Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1) E70044-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceでエージェントを構成および管理する方法について説明します。所属組織がOracle BI Deliversのライセンスを受けており、かつユーザーに適切な権限が付与されている場合、そのユーザーはデフォルトのインストールの一部として、追加構成なしにエージェント機能を使用できます。エージェントの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のコンテンツの配信に関する項を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
注意: Oracle Business Intelligence環境を新しいシステムに移行する場合は、Oracle Business Intelligenceリポジトリ・ファイル、Oracle BIプレゼンテーション・カタログおよびOracle BIスケジューラの表も必ず移行してください。エージェントはOracle BIスケジューラの表を必要とします。エージェントの診断およびログ・ファイルの詳細は、第6.6.7項「エージェントに関する問題の診断」を参照してください。 |
エージェントは、スケジュールとトリガー・イベントの組合せに基づいて、ターゲットの分析をユーザーに配信します。この配信には、ダッシュボード・アラートや電子メールなどの様々なルートを使用できます。
Oracle Business Intelligenceのユーザー(「エージェントの作成」権限を持つユーザー)がエージェントを作成するには、そのエージェントに実行させる操作を定義します。Oracle BIプレゼンテーション・サービスによって、優先度、配信デバイス、ユーザーなどの情報がジョブにパッケージ化され、そのジョブをいつ実行するかがOracle BIスケジューラに通知されます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドのOracle BIスケジューラの概要に関する項を参照してください。
この項では、エージェントに関する次の情報を提供します。
Norton AntiVirusなどの一部のウイルス対策ソフトウェア・プログラムは、スクリプトによって実行されるシステム・オブジェクト(Windowsファイル・システム・オブジェクトなど)の呼出しのうち、安全ではないと判断されるすべての呼出しをブロックする、スクリプト・ブロック機能を有効化します。
エージェントのポスト処理の一部としてスクリプトを起動した場合、このウイルス対策機能が予期しない結果を招く可能性があります。Oracle BIスケジューラがインストールされているコンピュータ上で、スクリプト・ブロック機能を有効にしてウイルス対策ソフトウェアを実行している場合は、エージェントのスクリプトによる呼出しが予想外にブロックされないように、スクリプト・ブロック機能を無効にします。
エージェントの権限の設定は、「Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理」の「権限の管理」ページにある「デリバー」セクションで行います。
ユーザーがエージェントを作成するには、「エージェントの作成」権限が付与されている必要があります。エージェントの変更/削除を実行できる「エージェントの登録を公開」権限をユーザーに持たせるには、Oracle BI Presentation Catalog内の共有エージェント・オブジェクトと子オブジェクトの「変更」権限を付与する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。
注意: Oracle BIサーバーがデータベース・ログオンによってユーザーを認証するように構成されている場合、関連付けられた変数の数が1を超えるまでは偽装が許可されます(USER以外のセッション変数が初期化ブロックに関連付けられている場合など)。関連付けられた変数の数が1を超えると、偽装されたユーザーは、データベースにログインし、他のセッション変数を入力するためのパスワードを与えられません。エージェントがデータベース認証と連動するのは、Oracle BI管理ツールで認証用に設定された初期化ブロックが、パススルー・ログインによる接続プールを使用する場合に限られます。この接続ブロックは、他の初期化ブロックやリクエストに対しては使用できません。ユーザーの認証オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。パススルー・ログインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。 |
エージェントの設定を構成するには、Oracle BIプレゼンテーション・サービスまたはOracle BIスケジューラの値を変更します。エージェントの配信オプションの構成には、SAシステム・サブジェクト・エリアを使用します。この項には次のトピックが含まれます:
プレゼンテーション・サービスのinstanceconfig.xmlファイルに含まれている様々な要素を使用して、これらの設定を変更できます。変更は、クラスタ内のプライマリ・スケジューラとセカンダリ・スケジューラの両方のinstanceconfig.xmlに適用する必要があります。
エージェントに影響するプレゼンテーション・サービスの設定を手動で編集するには:
次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
表18-1に記載されている要素を追加する必要があるセクションをみつけます。
次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。
<ServerInstance> <Alerts> <Enabled>false</Enabled> <DefaultDeliveryFormat>pdf</DefaultDeliveryFormat> </Alerts> </ServerInstance>
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
プレゼンテーション・サービスを再起動します。
表18-1 エージェントに影響するプレゼンテーション・サービスの設定
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
Enabled |
Oracle BI Deliversを有効にするかどうかを指定します。可能な値はtrueまたはfalseです。 デリバーはプレゼンテーション・サービスのオプション・コンポーネントであり、該当するライセンスを購入すると、デフォルトで有効化されます。エージェントを作成するには、デリバー・コンポーネントを使用します。 |
true |
DefaultDeliveryFormat |
エージェントを介して送信する、電子メールによるレポートのデフォルトの形式を指定します。 たとえばコンテンツ・デザイナは、開発チームに毎日レポートを送信するエージェントを作成することによって、前日に修正された不具合数に関する情報を共有できます。コンテンツ・デザイナがエージェントを作成する際には、電子メールの形式を指定できます。管理者は、このような電子メールのデフォルトの形式として次のいずれかの値を指定できます。 html excel text |
html |
Fusion Middleware Controlで変更できるスケジューラ設定に加えて、その他の設定を手動で変更できます。この設定変更には、instanceconfig.xmlファイルの様々な要素を使用します。変更は、クラスタ内のプライマリ・スケジューラとセカンダリ・スケジューラの両方のinstanceconfig.xmlに適用する必要があります。
エージェントに影響するOracle BIスケジューラの追加設定を手動で変更するには:
次のOracle BIスケジューラ・バージョンのinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBISCH
第18.3.3項「エージェントに影響するスケジューラの追加構成設定の内容」で説明している要素を追加または更新する必要があるセクションを見つけます。
必要な要素とその祖先要素を追加します。Log_Dirの入力例を次に示します。
<xs:element name="Log_Dir" type="xs:string" default="ibots" minOccurs="0"> <xs:annotation> <xs:documentation xml:lang="en"> The directory where Agent logs are stored. </xs:documentation> </xs:annotation> </xs:element>
注意: instanceconfig.xmlファイルには、ユーザー名とパスワードの値は指定できません。かわりに、Fusion Middleware Controlで値を指定します。指定した値は、中央の資格証明ウォレットに他のすべてのユーザー名およびパスワードとともに安全に格納されます。 |
変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
Oracle Business Intelligenceを再起動します。
変更が可能な、エージェントに影響するOracle BIスケジューラの追加構成設定は次のとおりです。
一般構成設定として、スケジューラのバックエンド・データベースへのアクセスと構成、一部の動作設定、セキュア・ソケットの設定、およびクラスタ構成などがあります。表18-2はこれらの設定について説明したものです。
表18-2 エージェントに影響するスケジューラの一般構成設定
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
PoolTimeout |
操作の完了後に、データソースへの接続をオープンのままにしておく時間を分数で指定します。 この時間中は、最大接続数に指定された数に達するまで、新しい操作で新しい接続はオープンされず、この接続が使用されます。この時間は各接続要求の完了後にリセットされます。 1以上の値を指定します。 |
60 |
NumDbConnections |
Oracle BI Schedulerが同時にオープンすることができる、データベースの最大接続数を指定します。1以上の値を指定します。この制限に達すると、接続要求は接続が利用可能になるまで待機します。 |
5 |
TABLE_JOBS |
スケジュールされたジョブに関する情報の格納に使用するデータベース表の名前を指定します。 注: データベース表の名前の変更の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドのOracle BIスケジューラの表名の変更に関する項とOracle Business Intelligenceアプリケーションのインストールおよび構成ガイドを参照してください。 |
S_NQ_JOB |
TABLE_INSTANCES |
ジョブ・インスタンスに関する情報の格納に使用するデータベース表の名前を指定します。 |
S_NQ_INSTANCE |
TABLE_PARAMS |
ジョブのパラメータに関する情報の格納に使用するデータベース表の名前を指定します。 |
S_NQ_JOB_PARAM |
TABLE_ERRMSGS |
正常に終了しないジョブ・インスタンスに関する情報の格納に使用するデータベース表の名前を指定します。 |
S_NQ_ERR_MSG |
SchedulerScriptPath |
Oracle BIスケジューラが作成したジョブ・スクリプトの格納場所のパスを参照します。通常、このディレクトリに対してクリプトの追加と削除は行わないでください。デフォルトでは、このフィールドは次に設定されます。 BI_DOMAIN/servers/obisch1 |
scripts\scheduler |
DefaultScriptPath |
ユーザー(エージェントではなく)が作成したジョブの格納場所のパスを指定します。 ジョブの追加または変更時に「スクリプト」フィールドにファイル名が入力されると、Oracle BIスケジューラはこのディレクトリの内容を調べて、指定されたファイルを探します。しかし、「スクリプト」フィールドにフルパスが指定された場合は、このディレクトリをチェックしません。デフォルトでは、このフィールドは次に設定されます。 BI_DOMAIN/servers/obisch1 |
scripts\common |
TempPath |
Oracle BI Schedulerの実行中に一時ファイルを格納する場所のパスを指定します。 |
デフォルト値なし |
BulkFetchBufferSize |
データベースのゲートウェイで使用されます。データソースからデータを取得するためのバルク・フェッチ・ページの最大サイズをバイト単位で指定します。 |
33,792 |
LogAllSqlStmts |
場合によっては、ODBCのような汎用プロトコルを使用してデータベースを指すようにスケジューラを設定することもあります。これは通常、「ターゲット・タイプ」を指定しないときに行われます。このような場合にSQL文がエラーになると、どの文でエラーになったのか判別する必要があります。この設定をオンにすると、問題のSQL文がスケジューラのログ・ファイルに書き込まれます。この設定では、オーバーヘッドがかなり高くなるため、本番モードではTRUEに設定しないでください。 |
false |
ServerPortNumber |
サーバーのポート番号を指定します。デフォルトは、Oracle BIスケジューラのポート番号です。 |
スケジューラ用に設定されているポート番号。 |
PurgeInstDays |
バックエンド・データベースから古いジョブ・インスタンスを自動的に削除するまでの日数を指定します。 |
7 |
PurgeIntervalMinutes |
Oracle BIスケジューラが表を更新し、影響を受けた行に削除済のフラグを設定する間隔を分数で指定します。 注: ジョブまたはインスタンスの削除時、Oracle BIスケジューラによって実際にSQL DELETE文が発行されるわけではなく、単に行に削除対象のフラグが設定されるだけです。 X分経過するたびに、実際のSQL DELETE文が発行されます(Xはこのフィールドで定義された値)。 |
60 |
MinExecThreads |
実行時にジョブを実行する、Oracle BI Schedulerのスレッド・プール内の複数スレッドの最小数を指定します。 |
1 |
MaxExecThreads |
実行時にジョブを実行する、Oracle BI Schedulerのスレッド・プール内の複数スレッドの最大数を指定します。 |
100 |
PauseOnStartup |
Oracle BIスケジューラの開始時にジョブを何も実行しないことを指定します。Oracle BIスケジューラが一時停止している間に、ユーザーはジョブの追加、変更および削除を実行できます。しかし、ジョブは実行されません。「サービス管理」メニューで「スケジュールの続行」を選択すると、通常の実行が続行されます。 |
false |
CertificateFileName |
SSL証明書ファイル・パスを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
CertPrivateKeyFileName |
SSL証明書秘密鍵ファイルを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
PassphraseFileName |
パス・フレーズを含むSSLファイルを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
PassphraseProgramName |
パス・フレーズを生成するSSLプログラムを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
CertificateVerifyDepth |
SSL証明書検証の深さを指定します。 |
デフォルト値なし |
CACertificateDir |
CA証明書ディレクトリを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
CACertificateFile |
CA証明書ファイルを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
TrustedPeerDNs |
SSL信頼できるピアのDNを指定します。 |
デフォルト値なし |
VerifyPeer |
ピアを検証するかどうかを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
false |
CipherList |
暗号リストを指定します。 この設定ではSSLがサポートされます。 |
デフォルト値なし |
ScriptRPCPort |
スクリプト・プロセスとOracle BIスケジューラ・プロセスとのプロセス間通信に使用するポートを指定します。このポートはOracle BIスケジューラを実行するコンピュータからの接続のみを受け入れます。 |
9707 |
表18-3 エージェントに影響する、スケジューラの電子メール関連の構成設定
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
SmtpCipherList |
SMTPサーバーがサポートする暗号スイート名に一致する暗号のリストを指定します。たとえば、RSA+RC4+SHAなどです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のSSL詳細構成オプションに関する項を参照してください。 |
デフォルト値なし |
UseStartTLS |
UseSSLがtrueでない場合は無視されます。UseStartTlsがtrueの場合は、SMTPセッションに対してSTARTTLSオプション(RFC 2487)を使用します。最初の接続には非保護リンク(通常、ポート25)が使用されます。その後、STARTTLS SMTPを使用して、接続が保護リンクに昇格されます。UseStartTlsがfalseの場合は、ただちに保護接続が作成され、その後SMTPプロトコルが開始されます。これはSMTPSとも呼ばれます。SMTPSでは、通常、ポート465が使用されます。 |
true |
機能的には、エージェントはOracle BIプレゼンテーション・サービスとOracle BIスケジューラに格納されているデータを組み合せたものです。スケジューラのinstanceconfig.xmlファイルの各要素によって、特定のOracle BIスケジューラ上で実行されるすべてのエージェントの動作が定義されます。エージェントの各構成要素を表18-4に示します。
表18-4 エージェントのスケジューラ構成設定
要素 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
Log_Dir |
例外エラー状態が発生した場合、エージェントによってログ・ファイルを作成できます。Log_Dirには、このようなファイルの保存場所のディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracle BIスケジューラ・サーバーからアクセス可能である必要があります。Windowsの場合、デフォルトのインストールでは、Oracle BIスケジューラのサービスはシステム・アカウントとして実行されるため、Oracle BIスケジューラは、ネットワーク・ディレクトリに対する書込みと読取りは実行できません。スクリプト・ファイルをネットワーク共有に配置する場合や、スクリプトからネットワーク共有にアクセスする場合は、Oracle BIスケジューラをネットワーク・ユーザーとして実行する必要があります。例: ログ・ファイルの詳細は、第6.6.7項「エージェントに関する問題の診断」を参照してください。 |
ibots |
LogPurgeDays |
古いエージェント・ログ・ファイルを自動的に削除するまでの日数を指定します。古いログが自動的に削除されないようにするには、この値を0(ゼロ)に設定します。 |
7 |
NumGlobalRetries |
Webサーバーやメール・サーバーにあまりに多くのユーザーがログオンしていると、Oracle BIスケジューラからの接続も含めて、新しい接続がサーバーから拒否されることがあります。このような負荷に対処するため、エージェントは接続を再試行します。この要素では、配信内容と配信先に関するグローバル情報を取得するための再試行の最大回数を設定します。この回数に達すると、エージェントは接続試行を取りやめます。この値を0(ゼロ)に設定すると、再試行はまったく行われません。 |
2 |
MinGlobalSleepSecs |
エージェントが配信内容と配信先に関するグローバル情報を取得するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最小秒数を指定します。 |
3 |
MaxGlobalSleepSecs |
エージェントが配信内容と配信先に関するグローバル情報を取得するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最大秒数を指定します。 |
10 |
NumRequestRetries |
エージェントは、グローバル情報の受信後、サーバーに対して、ユーザーごとに一意の一連のリクエストを発行します。この要素では、これらのリクエストを発行するためにOracle BIスケジューラが行うサーバーへの接続の再試行回数を指定します。この値を0(ゼロ)に設定すると、再試行はまったく行われません。 |
3 |
MinRequestSleepSecs |
エージェントがリクエストを発行するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最小秒数を指定します。 |
2 |
MaxRequestSleepSecs |
エージェントがリクエストを発行するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最大秒数を指定します。 |
10 |
NumDeliveryRetries |
一意のリクエストの実行後、エージェントは指定されたデバイスへの結果の配信を試みます。この要素では、Oracle BIスケジューラが結果を配信するために行うサーバーへの接続の再試行回数を指定します。この値を0(ゼロ)に設定すると、再試行はまったく行われません。 |
4 |
MinDeliverySleepSecs |
エージェントが結果を配信するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最小秒数を指定します。 |
5 |
MaxDeliverySleepSecs |
エージェントが結果を配信するためのサーバーへの接続を拒否された後、サーバーへの再接続を試みる前にランダムに停止する最大秒数を指定します。 |
10 |
MaxRowsTimesColumns |
この値は、複数のエージェントが結合されている場合にエージェント間で渡されるフィルタのサイズを制御します。エージェントから、結合されている別のエージェントにフィルタを渡す場合、Oracle BIスケジューラによって、パーソナライズされた各受信者の条件付きレポートの結果セットの結合が作成されます。場合によっては、このレポートのサイズが非常に大きくなることがあります(1つのレポートに、10個の列からなる100個の一意行を持つ1000人のユーザーが存在する場合、フィルタの列値は1,000,000個になります)。Oracle Business Intelligenceサーバーはこのような大規模なフィルタを処理できない場合があるため、この要素によってフィルタの列*行の最大数を指定します。 |
10,000 |
Debug |
デバッグ有効。 この要素を設定すると、Oracle BIスケジューラはエージェントごとにログ・ファイルを生成します。このログ・ファイルには、問題の診断時に役立つロギング・メッセージが記録されます。このログ・ファイルは次の場所に格納されます BI_DOMAIN/servers/obisch1/logs ジョブ・インスタンスごとに、Agent-<ジョブ番号>-<インスタンス番号 >.logという新しいログ・ファイルが作成されます。ジョブ・マネージャを使用して、個々のジョブのDebug設定をオーバーライドすることもできます。 詳細は、第6.6.7項「エージェントに関する問題の診断」を参照してください。 |
false |
KeepErrorLogFiles |
この要素をtrueに設定すると、各エージェントのエラー・ログ・ファイルが生成されます。このログ・ファイルは、エージェントの実行中にエラーが発生した場合にのみ作成され、エラー・メッセージのみが記録されます。ファイルは次の場所に格納されます。 BI_DOMAIN/bi/servers/obisch1/logs |
true |
配信オプション(つまり、配信デバイスと配信プロファイル)によって、エージェントのコンテンツのユーザーへの配信方法が決まります。ユーザーは配信オプションの構成を、LDAPサーバー(電子メール・アドレスの構成)またはSAシステムのサブジェクト・エリアで設定できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドのSAシステム・サブジェクト・エリアの設定に関する項を参照してください。
ユーザーへのエージェントのコンテンツの配信には、携帯電話やページャなど、各種カテゴリのデバイス・タイプを使用できます。個々のデバイス・カテゴリの作成、表示、編集および削除が可能です。多数のデバイス・タイプが自動的に提供されます。ユーザー向けに必要なタイプを追加できます。
注意: システムによってシードされたデバイス・タイプ(AT&Tモバイルなど)については、表示のみ可能です。編集と削除はできません。 |
「デバイス・タイプの管理」権限を持つユーザーは、デバイス・タイプの管理機能を利用できます。権限の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。
デバイス・タイプを作成するには、次のようにします。
Oracle Business Intelligenceにログインします。
グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックします。
「デバイス・タイプの管理」リンクをクリックして、「デバイス・タイプの管理」ページを表示します。
「新規デバイス・タイプの作成」リンクをクリックします。
「新規デバイス・タイプの作成」ダイアログで必要な設定を行い、「OK」をクリックします。
「デバイス・タイプの作成」をクリックすると、「デバイス・タイプの管理」画面に戻ります。
デバイス・タイプを表示または編集するには:
グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックします。
「デバイス・タイプの管理」リンクをクリックします。
該当するデバイス・タイプの「編集」ボタンをクリックします。
「デバイス・タイプの編集」ダイアログで必要な設定を行い、「OK」をクリックします。
デバイス・タイプを削除するには:
グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックします。
「デバイス・タイプの管理」リンクをクリックします。
削除するデバイス・タイプの「削除」ボタンをクリックします。
確認ボックスが表示されます。
「OK」をクリックして、削除を確定します。
Oracle Business Intelligenceの管理ページの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の管理ページに関する項を参照してください。
「Oracle BIプレゼンテーション・サービス管理」の「エージェント・セッションの管理」ページを使用して、Oracle BIスケジューラによってトリガーされた現在アクティブなエージェントを監視します。たとえば、セッション別のアクティブ・エージェント・リストを表示できます。
1つ以上のエージェント・セッションがアクティブな場合は、Oracle BIスケジューラによってエージェント・セッションに割り当てられているジョブ識別子やインスタンス識別子など、各エージェント・セッションの情報が表示されます。エージェント・セッションを展開すると、個々のエージェント(1つのエージェントまたは結合された複数のエージェント)が表示されます。エージェントの状態は、「作成済」、「移入済」または「条件付きリクエスト解決済」のいずれかになります。
特定のセッションの特定のエージェントを展開すると、そのエージェントの受信者と、グループで定義されているエンジニアリング受信者や個別ユーザーなどの受信者のタイプが表示されます。受信者がグループの場合、グループの個々のメンバーのリストは表示されません。
注意: 複数のエージェントが結合されている場合、受信者リストは親エージェントに依存します。受信者は親エージェント定義に対してのみ表示され、結合されたエージェントの実際の実行に対しては表示されません。 |
アクティブなエージェント・セッションに関する情報を表示するには:
グローバル・ヘッダーで「管理」をクリックします。
「エージェント・セッションの管理」リンクをクリックして、「エージェント・セッションの管理」ページを表示し、次のいずれかを実行します。
特定の列の値に基づいてエージェント・セッションをソートするには、その列の「ソート」ボタンをクリックします。
リストを再ソートすると、ページがリフレッシュされるため、アクティブなエージェント・セッションの数が増えたり、減ったりする場合があります。
特定のセッション内の個々のエージェント・セッションの詳細を表示するには、「展開」ボタンをクリックします。
個々のエージェントの定義を表示するには、そのリンクをクリックします。
Oracle Business Intelligenceの管理ページの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の管理ページに関する項を参照してください。