RESTフレームワークで主キー・ファインダを使用してリソース・コレクションをフィルタ処理する方法を説明する新しい項が追加されました。「主キー値によるリソース・コレクションのフィルタ処理」の項を参照してください。
第V部 データバインドされたWebユーザー・インタフェースの作成
表イテレータ・バインディングのRowCountThreshold属性を使用して目的の表スクロール動作を構成する方法を説明する新しい項が追加されました。「表のスクロール動作と行数に関する必知事項」の項を参照してください。
実行時にNULL値をサポートするようにinputComboboxListOfValues
コンポーネントを構成する方法を説明する新しい項が追加されました。「InputComboboxListOfValuesおよびNULL値に関する必知事項」の項を参照してください。
プログラム的なコンテキスト・イベント定義を作成し、イベント・プロデューサを登録して、コンテキスト・イベントをトリガーする方法を説明する新しい項が追加されました(これはデータ制御に依存したバインディングの実行に対する代替の方法です)。「マネージドBeanを使用したコンテキスト・イベントの動的作成および操作の方法」を参照してください。
第VI部 アプリケーションの完成
ユーザーがパブリック・ページにアクセスするときにログインを求められた場合に、ADFセキュリティ・コンテキストから現在のユーザー・データを取得する方法を説明するように項が改訂されました。改訂された項「ADF認証に関する必知事項」を参照してください。
ユーザーのログインおよびログアウト時のADFセキュリティ・リダイレクト宛先ページをグローバルに定義するようにconnections.xml
ファイルを構成する方法を説明する新しい項が追加されました。「リダイレクト宛先ページを確実に使用可能にする方法」の項を参照してください。
ユーザーがブラウザ・ウィンドウを閉じてアクティブ・データ・コンポーネントが含まれるページから移動しようとしたときのアクティブ・データ・サービスの回避方法を説明するように項が改訂されました。改訂された項「アクティブ・データ・サービス・フレームワークの制限」を参照してください。
以前のリリースのベスト・プラクティスの推奨事項では、RAMに制限がありADFビジネス・コンポーネントの受動化/アクティブ化サイクルを使用してメモリー使用量を軽減するサーバー環境を優先していましたが、これを削除するように項が改訂されました。「Fusion Webアプリケーションでの状態管理の使用」および「アプリケーション・モジュール・プールのチューニング」の改訂された項を参照してください。
今日のシステムでアプリケーション・モジュールの受動化/アクティブ化を最小限に抑えることの重要性の詳細は、「受動化とアクティブ化が行われるタイミングの管理」および「プールの動作に関するパラメータ」を参照してください。
ADFアプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータを設計時に設定してアプリケーション・モジュール・プールの動作に影響を与える方法を説明する項が追加されました。「アプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータに関する必知事項」を参照してください。
「Fusion Webアプリケーションでの状態管理の使用」のADFアプリケーション・モジュール・プールの構成パラメータを説明する項が削除されました。
「構成プロパティの宣言的設定方法」で示されているように、これらのパラメータは、『パフォーマンスのチューニング・ガイド』の「Oracle Application Development Frameworkのチューニング」でのみ説明されるようになりました。
「アプリケーション・モジュール・プールのチューニング」のADFデータベース接続プールの構成パラメータを説明する項が削除されました。
これらのパラメータは、ADFビジネス・コンポーネント・モデル・プロジェクトの優先される接続タイプ(データソース接続)をサポートしないため、『Oracle Application Development FrameworkによるFusion Webアプリケーションの開発』で説明されなくなりました。アプリケーションでJDBC URL接続タイプ(レガシーのみ)を定義する場合、このガイドの11g (11.1.1.9.0)リリース・バージョンを参照して、ADFデータベース接続プールの構成パラメータに関するドキュメントを取得してください。