Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1) E70044-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceのデプロイメントの容量および可用性を管理する方法について説明します。デフォルトで、スケーラブルなOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントがクラスタ構成でインストールされます。ユーザーのWebリクエストは、多数あるOracle Oracle BIプレゼンテーション・サービス・コンポーネントのいずれか1つに送信されます。リクエストを受けた各プレゼンテーション・サービス・コンポーネントは、複数のOracle BIサーバーの可用性を利用してリクエストを処理します。
システム容量を拡大または縮小するには、クラスタで使用できるプロセスの数を調整します。リソースの効率的な使用によるシステム容量の拡大または縮小はスケーラビリティと呼ばれています。スケーラブルなシステムは、レスポンス時間とスループットを低下させることなく、リクエストの増加に対処できます。
この章の内容は次のとおりです。
スケーリングとは、Oracle Business Intelligenceクライアントのリクエストを処理できるプロセス数を変更することによって、システムの容量を増大したり縮小したりするプロセスのことを指します。容量は、システムをスケールアウトすると増大され、スケールインすると縮小されます。スケーリングは、高可用性を目的としたデプロイメントの構成にも重要な部分となります。システム容量を拡大または縮小するには、クラスタで使用できるプロセスの数を調整します。クラスタは、同時に動作し、連携して高度なスケーラビリティと信頼性を実現する複数のサーバー・インスタンスで構成されます。
Oracle Business Intelligence環境のスケーリングは、主に、リソース集中型のシステム・プロセスおよびJavaコンポーネントに適用されます。さらに多くのプロセスをデプロイすることにより、Oracle Business Intelligenceではレスポンスを低下させることなく、より多くのリクエストを処理できるようになります。
垂直方向のスケーリングでは、同じコンピュータ上にOracle Business Intelligenceコンポーネントを追加して、そのコンピュータでのハードウェア・リソースの使用を増大します。たとえば、特定のコンピュータ上でリクエストを処理するシステム・コンポーネントの数を増やすことによって、Oracle Business Intelligenceが垂直方向にスケーリングされ、その結果、コンピュータでのハードウェア・リソースの使用が増大します。
水平方向のスケーリングでは、使用している環境にコンピュータを追加します。たとえば、複数のコンピュータにリクエストの処理を分散することで、Oracle Business Intelligenceが水平方向にスケーリングされます。
Oracle Business Intelligence Javaコンポーネントおよびシステム・コンポーネントの両方をスケーリングできます。これらのコンポーネントの詳細は、第1.3.3項「管理サーバー、管理対象サーバーおよびシステム・コンポーネントについて」を参照してください。
水平方向および垂直方向の両方のスケールアウトをサポートしているのは、Oracle BIプレゼンテーション・サービス、Oracle BIサーバー、およびJavaHostの3つのシステム・コンポーネントです。
Oracle BIスケジューラは、プレゼンテーション・サービスおよびOracle BIサーバーのプロセスを利用してコンピュータを集中的に使用する作業を実行します。一方、クラスタ・コントローラは他のコンポーネントを管理するのみで、コンピュータを集中的に使用することはありません。そのため、Oracle BIスケジューラまたはクラスタ・コントローラをスケールアウトする必要はありません。これら2つのプロセスは高可用性デプロイメントの必要に応じて配信できますが、容量をスケーリングする必要はありません。
システム・コンポーネントおよび管理対象サーバーは実際の負荷に基づいてスケールアウトします。Fusion Middleware Controlで提供されるパフォーマンス・メトリックを使用してプロセスの状態を監視し、パフォーマンス向上のために容量を増大するタイミングを判断できます。たとえば、CPU使用率が50%を超えたとき、またはメモリー使用量がシステムの上限に近いときは、デプロイメントへのコンピュータの追加が必要になります。システム・メトリックの表示の詳細は、第5.1項「サービス・レベルの監視」を参照してください。
可用性の高いOracle Business Intelligence環境を構成するには、プロセスをスケールアウトして冗長性を実現する必要もあります。詳細は、第4項「高可用性を実現するOracle Business Intelligenceのデプロイ」を参照してください。
Oracle Business Intelligenceでは、Oracle Business Intelligenceインストーラ(水平方向のスケールアウト)およびWebLogic Scripting Tool (WLST)(垂直方向および水平方向のシステム・コンポーネントのスケーリング)の組合せによるスケールアウトをサポートしています。
管理対象サーバーおよびシステム・コンポーネントをスケーリングする場合は、次のガイドラインに従ってください。
デプロイメント内の各コンピュータに対して管理対象サーバーが少なくとも1つ実行されていることを確認します。インストール中にOracle Business Intelligence構成アシスタントが1つの管理対象サーバーをプロビジョニングします。これは無効にしたり削除したりしないでください。
多くのJavaコンポーネントはシステムの重要な処理を実行しているため、それを個別に削除することはしないでください。各管理対象サーバーでJavaコンポーネントの完全なセットを保持してください。使用されないコンポーネントがパフォーマンスに重要な影響を与える可能性は低いです。
各コンピュータで実行するシステム・コンポーネントは実際の負荷に基づいて決定できます。デプロイメント内の特定のコンピュータには、0個以上の各コンポーネント・タイプを配置できます。たとえば、Oracle BIサーバー・コンポーネントを3つ、JavaHostコンポーネントを2つ、プレゼンテーション・サービス・コンポーネントを4つ配置できます。デフォルトでコンポーネントの対称セットがスケールアウトしたコンピュータで作成されます。
管理対象サーバーまたはシステム・コンポーネントとともに構成済HTTPサーバーをスケーリングする必要はありません。HTTPサーバーの構成は、実行するプロセス数とは無関係です。
特定のOracle Business Intelligenceコンポーネントのインスタンスが複数ある場合、グローバル・キャッシュおよび共有Oracle BIスケジューラ・スクリプトを含むファイルとディレクトリが共有ストレージ・デバイス(NASまたはSANなど)にあります。これにより、Oracle Business Intelligenceコンポーネントのスケール・アウトを含むシステムの管理が簡素化されます(図3-1を参照)。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Business Intelligenceメタデータは、シングルトン・データ・ディレクトリ(SDD)に格納されます。デフォルトの場所は次に設定されます。
DOMAIN_HOME/bidata
SDDパスが次のbi-environment.xmlファイルで定義されます。
DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/bienv/core/bi-environment.xml
詳細は、第1.4項「Oracle Business Intelligenceの主なディレクトリ」を参照してください。
シングルトン・データ・ディレクトリ(SDD)を変更するには:
共有ディレクトリを作成し、すべてのホストで使用できることを確認します。
たとえば、Windowsの場合は次のようにします。
dir \\example.com\dir
UNIXの場合の例:
ls /oraclehome/user_projects/domains/bi/bidata
次のコマンドを実行して、すべてのOracle Business Intelligenceプロセスを停止します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin
たとえば、UNIX上では、次のように入力します。
./stop.sh
bi-environment.xmlファイルをバックアップし、必要に応じて既存のSDDをバックアップします。
編集するためにbi-environment.xmlファイルを開き、シングルトン・パスを指定します。
例:
<bi:singleton-data-directory>/oraclehome/user_projects/domains/bi/bidata/</bi:singleton-data-directory>
ファイルを保存します。
bidataディレクトリのコンテンツを以前に作成した共有ディレクトリにコピーします。
次のコマンドを実行して、すべてのOracle Business Intelligenceプロセスを起動します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/
たとえば、UNIX上では、次のように入力します。
./start.sh
SDDがすべてのホスト・コンピュータに構成されます。
グローバル・キャッシュとは、クラスタに参加しているすべてのOracle BIサーバーが共有する問合せキャッシュです。詳細は、第5.4.6項「グローバル・キャッシュについて」を参照してください。
クラスタに参加しているすべてのOracle BIサーバーでキャッシュのシーディング・イベントおよびパージ・イベントを共有するようにグローバル・キャッシュを構成することをお薦めします。
グローバル・キャッシュを設定するには:
Fusion Middleware Controlの「容量管理」ページの「パフォーマンス」タブを使用して、「グローバル・キャッシュ・パス」および「グローバル・キャッシュ・サイズ」のオプションを設定します。
詳細は、第5.5.4項「グローバル・キャッシュ・パラメータを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントおよび管理対象サーバーの数を変更して、容量要件を満たすことができます。
使用するクラスタ化されたコンポーネントの共有ファイルおよびディレクトリを最初に構成する必要があります(詳細は、第3.2項「共有ファイルとディレクトリの設定」を参照)。
BIシステム・コンポーネントの数を変更して容量要件を満たすことができます。
この項で説明するコマンドは、上級のユーザーのみ使用する必要があります。
システムが停止している場合(オフライン)、BIシステム・コンポーネントをコンピュータに追加できます。
前提:
適切なファイル・システム権限を持つ必要があります。
特に指定されていないかぎり、ポートはOracle Business Intelligenceポート範囲から割り当てられます。
サポートされているシステム・コンポーネント・タイプは、OBIPS (BIプレゼンテーション・サーバー)、OBICCS (クラスタ・コントローラ)、OBIJH (BI JavaHost)およびOBISCH (BIスケジューラ)です。
OBISインスタンスがサービス・インスタンスの一部として管理されるため、OBISはスケール・アウトされません。
詳細は、1.3.3.2項「システム・コンポーネントについて」を参照してください。
コンポーネント・タイプOBICCS、OBISCHごとに2つのインスタンスのみ作成できます(1つがアクティブ、1つがパッシブ)。このため、別のホストに別のインスタンスを追加する必要がある場合、既存のインスタンスを最初に削除する必要があります。
システム・コンポーネントを追加するには:
次から適切なWLSTコマンドを使用して、システム・コンポーネントを作成します。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh
次の構文を使用して、Oracle BI Presentation Serverコンポーネントを作成します。
createOBIPSComponent(domainHome, machine)
マシンはWebLogic論理コンピュータ名です(たとえば、'm1'など)。WLSTまたはWebLogic管理コンソール(実行中の場合)を使用して、論理マシン名を検出します。
たとえば、UNIXに新しいプレゼンテーション・サービス・システム・コンポーネントを作成するには、次を入力します。
createOBIPSComponent("/oraclehome/user_projects/domains/bi", "m1")
すべてのコマンドは、DOMAIN_HOMEにマシン名とオプションのポート指定を使用します
表3-1 BIコンポーネントの作成コマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
createOBICCSComponent(domainHome, machine, port=None, portMonitor=None) |
このコマンドは、新しいクラスタ・コンポーネントを作成します。 |
createOBISCHComponent(domainHome, machine, port=None, portMonitor=None,portScript=None) |
このコマンドは、新しいスケジューラ・コンポーネントを作成します。 |
createOBIPSComponent(domainHome, machine, port=None) |
このコマンドは、新しいBI Presentation Serverコンポーネントを作成します。 |
createOBIJHComponent(domainHome, machine, port=None) |
このコマンドは、新しいJavaHostコンポーネントを作成します |
listBISystemComponents(domainHome) |
このコマンドは、ドメインのすべてのシステム・コンポーネントをリストします。 |
getBISystemComponents(domainHome, instanceId) |
このコマンドは、指定されたinstanceIDを使用してシステム・コンポーネントの詳細を表示します。 |
新しく作成したシステム・コンポーネントのインスタンス名(またはコンポーネント詳細)が表示されます。
次の新しいコンポーネントを起動します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/
たとえば、次のように入力します。
./start.sh
詳細は、第2.3.2項「ドメインのOracle Business Intelligenceコンポーネント・プロセスの起動」を参照してください。
事後状態
新しいコンポーネントが作成されます。
新しいポートが割り当てられます。
新しいコンポーネントが起動します。
詳細は、第8.3.3項「WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用」を参照してください。
コンピュータから不要または非アクティブのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネント・インスタンスを削除できます。
前提:
適切なファイル・システム(オフライン)権限があるかぎり、システムが停止している場合(オフライン)にコマンドを実行します。
サポートされているシステム・コンポーネント・タイプは、OBIPS (BIプレゼンテーション・サーバー)、OBICCS (BIクラスタ・コントローラ)、OBIJH (BI JavaHost)およびOBISCH (BIスケジューラ)です。詳細は、第1.3.3.2項「システム・コンポーネントについて」を参照してください。
システム・コンポーネントを削除するには:
次の停止スクリプトを使用して、システムを停止します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/
たとえば、UNIX上では、次のように入力します。
./stop.sh
詳細は、第2.3.1項「ドメインのOracle Business Intelligenceコンポーネント・プロセスの停止」を参照してください。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.shからdeleteBISystemComponent WLSTコマンドを実行して、システム・コンポーネントを削除します。
deleteBISystemComponent(domainHome, instanceId)
domainHomeはドメインのDOMAIN_HOMEで、instanceIDはBIコンポーネントID(たとえば、obips1、obis4)です
例:
deleteBISystemComponent("/oraclehome/user_projects/domains/bi", "obips1")
これにより、システム・コンポーネントが削除され、ポートの割当てが解除されます。
詳細は、第8.3.3項「WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用」を参照してください。
削除されたシステム・コンポーネント名が表示されます。
次のコマンドを実行して、システムを起動します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/
たとえば、UNIX上では、次のように入力します。
./start.sh
詳細は、第2.3.2項「ドメインのOracle Business Intelligenceコンポーネント・プロセスの起動」を参照してください。
デプロイメント内に特定のOracle Business Intelligenceコンポーネントのインスタンスが複数ある場合は、まず、クラスタ化された各コンポーネントで使用する共有ファイルとディレクトリを構成する必要があります(詳細は、第3.2項「共有ファイルとディレクトリの設定」を参照)。
水平方向にスケール・アウトした後、通常は、複数の管理対象サーバー全体にリクエストを配信するためにHTTPサーバーおよびロード・バランサを構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの使い方』のクラスタでのロード・バランシングに関する項を参照してください。フロント・エンドのロード・バランサが設定されている場合、BIクラスタ(bi_cluster)のWebLogic Serverフロントエンド・ホストおよびポートを設定する必要があります。
この項で説明するコマンドは、上級のユーザーのみ使用する必要があります。追加のホストを構成する場合に可用性コマンドがプロセスの対称セットを自動的に作成することに注意してください。
詳細は、第8.3.3項「WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用」を参照してください。
注意: SSLが構成されている場合に新しいノードをクラスタに追加するには、新しいクラスタにスケール・アウトする必要があります(第3.4.1項「新しいコンピュータの追加」を参照)。次に、SSLが正しく設定されていることを確認します(『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のOracle Business IntelligenceのSSLの構成に関する項を参照)。 |
新しいコンピュータを追加し、複数のコンピュータにまたがってBIクラスタを拡張することで、可用性および容量を向上できます。
前提
新しいコンピュータは、同じインストールの前提条件(たとえば、オペレーティング・システム、メモリー)を満たす必要があります。
SDDを設定している必要があります。
ORACLE_HOMEは、両方のコンピュータで同じ絶対パスを指定する必要があります。
DOMAIN_HOMEが両方のホストで同じであることは必須ではありませんが、お薦めします。
アクティブ/アクティブ・コンポーネントの対称セットが新しいコンピュータに作成されます。
BIシステムを停止する必要があります(オフライン)。
適切なファイル・システム(オフライン)またはWeblogic管理者(オンライン)権限を持つ必要があります。
同じポートが元のホストに割り当てられます。
管理対象サーバーは既存のOracle Business Intelligenceクラスタに追加されます。
クラスタ・コントローラ、スケジューラおよびBIサーバー・マスターが変更されていません。
オプションのベース・コンピュータおよびサーバー・パラメータが提供され、m1/bi_server1が削除されている場合をサポートすることに注意してください。
指定されていないかぎり、コンピュータ(WebLogicマシン)名のデフォルトはリスニング・アドレスで、32文字未満である必要があります。
新しいコンピュータを追加するには:
新しいコンピュータに追加の管理対象サーバー、ノード・マネージャ、システム・コンポーネントおよびサービスを作成します。
マスター・コンピュータで、次のクローン・スクリプトを実行します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/clone_bi_machine.sh|cmd [-m <new machine name>] <listen address> <pack file>
<new machine name>はオプションで、デフォルトはリスニング・アドレスです。
SSL証明書の手順がスクリプトで実行されます。
新しいマシンで、WebLogic ServerおよびOracle Business Intelligenceをインストールします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。
2つのホスト間の接続をテストします。
マスター・ホスト・コンピュータのパック・ファイル(管理サーバーで使用)を新しいコンピュータにコピーします。
新しいコンピュータで、unpackコマンドを実行してパック・ファイルを適用します。
次の例を参照してください。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
./unpack.sh –domain=DOMAIN_HOME -nodemanager_type=PerDomainNodeManager
新しいマシンのデータ・ソースを再同期します。
次のスクリプトを実行します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/sync_midtier_db.cmd
詳細は、表D-3「中間層データベース接続詳細の同期コマンド」を参照してください。
新しいコンピュータで、startNodeManagerスクリプトを使用してノード・マネージャを起動します。
次の例を参照してください。
/oraclehome/user_projects/domains/bi/bin
次を入力します。
./startNodeManager.sh
マスター・ホスト・コンピュータで、次の非アクティブ・コンポーネントを起動します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/
次を入力します。
./start.sh
詳細は、第2.3.2項「ドメインのOracle Business Intelligenceコンポーネント・プロセスの起動」を参照してください。
事後状態
コンピュータ、管理対象サーバー、ノード・マネージャおよびシステム・コンポーネントが作成されます。
2番目のコンピュータにサービス・インスタンスが登録されます。
ポートが割り当てられます。
BIクラスタから障害が発生したコンピュータまたは冗長なコンピュータを削除します。
前提
バイナリ、構成または状態は削除されたコンピュータから削除されません。
クラスタ・コントローラ、スケジューラおよびBIサーバー・マスターが変更されていません。
マスター・コンピュータを削除できません。
サービス・インスタンス登録を追加または削除できます。
BIシステムが実行中(オンライン)または停止している(オフライン)可能性があります。
適切なファイル・システム(オフライン)またはWeblogic管理者(オンライン)権限を持つ必要があります。
コマンドの結果がサービスの損失になりません。
ユーザーが強制した場合のみコマンドの結果が可用性の損失になる可能性があります。
前提条件
可能な場合、status.shおよびstop.shスクリプトを使用して削除する前にターゲット・コンピュータのアクティブなコンポーネントを停止する必要があります。詳細は、第2.3項「コマンドを使用した停止、起動およびOracle Business Intelligenceプロセスのステータスの表示」を参照してください。
既存のコンピュータを削除するには:
次のdeleteBIMachine WLSTコマンドを使用して、cloneBIMachineまたはclone_bi_machine.shで作成されたコンポーネントを削除します。
ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh
例:
deleteBIMachine(DOMAIN_HOME, <machine>)
または、次のdelete_bi_machine.shスクリプトを実行します。
DOMAIN_HOME/bitools/bin/delete_bi_machine.sh|cmd machineName
コマンドは削除されたコンピュータ名を表示します。
事後状態
コンピュータ、管理対象サーバー、ノード・マネージャおよびシステム・コンポーネントがそのコンピュータから削除されます。
サービス・インスタンスがそのコンピュータから登録解除されます。
ポートの割当てが解除されます。
Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソールおよびコマンドラインを使用して、スケールアウトしたコンポーネントのステータスを検証できます。
この項には次のトピックが含まれます:
コマンドを使用したステータスの表示の詳細は、第2.3.3項「ドメインのOracle Business Intelligenceコンポーネントのステータスの表示」を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用して、デプロイメント内のすべてのシステム・コンポーネントのステータスを表示できます。
システム・コンポーネントのステータスを表示するには:
第8.2.2項「Fusion Middleware ControlのOracle Business Intelligenceページの表示」の説明に従って、Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。
「可用性」ページの「プロセス」タブを表示します。
このページでは、次の操作が可能です。
すべての構成済システム・コンポーネントのステータスの表示
ホストおよび実行中の各システム・コンポーネントのポートを表示します
すべてのプロセスの起動、停止または再起動
選択されたシステム・コンポーネントを起動、停止または再起動します
「このページのヘルプ」ヘルプ・メニュー・オプションをクリックして、ページレベル・ヘルプにアクセスします。
図3-2は、「可用性」ページの「プロセス」タブを示しています。
図3-2 Fusion Middleware Controlの「可用性」ページの「プロセス」タブ
管理コンソールを使用して、デプロイメント内のすべての管理対象サーバーのステータスを表示できます。
管理対象サーバーのステータスを表示するには:
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「環境」、「サーバー」の順に選択し、「サーバーのサマリー」ページに移動します。このページでは、デプロイメント内の新しいホストに追加された任意の管理対象サーバーを確認できます。
図3-3は、「サーバーのサマリー」ページを示しています。
図3-3 Oracle WebLogic Server管理コンソールの「サーバーのサマリー」ページ